専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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5月27日(月)
今日は薄曇り。
中国地方は例年よりも早く、梅雨入りだそう。
今朝は久しぶりに広南小学校の読み聞かせ。
今年度初めての参加は、3年生。
元気な3年生にはインパクトのある絵本がよいかなと思い、選んだ絵本は『ストライプ たいへん!しまもようになっちゃった』。

案の定、絵本を取り出した途端、4名の男の子が椅子を持って目の前にやって来た。
リマ豆が大好きな女の子、カミラ・クリーム。
クラスのみんなはリマ豆が嫌いなため、それを隠してみんなと同じでいたいと考えた。
すると、大変な“しまもよう病”に。
いろんな人がやってきては、看てくれるのだけれど治らない。
イチゴのようにかわいらしい、ふっくらとしたおばあさんがやってきて、リマ豆を食べさせて治してくれた。
「わたしにはわかっていましたよ。ほんとうのあなたが、この場所のどこかにいるってね」
自分らしく“ほんとうのあなた”であることの大切さを説いた絵本。
みんなちがって みんないい
を違った形で伝えた絵本かな。
読み終えて、「こんな風になってみたい人!」と尋ねると、一人だけ手を挙げる。
みんな、最初から最後まで食い入るように。
来週は4年生。
5月26日(日)
先週の日曜日の雨で延期となっていた小坪薬師堂の法要に昼からお参り。
毎年、降誕会に近いこの時期、自治会主催でハイキングを兼ねた法要がつとまる。
薬師堂とは言っても、薬師如来絵像の前に阿弥陀さまが置かれ、正信偈のおつとめと法話。

法要中、ホトトギスにウグイス、シジュウカラ、いろんな声が響きわたる。
夜は、当山専徳寺にて我聞会。
今日から新しく法幢寺若院が参加。
メンバーも増えて、新しくスタート。
『蓮如上人御一代記聞書』(144)と(145)。
蓮如上人の御苦労を聞かせていただく。
そして、今夜の法話は私が担当。
よく満中陰法要でお話させていただく小林一茶の話を紹介。
『おらが春』は、浄土真宗のお味わいが満載の作品であるのに、それほど知られていない。
50を過ぎて結婚した一茶。長女を迎えて初めて迎えた正月から1年を綴った『おらが春』。
目出度さも ちう位也 おらが春
で始まる「おらが春」。その次に出て来るのが、
這へ笑へ 二ツになるぞ けさからは
可愛くて仕方のない娘。その娘が病気で亡くなってしまう。その時の俳句が、
露の世は 露の世ながら さりながら
浄土真宗に熱心だった一茶。人間の一生は朝露のようにはかないいのちと、頭では分かってはいるけど、「さりながら」。
その「さりながら」と思う私だからこそ、阿弥陀さまの願いがかかっている。
ともかくも あなた任せの としの暮れ
その思いを最後の結びに、“あなた(阿弥陀さま)まかせ”と結んでいる。
そんな話をかいつまんで紹介。
例会終了後、歓迎会。
帰りが遅かったため、日付が変わってしまった・・・。
明日は、久しぶりの広南小学校の読み聞かせ。
5月23日(木)
呉東組内地域の各ご家庭に、5月21日の朝刊の折り込みチラシと一緒に1枚のチラシが配られた。
時々お参り先で、随分古い合掌チラシが貼ってあったりするのを見かける。
この世の旅の あけくれに
さびしいいのちを なげくとき
なもあみだぶつ となえれば
しんらんさまは よりそって
わたしの手をとり あゆまれる
蓮如上人500回大遠忌の時、東本願寺でのイベントで、島倉千代子さんがこの歌を歌ったのを聞かせていただいた。
1番は「なもあみだぶつ」と歌ったのに、、2番と3番は「なむあみだぶつ」に。
本願寺派では「なもあみだぶつ」。大谷派(東本願寺)では「なむあみだぶつ」。
この歌を聞く度にそのことを思い出す。
5月23日(木)
レンタカーを借り、、盛岡を後にし、サクランボ畑の白い花が美しい花巻の温泉で一泊。
翌朝、花巻市の宮沢賢治記念館を訪れた。
朝一番に行ったのに、すでに修学旅行生が訪れていた。
次に向かったのは、昨年世界遺産に登録されたばかりの平泉。
「仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」とはいっても、その中心にあるのは『法華経』に基づく浄土。
奥州藤原家はこの世を浄土に。そして、宮沢賢治はイーハトーブ(理想郷)。
今を何とかして欲しい、今を何とかしたい。
災害などの多かったこの地では、昔からそれが求められていたのだろうか。
先日の聞名講で、「どうして今生でなく、後生の一大事なのでしょう?」との質問をふと思い出す。
ただ、
夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 (芭蕉)
この世を理想的な世界に、安心安全な世界に。
分からないではないが、それが出来ないから人間は同じことを繰り返す。
北上川のほとりを延々と下っていく。
とても緩やかに、穏やかに流れている大きな川。
その先にあるのは大川小学校跡。
目的地に近づくにつれて、様子が変わってくる。
ダンプカーが次から次へと。

小学校の児童、教職員の多くを津波で失った。
津波で壊れた校舎は入れないようになっていたが、砂嵐のような突風が時々吹く場所で、ことばを失う。
ただ手を合わせ、お念仏するのみ。
お花がいっぱい供えられたその前を、復興に向けてダンプカーが次々と走っていく。
当時小学校1年生だった長男が、寝る前に不安そうにこんなことを言った。
おとうさん、津波が来たらぼくを連れて逃げてね。
「だいじょうぶ」と言って寝かせたが、その後大川小学校のことを知る・・・。
以前購入した絵本を読み直した。
お母さんたちは、愛する子どものことを思いながら、今を生きている。
仙台へと向かい、最後に訪れたのは本願寺仙台別院。
東北では、カーラジオを付けていると、「復興」「再生」「再出発」「リスタート」・・・のことばが次々と流れる。
まだまだ時間はかかりそうだが、今を生きている。
短い滞在ではあったが、ちょっと東北を感じ、「いのち」を感じるご縁をいただいた。
岩手は、NHKの朝ドラ『あまちゃん』効果でたくさんの人が訪れているらしい。
ボランティアとか、直接の支援が出来なくても、「わたしのできること」から。
5月23日(木)
昨夜、1泊2日の東北一人旅から帰宅した。
21日(火)、親鸞聖人の誕生日“降誕会”。
広南学園の運動会も開催されたが、この2日間しか休みがとれなかったため、お葬式も出来たが、隣寺へお願いして、飛行機・モノレール・山手線・東北新幹線を乗り継ぎ、岩手県盛岡市へ。
今回の訪問のきっかけは、『若冲が来てくれました』。
先月ひょんなことから、若冲の作品展が東北で開かれていることを知り、Amazonで図録を購入。
若冲の多くの作品は、アメリカに。
ジョー・プライス氏のコレクションで、2006~2007年に最後の里帰り展として『プライスコレクション 若冲と江戸絵画』が開かれ、大変な話題を呼んだ。
そのプライス氏が、東日本大震災の後、東北の地で復興支援にと、再び開催することに。
はるばるアメリカからのその心意気に応えて、行ってみようと思い立つ。
ただ、それだけではない。
ずっと気にかかっていたこと・・・。東日本大震災。
東京へ着くと、まず目についたのは、オリンピック招致のポスター。
東京駅で東北新幹線を見た時、やっと。
少しずつ震災のことが遠のいている・・・。
8時半に自宅を出発し、盛岡に着いたのが午後3時30分。
最初に訪れたのは浄土真宗本願寺派願教寺。
明治の傑僧、島地黙雷が入寺され、その養子に島地大等。
その島地大等が著した『漢和対照 妙法蓮華経』を宮沢賢治青年が読んで感動し、浄土真宗を捨て法華経信仰にのめり込んでいったことでも知られる。
何故法華経信仰?と思っていたが、東北を旅して何となく・・・。
岩手県立美術館
小学生にも楽しめるようにと、いろんな工夫がされ、大変興味深く拝見した。
特に最後に見た屏風に、「花も木も動物もみんな生きている」とタイトルが。
会場出口の売店で、今回出品された作品ではないが、『生きてる』という本に目がとまり、購入。
この絵は、現在宮内庁所蔵となっている若冲の代表作『動植綵絵(どうしょくさいえ)』より。
大学時代、初めて見た特別展が京都国立博物館で開かれた昭和天皇在位60年記念『日本美術名宝展』。
教科書などで見たことのある名宝の数々が並んでいたが、一番印象に残ったのが伊藤若冲の『動植綵絵』だった。
何とも美しく、何とも不思議な動植物の絵。
この絵は、もともと釈迦三尊像を描き、その脇に動物や虫、魚、植物などを生き生きと描いて並べたもので、それを相国寺へと寄進した。
若冲の絵は、生きてる絵。
この作品展から、また一つメッセージをいただいた。