広南小学校読み聞かせ(206)

5月15日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

今週末、いよいよ広南学園運動会。

 

そこで読んだ絵本は、

『だいぶつさまのうんどうかい』(苅田澄子 文・中川学 絵)

去年も5月に2年生を担当。
その時も運動会直前と言うことでこの本を選択。

 

今日のこのクラスは人数が一番少ないと言うこともあってか、マスクを外している子がほとんどだったので、こちらもずいぶん久しぶりにマスクを外して。

何の競技もからだが大きすぎてうまくいかない大仏さま。
最後の競技で見せた組体操の「大仏ピラミッド」が。

読み終わって感想を聞いたけど、手は挙がらなかった。
そこで、どのシーンが面白かった?
と、パラパラページをめくると、目の前の子が「大仏ピラミッド」でニコッと笑顔。

マスクなしでこの笑顔が見れただけで充分。

 

運動会、お天気が心配だけど、無事迎えられますように。

 

2023年5月15日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(205)

4月17日(月)

今朝は新年度初めての広南小学校読み聞かせ。

昨年同様、新1年生を担当。

「最初が肝心」、1年生の子どもたちのこれからの読み聞かせを左右する大切な初っぱな。

そう思って教室に向かうと、子どもたちも先生も何だかキョトンと。

こちらも???と思っていたら、1年生の担任の先生も広南に就任したばかりで、読み聞かせのことをよく知らず、子どもたちに至っては。。。
まだまだマスクもしたままなので、これじゃまるで不審者状態。。。

とりあえず、読み聞かせのことを説明して、読む前に「運動会、楽しみな人!」と尋ねたら、ほとんどの子が手を挙げた。

 

先週末に来月開催される広南学園運動会の結団式があったと聞いたので、運動会と言えばこの1冊。

『ぼくのジィちゃん』 (くすのきしげのり 作・吉田尚令 絵)

「右足を前に出したら、次は左足を前に出す。それを誰よりも早くする。ただそれだけじゃ」

徒競走でいつもビリの2年生のヒロシくん。

走ることが嫌いなヒロシくんに、ジィちゃんからのアドバイス。

でも、ヒロシくんは「そんなのあたりまえ」と、ジィちゃんのことをカッコ悪いと思っていた。

そのカッコ悪いと思っていたジィちゃんが、何と!!

 

「おもしろかったです」

いつもより少し声を高めに。
届いてよかった。

 

2023年4月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(204)

3月13日(月)

昨夜の雨が上がり、久しぶりに肌寒い朝。

今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は5年生。

「みなさんは2000何年生まれでした?」

と尋ねたら、

「2011年、東日本大震災のあった年です」

と。

そう、今の5年生は2011年生まれ。
みんな、東日本大震災のあとに生まれた子どもたち。

今日読んだ絵本は、

『なべになった鐘』 (堀込光子 文・堀込 亘・堀込光子 絵)

先日、自費出版のこの絵本があることを知ってお取り寄せ。

宮城県石巻市長面の龍谷院というお寺で実際にあった出来事を絵本に。

長面ながつらって何だか聞いたことのあるような。。。どこだろう?と思って調べたら、あの大川小学校から2キロほど離れたところに。

2013年5月、大川小学校へ立ち寄った後、その近くを車で通ってるんだなぁと、当時のいろんなことを思い出しながら。

この本に登場する鐘とは、「大鏧だいきん」とも呼ぶ。

 

3月11日、大きな地震のあと、地域の方々がお寺へと避難。
そのお寺にも津波が迫ってきたため、みんな裏山へと避難。

そこで一夜を明かし、翌日変わり果てた町の姿を。

そこにピカピカに輝いた鐘を見つけた住職が、それでおかゆを作ることを思いつく。

「ばちとか当たりませんか?」

と誰かが言うと、

「もし、ばちが当たるなら、私が引き受けます」

お寺の蔵にあった玄米と、湧き水のパイプから水を引き、みんなでおかゆを。

80名ほどがほんのわずかのおかゆで3日間を過ごしたというお話。

 

みんな静かに聞き入って。

 

終わったあと、今年度最後ということで、

子どもたちからのお手紙を。

1年生は『ねこのるすばん』が面白かったと。

今年度最初に読んだ絵本。
やっぱり最初が肝心。

6年生はさかなクンの『ハコフグのねがい』。

次年度も1冊1冊大切に。 

 

 

 

 

2023年3月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(203)

2月13日(月)

雨の月曜日。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

先月はちょうど御正忌報恩講と重なったため、読み聞かせは休ませて頂いた。
今年初めての読み聞かせ、担当は6年生。

読んだ絵本は、『おにたのぼうし』(あまんきみこ 文・いわさきちひろ 絵)

毎年、この時期は鬼にまつわる絵本を。この絵本は2回目。

「2月にある行事って何がある?」と聞くと、「節分?」と答えが帰ってきた。
「バレンタインデー」と言われなくてよかったとホッとしながら、取り出した絵本は『おにたのぼうし』。

読んだことある人!と尋ねると、3人ほど手を挙げてくれた。

にんげんって おかしいな。おには わるいって、きめているんだから。おににも、いろいろ あるのにな。
にんげんも、いろいろ いるみたいに。

心やさしい“おにた”の切ない物語を、いわさきちひろさんのやさしい絵で。

 

終わった後、私にとっては今日が6年生への最後の読み聞かせだったので、最後の御礼を言ったら、6年生も御礼を言ってくれた。

6年間の読み聞かせで、心に残るような絵本と出会えていたらいいなと思いながら。

2023年2月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(202)

12月12日(月)

今朝は今年最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

読んだ絵本は、

『やさしいきもちのおすそわけ』(作 へこだ・れん)

きびしい季節を前に
森の仲間たちにおすそわけ
 
りすさんが あつめた 木のみを、
料理好きの くまの お兄ちゃんが、
クッキーにして 森のみんなに おすそわけ。
やさしい気持ちが ひろがります。

今週末に仏教婦人会の境内清掃・報恩講を控え、そこで何を話そうかといろいろと探していて見つけたのが、この1冊の絵本。

あとがきの最後に、

この絵本は、池に投げ入れられた小石をイメージして作ったものです。小さな小さなやさしい気持ち。その一粒が波となって広がりつたわって行く。最初は小さな取り組みでも、つたわり広がっていけば、なにかが変わってくのでは・・・・・・? それは、自分に今できることは何かないかと考えることから始まるのです。

そうそう。
このことが今回伝えたいことにぴったりだと。

読み終わった後、「やさしい気持ちのおすそわけがひろがって、みんながあたたかくなったんだと思いました」と感想を。

ちゃんと3年生に伝わっていて、読んだこちらもあたたかく。

 

終わって帰宅すると、すぐに今日は沼田地区の通り報恩講へ。
そして、お葬式。
午後からは総代会。

 

先日、お試しで買った暖かマットの追加分と、ケースが届いた。
ケースに入れてみたら、思い通りピッタリと。

やさしいきもちのおすそわけ。

 

2022年12月12日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(201)

11月14日(月)

快晴、心地よい朝。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

 

教室に入ると、後ろの棚にネズミのかぶり物。

「発表会で何をするんですか?」と尋ねたら、「おむすびころりん!」と。

今週末の土曜日に学習発表会を控えている子どもたち。

そこで、今日読んだ絵本は、

5ひきのすてきなねずみ おんがくかいのよる』(たしろちさと作)

ある まんげつのばん、どこからか
きこえてくる おんがくに さそわれて、
あるきだした 5ひきのねずみたち。
つきあかりのしたで うたう
かえるたちの みごとな うたごえに
かんどうした 5ひきは、
ねずみのおんがくかいを
けいかくしますが・・・・・・。

11月。何の絵本を読もうかと、いろいろと考えて、そうだ!発表会が近いからと選んだ1冊。

ねずみたちが楽器を作るところが印象に残ったと。

 

まだまだ感染症対策で観客制限があり、観ることは出来ないけれど、良い発表会になりますように。

 

控え室の図書館に戻ると、床下に!!

図書館が面白い。

2022年11月14日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(200)

10月17日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

何と!、200回目と言う記念すべき日。
と言っても、あくまでも個人的な記念日。
振り返ってみると、2012年5月に初めての読み聞かせ。

しかも担当が1年生で、いきなり見知らぬおじさんが入ってきたと、泣かれたらどうしようとドキドキしながら。。。

そしたら、いきなり「誰ですか?」とか、「この間お葬式に来てくれた人ですか?」とか、いろいろ質問が。

このぶろぐを始めた頃でもあり、とりあえず地域のことでもあるのでと、記録していくことに。
そのおかげもあって、恐らく200冊以上の絵本と出会うことが出来た。

コロナの影響もあり、今では月に1度となっているけど、

継続は力なり

今では記憶力の低下を切々と。。。
でも、ここに記しておけば忘れても大丈夫と思っているからこそ、ストレスもなく、続けていられるのかな。

 

今日の担当は1年生。

折角なのでがんばって、これまで読んでいない2冊を用意。

1冊は『ねこは るすばん』(町田尚子)。

もう1冊は、『うそ』(中川ひろたか作 ミロコマチコ絵)

『ねこは るすばん』の町田尚子さんの原画展を現在尾道市立美術館で開催中。

リアルなネコがなかなか。

『うそ』は、

うそを つくのは
いけないことだけど
うそを ついてない
ひとなんて
いるのかなあ?

と始まり、

かみさまは いるの? いないの?
オニは いるの? いないの?
カッパは いるの? いないの?
サンタクロースは いるの? いないの?

しんじていれば ほんと?
しんじてなければ うそ?

と。

この2冊を読んで、感想を言ってくれるのは最初の『ねこは るすばん』の方。

「うそをついたことのない人!」

と聞くと、「はーい!」と手が上がり、そのあとしばし「うそ」談義。

 

今日は楽しい時間を。

 

2022年10月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

『ヨシタケシンスケ展かもしれない』

9月24日(土)

昨日の朝日新聞朝刊 広島版に、

『ヨシタケシンスケ展かもしれない』の記事。

いよいよ始まったと思って、ひろしま美術館のwebを見ると、整理券を配っていると。

朝から整理券を配るくらいだから、この連休は無理かなぁと思いながら、今日の午後、他の用事で広島市内に向かう途中、ひろしま美術館のtwitterで、午後2時の時点で待ち時間0と。

せっかくだから見に行こうと、『ヨシタケシンスケ展かもしれない』に。

 

ヨシタケシンスケさんの絵本は、クスッと笑える面白さがある。
ただ、読み聞かせには向かないなぁと、これまで一度も読み聞かせで読んだことがない。

ここへ来て、改めてその理由を実感。

たくさんの小さなスケッチを見て、とにかくちっちゃい!!。
老眼の私には。。。

帰って、ヨシタケシンスケさんのことを調べてみたら、「ほぼ日刊イトイ新聞」に糸井重里さんと「逃げつづけてきました」の対談が。
(ほぼ日刊イトイ新聞 https://www.1101.com/yoshitake/index.html

そこには、御自身が読み聞かせには不向きと仰っている。

また、逃げつづけること。
これも大事なことだと思う。
面と向かって立ち向かうと、時には大変なことに。

でも、逃げても逃げても追わえとるのが阿弥陀さま。

だから、逃げても逃げても大丈夫。
かもしれない。

 

2022年9月24日 | カテゴリー : 未分類, 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(199)

9月12日(月)

今朝は、2学期最初の広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

読んだ絵本は、

『ハコフグのねがい』 (作・絵 さかなクン)

ただいま、『この世界の片隅に』のすずさん役の“のん”さん主演『さかなのこ』が公開中。

その原作者さかなクンの新しい絵本、『ハコフグのねがい』を。

さかなクンの豊かな知識とお魚への深い愛情から生まれた物語。
海の生きものたちの生態や特ちょうを、たのしく学びながら、
生きものが生きていくための苦労に気づき、智恵や工夫に感心します。
自然科学や生きものへの興味が深まる一冊です。(帯より)

みんなも自分のいいところ、大切にして欲しいなと願いながら。

 

次回読み聞かせで、いよいよ200回!

 

 

2022年9月12日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

玉虫

9月5日(月)

東シナ海で停滞していた台風11号が北上し、いよいよ明日未明にこっちに来るそう。

どうぞ、皆さんお気をつけて。

 

今日はその台風が近づいているとは思えないくらい、青空の広がるいい天気。

車で寺へと帰ってくる手前の道で、目の前をキラキラ輝く緑色の虫が横断中。

もしかして??

と思い、車を駐め、近づいて見たら、予想どおりタマムシ!!

道路にいたら車にひかれてしまいそうなので、そっと捕まえて連れて帰る。

 

そして、写真に納めて元気で!と。

 

 
 
 
 
 
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浄土真宗本願寺派 嶺宿山 専徳寺(@sentokunet)がシェアした投稿

以前、何度か玉虫の死骸を見つけたことはあったけれど、生きている姿を見たのはこれが初めて。

その時に法隆寺の玉虫厨子の絵本があるのを見つけ、買い求めたが、読み聞かせにはちょっと難しいかなぁとそのままお蔵入り。

『絵本玉虫厨子の物語』(平塚武 作・太田大八 画)

ああ、なんとこの世は、ふしぎな、そして、美しいものにみちみちていることでございましょう。草の陰にも、土のなかにも、くさった肉や、泥水のなかにでも、美しいものがひそんでいるのでございます。(中略)いまこそ若麻呂は、美しいもののまことを見ました。神を見ました。仏を見ました。いや、神をこえた美そのものを、はっきりと見ることができました。

実際にタマムシの輝く姿を見て、この絵本を読み返すと、「美しいもののまこと」、若麻呂の心の高ぶりに共感。

箪笥にタマムシを入れておくと、着物が増えるとの言い伝えがあるらしい。

着物が増えるより、また美しいもののまことに会えるといいな。