我聞会 納涼会

8月31日(水)

今日で夏休みも終わり。

明日から新学期。
長浜小学校2年生の長男も夏休みの宿題を昨日までに完成。

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今年は蓮の絵を描き、自由研究も『はすのかんさつ』。
蓮づくしの夏休みであった。

今夜は呉東組の若手僧侶の会『我聞会』の納涼会。
今回は私が幹事を。

いろいろと諸事情によりキャンセルもあり、6名での納涼会。
無事終わってホッと一息。

今日、龍谷大学教授海谷則之先生が書かれた『宗教教育学研究』という本を贈っていただいた。

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その書の

第4章 「いのち」の教育 -法蔵と僧叡における三種の「いのち」-

のなかに石泉僧叡師のことが登場する。

この本を書かれるにあたり、石泉社の寮則をご覧になりたいと訪ねて来られ、お話を伺った。
またゆっくり読ませていただこうと思います。

2011年8月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

蜻蛉 ~トンボ~

8月28日(日)

お盆も一段落し、再び暑さがぶり返してきた。

暑さは戻ったが、セミの声は少しだけ。
それでも、ミンミンゼミの声が聞こえてくる。
長浜には、昔からアブラゼミ・クマゼミ・ツクツクボウシ・ニイニイゼミが見られるが、ミンミンゼミは聞くことがなかったのに・・・。

池によく飛んできていたシオカラトンボも見かけなくなってきたが、今朝はカワトンボの仲間、ハグロトンボが飛んできて、長い間とまっていた。

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トンボ

トンボを漢字で表すと「蜻蛉」。
『蜻蛉日記(かげろうにっき)』で知られるように、「カゲロウ」も「蜻蛉」と表記される。

日本語のトンボの語源は定かではないが、稲穂が飛んでいるように見えるから、「飛ぶ穂(とぶほ)」が訛ってトンボとなったともいわれている。

日本では古来トンボを「秋津(あきつ)」とも呼んでいたそうで、日本のことを「秋津洲(あきつしま)」と表すこともあったとか。

これは、神武天皇が大和国(現在の奈良県)の丘に登り、その国土を一望して、

あきつのとなめのごときにあるかな (『日本書紀』)

といわれたことに由来するそう。

「あきつ」とはトンボ。「となめ(臀呫)」とはトンボが交尾をしているときに見せる、お互いのしっぽをくわえて飛んでいる姿を現しているのだと。

狭い国だがすばらしい国。まるで、トンボ(秋津)がとなめ(臀呫)しているようだと褒め称えたから「秋津洲(あきつしま)」と呼ばれるようになったとか。

それくらいトンボは昔から馴染みのある虫であったようだ。

西洋でトンボは不吉な虫と見られていたようだが、日本では勝ち虫と呼ばれ、武士の間で喜ばれたそう。

それは、トンボは前にしか飛ばず、後ろには進まない。それが「不退転(ふたいてん)」を表すからだと。

「不退転」

これはもともと仏教用語。

浄土真宗では、信心を得たものは不退転の位に住すといわれる。

真実信心うるひとは
 すなわち定聚のかずにいる
 不退のくらゐにいりぬれば
 かならず滅度にいたらしむ (浄土和讃)

それがいつの頃からか「不退転の決意で取り組んでいく」とか、いろんな使われ方をされるようになってしまった。
「他力本願」もそうだが、誤った用い方はいろんなところでされてしまっている。そのことばがそのように使われるようになった意味を問うてみることも大切かと。

親鸞展 ~福屋八丁堀店~

8月22日(月)

昨日の午前中、呉市に大雨洪水警報。
本堂の廊下がびしょ濡れになるほど。

今日は雨も上がり、午後から広島市中区 福屋八丁堀店で開催中の『親鸞展』に。

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8月18日(木)から開催されているが、3日で入場者が1万人に達したそう。

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今日もたくさんの方が訪れていた。

親鸞聖人の90年の生涯を、これまであった展示方法と違った見せ方をしていたのが印象的だった。

これまで見てきたのは本願寺をはじめ、寺が中心となって企画展示したもの。
このたびは、五木寛之さんが『中国新聞』をはじめ、44の地方新聞に連載している小説『親鸞』を記念しての新聞社主催の特別企画展となっている。

故 手塚治虫さんがイタリアの国営放送からの依頼で『聖書物語』を製作したことがある。
その依頼が来た時、クリスチャンではない手塚さんは戸惑ったそう。どうして私が?と。
そのわけを尋ねたら、クリスチャンが作ると、どうしても美化して作ってしまう。そんなこともあって手塚さんに白羽の矢が立ったのだそう。

信仰のなかから見ると、どうしても「聖人」、「御開山」と仰いで見てしまう。
同じ目線に立つことがなかなかできない。
でも、この企画は人間親鸞。
弟子を一人も持たず、すべては御同行・御同朋と同じ目線に立たれ、寄り添われた90年の生涯。

出口を出ると、たくさんのグッズや書籍が売られていた。

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中でも目をひくのが海洋堂というフィギュアの最大手が手がけた公式フィギュア。

展示してあった平成の親鸞像をモデルとして造られたもの。

一昨年開かれた阿修羅展では、この海洋堂の「阿修羅像」フィギュアが好評ですぐに売り切れたとか。

このたびは、長期間いろんなところで開催されるので、売り切れることはなさそうだが、このフィギュアがどのくらい売れるものだろう。

ちなみに価格は3,150円。

「親鸞展」は8月30日(火)まで開催中。

 

盂蘭盆会 3日目

8月20日(土)

曇り空でセミの声が聞こえてこない静かな朝。
朝席で盂蘭盆会、御満座。

人生は苦である。
だからといって、何も悲観的に生きることはない。

生死の苦海ほとりなし
 ひさしくしづめるわれらをば
 弥陀弘誓のふねのみぞ
 のせてかならずわたしける
     (『高僧和讃』龍樹讃)

苦海のなかに沈む私を、必ず救ってくださる方がいる。
願いをかけ続けてくださる方がいる。

それに気づかされた時、人のこころは少し変わるのではないだろうか。

今席の最後に紹介された「僕を支えた母の言葉」。

これは野口嘉則氏が知人の話に少しストーリーを加えて編集したもので、著書『心眼力 ~柔らかく燃えて生きる30の知恵~』の発売を記念して製作されたものがYouTubeで話題となり、今では単行本にもなっているそう。

  

ようこそのお参りでした。

2011年8月20日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 2日目

8月19日(金)

昨夜の雨で今朝は少し過ごしやすい気候に。
あれだけセミの声がしていたのに、今朝は朝席が終わるまでほとんど聞こえず。

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盂蘭盆会、2日目。
四苦八苦の話などを聞かせていただいた。

夜はコオロギなどの虫の声を聞きながらの聴聞。

日に日に秋が近づいているのを感じる。

それでも、暑さ寒さも彼岸まで。
もうしばらくは気をつけて。

2011年8月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 1日目

8月18日(木)

今夜から盂蘭盆会の法座。

夕方から久しぶりの雨。
今席は雨音を聞きながらの法座となった。

いつまでこの暑さが続くのだろう・・・と思っているのは、私たちの心がいろんなことに迷いを持つから?
庭には百合の花が一斉に咲き出した。

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百合は何の迷いもなく、自分の咲く時期が来たらパッと咲いている。
ただ、迷いなく咲く百合が良いかと問われたら、迷いがあっても今の人間が良い。
その人間に生まれてきたことを問うのも、このお盆の尊いご縁である。

法座の御講師は呉市中通 専徳寺住職 大洲秀道師。

お盆の由来、本願寺の盂蘭盆会の表白をもとにお話しされた。

今日から福屋八丁堀店で『親鸞展』も始まった。
30日まで開催されているので、法座が終わったら是非訪ねてみたい。

2011年8月18日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

明日から盂蘭盆会

8月17日(水)

明日の夜席から盂蘭盆会法座。

お誘いあわせてお参りを。

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2011年8月17日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盆の花

8月16日(火)

咲いた 咲いた 盆の花

花は花でも、色とりどりの盆灯籠。

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今年もたくさんの盆灯籠が立てられた。

安芸の国の風物詩となったこの盆灯籠。
コンビニをはじめ、いたるところに並んでいる。

そのはじまりは、江戸時代。
亡くなった娘のために石灯籠を立ててやりたいと思った父親が、そのお金がなかったため、竹をそいで紙を貼り、それを灯籠として供えたことにはじまるといわれる。
(『浄土真宗 仏事あれこれ小百科 ―本願寺派安芸教区―』より)

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初盆は白い灯籠。
これも本来決まりはないが、いつの頃かそんな風に。

日本全国、その地方によってお盆の迎え方にはいろいろあるが、なかなか普段手を合わせることがなくなってきたこの時代に、せめてお盆・お彼岸、ご縁にあって欲しい。

お盆も今日で一段落。
盂蘭盆会法座が18日の夜席から。

それで今夜はもう一つの花が咲いた。

花火。

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夏といえば花火。
今年は震災の影響で関東を中心に花火大会が中止されたとか、被災地で復興を願って花火大会が行われたとか、花火が注目された。

ただ、この花火業界もなかなか厳しいらしい。
線香花火も中国製におされ、三河・北九州・信州といった線香花火の産地から一度は姿を消したそう。
それでも、再び復活。

そんな日本の花火を少しでも応援しようと、今年は国産線香花火をお取り寄せ。

値段の安さでは到底輸入品にはかなわないが、そこは職人の技。

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でも、子どもたちには線香花火よりも派手な花火の方が好まれる・・・。

また今度ゆっくりと楽しみたい。

戦没者追悼法要

8月15日(月)

今日は終戦記念日。

毎年この終戦記念日には、夜7時30分より入江神社境内の忠魂碑の前に御本尊を荘厳して、お隣の住蓮寺さんと追悼法要をおつとめする。

長浜・津久茂の日露戦争以来の戦没者追悼法要。
神社の境内で正信偈をみなさんとおつとめ。
追悼法要が終わると、盆踊り。

盆踊りは明日までの2日間。

祭に追悼法要に盆踊り。
これが長浜のお盆である。

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戦争といえば、平成18年(2006)6月、呉東組団体参拝で鹿児島のかくれ念仏を訪ねに行った時、最後に知覧特攻平和会館を訪れたことを思い出す。

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そこで案内してくださった方が、一通の手紙を紹介。

石川県七尾 石倉三郎さんの母から息子への手紙。

ばくだんをかかえてゆくときは、かならずわすれまいぞ。
南無阿弥陀仏をとなえておくれ。これが母のたのみである。
これをわすれないでいてくれたら母はこの世に心配ごとはない。
わすれないでとなえておくれ。
こんど合うときはアミダさまの所で合うではないか。
これがなによりの母のたのしみである。
わすれてはならないぞ。
てきかんめがけて飛んでいく時は、後生の一大事を心にかけて、「南無阿弥陀仏」とお念仏をもうしていけよ。

特攻機でお国のためにと尊いいのちを投げ出す決意の息子に対し、「無事、帰って来いよ」と口にすることの出来ない時代。
これが親として、精一杯のことばだったに違いない。

でも、この親子には「南無阿弥陀仏」があった。

今日は政府主催の全国戦没者追悼式があり、

戦争の犠牲となった約310万人の冥福を祈るとともに、東日本大震災からの復興を願った。

と新聞に紹介されている。
66回目の終戦記念日を迎えても、いまだに冥福を祈る・・・。

66回目の終戦記念日にふと思う。

長浜 夏祭

8月14日(日)

お盆のまっただ中。

一日汗だくの法衣を着て、あちこちと。
衣も素材がいろいろと改良されてはいるが、この暑さには・・・。
熱中症にかからないよう、体調には気をつけて。

今夜は長浜、西脇神社の夏祭。

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昔に比べたらかなり規模は小さくなったが、

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神社までの海辺の道には提灯が灯り・・・

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ライトアップされた大漁旗も。

太鼓の音が響き、帰省中の人たちで、結構賑やかに。

海で灯籠流しも行われ、昔から続く長浜のお盆の光景。

2011年8月14日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku