専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
9月16日(月)
父、前住職が亡くなってから昨日でちょうど1ヶ月。
夕方、お内仏にて初月忌をおつとめ。
おつとめを終え、電気を消すと、障子越しに何ともいえない光が差し込む。
台風18号の影響で、境内には時折突風が舞う。
そして、夜が明け、こちらは快晴。
ただ、京都の桂川が氾濫し、たくさんの方が避難されているとの大変なニュースに驚く。
ここ最近の竜巻に洪水。本当にここは日本だろうか?と。
今日は専徳寺の本堂で、長浜自治会主催の敬老会。

地域の御高齢の方をお招きし、特設舞台が設置された本堂で、いろんな催し、余興などが披露される。
笑う門には福来たる
笑うことは大切なことだそう。
そんなことを聞きながら、最近お腹を抱えて笑うようなことがないなぁと・・・。
お腹を抱えるほどでなくても、笑えるご縁をいただきたいものだ。
いろいろと大変な時代となってきたが、みんなで一緒に!
み仏の恵みを喜び、互いに敬い助けあい、社会のために尽くします。
9月10日(火)
今日は戸田説教所にて呉東組聞名講の9月例会。
戸田という地名より、「小須磨」と呼ぶ方がピンとくる。

先日の台風による大雨の影響で、戸田から仁方までの間が崖崩れで通行止めとなっている。
そのため、長浜・小坪からの海岸線を、マイカーかバイクでしか行くことができない状況。
今日のお参りは少ないかなと思っていたが、地元の会員の方を中心にたくさんのお参りをいただいた。
バイクで説教所に向かう途中、この説教所を少し下りたところに、呉市教育委員会の看板を見つける。
何と、ここには適塾(緒方洪庵塾)で西洋医学を学んだ三刀寛一郎の収集した資料がたくさん残っているのだそう。
同時代、宇都宮黙霖が大病にかかった際、仁方の名医 碓井玄硯が治療したと記録にあるので、仁方には名医が多かったのだろうか?と。
何はともあれ、新しい発見。
今日の例会は、浄徳寺住職による御消息の拝読と、法謙寺住職の法話。
そして、御示談。
「到彼岸と聞かせていただくが、到るとあるのを浄土真宗ではどのように味わうのでしょう?」との質問。
組内法中から、彼岸に到るというはたらきの中にいるのだと。
説教所の窓の外を見ると、海が広がり、その対岸には蒲刈が。
穏やかそうな海に見えても、ここから蒲刈へ泳いで渡ろうとしても、まず私は無理だろうなぁ。
でも、絶対大丈夫という船(願船)に乗せて渡らせてもらうと・・・。
その船に今乗せてもらっているということが、到彼岸の味わいなのかな。
ただ、船に乗せてもらって、絶対に大丈夫だからといわれても、ああだこうだと理屈を付け、不安や迷いを持っている自分がいる。
不断煩悩得涅槃
船の上でよかった。
9月9日(月)
今朝、2学期最初の読み聞かせ。
今回の担当は1年生。
一番前にずらりと椅子を並べて座り・・・。
今日、読んだのは『チリンのすず』。
と尋ねると、ほとんど初めての様子。
「この絵本を書いたのは、やなせ・たかしさん。誰だか知ってる?」
「何か、聞いたことがある・・・。」
「アンパンマンの作者です!」
母をオオカミ「ウォー」に殺された子羊「チリン」。
オオカミよりも強くなりたいと、「ウォー」に弟子入り。
3年の歳月が過ぎ、ウォーとチリンは羊を襲おうと企てる。
ところがチリンはウォーをだまし、母の仇討ちを遂げる。
でも、
「ぼくは おかあさんの かたきを とった。しかし ぼくの むねは ちっとも はれない。
ゆるしてくれ ウォー。おまえが しんで はじめて わかった。おまえは ぼくの せんせいで おとうさんだった。
ぼくは いつのまにか おまえをすきになって いたのだ。
もう ぼくは ひつじには かえることが できない。」
何とも考えさせられる結末。
「やられたらやり返す。倍返しだ!」という大好評のTVドラマ『半沢直樹』。
見ていてスカーッとするところもあるのだが、果たして・・・。
憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む。
第2次世界大戦後、敗戦国日本の処遇を決める議論のなか、セイロン(現スリランカ)のジャヤワルナダ氏が、釈尊のこの言葉を引用して賠償請求を放棄することを演説し、各国の賛同を得たため、今日の日本があるのだそう。
1年生には、この『チリンのすず』、どんなふうに感じたかな?
9月8日(日)
今夜は年に一度の仏教壮年会・仏教婦人会の共催行事。
例年、御講師をお招きしての法話と、ビデオ鑑賞をしているのだが、30~40分のビデオにだんだんと限界を感じる。
ただ、ビデオを長いものにすると、今度は法話の時間を短くしなければならず、限られた時間のなかでそれも難しい・・・。
ということで、この度はおつとめの後、ビデオを中心にして、その前後に少しだけ話をすることに。
今日紹介したのは、今年1月に101歳でお亡くなりになった詩人、柴田トヨさん。
これは2010年の大晦日にNHKで放送されたもの。
その年は宮崎県の家畜に口蹄疫が発症したからと、たくさんの家畜が殺処分され、たくさんの農家の方が苦しんた。
そんななか、柴田トヨさんの詩に救われたのだと。
人生いつだってこれから。朝はかならずやってくる。
昨日、お母さんと娘さん2人が法事でお参りに来られ、少しそれに似た法話をした。
そのあと、娘さんから「いつもつらいことばかりなんですけど、どうしたら良いです?」と質問された。
「つらいことばかり?」と聞き返すと、「つらいことばっかりでもないですけど、どちらかというと・・・」と。
今年の8月、猛暑が連日続くと、「いつまで続くんだろう・・・」と愚痴をこぼしていた。
でも、夏の次には秋が来る。
当たり前のことかも知れないが、暑いあいだはそんなことが考えられない。
それと同じように、つらい時にはなかなか考えられないですよねぇと話をする。
でも、つらい時に「つらい」と言葉にできるっていいことだなと感じた。
今日の柴田トヨさんの詩を聞いていても、そんなことをふと思った。
「自分に」
ぽたぽたと 蛇口から落ちる涙は 止まらない
どんなに辛く 悲しいことがあっても
いつまでも くよくよしていてはだめ
思いきり 蛇口をひねって 一気に涙を ながしてしまうの
さあ 新しいカップでコーヒーをのみましょう
11月には柴田トヨさんの半生を綴った映画『くじけないで』も公開されるそう。
9月6日(金)
前売り券を買っていたのに、なかなか行く予定が立たず、ようやく広島県立美術館で開催中の『ゴッホ展』に。
図録を買ったが、やっぱりこの人の絵は実際に見るのと、写真で見るのとでは全然違う。
3Dとまではいかないが、塗り重ねた絵の具でかなり立体感を感じる。
こうした表現方法もあるのだなぁと。
一番目に止まったのは、「あおむけの蟹」。
「あおむけの蟹」で検索すると、結構この絵が印象に残った方の多いこと。
でも、これも写真では分からないかも。
見るもの、聞くもの、ホンモノを見て、ホンモノを聞くことって大事なことだと改めて。
先日の台風で、里子のひまわりたちは少し倒れてしまったが、何とかがんばってる。