我聞会 6月例会

6月10日(日)

梅雨入りしたものの、今日は夏日。

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世の中はクールビズ、最近はスーパークールビズということばまで出てきているが、衣には関係なし。
襦袢に白衣に衣。少なくとも3枚重ね。

最近はいろいろと改良された生地が使われているので、少しは良くなっているが、それでも汗だく。
体調管理に気をつけて、この暑い夏を乗り切らねば。

 

今夜は広の善通寺にて若手僧侶の勉強会“我聞会”。

『蓮如上人御一代記聞書』の(125)(126)を輪読。

今日は私が担当。

(125)は、蓮如上人が亡くなるほんの少し前の話。

病床の蓮如上人が、弟子の敬聞坊に自ら書いた『御文章』を読ませ、「自分の書いたものではあるが、本当にありがたい」とおっしゃられたという話。

これを読んですぐに浮かんだのが、甲斐和里子さんの

み仏のみ名を称えるわが声は、わが声ながら尊かりけり

自分がしていることだけれども、させられているというか、させていただいている。
にじみ出る信仰のお味わいの世界。

 

法話では、摩訶薩埵の捨身と天草の耳四郎の話を聞かせていただく。

摩訶薩埵の話は、法隆寺の玉虫厨子に描かれている捨身飼虎図で有名な話。

天草の耳四郎は、法然聖人と盗人耳四郎の話。

 

聞かせていただく。

人から聞かせていただくことは、その人の説き方によってまた違う。
それも、また面白い。

 

明日は朝から読み聞かせ。

 

2012年6月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会

6月3日(日)

今朝、バイクでお参りに行こうと境内を出ると、昼間からタヌキが走り抜ける。

夜に何度か見かけたが、昼間も・・・。

皇居のお堀でもタヌキ騒動。

いろいろとタヌキ事情も変わってきたのだろうか。

 

今夜は、広の善通寺にて法中会(ほっちゅうかい)

組長会(そちょうかい)での報告、これからの組内行事の確認が行われる。

今月は教区・組の諸団体の総会、講習会、研修会が目白押し。

専徳寺も門信徒世話係総会を6月18日(月)に。

 

いろいろと世代交代。

組内の事情も少しずつ変わってきた。

世のなかの事情もどんどん変わってくるなかで、大切なことだけは変わらないように。

自らを灯とせよ 法を灯とせよ  (自灯明 法灯明)

 

2012年6月3日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組門徒総代会 総会・研修会

6月2日(土)

午後4時30分より、広ステーションホテルにおいて、呉東組門徒総代会の総会と研修会が開かれた。

呉東組の総代会が正式に発足して4年目。
今日は呉東組16ヶ寺から住職と総代さんが出席。
専徳寺からは2名の総代さんが。

総会が開かれ、その後研修会。

このたびは、前 安芸教区組長会 会長の佐伯東組浄土寺の御住職 麻生法樹先生が御講師に。

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「今を生きる」と題して、いろいろなお話を聞かせていただいた。

特に最後にご紹介されたことば、俳優の故 緒方拳 氏の

今日感会 今日臨終 (こんにち かんかい こんにち りんじゅう)

それを聞いたとき、先日100歳でお亡くなりになった映画監督 新藤兼人氏の

生きている限り 生き抜きたい

このことばと重なって聞こえた。

 

今を輝いて生き抜く。
なかなかそれが出来ないが、出来ないことに気づくのも大切なこと。

 

研修会が終わり、そのあと懇親会。

今日のご縁を大切に。

2012年6月2日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

我聞会 5月例会

5月24日(木)

今夜は阿賀の称名寺にて我聞会(若手僧侶の勉強会)の例会。

先月は所用と重なり出席できず、久々の『蓮如上人御一代記聞書』。

今日は(123)(124)の2条を輪読。

 

(123)すすんで聖教を求め、持っている人の子孫には、仏法に深く帰依する人が出てくるものである。―現代語訳より―

あらかじめ大切な本があるのと、ないのとでは、出発点が違う。
今、いろんな絵本を買い求めているが、息子が時々こそっと読んでいるらしく、感想を聞かせてくれる。

これもひとつのご縁である。

 

そして、法話では、寺川幽芳氏の法話より『大悲ものうきことなくて』という話を聞かせていただいた。

ある雨の日に飛行機に乗ったときのこと。
離陸前に何気なく窓の外を見ると、すぐ下に整列して手を振ってくれている人たちの姿を見つけた。
それは、それまで忙しく整備をしていた人たちが、ゆっくりと動き出した機体を見上げながら、大きく手を振って見送る姿だった。

その姿は、機内のスクリーンに映し出されることもなく、それまで一度も目にしたことがなかったが、自分の知らないところで、こうして旅の安全を願って見送ってくれている方がいたことに初めて気づかされた。

自分の気づかないところで願われている。

煩悩にまなこさえられて 摂取の光明みざれども
大悲ものうきことなくて つねにわが身をてらすなり (高僧和讃)

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気づく。気づかされる。

今日も良いご縁をいただいた。

2012年5月24日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

親鸞聖人降誕会 ~日食~

5月21日(月)

今日は親鸞聖人の誕生日『降誕会(ごうたんえ)』。

旧暦の4月1日に当たるこの日。
朝から日食が見られると、昨日の運動会の代休にもかかわらず、長男は6時からさっさと起きて空とテレビのにらめっこ。

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ただ、朝から曇り空。
一番欠ける7時30分近くになって、ようやくつぶ山の上、雲のなかから太陽が姿を現す。

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呉市での最大食分は0.922。
金環日食とまではいかないが、ほぼ隠れた状態に。

光の色がすーっと変わり、冷やっとした風が吹いてくる。

2009年の夏に見た日食用のグラスで天体ショーを楽しむ。

その後は、徐々に雲がなくなって、きれいに見えた。

 

1183年、源平合戦の最中に金環日食が起こり、源氏は日食を知らずに混乱して敗走。平家はあらかじめ日食が起こることを知っていて、勢力を盛り返し、源氏に勝ったのだそう。(水島の合戦)

そして、その10年前の1173年。
親鸞聖人が誕生された年。
その年にも、何と関東地方で金環日食が。

貴族社会から武家社会へと移りゆく混乱した12世紀は、金環日食が日本各地で何度も見られたそう。
《参考》日食ナビ

当時は今のように情報のない時代。
そんななか、『方丈記』にも登場する安元の大火(1177),治承の辻風(竜巻)(1180),養和の大飢饉(1181),元暦の大地震(1185)などなど、相次ぐ天変地異。

そこに源平合戦も加わって、人々は混乱したことだろう。

それを思うと、情報のある今を生きている私たちは、何とも幸せなこと。
でも、その情報が時として混乱させる。

 

今日は、親鸞聖人の誕生日。

呉東組親鸞聖人鑽仰会により、この地域の各家庭に、新聞の折り込み広告と一緒にこの合掌チラシが配られた。

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この世に生まれたそのいのち、その出遇いを大切に。

 

呉東組聞名講 5月例会

5月10日(木)

今日は午後から広の善通寺にて、呉東組聞名講の例会。

正信偈のおつとめの後、善通寺住職による御消息拝読。

引き続いて、川尻真光寺住職が御法話。

 

それが終わると、御示談(ごじだん)の時間。

いつものように、最初はなかなか質問が出なかったが、今日は2つの問い。

(1)「生前」ということばの使い方。

(2)「還浄」とはどういう意味?

お葬式の時などによく聞く「生前」。
生まれる前なら前世のことになるし、「生」とは「往生」の前ということで使っているのだろうか・・・と。

「生前」とは、存命中という意味で使われているが、本来の意味からすると「死前」。
ただ、これは「死」ということばを嫌うことから、「生」に置き換えられたのだそう。

帰って調べてみると、「生前」ということばは、古くは『堤中納言物語』の「虫めづる姫君」のなかに、

「なもあみだぶつ、なもあみだぶつ」とて、「生前の親ならむ、な騒ぎそ」とうちわななかし、・・・   《参考》虫めづる姫君

と、出てくるそうだが、ここでは「前世」を意味したことばとして使われている。

この物語もなかなか読んでみると、奇妙でおもしろい。..

いずれにしても、「死」を忌み嫌うということから来ているようだ。

 

そして、2番目の「還浄」も、忌み嫌うことにはじまる。

このあたりでは、10数年前から亡くなったお宅の玄関先に、「忌中」でなく、「還浄」の紙が貼られるようになった。

「浄土へ還る」

浄土から来たものが再び浄土へ還るというよりも、親(阿弥陀如来)の待つふるさとへ還ると味わう方が頷いて聞けると聞かせていただく。

ようこそのお参りでした。

 

【お知らせ】
2年前に広島で開催された創作劇『親鸞~わが心のアジャセ』(主演:川崎麻世)が再演されることになり、今度は呉市文化ホールに。

9月13日(木)午後3時より。
観劇ご希望の方は呉東組寺院にお問い合わせを。

2012年5月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会

5月2日(水)

今夜は小雨の降るなか、広の真光寺にて呉東組法中会。

新しく組長(そちょう)に川尻真光寺 寺西龍象住職が就任して、初めての法中会。

呉東組16ヶ寺の住職が集まり、教区内、組内のことについていろいろと協議。

 

次々と年間予定が決まって、6月と10月は組内行事が目白押し。

今日の参観日の「みんなちがって みんないい」のように、各寺院がそれぞれの持ち味を発揮して、ひとつずつ良いご縁となりますように。

2012年5月2日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

しゃぼん玉 ~呉東組仏教婦人会連盟担当者会議

5月1日(火)

世のなか、ゴールデンウィーク。

この連休中、法事の予定がずっと入っているが、今日と明日だけ法事の予定なし。

それでも、午後から呉東組仏教婦人会連盟の担当者会議が川尻真光寺で。明日の夜は法中会。

呉東組も新体制に替わり、事務局、聞名講、ご縁の会、それに次いで婦人会連盟も担当することに。
なかなか大変な仕事ではあるが、誰かが動かないと始まらない。
できる限りのことをさせていただく。

今日は、役員改選、会則の変更等について。

 

そんなことで、家族を連れてどこかへ・・・。ということは難しい。

先日、呉ポートピアに行ったとき、しゃぼん玉を見つけて購入。
次男の蓮が夢中になって、あっという間に液がなくなっていく。

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しゃぼん玉

しゃぼん玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた

しゃぼん玉消えた
飛ばずに消えた
生まれてすぐに
こわれて消えた

風々 吹くな
しゃぼん玉飛ばそ

野口雨情作詞の『しゃぼん玉』。(中山晋平作曲)

この話は以前、瓜生津隆真先生より聞かせていただいた。
《参考》本願寺『みんなの法話』

この話には諸説あるようだが、幼くして亡くなった子を悼み歌った詩。
《参考》野口雨情記念 湯本温泉 童謡館

それだけ見ると、悲しい詩のように見られるが、この詩に見られるのは“親の願い”。

大日本仏教子ども会発行の児童雑誌『金の塔』に発表されたこの詩。
無常のなかに、大きな願い。

 

5月5日はこどもの日。

桃の節句に、端午の節句。
子どもの成長を願う思いは、いつの時代も一緒。

風々 吹くな
しゃぼん玉飛ばそ

2012年5月1日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組 組会(そかい)

4月1日(日)

今日から新年度。
昨日、ツバメがふるさと長浜に帰ってきた。

昨日で廃止になった呉市営バスは今日もそのままの姿 !?

と思ったら、呉市営バスの上に「広電バス」のシールを貼って運行。
これから徐々に変わっていくそうだ。

 

17時より広ステーションホテルにて呉東組組会。

呉東組16ヶ寺の各住職・総代代表、そして教化団体代表者が出席。

組会では、組の1年間の行事報告。
引き続いて、総代会・仏壮連盟・聞名講・少年連盟・仏婦連盟の代表者による行事報告。

今年は組長(そちょう)・教区会議員の改選期に当たり、出席者による投票も行われた。

その結果、新組長に川尻真光寺住職。
教区会の僧侶議員に長浜住蓮寺住職と門徒議員に嵜本林之助氏。

副組長には、阿賀宝徳寺住職・法謙寺住職が当たることに決定した。

 

そのあと、法中会を経て、懇親会。

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年度が替わり、いろんなことが新しく動いていく。

新たなはじまり

呉東組も新組長を迎え、新たな方向に向かっていくことに。

2012年4月1日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

我聞会 3月例会

3月23日(金)

今日行われた閉校式。

RCCラジオカーでの取材の模様がブログ(見てみて!ラジオカー)に紹介されている。

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今夜は、雨が降り続くなか、川尻の光明寺にて呉東組若手僧侶の勉強会『我聞会』。

50歳までの勉強会だが、すでに今最長老。
若い人たちの感性、情報、毎回興味深く聞かせていただける。

 

今日の『蓮如上人御一代記聞書』の輪読は、いよいよ末巻(119)(120)。

今日は聞き方についての話。
ついつい自分本位に聞き、人の話に耳を貸さない。そのことを戒める話が説かれている。

 

そして、法話では、広島出身の女性シンガーソングライターのMetisの『人間失格』を聞かせていただく。

涙を忘れていませんか?
大事なことから逃げてませんか?
自分に嘘をついてませんか?
諦めることになれすぎてませんか?
泣きたければ 泣けばいい
叫びたければ 叫べばいい
それでいいんだよ 君でいいんだよ
すべていいんだよ きっといいんだよ
明日は明日の風が吹く

昨年の震災前、3月2日にリリースされたこの曲。
震災を通して話題になったそう。

YouTubeでも、この曲がいろんな形で取り上げられているが、大変考えさせられる歌だった。

 

そして、いのちの話を聞かせていただく。

今日も、いろんな形で“いのち”、“生きる”の意味を味わわせていただいた。

2012年3月23日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku