仏教壮年会 12月例会

12月8日(土)

今夜は今年最後の仏教壮年会の例会。

昨年同様今年をふり返りながら話をさせていただく。

とはいえ、まだまだこれから選挙もあるので、それ次第で・・・というところだろうか。

 

先月12日に行われた蒲刈の弘願寺仏教壮年会との交流会で、立派な紙華を見せていただいた。それから灯籠。

それらがとても印象的で、これをご縁に何か取り入れることが出来ないだろうかと思い、その後購入した『紙で作る江戸の花』の作り方にヒントを得て、蓮の灯籠を試作してみる。

花びらの模様は竹筒絞りという手法を用いるのだが、竹筒の代用品としてラックの組み立てとかに使う短いパイプを量販店で入手。

そこにパソコンで作成した色紙の花びらを布と一緒に巻き、たこ糸を巻き付け、両側から一気に押して絞る。
たったそれだけの行程で、何とも風情のある花びらが出来あがった。

その花びらを重ね合わせ、大晦日に使用しているキャンドルグラスを真ん中に。

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案外すんなり試作品が出来たので、例会で披露し、終了後にキャンドルを点火して出来映えを確認。

青色青光 (しょうしきしょうこう) 
黄色黄光 (おうしきおうこう)
赤色赤光 (しゃくしきしゃっこう)
白色白光 (びゃくしきびゃっこう)

テーマは『阿弥陀経』に出てくるこの御文。

浄土には蓮の花が咲いている。
その蓮は、青色の蓮は青く光り、黄色の蓮は黄色く光り、赤色の蓮は赤く光り、白色の蓮は白く光っている。

別に青色が赤く光ったり、黄色く光ったりする必要はないんだよ。
青い色ならそのまんま青く光ればよい。
みんなそれぞれにそれぞれの光で。

それを表現してみた。

 

大晦日に行う『安穏のともしび』キャンドルナイト。
今年のテーマはこれで進めてみたい。

2012年12月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

真徳会館報恩講

11月27日(火)

11月も最終週。

昨日・今日と、長浜沼田地区の報恩講。

昨日は雨の降るなか、お参り。そして、今日は寒いなか。

昨日は、どこのお宅へ行っても、「今日は足もとの悪いなか・・・」と暖かい声をかけていただく。

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確かに足袋が濡れて冷えるのだが、瓦に散った紅葉の濡れ姿は、雨の日だからこその光景。

また、こうして雨の日があるから、晴れている日をありがたく思う。
そう思うと、この雨もありがたい。

 

今日は昼から真徳会館の報恩講に。

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「東福浦説教所」と呼ばれていたが、地名から「東福浦」の名前が消え、それにともない「真徳会館」と呼ばれるように。

この真徳会館、「真」は真光寺、「徳」は専徳寺から一字ずつ取って付けられたと、教えていただいた。

この報恩講は、真光寺と専徳寺が隔年でお取り次ぎ。

 

お昼に伺うと、まずはお斎(とき)

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自治会の班ごとにその年の当番をされるそうで、今年も心のこもった手作りのお精進のお斎。

そのお斎を美味しくいただいて、みんなで正信偈のおつとめと、その後1席法話。

 

この地域は自治会が昔から熱心にお世話してくださり、終わった後も控え室でいろいろと聞かせていただく。

地域の方が声をかけあい、昔ながらの姿が残っている。
その姿を大切に。

2012年11月27日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会法座 1日目

11月19日(月)

今朝、阿賀の西光寺前々住職が85歳でお亡くなりになり、今夜お通夜。
呉東組全ヶ寺法中が参列し、おつとめ。

本堂に響く正信偈。

前住職が亡くなられて7年。
若住職が大学等で不在の間、身を粉にしてお寺を守って来られた。

若住職の継職法要を楽しみにされていたかも知れないが、法灯はしっかりと受け継がれていると感じさせていただくお通夜だった。

今夜から今年最後の法座。
仏教壮年会主催の法座。

自坊に帰ると、おつとめには間に合わなかったが、少しだけご縁に。

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このたびの御講師は、黒瀬 清誓寺の土肥泉州師。
ただ、今夜は事情により、前住職の土肥煌峰師が代わりをつとめてくださった。

ストーブで暖を取りながらのご縁。

生きた 生きた
一生懸命生きた
あーよかった
ありがとう

奥様が亡くなられる前に遺したことばだそう。

人間として生まれたことの尊さ。そして、つながりあったいのち。
今日は一日そんなご縁に。

ようこそのお参りでした。

2012年11月19日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

呉 専徳寺 報恩講

11月14日(水)

朝10時、呉中通の専徳寺の報恩講法要に。

“つとめあい”

こちらの報恩講の時、善通寺・住蓮寺・真光寺・浄円寺、そして呉中通の専徳寺にお参りに来ていただく。
そして、こちらから各寺院の報恩講にお参りさせていただくのを、“つとめあい”と呼んでいる。

 

今日は導師をつとめ、その後のお取り次ぎも1席。

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そして、自坊へ戻ると、頼んでおいた本が届いていた。

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先日の弘願寺仏教壮年会との交流会で見せていただいた紙華。
和紙で作られた花の姿にちょっと興味を持ったので、早速取り寄せてみた。

奈良の薬師寺では、紙の花で作った造花を御供えし、「花会式」という法要が勤まるそう。
【参考】薬師寺ホームページ

いろんなことをイメージしてみるのだが、何はともあれ一度作ってみないことには何とも・・・。

これもご縁。

何かしら考えてみたい。

弘願寺仏教壮年会との交流会

11月12日(月)

今夜は7時から蒲刈の弘願寺にて、弘願寺仏教壮年会との交流会。

昨年7月、専徳寺にて第1回目の交流会が開かれ、このたび第2回目。

 

専徳寺仏教壮年会からは、8名の会員と住職が参加。

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暗くなった境内に入ると、灯籠が並んでいた。

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弘願寺仏教壮年会の会員の皆さんが作られた灯籠。
達筆な字で法語が書かれており、しばし足を止め、こころに灯りが灯された。

 

讃仏偈のおつとめに続き、弘願寺仏教壮年会、専徳寺仏教壮年会の会長あいさつ、それぞれの住職があいさつをし、お互いの活動報告。

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弘願寺仏教壮年会の会員の方が作られたビデオによる活動報告には驚き。

今回の交流会のテーマは、『現在の葬儀についての意見交換』。

長浜は100%葬儀社による葬儀。
それに対し、蒲刈はまだ1軒も葬儀社が入っていないそうで、葬儀はすべて地域の方がやっているとのこと。

亡くなられたとの一報が入ると、紙華(しか)の準備をしていたが、今年の春から紙華を葬儀に使わなくなったそう。
後継者不足等、いろいろと事情もあり、姿を消したが、紙華の存在は残しておきたい。それで仏教壮年会で紙華作りの講習会を開いて残すようにしているのだと。

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門徒会館に展示されている紙華を見せていただいたが、大変立派な紙華。
これらを2時間もあれば作るのだそう。

地域の方が、故人の最後の葬儀を手伝う。

昔の葬儀のあり方がまだまだ大切に残っていることを知る。

 

意見交換のなかで、最近の風潮は「面倒をかけたくない」というのが主流になっているが、
面倒をかけても良いじゃないかとの話が出る。

「お互いさま」

そして、「ご縁」。

大切なことをいろいろと聞かせていただく。

 

9時過ぎまで有意義な意見交換。

ありがたいご縁とお土産のミカンをいただいた。

2012年11月12日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 11月例会

11月8日(木)

一昨日、広の浄円寺の報恩講に出勤させていただいた。

本来なら今年は導師を勤めるところ、喉の調子が悪く、声が出ないため、導師は代わっていただく。

昨日はもっと喉の調子が悪くなり、話す声もやっとな状況で、お葬式にお通夜、電話のセールスの応対等等、・・・。

今日も午前中、報恩講参りとお葬式。
出ない声をお腹から振り絞って出すために、少々筋肉痛・・・。

そんなこんなで、今夜の仏教壮年会のおつとめの導師は代わってもらい、話だけをさせていただく。

今日のテーマは、“葬儀”。

来週、9月から延期となっていた弘願寺仏教壮年会との交流会で、“葬儀”に関して話し合いをもつことに。
そんなこともあって、浄土真宗の葬儀について。

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その話の中で紹介したのが、『おじいちゃんがおばけになったわけ』。

デンマークの作家の絵本だが、どちらかと言うと読んでる大人がほろりと来る物語。

亡くなっておばけとなった“じいじ”と孫のエリックの忘れ物探し。

洋の東西を問わず、こうした幽霊となる話は共通しているらしい。

そして、見つかった“じいじ”の忘れ物とは・・・。

 

この本を読んでみて、葬儀の意義をうかがう。

浄土真宗の葬儀は、亡くなった方への追善回向とか、ご冥福を祈る場ではない。
ともに生きた家族、友人、知人が、お育ていただいた仏前に集い、故人とのいろんなことを偲びながら、感謝をする場。

 

以前、新聞のコラムか何かで、現代は遺族が悲しむ葬儀でなくなって来ていると指摘しているのを読んだことがある。

昔は近所の方が手伝っていろんな手配をし、遺族の方は故人との別れの時を過ごすことに集中できた。
でも、今はあれやこれやと遺族が仕切らなければならない。
そして、不慣れなあいさつ。
そんなことに追われて、葬儀で悲しむ時を失ってきているのだと。

 

今は家族葬をはじめ、だんだんと葬儀の形も変わってきている。
そんな現状も踏まえながら、来週は交流会。

2012年11月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

住蓮寺報恩講法要

10月24日(水)

専徳寺の報恩講が終わり、小坪臨海地区、広両谷地区と終え、今日から2日間、横路地区の報恩講。

コスモスの咲く黒瀬川の側道を、衣の袖をはためかせながらバイクに乗ってお参りに。

 

お参り先で、今年は横路では柿が不作で、そのお宅では2つしか実らなかったと聞く。
寺にある柿の木は豊作なのだが、ところによってはそうらしい・・・。

そして、午後1時より隣寺の住蓮寺報恩講の御満座に。

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これから浄円寺・呉専徳寺・善通寺・広真光寺と、専徳寺報恩講にお参りいただいたお寺の報恩講にそれぞれお参りさせていただく。

その最初が住蓮寺。
本日は導師。

十二礼の節譜で唱える「正信偈」第二種。

 

その正信偈を絵本にした『絵ものがたり 正信偈 ひかりになった、王子さま』を本日入手。

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10日ほど前に知ったが、その時Amazonでは在庫切れ。
セブンネットで注文していたのが、ようやく長浜のセブンイレブンに届いたので、午前の報恩講が終わった後に購入。

さらさらっと読んだ後に、住蓮寺で正信偈のおつとめ。

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この本を読んだ後のお念仏は、何となくカタカナ。

いろんな可能性を感じる本に出遇った。

 

【住蓮寺本堂の獏】

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2012年10月24日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

おみがき

10月9日(火)

今朝9時から「おみがき」。

「おみがき」とは、仏具を磨くこと。
14日からの報恩講にそなえ、1年に一度仏具をピカピカに磨く。

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総代・世話係・仏教壮年会・仏教婦人会と、40名を超える方が集まって、ピカピカに磨いていく。

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これもなかなか大変な作業。

同じ作業をしていても、「こんなもんで良いか」と終わる方、「あ~、ここがもう少し」と終われない方。人それぞれ性格が現れる。

和気あいあいと、1時間半ほどかかって磨き終える。

 

こうして掃除をさせていただくと、『阿弥陀経』に出てくる周利槃陀伽(周利槃特)が、箒を持ち、毎日「塵を払い、垢を拭わん」と言いながら掃除をし続け、阿羅漢のさとりを得ることが出来た話を思い出す。

これも大きなご縁。

おみがきのお手伝い、ありがとうございました。

2012年10月9日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 10月例会

10月8日(月)

世のなかは3連休最終日。

小坪地区の報恩講が一段落し、お天気のよい3日間。

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今夜は仏教壮年会の例会。

7月座談会、8月納涼会、9月婦人会と共催『ビデオと講演の夕べ』。

今月、久しぶりに通常の例会。そしてお供えしての報恩講。

 

今日のテーマは、「共命鳥(ぐみょうちょう)」。

【参考】浄土真宗本願寺派総合研究所

先日の広島別院での親鸞聖人750回大遠忌法要・安芸門徒会館落成慶讃法要の記念品にいただいたご門主さまの色紙に書かれた「共命」の文字。

「共命鳥」のことを調べていると、青森のねぶた「鳩摩羅什と共命鳥」に目がとまる。

【参考】青森ねぶた

それから、共命鳥の話をうかがうと、いろんな姿が重なってくる。

どれもどれも、自分が正しい、自分が中心。

 

台風が来ているときに思うことは、進路がそれて欲しい。
それた方向にいる人もいるのに・・・。

昨日は次男が幼稚園で初めての運動会。
ビデオ片手に応援。
帰ってビデオを見なおすと、映っているのは、よその子そっちのけで自分の子ばかり。

平等、思いやり。
そんな言葉はきれいに忘れて、どこへやら。

そんな自分に気づかせてくれるのが、浄土の鳥、浄土の相、そして阿弥陀仏。

 

それに気づけば、180度変わることは出来なくても、少しくらい何かが変わるかも。

 

例会が終わった後、お下がりのお供えをいただく。

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今夜はりゅう座流星群が見えるというので、窓を開けて見るのだが、まったく見えず。

明日は朝からおみがき。
みんなできれいに仏具を磨いて、キラキラと輝かせよう。

2012年10月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

白岳報恩講

10月3日(水)

心地よい秋晴れ。

コスモス、彼岸花が咲き、キンモクセイの香りが漂う。

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この3日間で白岳地区の報恩講が修了。

 

今日お参りした先では、92歳になる女性がベッドで寝たままご縁に。
口からこぼれるお念仏はしっかりと聞かせていただいた。

その女性が今日の最年長なら、最年少は2歳の女の子。

一度、9時半頃伺うと、「娘たちにもご縁に遇わせたいから」といわれ、他所をまわって再び10時過ぎに伺う。

すると、玄関を女の子がお母さんと一緒にお掃除中。

 

その子は一昨年報恩講でお参りしたとき、生まれて1ヶ月。
お参りに行くまでは大泣きしていたそうだが、お参り中はお母さんに抱かれてスヤスヤと正信偈が子守歌。

そんなことをふと思い出したが、その子が2年も経つと、経本をひろげ、三代そろって一緒にお参り。

 

親から子、子から孫へ。

稲穂も下がるが、こちらも頭が下がる。

実りあるご縁に感謝。

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2012年10月3日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku