秋季彼岸会 3日目

9月26日(木)

今朝の席で秋季彼岸会も御満座。

今朝は、正信偈の「重誓名声聞十方」よりお味わい。

所によっては難しくなってきている“あいさつ”や“こえかけ”の話を聞かせていただいて、声が届くことの大切さを。

高齢になってくると、視力の衰え、そして聴力の衰えがやってくる。

先日、お世話になっているユニバーサルサウンドデザイン株式会社が企画・監修したショートムービーを観た。

『気づかなくてごめんね』 (https://www.comuoon.jp/

石倉三郎さん主演。
現在難聴から認知症と誤解されるケースが少なくないようで、そのことをもっと世に知ってほしいと作られた作品。

 聞こえないから不安になり、そしてあきらめる。

 

以前、「認知症の母が、父の祥月命日に施設から一時帰宅するからお参りして欲しい」と、お宅へお参りに行った。

「帰命無量寿如来」と正信偈をとなえると、後ろから「南無不可思議光」と一緒におつとめする声が聞こえてきたので、ずっとその声と一緒におつとめ。

おつとめが終わった後、「お母さん、私感動したわ!お経も見ずに最後までおつとめしてたじゃない!」と娘さん。

お母さんは何もなかったような顔をして座っていらっしゃる。

 

そのおつとめの声が私の声だとは分からなくても、ちゃんと届いたことが、嬉しくもあり、ありがたいご縁だった。

重誓名声聞十方

ようこそのお参りでした。