4月15日(日)
桜の花も段々散り始め、葉っぱが出始めた。
お参りに行く途中、小坪(殿山)で桜の花が一面道を覆っている光景に出会う。
散る桜 残る桜も 散る桜 良寛
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
2月18日(土)
今日も寒い一日。
この冬、日本海側では記録的な大雪。
それにもかかわらず、このあたりは積雪することもなく。
本当にありがたいことである。
昨日、久しぶりにタヌキを見かけた。
お通夜の帰り、寺に上がる坂の手前で、車の前を小走りに逃げ去る茶色い動物。
最初はネコだと思ったが、丸々とふっくらしているその後ろをゆっくり車でついて行くと、ヘッドライトに照らされた後ろ姿は、小柄なタヌキ。
「たぬき」は、冬の季語だそう。
そして、たぬき汁も。
何と、こんにゃくをたぬき肉の代わりに入れた「たぬき汁」という精進料理があるのだそう。
別に食べてみたいとも思わないが、そこまでして食べようとする人間の貪欲な姿がよく現れている。
長浜にはいろんな植物や動物が見られる。
それらから季節の訪れを感じたり。
今年の春の訪れを一番に感じさせてくれるのは何だろう。
1月9日(月)
今日は成人の日。
そして、明日から学校は新学期。
冬休み最後の日、息子たちと一緒に広島そごうの『紙の魔術師 太田隆司 絆の情景展』を観に行く。
作品の一つ一つが細かいので、1つずつ食い入るように眺めるため、時間がかかる。
どれもその情景に吸い込まれるように息子たちも見ていたが、さすがに春・夏と過ぎ、秋になったところで次男がもたなくなった。
秋から冬は、サラッと眺めながら退場口へ。
そしてふり返ると、入場口にはさらに長蛇の列。
人と犬とクルマ。そして時々電車や船・・・。
紙のもつ質感を最大限に利用して、立体的に作られた作品。
そこにいろんな物語が垣間見える。
「絆」
1つの作品のなかに描かれた、まったく他人同士のように見える人たちが、それでもやっぱりつながりあっている。
作品のすばらしさもさることながら、そんなメッセージをいただいた。
今日から本願寺では御正忌報恩講。
明日から小坪説教所の御正忌報恩講。
11月27日(日)
今日は長浜小学校の学習発表会。
長浜小学校としての最後の学習発表会。
一つ一つが最後・最後。
大切な時間を感じる。
ただ、法務の予定があり、見ることの出来たのは、長男の出演した1,2年生の「ブレーメンの音楽隊」と、
残念ながら、ここまでしか見ることは出来なかったが、お天気にも恵まれ、父兄をはじめ、地域の方もたくさんご来場。
はじめの校長先生の挨拶のなかで、今回の発表会のテーマを発表。
「こころをひとつに」
現在おこなわれているバレーのワールドカップ。
その選手達のユニホームに、「こころはひとつ」の文字。
そして「こころをひとつに」という思いで戦う選手の姿を見て、そこから今回のテーマをいただいたそう。
こころはひとつ。
ひとりひとりがバラバラだと、1+1=2とならず、むしろマイナスになってしまうこともある。
でも、こころをひとつにみんなが望むと、1+1が2以上の大きな力になることも。
この言葉は、東日本大震災以来、特にスポーツの世界で使われているように感じる。
どんなに離れていても心は一つ。一人じゃない。みんながいる!みんなで乗り切ろう!You’ll never walk alone
震災直後の3月15日。
イタリアのインテル所属の長友佑都選手が、試合後にこのメッセージを書いた日の丸を大きく掲げた。
長浜小学校の名前は無くなっても、広南小学校として新たな出発が待っている。
こころをひとつに。
今、専徳寺の境内では、イチョウの葉が散り始めた。
このイチョウの大木。
話によると、今よりももっと背の高いイチョウの木だったのだそう。
ちょうど一週間前の落語会が終わった後から散り始めた。
イチョウ。
漢字で書くと、「公孫樹」。
公とはおじいさんを意味するのだそう。
おじいさんがイチョウの種を植えても、その実を食べるのは孫の代。
長い時間をかけて、実がつくようになる。
そう思うと、何とも時間がゆったりと流れていること。
この木は、この長浜の出来事を一番よく知っているかも知れない。
長浜小学校のはじまりも、今日の長浜小学校最後の学習発表会のことも。
ちなみに専徳寺のイチョウは雄。
待てど暮らせど、ギンナンは降ってこない。
11月3日(木)
今日は長浜入江神社の秋祭。
この祭は、江戸時代に仰誓(ごうぜい)という学僧が全国の念仏者の逸話を集めた『妙好人伝』の第二編に登場する。
「九右衛門男」
九右衛門の息子、想四郎と想吉兄弟が海で遭難したときの話である。
【参考】『妙好人伝全集 古昔の巻 第2編』 (近代デジタルライブラリー)
その話に由来するお供舟(呉市有形文化財)が、以前は曳き船として伝わっていたが、
交通事情も変わり、県道を使用することが難しくなったため、お供舟は神社でその姿を見せるのみ。
それでも、太鼓と御輿が子どもたちの旗を先導に長浜を練り歩く。
若手有志による長浜祭り愛好会も出来、太鼓をかついで回す姿は勇ましい。
11月2日(水)
今日は広商店街のお宅を報恩講で。
今年は異常なほど暖かい。
例年であれば、11月になると肌寒く感じるのに、お参りしていると汗をかく。
タイでは深刻な洪水、ニューヨークでは大雪と聞く。
白石地区も昨日終わり、広古新開と名田をあと1週間で終える。
それが終わると、いよいよ長浜の報恩講に。
今日もお参り先で、犬が一緒に報恩講。
犬やネコと一緒にご縁にあわれる方も多くなってきた。
そんななかからいろんなご縁が生まれる。
あるとき、玄関先で犬に吠えられた。
家に入ると、ずっと外からこちらをうかがっている。
そして帰り際、玄関を出ようとすると、態度が豹変し、今度はしっぽを丸めて怯えている。
どうも、『御文章』を拝読するとき、主(飼い主)が頭を下げて聴聞している姿を見て、恐れをなしてしまったよう。
頭を下げる
何気なく頭を下げているが、頭を下げる行為というのは大変なことなのだと気づかされる。
11月1日号の本願寺新報に、『親鸞なう』(福井新聞社刊)という書籍が紹介されていた。
そして、同時に電子書籍版も販売されたと。
このあたりでは中国新聞社が毎週「洗心」を連載。
福井新聞社では、親鸞聖人750回御遠忌を機縁に、「親鸞なう」を9ヶ月連載し、それをこのたび単行本化。
せっかくであるから、電子書籍版を購入してみた。
パソコンでもスマートフォンでも見れるので、ちょっとずつ読み始めることに。
今夜は長浜入江神社のよごろ。
「よごろ」とは、何と方言だそう。
一般的には「宵宮祭」といい、祭の前夜祭。
明日が祭礼。
妙好人にまつわる祭である。