広南小学校読み聞かせ(37)

1月19日(月)

平成27年、今年初めての読み聞かせ。

担当は6年生。

 

読んだ本は、『おとうさんのちず』。

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ポーランド出身のユル・シュルヴィッツ作。

小さい頃の体験を絵本に。

 

第二次世界大戦中、幼かった作者は家を爆撃で失った。

祖国を追われ、その後、転々と。

 

あるとき、お父さんが市場へパンを買いに出かけた。

なかなか帰ってこないお父さん。

帰ってきたと思ったら、パンを買わずに何と世界地図を買ってきた。

 

パンさえ食べれないのに、地図を買ってくるなんて・・・。

次の日、お父さんはその地図を壁に貼った。

 

暗い部屋に色があふれ、ぼくはうっとりと何時間でも地図を眺め、世界中を旅して、魔法の時間を過ごした・・・。

 

そんなお話。

読み終わり、感想を聞くと、パンが買えなかったけど、お父さんの買った地図で世界中を旅することが出来たのでよかったと。

 

そう。

この話は、素直に読むと、「よかった」と感想が出るのだろうが、でも、忘れてはいけない。

 

「せんそう」

パンさえ食べれなくなってしまうのが戦争なんだということを。

戦後70年。この年の初めの読み聞かせ。

 

2015年1月19日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(36)

12月15日(月)

今朝も冷え込んだ。

今年最後の読み聞かせ。

 

今日の担当は2年生。

読んだ本は、

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真珠まりこ作、『もったいないばあさん』と、

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『もったいないばあさんの てんごくとじごくのはなし』の2冊。

 

まず最初に、「この本(もったいないばあさん)、知ってますか?」と尋ねると、「知ってる!」と答える子がチラホラ。

「知らない人もいるだろ・・・」と、ぼそっとつぶやく子も。

 

そう。

知らない人もいるだろうから、『てんごくとじごくのはなし』をいきなり読んでも、分からないかな?と思って、10年くらい前に買った『もったいないばあさん』を引っぱり出してきた。

 

2冊読み終わって、「何か感想ありますか?」と尋ねると、予想以上に手があがる。

せっかくだから、ひとりひとり順番に感想を。

 

印象に残っている場面が、それぞれ違っていて面白い。

 

何だか、心地よく今年最後の読み聞かせ。 

2014年12月15日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(35)

12月8日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は5年生。

 

久しぶりの高学年で、今日読んだのは、

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『からすたろう』。

第二次世界大戦中、反戦活動による投獄。

そして、日本を去り、アメリカへ渡ったこの本の作者やしまたろうは、アメリカで日本人に向けて反戦ビラを作っていたそう。

 

そのやしまたろうの、何ともいえない画風の絵本。

 

学校ではみんなから無視され続けていた“ちび”。

6年生になって、担任のいそべ先生との出会いによって、この子の持っている才能が認められ、やがては“からすたろう”と呼ばれるように・・・。

 

しーんと静まりかえった教室で、この本を読む。

「よき先生」との出会い、「よきひと」との出会い。

 

本当に出会いって大切だなとしみじみ。

 

2014年12月8日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(34)

12月1日(月)

いよいよ師走。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は3、4年生。初めて2学年合同。

 

4年生の教室に行き、「今日は3、4年生、合同で読み聞かせをしますから、3年生の教室に移ってください」と。

さすが4年生。さっさと椅子を持って、3年の教室に行き、後ろに並んで座る。

3年生も、上級生が一緒だからか、いつもよりピンと背筋を伸ばして。

 

今日の絵本は、

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『おおきなゾウとちいさなゾウ』  (たしろちさと作)

 

水の楽園、オカバンゴへと向かうゾウの群れ。

そのなかにお母さんと一緒にいた小さなゾウが、砂嵐では迷子になってしまった。

 

そこで知り合った一匹の大きなゾウ。

ぶっきらぼうな大きなゾウは、小さなゾウとオカバンゴへ向かうことに。

 

群れずに行動していた大きなゾウは、小さなゾウと知り合ったことで、自分に勇気があることを知り、ホンの少し仲よくもなれた。でも、・・・。

 

とってものどかな物語。

思いの外、静かに聞き入って。

 

感想は聞けなかったけど、どんなふうに感じたかな。

2014年12月1日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(33)

11月17日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

今回の読み聞かせは、学校から「ともだち」がテーマとして出されていたので、クラスの雰囲気を思い浮かべて選んだ本は、

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『ゴリオとヒメちゃん』。

イギリスのアンソニー・ブラウンの絵本。

とっても絵がきれいでユーモラスなので、引き込まれるかなと。

 

手話のできるかしこいゴリラのゴリオ。

でも、友達がいなくて寂しいと、ある日世話係に、

「ぼくが・・・

ほしいのは・・・

ともだち」

と伝える。

世話係は、一匹の子ネコ、ヒメちゃんを連れて来る。

 

ゴリオとヒメちゃんがとっても仲良しになったのだが、ある日、ゴリオがイライラしてテレビを壊してしまう。

世話係が走ってきて、

「だれが テレビを こわしたんだ?」

とか、

「こんなことじゃ、すぐに ヒメちゃんを つれてださなきゃ ならないな」と。

 

そのあと、何とも意外な展開が・・・。

 

予想どおり、みんな静かにゴリラの素敵な絵に見入って。

思いやるこころを大切に。

 

2014年11月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(32)

11月10日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

当初、2年生を担当することになっていたが、先週末に6年生へと急遽変更。

何にしようかと、手持ちの本から選んだのは、

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900年も昔、鳥羽僧正が描いたと伝えられる『鳥獣戯画』。

その『鳥獣戯画』甲巻に描かれた絵に、物語を添えたおはなし名画シリーズより。

 

読み終えて感想を聞くと、「最初、題名を聞いて難しい本かと思っていたら、面白かった」とか、いろんな感想を。

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ちょうど今、京都国立博物館にて『国宝 鳥獣戯画と高山寺展』開催中。

この絵巻から、自分なりのストーリーを作るのも面白そうかな。

 

2014年11月10日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(31)

10月20日(月)

今朝はどんより曇り空。

朝から広南小学校の読み聞かせ。

今日の担当は5年生。

今日読んだ本は、『「ハニービスケット」の作り方』。

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先日の報恩講法要で、聞かせていただいた本を、早速。

 

「ハニービスケットを作るには、何がいるの?」と、台所でおばあちゃんに尋ねるベン。

おばあちゃんが、孫のベンに必要な材料を次々と教えていく。

「ぼくのハニービスケットには、
 めうしが1頭と、
 ミツバチ1000びきと、
 メンドリが1羽・・・、

 それに、サトウキビのはたけと、
 こむぎのはたけと、
 木の皮も、すこしいるんだ」

「みどりの草ときれいな花たちのたすけもいるわよ」

とおばあちゃん。

「それからいい土と、あたたかいおひさまと、
 それに雨も」

 

食べものは、たくさんの命、たくさんのご縁がととのって存在している。

 

先日、5年生は自分たちの植えた稲を刈り取った。

そんな話を聞いていたので、ちょうどよい話かなと。

 

「いただきます」「ごちそうさまでした」

このことばの意味がすぅっとこころに。

 

2014年10月20日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(30)

10月6日(月)

心配された台風は、朝にはおさまって。

 

今年は月曜日が慌ただしくなったため、小学校の読み聞かせは休ませていただくことにしていたが、人手が足らないからと声をかけられ、何とか朝の30分、万障繰り合わせて復帰することに。

今日の担当は6年生。

 

読んだ本は、オーストラリアの『ぶたばあちゃん』。

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『ぶたばあちゃん』と題名を紹介すると、クスっと笑いが起こったが、この本のテーマはいつも一緒に過ごしていた“ぶたばあちゃん”と“まごむすめ”の迎えた最期の時間。

重いテーマの中に、ぶたばあちゃんとまごむすめのあたたかい物語。

 

こうした最期を誰もが望むのかも知れないけれど、なかなかこんな別れは・・・・。

 

でも、ぶたばあちゃんが最後の「ごちそう」と散歩に出かけ、まごむすめと一緒にいつも見ている光景を、「ごらん!」「ごらん!」と、

こころゆくまで、ながめ、耳をかたむけ、においをかぎ、すべてを味わうことができたのです。

 

いつ最期を迎えても良いように、普段から目の前にあること、些細なことでもきれいだな、ありがたいなと感じられると良いだろうな。

 

6年生にはどんなふうに映ったか分からないけど、まごむすめのようなやさしい心で。

 

 

 

2014年10月6日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(29)

4月14日(月)

雨も上がり、青空のひろがる朝。

ツバメが飛び交い、コジュケイの声が聞こえてくる。

 

今朝は今年度初めての広南小学校読み聞かせに。

担当は6年生。

 

今日読んだ本は、

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マックス・ルケードの『たいせつなきみ』

ウイミックスと呼ばれる木の小人たちは、毎日同じことばかりをしていた。
ほかの小人に、金の星のシールか、灰色のだめじるしシールをはること。
なめらかな木でできた、絵の具もきれいにぬられた、かわいい小人たちは、いつでも星がもらえた。
才能のある小人たちもそうだ。
でも、あんまりいろんなことができない小人や、絵の具がはげている小人たちには、みにくい灰色のだめじるしシールがはられてしまった。
パンチネロは、そんな小人のひとりだった。
彫刻家エリは、パンチネロに、彼がどんなに大切な存在か ―ほかのウイミックスたちが彼をどんなにけなそうとも― を悟らせようとする。 (まえがきより)

「ダメ」というレッテルを貼られ、何にも自信のないパンチネロは、いつしか自分をダメな存在として・・・。

そんなパンチネロに、パンチネロを作った彫刻家エリは、他からどう思われているかが大切なのではなく、自分がどうあるべきかを伝えていく。

そして、あなたを大切に思っている私がいるということを。

 

新6年生、初めて出会う本だったようで、いろんなことを感じさせてくれる何ともいえない絵を通して、途中から食い入るように。

そして、読み終わったら、手をあげて感想も述べてくれた。

 

みんな自分らしくかがやいて。

2014年4月14日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(28)

3月17日(月)

今年度最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は5年生。

 

今日読んだのは、

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『せかいでいちばんつよい国』

イギリスのデビッド・マッキー作。

子どもが小さかった頃に『ぞうのエルマー』というカラフルな象の絵本をよく読んだが、この作品もその作者。

 

ある国の大統領が、

「せかいじゅうの 人びとを しあわせにするためだ。われわれが せかいじゅうをせいふくすれば、みんなが われわれと おなじように くらせるのだからな。」

と、戦争をしては世界中を制服していった。

 

残ったのは、気にも留めていなかった小さな国だけ。

一つだけ残しておくのも気持ちが悪いということで、大統領は兵を率いてその国へ。

 

そこには兵隊がいない。武力もない。

そこを訪れた兵隊たちは大歓迎を受け、その小さな国の遊びや料理、歌を好み、仕事も手伝ったり。

大統領は「けしからん!」と、怠けてしまった兵隊を国へ返し、新たに兵隊をその国へ。

 

それでも、同じことの繰り返し。

 

そこで大統領は兵隊を少しだけ残して、自国へと帰っていく。

国へ帰ると、みんなが小さな国のいろんなことを真似ている。

 

こどもに歌を歌ってとせがまれた大統領は、思いついた歌を次々と歌うのだが、それはすべて小さな国の歌だった・・・。

 

『強い日本』・・・、どこかで聞いた言葉。

本当に強い国って何だろうと、問いかける物語。

 

春から6年生。

どんなふうに届いたかな。

2014年3月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku