報恩講法要

10月17日(月)

今朝、広南小学校の読み聞かせのあと、教頭先生より石泉文庫の虫干しでお手伝いしてくれた6年生のみなさんからの感想文をいただいた。

しっかりときれいな字で、しかも3枚も書いてくれている子どももいて、何ともうれしいこと。

虫干しのあと、山口県萩市へ修学旅行に行った6年生。
吉田松陰のことばかり話すバスガイドさんに、宇都宮黙霖のことを教えていたとか。

 

帰宅して、どんよりと曇り空の中、花手水を準備。

 
 
 
 
 
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出来るだけ、明るい感じに。

そして、打敷を掛けたりしている内に時間があっという間に経ち、13時より報恩講法要。

このたびもつとめあいは中止し、住職登礼盤での法要に。

久しぶりにお内陣で一人導師をつとめるので、マスクを外して読経。

さすがに途中声がかすれてしまった。

御講師は、呉市中通の専徳寺 大洲秀道師。

「報恩講」の話より。

五濁悪時群生海 応信如来如実言

《五濁》とは『阿弥陀経』に「劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁」と説かれている。

今の世の中も、濁った時代、汚れた時代。。。
その中、お釈迦さまがお示しになられた阿弥陀さまのご本願をよりどころに。

それを私たちに伝えてくださった親鸞聖人のご法事が報恩講。

 

ようこそのお参りでした。

2022年10月17日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し法座 3日目

9月30日(金)

今朝、石泉文庫虫干し法座御満座。

 

二河白道の

「百歩」とは、
人寿百歳に譬ふるなり。

『二巻鈔(愚禿鈔)』の中で、親鸞聖人はこの白道の長さが百歩と言うのは人の寿命百歳に譬えられたものだとお示しくださった。

「人間五十年」とは織田信長。

親鸞聖人ご在世の鎌倉時代の平均寿命は?と調べてみたら、何と24歳だそう。

と言っても、この時代は幼くして亡くなる子どもが多かったこともあってのこと。
また、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見ていると、毎週誰かが亡くなっていく。。。

初代鎌倉殿「源頼朝」は落馬が原因で51歳で亡くなり、義経・木曾義仲は30歳で。
でも、北条政子は68歳、その父で初代執権時政は77歳。義時は59歳。

法然聖人は80歳、そして親鸞聖人は90歳。

そう思うと、この白道、人によって短くもあり、長くもあるのかな。

 

また、親鸞聖人は〈みち〉を「道」と「路」とに区別された。

恐る恐る、不安を抱きながら、疑いを抱きながら歩むのが「路」。
お釈迦さまの「行け」(発遣)、阿弥陀さまの「来い」(招喚)の呼び声に身をまかせて一心に進むのが「道」。

同じ4,5寸でもそれによって狭くも感じ、広くも感じる「みち」のお味わい。

 

法座が終わり、石泉文庫へ蔵書をお返し。

初日のように人数が多くないので、何往復しなければならないかと心配したけれど、

 

初日には出番がほとんどなかったこれが今日は大活躍。

2往復するだけで、10往復分くらいの力。
ただ、上り坂は少々きつい。。。

わずか4,5寸の道ではないけれど、この細い道を人力によってすべてお返しできた。

後に残ったのは、

虫干しの際にヒラヒラと舞い落ちた銀杏の葉っぱのみ。
防虫用に先人達が挟んでいたもの。 

みなさんのおかげで、今年も無事虫干しを終えられ、ホッと。

ようこそのお参りでした。

石泉文庫虫干し法座 2日目

9月29日(木)

今日も曇り空。
モズの高鳴きが聞こえてきた。

今朝、石泉文庫虫干し法座2席目。

昨日に引き続いて二河白道の話より。

先日、彼岸会の時に『念佛日和』に二河白道を紹介し、読み直している時、幅4、5寸、長さ100歩と言うのがピンとこなかった。そこで本堂の外陣を畳の縁に沿って歩いてみた。

でも、畳の縁は4、5寸ではない。

そこで、幅15センチほどの白いテープがあるだろうか、とAmazonで調べてみたら、ちょうどいいのがあった。

養生用テープなら、畳の上に貼っても大丈夫。
そう思って注文すると、法座前日に届く予定。
よかったと思っていたのに、先日の台風の影響か、一日遅れて昨日の夕方到着。

早速昨日の夕方、本堂に。

端から端まで貼ることも考えたけど、とりあえず半分。
半分でちょうど20歩ほど。
100歩と言うのは、この白道の5倍。

虫干しの後、総代さん方が白道を歩く。

平均台と同じくらいだと言う話が出た。
でも、後で調べると平均台は10センチ。

体操選手なら火の河、水の河のこの白道を歩めるのかな?

ただ、行け、来いの喚び声があってこその白道。

 

ようこそのお参りでした。

 

午後から本を片付けて、ロープも片付け、いよいよ明日は朝席の後、石泉文庫へお返し。

 

石泉文庫虫干し法座 1日目

9月28日(水)

今朝は曇り。

朝席より石泉文庫虫干し法座。

コロナ禍で、マスクをしたままの作業になるのと、これまで行ってきた7月はここ数年天気の心配が大きくなったことで、9月後半に虫干しをすることに。

このたびは住職自勤で、朝席3席のみのご縁。

 

正信偈のおつとめの後、法話は先日彼岸会でお配りした『念佛日和』の二河白道の話より。

法話をしている最中、石泉文庫では総代のみなさんをはじめ、仏教壮年会の有志の方が2階の書庫からバケツリレー方式で1階へと下ろし、8時30分をまわると木箱を運ぶ声が境内から。
声が聞こえてきたので、きりのいいところで法話を終え、広南小学校6年生のみなさん、呉市よりお声かけしていただいてお集まりくださったボランティアのみなさんにご挨拶して石泉文庫へ向かっていただく。

 

 
 
 
 
 
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石泉文庫と専徳寺の間を何往復もして本を運び、本堂での虫干し作業を。

そして、終わった後、いつものように石泉文庫のことをプロジェクターを使ってお話。

 

いつもより質問をたくさん。

終わった後、子どもたちは個々に持ってきていたタブレットで、思い思いの写真を。

終わった後、昼前まで呉市役所の方と総代さんを交えていろいろと。

そして、ちょっと休んで午後3時から干した本の後片付け。

木箱に入っていた書物を、番号をもとにチェック作業。

 

なかなか大変な作業ではあるけれど、大変だからこそ守り甲斐のあるご縁。

明日も朝席より法座と虫干し作業。

どうぞ、お気をつけてお参りを。

 

広南小学校のWebサイトにも今日の虫干しの模様。

広南小学校(http://www.kure-city.jp/~hirms/
→教育活動の様子→9月28日をクリック

来週、吉田松陰の松下村塾など、山口へ修学旅行へ。
今日の虫干しがいい形でつながるといいな。

 

ようこそのお参りでした。

 

明日より虫干し

9月27日(火)

今日は朝から雨の中の小坪地区の報恩講参り。

土砂降りで、雷は鳴るし、雨用の雪駄を履いても、かかとはどうしても濡れてしまう。。。

何とか午後から雨がおさまり、明日からの石泉文庫虫干しの準備。

総代・仏教壮年会有志のみなさんが集まって、本堂にロープを掛けるための竹を渡し、

本堂の端から端へ、ロープを張っていく。

知らない方には、とっても不思議な光景に映るかな。

 

明日朝7時30分より法座。

8時40分頃から石泉文庫より本を運び出し、専徳寺本堂で虫干し作業。

明日の天気はくもり。
気温も最高26度と、何とか開催出来そう。

ご参加いただける方は、どうぞお気をつけて。

秋季彼岸会

9月23日(金)

今日は彼岸の中日。

朝9時からおつとめのみのご縁。

それでも、朝手水鉢を掃除して、花手水に。

このたびも法話の代わりに文書伝道として『念佛日和』をみなさんに。

お彼岸のご縁に二河白道の話を。

来週9月28日より30日まで、石泉文庫虫干し法座を予定。

このたびは住職自勤でのご縁としたので、そこで今日の二河白道の話も。

予習になればいいな。

 

午後からフジバカマを植えた。

昨年のフジバカマがそれなりに成長して、一本だけ花を少し咲かせたけれど、暑さと台風のせいかすっかり元気がなくなった。
先日、台風前に近所のホームセンターに行くと、何とフジバカマの苗を売っていた。

さすがに台風前だから。。。と素通りしたけど、今日また行ってみるとまだあったので購入。

アサギマダラがやって来るのに、まだ間に合うといいな。

その横のイトススキにはカマキリの姿。
思いっきりカメラ目線。

次の瞬間、隠れてしまった。。。

 

秋は秋のご縁を。

ようこそのお参りでした。

 

2022年9月23日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会

8月15日(月)

3年連続、今年も長浜の夏祭、西脇神社の祭礼は中止。
そして、戦没者追悼会も盆踊りも。

そんな中、朝9時より盂蘭盆会。

と言っても、コロナ感染拡大中につき、ひっそりとおつとめのみ。

おつとめのみとは言え、それだけでは。。。

このたびも寺報『念佛日和』特別号を配布して、法話の代わりに文書伝道。
後日、総代・世話係にご足労いただいて、来られなかった方にもお届け予定。

そして、花手水。

あれ?昨年のお盆に花手水をした記憶がない。

そう思って昨年のぶろぐを見返すと、昨年は大雨警報が出て、花手水は中止だったと。。。

 

早朝より花手水を準備して、水撒きをし、そして境内の清掃。

このたびはヒマワリをどうしても入れたかったので、前もって花屋さんにお願い。
ヒマワリばかりだと色が短調になってしまうので、グリーンのアジサイと白いトルコキキョウを添えて。

ヒマワリはウクライナの国花であるとともに、ロシアの国花。
一日も早くヒマワリの咲く穏やかな日常が戻ることを願って。

そして、今年は親鸞聖人像の前に盆灯籠を立ててみた。

お盆のことをいろいろ調べている中で、こんな小説を見つけた。

うえむらちかさんの『灯籠』。

その帯に、何と今は亡き大林宣彦監督が!

表紙の盆灯籠とその帯に惹かれ、Amazonで買い求めたら、そこに帯は付いていなかった。。。

何はともあれ、盆灯籠って、広島出身の方には懐かしいお盆の光景なんだなぁっと。

 

そして、是非火を灯してみたいとの思いに駆られ、

 

夜、キャンドルを灯す。

コロナが落ち着いた後、お参りされた方の心に残る光景を試行錯誤。

ようこそのお参りでした。

 

 

2022年8月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会

3月21日(月)

彼岸の中日。

まん延防止等重点措置が解けて初めての連休。
すぐには通常には戻れそうにないので、朝9時から春季彼岸会をおつとめのみ。

おつとめのみと言っても、このたびも『念佛日和』特別号による文書伝道。

来られなかった方にも後日お届け予定。

そして、このたびも花手水。

春らしく、元気になるような、そんな色合いに。

雪柳が自由にあちこち伸びて、桜のつぼみが今日2つも増えていた。

そして、ずっと気になっていた桔梗も新芽が出て来た!

 

暑さ寒さも彼岸まで

 

2022年3月21日 | カテゴリー : 法座, 行事 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 2日目

1月16日(日)

御正忌報恩講、朝席で御満座。

おだやかな朝だけど、テレビでは「つなみ にげて」と。

トンガの〈フンガ・トンガ―フンガ・ハアパイ火山〉という海底火山が噴火したことによる潮位上昇が原因だとか。

 

今朝は昨日の五劫思惟の阿弥陀さまの話から、御本尊の阿弥陀さまの話。

善導大師が『観無量寿経』の住立空中尊を「立撮即行りっさつそくぎょう」とお示しになられた。

「撮」はつまむ(手の指でつまんで取り上げる)。また写真にうつしとると言う意味。

〈つまむ〉って言うのはピンと来ないのだけど、〈うつす〉方が何だか受け容れやすい。

写真に撮るのはそのまんまの姿。
昔、樹木希林さんがコマーシャルで「美しい方はより美しく そうでない方はそれなりに」と。
今の時代、美肌に修正して撮ったり、加工することも可能になっているけれど、本来カメラで撮るのはそのまんまの姿。

阿弥陀さまは立ったお姿で、そのまんまの私をお救いに。

 

立教開宗800年。

『教行信証』に記された「元仁元年」からまもなく800年。
阿弥陀さまの五劫思惟の願いを届けてくださった親鸞聖人を偲ばせていただきながらこのたびの御正忌報恩講。

みなさまのおかげで30分という短いご縁でしたが、無事御満座を迎えることができました。

ようこそのお参りでした。

 

法座が終わり、今日は海辺のお宅へ御法事に。

瀬戸内は大丈夫だったけど、高知で漁船が転覆した映像をテレビで見た後だっただけに、他所は大丈夫だったかなぁと案じながら。

このたびの『念佛日和』。
総代長さんが門信徒会みんなに届けたいと、また配っていただくことに。

お参り出来なかった方はしばしお待ちを。

 

 

 

2022年1月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 1日目

1月15日(土)

御正忌報恩講。

昨年末には新型コロナウィルスの感染状況が落ち着いていたので、今年の御正忌は2年ぶりに5座を予定していたけれど、年が明け、あれよあれよと新型コロナウィルスの感染急拡大でまん延防止等重点措置。

そこでこのたびの御正忌報恩講は1日1席とし、15日昼席と16日朝席の2座のみ住職自勤で。

また、感染リスクを抑えるため、時間短縮でおつとめを讃仏偈に。
そして法話は『念佛日和』特別号にまとめてお配りし、話は短く。

中止にすることも考えたけれど、

明日ありと 思う心のあざ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは

親鸞聖人の御遺徳を偲ばせていただきながら、
寂しいながらも、いま遇えてよかった。
そう思えるご縁として大切に。

 

来年、本願寺では親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要を迎える。

その「立教開宗」とは、という話をするのに、五劫思惟の阿弥陀さまのお話から。

昨年末、五劫思惟阿弥陀仏座像のレプリカを求めた。

奈良の重要文化財の仏像がモデルだそうで、恐らく東大寺の阿弥陀さまかな。
印を結んでいるのではなく、合掌している姿がいい。

先週からNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まった。
その内起こるであろう源平の争いで東大寺の大仏殿が焼失し、その勧進職として再建に当たったのが俊乗房重源。

重源は大原問答で法然聖人と問答する相手の一人に名を連ねていたのに、その翌朝には自らを「南無阿弥陀仏」と名告ったとか。

一度だけ東大寺で国宝 重源上人坐像を拝見させていただいたことがあるけれど、何ともこれがすごかった!!!

その重源が中国から五劫思惟阿弥陀仏座像を持ち帰ったと。

この五劫思惟阿弥陀仏像といい、兵庫県に建立した浄土寺といい、勧進職としてご懇志を募る目的もあったのだろうけれど、この方の伝え方は大変興味深い。

弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。(歎異抄)

このお姿に込められているなぁ。
私のためにずっとずっと拝み続けてくださっている。
遙か昔より迷い続けている私のために。

 

呉市内での1日の新規感染者数が初めて100人を超え、広島県全体では1000人を超えたそう。

くれぐれもお気をつけて。

ようこそのお参りでした。 

 

今夜はおたんや(大逮夜)。

何だか大変な状況だけど、「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」

と、願わずにはいられない。

お正月の花がよく保ったので、そこにちょっと彩りを添えたのに、

 
 
 
 
 
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夜、ちょっとの間だけ、親鸞聖人像をライトアップして、寺族のみで花手水にキャンドルを。

大切なことなのでもう一度

世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ

2022年1月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku