専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
3月12日(月)
午後1時30分より、広の真光寺にて呉東組聞名講。
今日はこの1年間に亡くなられた講員の遺族を招いて追悼法要。
このたびは昨日ちょうど1年を迎えた東日本大震災で亡くなられた方の追悼法要も合わせて行う。
聞名講の揃いの色衣と五条袈裟を着けた組内法中10名が『阿弥陀経』を読経。
引き続いて会所の真光寺住職が御消息を拝読し、浄念寺住職が法話。
そのあと、御示談。
「御示談(ごじだん)」とは、ご法義や仏事に関する質問を御同行よりいただいて、まずは御同行のなかでそれぞれの味わい(思い)を述べていただき、最後に法中方にまとめていただく。
一般的に「示談」といえば争いごとを裁判にかけず、話し合いで済ませることをいったりするが、「御示談」とは自らの信心を確かめる場。
今日の御示談では、二河白道、善知識について質問が出た。
「二河白道」を知らないという方が多かったが、真光寺には二河白道の大きな絵が掛かっており、その絵を通して二河白道の味わい方をいただく。
そして、善知識。
浄土真宗の「善知識」とは、念仏の教えを勧め導く人のことで、歴代の宗主を指していうこともある。この善知識にもいろんな味わいがある。
寒いなか、たくさんの方がご縁にあった。
亡くなられた講員の御遺族の方は、その方に導かれてのご縁である。
このご縁を大切に。
3月11日(日)
午後2時46分、東日本を襲った地震。
その後の津波でたくさんの方が被災され、それからちょうど1年。
それぞれの思いで、この時間を迎えられたと思う。

午後2時46分、黙祷を促すサイレンとともに、専徳寺の梵鐘を撞き鳴らす。
2時から寺に一周忌の法事に参られたご家族に、小さな子どもが何人かおられた。
そこで、
法話の内容は分からないかも知れないけれど、鐘を一緒に鳴らしてみてください。鐘を鳴らしたことは、大きくなっても覚えているかも知れないので。
と話したら、その時間まで残って鐘を撞いてくれた。
これも大きなご縁。
近所のご門徒も家族も鐘を撞いた。
命の大切さ、人間の愚かさ、自然の力、そしてつながり・・・。
いろんなことを見つめた1年。
夕方には雪がちらつくほどの寒い一日。
明日は午後1時30分より広の真光寺にて呉東組聞名講。
講員の追悼法要と一緒に東日本大震災一周忌法要を勤める。
どうぞ、お誘いあわせてお参りを。
3月10日(土)
朝8時30分より、住蓮寺にて長浜日曜学校の修了式。
今年は6年生3名が修了。
毎月1回開かれる日曜学校で、1年生の時からほとけの子として学び、今日修了。

お祝いの言葉として、東日本大震災一周忌を前日に控え、牡蠣じいさん畠山重篤氏の話をさせていただいた。
震災後、海辺から生き物の姿が消えた。海が死んだのではないかと恐ろしかったが、4月末ごろだろうか、浜辺にイワシの稚魚の群れが泳いでいた。鳥や虫も戻ってきた。その後も海の持つ、生きものを育てる力はかなり回復してきている。私は約50年、カキの養殖をしてきた。海が死んでしまっていたらどうしようもなかったが、海は生きていた。これならまたカキ作りができる。
山を育て、自然のつながりを大切にしてきた成果が現れている。
日本は国土の6割以上を山林が占める森林国家。それにもかかわらず林業が衰え、森は荒れ放題になった。漁業資源が年々先細りになっている一因でもある。漁業の側からみても林業の再生は重要だ。そのための方策として、数十万戸に上る被災住宅の再建に国産材を使うことを提案したい。放置状態だったために竹が伸び放題に根を張り、木の枝が互いに覆い重なった森も、枝払いなど手入れをすれば再び光合成が活発化し、海も栄養分がもたらされて豊かになる。漁業の復活は農業にも好影響をもたらす。うまい魚介類が豊富に捕れればコメの消費も増えるだろう。うまい魚にはやっぱり白いコメ。すべてつながっている。自然の連関を考えた復興を訴えたい。(SAKEI EXPRESS)
すべてつながっている。
直接的な支援だけでなく、動くことがいろんなかたちで東日本の復興につながっていく。
明日はいよいよ一周忌。
午後2時46分より梵鐘を撞くことも伝えたが、何名くらい撞きに来てくれるだろう。
震災後にテレビで繰り返し聞いた「その気持ちをカタチに」を思い出す。
― あなたの〈こころ〉はどんな形ですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも〈こころ〉は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか
確かに〈こころ〉は誰にも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の〈思い〉は見えない
けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
〈心〉も〈思い〉も初めて美しく生きる
― それは 人が人として生きることだ
宮沢章二 『行為の意味』
夜は6時より仏教壮年会の役員会。
どうすれば減りつつある会員を増やすことができるかが話題に。
長浜の人口自体が減ってきているせいもあるのだが、そんななか、広から通ってくださる会員の方もいらっしゃる。
興味のある方は一度ご参加を。
3月8日(木)
昼間は少し春めいてきた。
昨日の平和公園では、
今夜は平成23年度最後の仏教壮年会の例会。
今回のテーマは、「天下和順(てんげわじゅん)」。
『無量寿経』のなか、五悪段に出てくる
仏所遊履 国邑丘聚 靡不蒙化 天下和順
日月清明 風雨以時 災厲不起 国豊民安
兵戈無用 崇徳興仁 務修礼譲仏の遊覆したまふところの国邑・丘聚、化を蒙らざるはなし。天下和順し日月清明なり。風雨時をもってし、災厲起こらず、国豊かに民安くして兵戈用ゐることなし。〔人民〕徳を崇め仁を興し、つとめて礼譲を修す。
より。
「天下和順」以下の御文を、浄土宗では「祝聖文」といって、元旦に唱えるのだそう。
平和の旗印として「兵戈無用(ひょうがむよう)」はよく聞くところではあるが、改めてこの御文を読み、調べているとなかなか興味深い。
徳川家康の話、昨日の平和記念資料館での出来事を交えながらいろいろと話をさせていただいた。
世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ。
3月7日(水)
今日は午後2時より広島別院にて、安芸教区同朋運動推進僧侶研修会。
その前に、久しぶりに広島平和公園を訪れた。
安らかに眠って下さい
過ちは 繰り返しませんから
この石碑に刻まれた言葉を、3.11を前にもう一度見つめ直そうと。
広島平和記念資料館から別院へ向かおうとしたところ、川辺から歌声が聞こえてきた。

修学旅行で鹿児島から訪れた高校生たちが、被爆ピアノの演奏で合唱。
被爆したピアノを使って、平和コンサートをされていた。
こんなかたちの伝え方もあるのだとこころに響いた。
別院に向かい、同朋運動推進僧侶研修会に出席。
大阪教区千里寺住職 武田達城氏を講師に迎え、『同朋運動の源流』と題した講義。
歴史を認識し、そこから学び、そして「過ちは繰り返しませんから」。
そんなことを一日学んだように思う。