9月9日(月)
今朝は久しぶりに広南小学校読み聞かせ。
担当は6年生。
読んだ絵本は、『火の鳥』(手塚治虫 原作・鈴木まもる 文・絵)
6月に2年生、7月に3・4年生に読んだこの絵本。
これまで学年や季節に合わせて毎回絵本を変えてきたけれど、この絵本は全学年で読み聞かせしたいと思い。
さすがは6年生。
積極的に感想を述べてくれた。
今月末の石泉文庫の虫干しもお手伝い。
たのもしい限り。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
6月17日(月)
曇り空。
どうやら午後から雨の予報。
いよいよ梅雨入り?
今朝は広南小学校読み聞かせ。
担当は2年生。
読んだ絵本は、
『火の鳥 いのちの物語』 (手塚治虫原作・鈴木まもる 文・絵)
読む前に『火の鳥』知ってる人!と尋ねたら、先生だけがハイッと。。。
鈴木まもるさんの作品はこれまでにもいろいろと。
かこさとしさんの最後の作品『みずとはなんじゃ?』。
その他にも、『げんきでいるからね』『はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ』『おじいさんとヤマガラ』『どうぶつのあかちゃんうまれた』と、これまでの読み聞かせで。
その鈴木まもるさんの最新作。
今年が『火の鳥』の漫画連載70周年に当たり、『火の鳥』の世界観を壊さず、小さなお子さんにも伝わるように絵本化。
あなたはあなたのままでいい。
あなたが すきなことをたいせつに。
あなたが すきなものをたいせつに。
火の鳥は、あなたが げんきにいることを
のぞんでいるのです。
みんな静かに聞き入ってくれた。
何よりも先生が聞き入って、学校図書に是非お願いしようと思いますと。
5月13日(月)
雨上がり、今朝は広南小学校読み聞かせ。
担当は1年生。
とりあえず、自己紹介。
そして、読んだ絵本は、
『ぼくのジィちゃん』(くすのきしげのり 作・吉田尚令 絵)
今週末に行われる広南学園運動会。
初めての運動会を迎える1年生に、何度か読み聞かせで読んでいるこの絵本を。
「はやく はしるということは、みぎあしをまえに だしたら、つぎは ひだりあしを まえに だす。それを、だれよりもはやくする。ただ それだけじゃ」
読み終わって、「走るの好きな人!」
と尋ねると、「ハイっ!」と手を挙げる人もいれば、「そうでもないけど。。。」とつぶやく子も。
また、ソーランが楽しみという子も。
今のところ天気予報では晴れ。
勝っても負けても、みんながんばって。
4月15日(月)
今朝は広南小学校読み聞かせ。
この春、次男の中学卒業と、2名新しくボランティアメンバーが入ってくださったので、お役御免となるかと思ったけれど、それでも人数が足らないようなので、今年度も引き続き参加することに。
今日の担当は5年生。
読んだ絵本は、
『ひとりぼっちのオオカミ』 (ケイティ・スリヴェンスキー 文・ハンナ・サリヤー 絵・大竹英洋 訳)
先月の朝日新聞、折々のことばに紹介された絵本。
このたび大幅に先生が替わり、知らない先生なので、とりあえず自己紹介から。
そして、
「犬を飼っている人!」
と尋ねると、半数くらい手が挙がる。
綺麗な絵で、みんな聞き入って。
他の兄弟と違うオオカミ。
いつも、みんなと一緒だったらいいのに、オオカミらしかったらいいのにと思っていたオオカミの子が、人との出会いを通して、
「オオカミらしくなくて ほんとうによかった。みんなとちがうって なんてすばらしいの。」
と。
人と犬との共存は、ひょっとしたらこんな始まりだったのかもという話から。
終わった後廊下を歩いていると、後ろから足音。
振り返ると、一人の男子が、
「お忙しいのに来てくださったありがとうございました。」
と言って、ハイタッチ。
新年度、何だか心地よいはじまり。
3月11日(月)
今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。
担当は2年生。
読んだ絵本は、
『どうぶつえんにいらっしゃい』(文:本木洋子 ・絵:しろぺこり)
「今日、3月11日は何の日か知っていますか?」
2011年、東日本大震災から13年。
2年生の子どもたちはまだ生まれていない。親からは聞いているみたい。
でも、今年1月には能登半島地震があり、先日はこのあたりも震度4の地震。
東日本大震災にまつわる絵本を探していて見つけたこの絵本。
震災の時の上野動物園の様子を絵本にしたもの。
この絵本は、作者が当時上野動物園の園長だった小宮輝之さんの著書『動物園ではたらく』と出会ってから。
その本の「はじめに」の最後に、
今年の9月1日、「逃げ場所ないなら動物園に」という上野動物園のツイートが広く拡散されました。共感を示す「いいね」は午前中だけで9万5千件を超えたそうです。内閣府の調査では18歳以下の自殺率が新学期のはじまる9月1日が最も多いのです。
私もコメントを求められ、東日本大震災の翌日のことを話しました。あの日の入園者は、一人で動物たちを眺める、帰宅難民となった大人の姿ばかりでした。ぽつんと一人背広姿でたたずむ人々は、動物たちを見て、なにかホッとしているように見えたのです。
動物園に第5の役割があるならば、人の心を癒やし笑顔にすることではないかと思います。
動物園の役割には、「教育」「研究」「レクリエーション」「自然保護」の4つがあり、そして、もう一つ第5の役割が〈笑顔にすること〉と。
今年度は8冊の絵本を。
震災の翌年、長浜小学校と小坪小学校が合併して広南小学校となった年から参加した読み聞かせボランティア。
PTAボランティアとしては、次男の中学卒業でこのたび終了。
12年、213回。
住職でなかったら、このぶろぐがなかったら、ここまで続けることもなかったかも。
そう思う何もかも有難いご縁。
4月から広南学園のPTAではなくなるけれど、人数足らなかったら声かけてくださいと。
いいご縁をありがとうございました。
2月19日(月)
今朝は久しぶりに広南小学校読み聞かせ。
担当は6年生。
読んだ絵本は、
『はるさんと1000本のさくら』(ただのぶこ 作)
卒業間近の6年生をもう担当することはないと思うので、これが6年生への最後の読み聞かせ。
最後は何か印象に残るような絵本をと思って。
【書店員が選ぶ絵本新人賞2023大賞作品】はるさんは、村で一番若いおばあさん。山あいの谷の小さな村にはもう、十人のおばあさんしか住んでいません。「わたしたちに何ができる?」おばあさんたちは話し合って、みんなで千本の桜を植えることにします。限りある命と、繋がれる想い。過疎の村が時を経て生まれ変わるまでを、大きな視点で優しく描いた物語。(中央公論新社Webより)
この広南地区も他人事ではない。
自分の生きている間のことだけでなく、亡くなったあとも誰かの大切な場所になるように。
出来ることをしておきたいなと思う1冊。
最後まで静かに聞き入ってくれ、感想もしっかりと。
これから卒業式、入学式を迎える6年生、桜がきれいに咲くといいな。
境内の薄墨桜も、今年こそ。
12月11日(月)
昨日の青空と打って変わって、今日は朝からどんよりと。
今朝は今年最後の広南小学校読み聞かせ。
担当は3年生。
年の瀬、あったかくなるような絵本がいいなと、選んだ絵本は
『バスが来ましたよ』 (由美村嬉々 文・松本春野 絵)
目の病気から全盲になった男性が、
地元小学生に助けられながら続けた、バス通勤。
「バスが来ましたよ」 その声はやがて、次々と受け継がれ・・・。
暖かい小さな手の、そして小さな親切の物語。
絵本の中で、「白杖」という言葉が出てくる。
でも、「はくじょう」と読むと伝わりにくいかな?と思い、「はくじょう・白い杖」と読んでみた。
読み終わった後、何だかみんなやさしい顔で感想を述べてくれた。
担任の先生が、「白杖って知ってる人!」と尋ねたら、数名手を挙げた。
これからも子どもたちのなかで、
ぬくもりがリレーされていきますように・・・・・・。
11月13日(月)
何だか急に寒くなってきた。
今朝は広南小学校読み聞かせ。
先月が6年生。今日は1年生。
迷わず今日選んだのは、
『どうぞのいす』 (香山美子 作 柿本幸造 絵)
これまで読み聞かせでは読んだことはなかったけれど、今から10年ほど前に呉東組仏教婦人会連盟の総会で見た『どうぞのいす』の朗読劇が印象に残っている。
先日よりひろしま美術館にて『ひだまりの絵本画家 柿本幸造展』が開催。
そんなことが重なって、1年生にはこれ!っと。
「この絵本、知ってる人!」
いつもは手の挙がらないような絵本ばかりだけど、今日はほとんどの子が手を挙げて。
「どうぞ」の気持ちを改めて。
今週末が学習発表会。
みんながんばって!
10月23日(月)
今朝は広南小学校読み聞かせ。
担当は6年生。
読んだ絵本は、
『秋』 (かこさとし絵・文)
「かこさとしさんって知ってる人!」と尋ねても、みんな首をかしげる。
『からすのパンやさん』とか『だるまちゃんとかみなりちゃん』とかと言うと、「あ~、知ってる!」と。
2018年にお亡くなりになったかこさとしさん。
この絵本は一昨年出版。
コロナ禍でステイホーム中に、長女の鈴木万里さん(加古総合研究所)が、かこさんの作品を整理していて見つけた紙芝居を絵本化。
かこさんは秋が大好き。
でも、嫌いになった秋があった。
それは昭和19年、かこさん18歳の秋の出来事。
青い空や澄んだ秋晴れは、
戦争のためにあるんじゃないんだ。
空襲や戦争のために、青く澄んでいるなら、
こんな秋なんかないほうがいいんだ。
はやくどこかへいってしまえ!
そしてはやく 一日もはやく、
平和な春がきてほしい――
私は願いました。
切に私は思いました。
いつもの倍くらい時間のかかる絵本だけれど、ロシア・ウクライナ、そしてイスラエルのこともあり、今知ってもらいたい〈秋〉の話。
じっと聞いていてくれ、感想も。
終わったあと、石泉文庫の虫干しを手伝ってくれた6年生よりお手紙を。
みんなしっかりと学んでくれて。
帰宅して着替え、今度は広南中学校で学校関係者評価委員会に。
広南中学校、こちらも頼もしく。