広南小学校読み聞かせ(203)

2月13日(月)

雨の月曜日。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

先月はちょうど御正忌報恩講と重なったため、読み聞かせは休ませて頂いた。
今年初めての読み聞かせ、担当は6年生。

読んだ絵本は、『おにたのぼうし』(あまんきみこ 文・いわさきちひろ 絵)

毎年、この時期は鬼にまつわる絵本を。この絵本は2回目。

「2月にある行事って何がある?」と聞くと、「節分?」と答えが帰ってきた。
「バレンタインデー」と言われなくてよかったとホッとしながら、取り出した絵本は『おにたのぼうし』。

読んだことある人!と尋ねると、3人ほど手を挙げてくれた。

にんげんって おかしいな。おには わるいって、きめているんだから。おににも、いろいろ あるのにな。
にんげんも、いろいろ いるみたいに。

心やさしい“おにた”の切ない物語を、いわさきちひろさんのやさしい絵で。

 

終わった後、私にとっては今日が6年生への最後の読み聞かせだったので、最後の御礼を言ったら、6年生も御礼を言ってくれた。

6年間の読み聞かせで、心に残るような絵本と出会えていたらいいなと思いながら。

2023年2月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(202)

12月12日(月)

今朝は今年最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

読んだ絵本は、

『やさしいきもちのおすそわけ』(作 へこだ・れん)

きびしい季節を前に
森の仲間たちにおすそわけ
 
りすさんが あつめた 木のみを、
料理好きの くまの お兄ちゃんが、
クッキーにして 森のみんなに おすそわけ。
やさしい気持ちが ひろがります。

今週末に仏教婦人会の境内清掃・報恩講を控え、そこで何を話そうかといろいろと探していて見つけたのが、この1冊の絵本。

あとがきの最後に、

この絵本は、池に投げ入れられた小石をイメージして作ったものです。小さな小さなやさしい気持ち。その一粒が波となって広がりつたわって行く。最初は小さな取り組みでも、つたわり広がっていけば、なにかが変わってくのでは・・・・・・? それは、自分に今できることは何かないかと考えることから始まるのです。

そうそう。
このことが今回伝えたいことにぴったりだと。

読み終わった後、「やさしい気持ちのおすそわけがひろがって、みんながあたたかくなったんだと思いました」と感想を。

ちゃんと3年生に伝わっていて、読んだこちらもあたたかく。

 

終わって帰宅すると、すぐに今日は沼田地区の通り報恩講へ。
そして、お葬式。
午後からは総代会。

 

先日、お試しで買った暖かマットの追加分と、ケースが届いた。
ケースに入れてみたら、思い通りピッタリと。

やさしいきもちのおすそわけ。

 

2022年12月12日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(201)

11月14日(月)

快晴、心地よい朝。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

 

教室に入ると、後ろの棚にネズミのかぶり物。

「発表会で何をするんですか?」と尋ねたら、「おむすびころりん!」と。

今週末の土曜日に学習発表会を控えている子どもたち。

そこで、今日読んだ絵本は、

5ひきのすてきなねずみ おんがくかいのよる』(たしろちさと作)

ある まんげつのばん、どこからか
きこえてくる おんがくに さそわれて、
あるきだした 5ひきのねずみたち。
つきあかりのしたで うたう
かえるたちの みごとな うたごえに
かんどうした 5ひきは、
ねずみのおんがくかいを
けいかくしますが・・・・・・。

11月。何の絵本を読もうかと、いろいろと考えて、そうだ!発表会が近いからと選んだ1冊。

ねずみたちが楽器を作るところが印象に残ったと。

 

まだまだ感染症対策で観客制限があり、観ることは出来ないけれど、良い発表会になりますように。

 

控え室の図書館に戻ると、床下に!!

図書館が面白い。

2022年11月14日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(200)

10月17日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

何と!、200回目と言う記念すべき日。
と言っても、あくまでも個人的な記念日。
振り返ってみると、2012年5月に初めての読み聞かせ。

しかも担当が1年生で、いきなり見知らぬおじさんが入ってきたと、泣かれたらどうしようとドキドキしながら。。。

そしたら、いきなり「誰ですか?」とか、「この間お葬式に来てくれた人ですか?」とか、いろいろ質問が。

このぶろぐを始めた頃でもあり、とりあえず地域のことでもあるのでと、記録していくことに。
そのおかげもあって、恐らく200冊以上の絵本と出会うことが出来た。

コロナの影響もあり、今では月に1度となっているけど、

継続は力なり

今では記憶力の低下を切々と。。。
でも、ここに記しておけば忘れても大丈夫と思っているからこそ、ストレスもなく、続けていられるのかな。

 

今日の担当は1年生。

折角なのでがんばって、これまで読んでいない2冊を用意。

1冊は『ねこは るすばん』(町田尚子)。

もう1冊は、『うそ』(中川ひろたか作 ミロコマチコ絵)

『ねこは るすばん』の町田尚子さんの原画展を現在尾道市立美術館で開催中。

リアルなネコがなかなか。

『うそ』は、

うそを つくのは
いけないことだけど
うそを ついてない
ひとなんて
いるのかなあ?

と始まり、

かみさまは いるの? いないの?
オニは いるの? いないの?
カッパは いるの? いないの?
サンタクロースは いるの? いないの?

しんじていれば ほんと?
しんじてなければ うそ?

と。

この2冊を読んで、感想を言ってくれるのは最初の『ねこは るすばん』の方。

「うそをついたことのない人!」

と聞くと、「はーい!」と手が上がり、そのあとしばし「うそ」談義。

 

今日は楽しい時間を。

 

2022年10月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

『ヨシタケシンスケ展かもしれない』

9月24日(土)

昨日の朝日新聞朝刊 広島版に、

『ヨシタケシンスケ展かもしれない』の記事。

いよいよ始まったと思って、ひろしま美術館のwebを見ると、整理券を配っていると。

朝から整理券を配るくらいだから、この連休は無理かなぁと思いながら、今日の午後、他の用事で広島市内に向かう途中、ひろしま美術館のtwitterで、午後2時の時点で待ち時間0と。

せっかくだから見に行こうと、『ヨシタケシンスケ展かもしれない』に。

 

ヨシタケシンスケさんの絵本は、クスッと笑える面白さがある。
ただ、読み聞かせには向かないなぁと、これまで一度も読み聞かせで読んだことがない。

ここへ来て、改めてその理由を実感。

たくさんの小さなスケッチを見て、とにかくちっちゃい!!。
老眼の私には。。。

帰って、ヨシタケシンスケさんのことを調べてみたら、「ほぼ日刊イトイ新聞」に糸井重里さんと「逃げつづけてきました」の対談が。
(ほぼ日刊イトイ新聞 https://www.1101.com/yoshitake/index.html

そこには、御自身が読み聞かせには不向きと仰っている。

また、逃げつづけること。
これも大事なことだと思う。
面と向かって立ち向かうと、時には大変なことに。

でも、逃げても逃げても追わえとるのが阿弥陀さま。

だから、逃げても逃げても大丈夫。
かもしれない。

 

2022年9月24日 | カテゴリー : 未分類, 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(199)

9月12日(月)

今朝は、2学期最初の広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

読んだ絵本は、

『ハコフグのねがい』 (作・絵 さかなクン)

ただいま、『この世界の片隅に』のすずさん役の“のん”さん主演『さかなのこ』が公開中。

その原作者さかなクンの新しい絵本、『ハコフグのねがい』を。

さかなクンの豊かな知識とお魚への深い愛情から生まれた物語。
海の生きものたちの生態や特ちょうを、たのしく学びながら、
生きものが生きていくための苦労に気づき、智恵や工夫に感心します。
自然科学や生きものへの興味が深まる一冊です。(帯より)

みんなも自分のいいところ、大切にして欲しいなと願いながら。

 

次回読み聞かせで、いよいよ200回!

 

 

2022年9月12日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

玉虫

9月5日(月)

東シナ海で停滞していた台風11号が北上し、いよいよ明日未明にこっちに来るそう。

どうぞ、皆さんお気をつけて。

 

今日はその台風が近づいているとは思えないくらい、青空の広がるいい天気。

車で寺へと帰ってくる手前の道で、目の前をキラキラ輝く緑色の虫が横断中。

もしかして??

と思い、車を駐め、近づいて見たら、予想どおりタマムシ!!

道路にいたら車にひかれてしまいそうなので、そっと捕まえて連れて帰る。

 

そして、写真に納めて元気で!と。

 

 
 
 
 
 
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以前、何度か玉虫の死骸を見つけたことはあったけれど、生きている姿を見たのはこれが初めて。

その時に法隆寺の玉虫厨子の絵本があるのを見つけ、買い求めたが、読み聞かせにはちょっと難しいかなぁとそのままお蔵入り。

『絵本玉虫厨子の物語』(平塚武 作・太田大八 画)

ああ、なんとこの世は、ふしぎな、そして、美しいものにみちみちていることでございましょう。草の陰にも、土のなかにも、くさった肉や、泥水のなかにでも、美しいものがひそんでいるのでございます。(中略)いまこそ若麻呂は、美しいもののまことを見ました。神を見ました。仏を見ました。いや、神をこえた美そのものを、はっきりと見ることができました。

実際にタマムシの輝く姿を見て、この絵本を読み返すと、「美しいもののまこと」、若麻呂の心の高ぶりに共感。

箪笥にタマムシを入れておくと、着物が増えるとの言い伝えがあるらしい。

着物が増えるより、また美しいもののまことに会えるといいな。 

 

 

7月27日(水)

呉市の新型コロナウィルス感染が急拡大。
それに加えて、猛暑。。。

今日は午後から広島県立美術館にて開催中の『安野先生のふしぎな学校』へ。

最近は昔のような『〇〇展』ではなく、美術館オリジナルの企画展も増えてきた。
時系列に並べた展示でなく、何をどう見せ、どう伝えるか。
そんなところにもすごく刺激を感じながら。

安野光雅さんの絵本は、細かい描写が素敵なだけに読み聞かせでは伝えにくいので、これまで読み聞かせでは用いていないのだけど、何とか伝えられたらなぁと。

 

帰宅したら雨が降り始めた。
夕方、そろそろ雨が上がるかなと窓の外を見ると、何と虹が。

折角なので写真に撮ろうと、境内に急いで下りると、大きな虹が親鸞聖人像の上に。

向日葵が咲き、虹が出た。

それで何かが変わるわけではないけど、些細なことでも何となく心は上向き。

 

2022年7月27日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(198)

7月11日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

読んだ絵本は、

『きっと きこえるよ――被爆樹木の絵本――』

 

先日7月1日が呉空襲の日。
来月8月6日が広島に原爆が投下された日。

そして、今ロシア・ウクライナの問題等、少し「平和って何?」と考えてくれたらいいなと。

この絵本は、広島市内の小学校で読み聞かせボランティアをしているお母さん2人が被爆樹木のことを絵本にしたいと0から作った絵本。

読み終わった後、あとがきを紹介。

広島で育ち、 広島で子育てをする私達は、地元の小学校で読み聞かせのボランティアをさせて頂いています。
2017年の冬、 ANT – Hiroshima 代表 渡部朋子氏の講演会に参加した藤原から
「被爆樹木が主人公の絵本を一緒に作ろう。」
と村本に声がかかり、本当にゼロからの絵本作りがスタートしました。
それから完成までの1年8ヶ月の間、 この絵本は私達に多くの学ぶ機会を与えてくれました。その中で、多種多様な平和活動を知りました。 平和活動がどんな方法であろうと、目的はひとつ。 世界平和だと思います。
この絵本を通して被爆樹木の存在に気がつき、 被爆樹木を通して戦前・戦中・今日までの出来事を想像して欲しいと思います。 1クラス30人のうち、1人でもそうすることで、心の中に“平和って何だろう” “平和って、いいな” “どうしたら平和は続くのかな” と、今の自分に出来ることを考えるキッカケとなる 種を心の中に植えてくれたら、と思っています。
だって、私達自身が、 被爆樹木からその 種 を もらったんですから。
老若男女、国内外の多くの方に見ていただき、多くの種が蒔かれることを願います。
ご支援くださいました多くの皆様、本当にありがとうございました。
       2019年5月吉日    藤原美香 村本美香

一昨年、広島別院の被爆樹木ソテツから、たまたま知ったこの絵本。
私もその〈種〉をもらったので、お裾分け。

ちょっと3年生には難しかったかも知れないけれど、1冊小学校にもお裾分けしたので、その種から芽が出て花が咲くといいな。

 

2022年7月11日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(197)

6月13日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は4年生。

先日、4年生は〈里山を愛する会〉と一緒にサツマイモの苗を植えた。

そんな4年生に〈里山〉をテーマにした絵本を見つけたので、今日読んだ絵本は、

『めぐる森の物語』 (いまいあやの作)

ふと目にしたウサギのあとを おいかけて
荒れ地にやってきた ぼく。
そこで見たのは――。
繊細な絵でつむぎだす、いのちの物語。

 

「これが百年後の森。
ぼくらのおじいさんが過ごしたような森の姿。
いつかきみの子どもの子どもが遊ぶ、
ぼくらの孫の孫が暮らす森。
木も草も、鳥も虫も、魚も動物も、
みんなのいのちが つながって、
森は大きくなるんだよ。
いのちはめぐっているんだよ」

 

この絵本は、元々滋賀県近江八幡にある〈ラ コリーナ〉という藤森照信氏建築の〈たねや・クラブハリエ〉のフラッグシップ店が、森を作る理念をもとに作った作品だそう。

《参考》La Collina vol.10 めぐる森の物語

 

忙しい忙しいと時間に追われ、目先のことばかりを優先してしまいがち。

百年後のことを考えて種を植える。

さすが「売り手よし、買い手よし、世間よし」、三方よしの近江商人。

 

少しでも、子どもたちに伝わっていたらいいな。

2022年6月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku