報恩講法要 第1日目

10月14日(日)

今夜から報恩講法要。

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親鸞聖人のご命日が1月16日。
その1月には御正忌報恩講が勤まるが、それまでに各寺院、各家庭で報恩講を取り越してお参りする。
この報恩講を「お取越し」とも呼ぶ。

各家庭でつとめる報恩講を、このあたりでは「通り報恩講」と呼ぶが、それが訛って「とおりぼんこう」とも。

 

専徳寺の報恩講は例年10月14日から16日。

ちなみに大谷本廟では、毎年10月15日、16日の2日間、大谷本廟の報恩講『龍谷会』がおつとめされる。

 

このたびの御講師は、伯父、三原市大和町 明圓寺の内藤良範師。

本願寺の御遠忌での話を聞かせていただく。

 

明日の朝席が終わると、明後日のお斎の準備に。
専徳寺のお斎は、昔から大きな塩むすびと煮染め。

今年も900食が用意される。

明後日、お寺でいただかれる方には、長浜名物の“うどん豆腐”も。

今年は広南小学校2年生が、長浜の郷土料理の学習で見学予定。

 

天気予報では、17日が雨の予報。
16日は大丈夫かな。

 

お誘いあわせてお参りを。

2012年10月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 3日目

9月20日(木)

秋季彼岸会も、今日の朝席で御満座。

急にすっかり秋めいて、法座中にモズの声。

 

朝席では、宗教のもつ大切さをいろいろと聞かせていただき、ふと、この言葉を思い出した。

宗教無き科学は欠陥であり、科学無き宗教は盲目である。

これは、アインシュタインの言葉。

ヒトが人間となる。人間として育てていただくには、宗教は大切。

 

ここ数日、ニュースで流れていた映像。

宗教を失ったところでは、ヒトはこんな風になってしまうのか・・・。

ホンの一握りのヒトたちであろうが、そこにいろんなことを学んだ。

 

明日から報恩講参りがいよいよスタート。

しばらくは小坪地区。
少し涼しくなり、朝日、潮風を浴びながら小坪へと通うことに。

季節の変わり目。
互いにからだに気をつけて、一日一日を過ごしましょう。

 

秋季彼岸会、ようこそのお参りでした。

2012年9月20日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 2日目

9月19日(水)

秋季彼岸会2日目。

今日は少し気温も下がり、さわやかな一日。

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お参りに行った白岳地区では、コスモスが咲き、モズの声も聞こえ、夕方には秋の夕暮れ。

暑さ寒さも彼岸まで

 

夜席では、蓮如上人の『蓮如上人御一代記聞書』に出てくる

仏法は無我にて候ふ上には、人に負けて信をとるべきなり。

のお味わいを聞かせていただいたが、その夜席で初めての出来事が・・・。

 

首輪を付けた子猫が庫裏に入っていて、御講師が出るのをお見送り。
その慣れた姿にてっきり寺の猫だと思ったそうだが、こちらも初めて見る姿。

猫を庫裏から廊下へと出し、本堂でお聴聞していると、本堂の網戸越しに「ニャーオ、ニャーオ」と鳴き声が。

飼い主の方がお参りしてると思って探していたのか、ずっとなかをキョロキョロキョロキョロ。

 

あんまり鳴くので仕方なく外へ。

すると、静かになって足もとでチョロチョロと。

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お寺に来てる、しかも飼い猫なので、追い払うことも出来ず・・・。

 

しばらくして落ち着いたと思って、また本堂に戻ると、「ニャーオ」とやってくる。

人差し指を口に当て、「シーッ」とすると静かに座って終わるのを待っていた。

 

どうやら、飼い主の方は本堂にはいなかったが、心当たりの方がおられたので、連絡して迎えに来てもらい、猫騒動も一件落着。

 

今日は『ほとひろ』にも紹介された長浜の銭湯『胡子湯』が最後の日。

お寺にも参りたいけれど・・・やっぱり最後だからと、そちらへ行かれた方もおられると聞く。

長浜で唯一残っていた最後の銭湯が消える。

時代の流れとは言え、“なくなる”と聞くと何だか寂しい気も。

 

明日の朝席で御満座。
お誘いあわせてお参りを。 

2012年9月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 1日目

9月18日(火)

今夜から秋のお彼岸法座「秋季彼岸会」。

日中はまだまだ暑いが、夜は秋の虫の声が聞こえてくるなかでのお聴聞。

講師は、阿賀の称名寺 南 秀和 師。

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「易往而無人」のお話から、地獄・極楽の話を聞かせていただく。

地獄は、我欲の世界。
極楽は、相手を思いやる世界。

毎日のようにニュースで見るのは、我欲の世界。

地獄は一定すみかぞかし。 (歎異抄)

極楽にはほど遠い世界(此岸)にいることを実感。
ただ、それに気づき、少し心持ちを変えてみると、世界も少しは変わるかな。

 

世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ

ようこそのお参りでした。

2012年9月18日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

原爆の日 盂蘭盆会1日目

8月6日(月)

昭和20年8月6日午前8時15分、原子爆弾が広島に投下された。

あれから67年。

全国の被爆者の平均年齢が78歳を超えたそう。

 

午前8時15分、専徳寺の鐘を長男 碧流が撞く。

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鐘を撞いた後、本堂にておつとめ。
毎年行われる8月6日の光景。

以前、私が撞いていた鐘を今は息子が撞いてくれている。
こうして何かが伝わっていけばと思う。

まだまだ戦争の怖さ、原爆のすさまじさを知るところまではいっていない。
そのうち、平和学習を通して、いろんなことを知っていくだろう。

 

ただ、知ることのないこころもある。
この日のことを何一つ語ることなく、そっとこころにしまったままお浄土へと往かれた方々のこころ。

伝えていくことも大切であるが、伝えることの出来ない方の思いもこころにとどめておきたい。

 

今夜から盂蘭盆会の法座。

御講師は、呉市本通の法眼寺 黒田順真 師。

原爆の日に始まった盂蘭盆会の法座。

暑いなか、ようこそのお参りでした。
法座は、8日の朝席まで。お誘いあわせてお参りを。

 

 

 

2012年8月6日 | カテゴリー : 法座, 行事 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し法座 4日目

7月19日(木)

石泉文庫虫干し法座が朝席で御満座。

法座が始まる前にポツポツと小雨が降り出したので、本を返すことが出来るか心配だったが、法座が終わった時点で雨がやんでいた。

それで石泉文庫へ本を返すことに。

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最後の本を返した後、またポツポツと降り出した。

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それでも、何とか石泉文庫へ無事返せた。

車の通らない細い道。そこを昔と変わらず、人の手によって運ばれていく。

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そして、その様子を凌霄花(ノウゼンカズラ)が静かに見守っている。

長浜の夏の風物詩。 

暑い中、どなたさまもご苦労様でした。
そして、ありがとうございました。

石泉文庫虫干し法座 3日目

7月18日(水)

今日も晴天。

昨夜は呉東組納涼会が、マツダスタジアムにて。
広島-中日戦を観戦。
法座中で参加できなかったが、何とサヨナラ勝ち。

 

こちらは石泉文庫の虫干し2日目。

朝の法座が終わると、みんなで虫干し。

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この天気のおかげでよく乾いた。

本を片付け、目録と照合。

そして、お手伝いしてくださった方が夜の法座の準備。

地域の皆さんのご協力で今年も無事。

あとは、明日の朝席の後、石泉文庫に戻すだけ。

 

この猛暑。体調には気をつけて。
ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 2日目

7月17日(火)

今日も青空の下、石泉文庫虫干し法座。

中国地方は梅雨明けしたと見られるそう。

朝席が終わると、石泉文庫から蔵書を専徳寺へと運ぶ。

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広南小学校6年生のみなさんも地域学習でお手伝い。

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小坪の子どもたちにとっては、石泉文庫?宇都宮黙霖?かも知れないが、汗だくになりながら本を干すのを手伝ってくれた。

本を干し終わった後、石泉文庫や宇都宮黙霖の話をいろいろと聞いていただくのだが、小学生だけでなく、お手伝いしてくださった地域の御門徒の方々も残って聞いてくださる。

 

石泉僧叡和上が生まれて250年。
65歳で亡くなり、その30年後にその後の石泉文庫のあり方について、門弟の方々と長浜の御同行で取り決めがなされた。

その一つが虫干し。

以来、この地の皆さんの協力で、ずっと受け継がれている。
200年も昔の本でありながら、きれいな姿で残っているのは、こうした方々のおかげ。

今日、参加した小学生のみなさんも、その輪に加わった。

実際にさわって、いろんなことを感じてほしい。

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そして、今日はたくさんの質問もいただいた。

 

午後3時より干した本を片付け、一切経以外の蔵書を目録と照合。

 

そして、夜席でいただいたことばは、

仏身円満無背相

このことばは、昨日の夜席でおつとめした『般舟讃』のことば。
中国の善導大師のことばである。

仏身円満無背相 十方来人皆対面
 仏身円満にして無背の相なり 十方より来る人、みな対面す。

ほとけさまは背中を向けない。どこから来る人に対しても向かいあう。

私たちは面倒なことには背を向け、出来れば関わらないでおきたいという気持ちを持ったりする。

今、問題になっている”いじめ”もそう。
でも、今日こうしてみんなが虫干しという行事に向き合い、関わった。

 

ほとけさまのこころを知り、みずからの姿を知らされる。
ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 1日目

7月16日(月)

今日も青空の広がる暑い一日。

今夜から石泉文庫虫干し法座がはじまるので、昼からその準備。

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本を干すためのロープを本堂に張るのだが、総代・仏教壮年会の会員の男衆が力を出してピンと張る。

この張り方が緩いと、本の重みでだらりと下がってしまう。
なかなかの力仕事。

 

夜席より法座。

セミの鳴き声の中で、『般舟讃』。
そして、御講師は呉の明圓寺 竹田嘉円師。

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「仏教」
仏様の教えをいただくのは誰か?

いただくのは私。

ご先祖様を大切にするのは、私の命を大切に思うから。

本物を知っている人は、偽物がわかる。
本物を知らないから、偽物かどうかもわからない。

 

明日は朝席後、石泉文庫から本を運ぶ。
広南小学校6年生も手伝いに。
そのあと、石泉文庫と宇都宮黙霖の話を。

お誘いあわせてお参りを。

仏教婦人会法座 3日目

6月14日(木)

今日の朝席で仏教婦人会法座も御満座。

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今日聞かせていただいた、金子みすゞさんの「海とかもめ」

 海とかもめ

海は青いとおもってた、
かもめは白いと思ってた。

だのに、今見る、この海も、
かもめのはねも、ねずみ色。

みな知ってるとおもってた、
だけどもそれは うそでした。

空は青いと知ってます、
雪は白いと知ってます。

みんな見てます、知ってます、
けれどもそれも うそかしら。

正信偈の「邪見憍慢悪衆生」を物語った人間の姿。

思い込み、耳を貸さないようなものは、「信楽受持甚以難」。本願のお念仏をいただくのはとても難しい。

 

聞かせていただいたことを、素直に頷けることは有り難い。

 

ようこそのお参りでした。 

2012年6月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku