お内陣修復 御遷仏・御遷座

4月4日(火)

今日はいよいよお内陣修復に向けて、御遷仏・御遷座。

まずは輪灯などの仏具を取り外し。

御本尊が御厨子から運び出される。

衣に蓮などが描かれている。

このたびは御本尊は修復せず、光背と蓮台を修復。

御開山親鸞聖人御厨子も解体されて搬出。

 

扉を閉じた姿を初めて見た。

御代前、蓮如上人の御厨子も。

御厨子の中に収まっていた親鸞聖人と蓮如上人像。

親鸞聖人の裏書きには宝永4年(1707)、寂如上人の花押。

蓮如上人像はそれよりも古く、万治元年(1658)、良如上人の花押。

どちらも御厨子に収めるため、無理矢理押し込んでいるような形になっていたため損傷が激しく、このたび何とか修復して収まるよう表装していただくことに。

御厨子も次々と解体されて運び出されていく。

 

そんな中で、職人さんから「仏具を見ただけでどこにあったかすぐ分かりますよ」と。

ここの仏具は海が近く潮風の塩害で金箔が剥がれてしまうのだと。

このたびの修復では、それらを考慮して作業してくださるとか。

何もなくなったお内陣。

御本尊は残る予定だったけど、仮の厨子を用意するために一旦御動座。

来週仮の御厨子とともに本堂へお帰りになる予定。

しばらくはさみしいけれど、綺麗に輝くお内陣を楽しみに。

 

2023年4月4日 | カテゴリー : 修復事業 | 投稿者 : sentoku