報恩講でめぐりあい

12月14日(水)

昨日に続いて、今日も雨模様。

今日は津久茂地区の報恩講参り。

あるお宅で、玄関に入るとCDの歌が流れていた。

お参りを終えて、「住職さん、さっきの歌、ご存じですか?」と尋ねられた。

「いや~、聞いたことがないです。。」と。

すると、 「さだまさしさんの・・・」 と言うので、
〈え?、さっきの声が??〉って思ってたら、
その歌をカバーしてクリス・ハートさんが歌っているのだそう。

「とってもいい歌で、聞いてると涙が出て来るんです。」 と言って、歌詞のコピーをわざわざくださった。

その歌は、『いのちの理由』。

いのちの理由

作詞作曲:さだまさし 編曲:堀 倉彰

私が生まれてきた訳は
父と母とに出会うため
私が生まれてきた訳は
きょうだいたちに出会うため
私が生まれてきた訳は
友達みんなに出会うため
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出会うため
 
春来れば 花自ずから咲くように
秋くれば 葉は自ずから散るように
しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ
悲しみの花の後から 喜びの実が実るように
 
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを傷つけて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに傷ついて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに救われて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを救うため
 
夜が来て 闇自ずから染みるよう
朝が来て 光自ずから照らすよう
しあわせになるために 誰もが生きているんだよ
悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように
 
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたに出会うため
私が生まれてきた訳は
愛しいあなたを護るため

帰って調べたみたら、YouTubeにミュージックビデオがあった。
クリス・ハートMV さだまさしPV

ふ~んと想いながら聞いていたら、何とこの歌は2011年、法然上人800年大遠忌を記念して、浄土宗から法然上人をたたえる歌の制作を依頼されて生まれた歌だった。

さだまさしさんのコメント

制作にあたって、法然上人に関する資料を読みながら、皆さんに分かりやすいように、自分なりに解釈しました。みんな救われたいなど、どう救われたらいいのかがわからないというのが実状ではないでしょうか。この曲を聴いていただいて、それをイメージしていただければありがたいです。 もともと鎌倉仏教に興味がありました。当時、比叡山からすばらしいお坊さんが何人も輩出されましたが、その中でも法然上人は革命的な方だと思っていました。 素晴らしい方の言葉は、短くて分かりやすくて力強い。なぜ生まれてきたのかという疑問を法然上人のお考えと組み合わせて自分なりに表現したつもりです。

この曲の実際の制作時間は1ヵ月ほどですが、音楽活動をしてきた35年をかけて作ったといえるのではないでしょうか。今まで私が経験してきたことが全てこの曲に入っています。「幸せになるために誰もが生まれてきた」というフレーズは譲れません。 (浄土宗ホームページより

私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため

 めぐりあわせ=「仕合わせ」。

親鸞聖人は法然聖人にめぐりあい、阿弥陀さまの願いにめぐりあい。

今日、最後にお参りしたお宅には、床の間に親鸞聖人の熊皮のご影と恵信尼様の絵が並べて掛けてあったな。

こちらもめぐりあい。

 

2016年12月14日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

善通寺報恩講

12月13日(火)

昨日・今日と長浜胡子地区の報恩講参り。

来月には102歳を迎えるお方と一緒にお参りさせていただくご縁もあれば、「昨年の報恩講は一緒に並んでお参りさせていただいたのに。。。」と、亡き人を想い、涙しながらお参りされるご縁もあったり。

今年もそれぞれに、それぞれの報恩講。

*******************

午後から報恩講のつとめあいで善通寺報恩講法要へ。

雪のちらつく報恩講は何度か記憶があるけれど、雨はとっても珍しい。

無事、導師をつとめ終え、今年の報恩講法要での導師はおしまい。

*******************

伝灯奉告法要の呉東組団体参拝まであと3ヶ月となり、昨日は午後から広島別院へ書類を提出。

その帰り、境内の石碑に目がとまった。

いつも表側の「本願寺 広島別院」の文字は見てるのだけれど、裏側に文字が刻んであるのに気がつかなかった。

この前に車が停まってることが多かったからかな。

何とも盛りだくさんで、まるでデラックス弁当のようにぎっしりとおことばが詰まってた。

「なんまんだぶつ なんまんだぶつ」

「なんまんだぶつ」を味わうためのおかずがいっぱい。

*******************

今年の報恩講参り(通り報恩講)も、あとわずか。          

2016年12月13日 | カテゴリー : 行事, 長浜 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 境内清掃と12月例会

12月8日(木)

今朝9時から仏教壮年会の皆さんが集まって、年末の境内清掃。

一番の仕事は、イチョウの葉拾い。

1時間ちょっとかかって、きれいに。

「お~でかけですか~?レレレのレ」

レレレのおじさんって話しても、だんだん知らないキャラクターになってしまった。

『阿弥陀経』にも「周利槃陀迦」と名前の登場するお釈迦さまのお弟子さんで、物覚えが悪いから、お釈迦さまにただ掃除をしなさいと言われ、ただひたすら箒を持って「塵を除け、垢を除け」と掃き清める中で、さとりを開いたとされるお方。

その周利槃陀迦がモデルとなったと言われる赤塚不二夫さんの『天才バカボン』のキャラクター、レレレのおじさん。

掃き清めていく中で、どんどん気になるところが見えてくるし、掃いても掃いても。。。

***************

今夜は仏教壮年会の例会。

今日は大晦日に使う蓮の花をみんなで作る。

会員の奥さまやお孫さんも一緒に参加してくださって。

「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」になぞらえて、青・黄・赤・白、四色の紙をパイプに布と一緒に巻き付けて、両側からギュッと絞ると、絞りの柄と反りが何ともいい感じ。

昨年も作っていただいたけど、1年経つとみんな0から。

でも、掃き続けてさとりを開いた周利槃陀迦のように、何でもやり続けることで、生まれてくるご縁もあるかな。

朝も夜も、ご協力ありがとうございました。        

2016年12月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

報恩講もあと少し

12月6日(火)

今朝、報恩講参りに出かける際は、昨日と同じくらい穏やかだったのに、報恩講1件目を終えて外に出ると、風の強いこと。

どんどん冷えてきた。

それでも、去年の今頃はもっと冷えたかなぁ。

長浜

昨日と今日の2日間、長浜沼田地区の報恩講。

今年の報恩講もあと二週間ほど。

今年は、お参り先でいろんなお宝を拝見させていただく。

喉が楽になったせいか、今まで見えなかったものが見えてきて。

昨日お参りさせいていただいたお宅では、お仏壇の上に立派な天井画。 それは知っていたのだけれど、お参りしながら、??と。

天井画

お花の描かれた天井画の中に、よく見るとネコが一匹!!

終わった後で、「本願寺の書院にもネコが描かれているんですよ」なんて話をしながら、珍しいので写真を撮らせていただく。

ネコだけでなく、先日までこのあたりで大騒ぎだったサルまでも

天井画

*******************

今年の報恩講参り中、床の間に掛けられたいろんな珍しいお名号をいくつか撮らせて頂いた。

それぞれにいろんな由来、いろんな思い出があるようで。。。 それぞれの「なもあみだぶつ」。

お名号  

2016年12月6日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

真徳会館報恩講

11月18日(金)

今朝、寺の側にある畑が荒らされていた。

どうやら、イノシシが山から下りてきた模様。。。

***************

午前中、今日は長浜胡子の報恩講参り。

12時からの葬式を終えて、真徳会館へ。

真徳会館おとき

自治会で管理されているこの説教所で、真光寺と専徳寺が隔年で報恩講をおつとめ。

すでに12時から皆さんはお斎をいただいてたそうで、到着したときには後片付けをしてる最中。

用意していただいたお斎は、その年の当番に当たった班の方々が作ってくださるそう。

当番はどのくらいで回ってくるのか尋ねると、7年に1度とか。

ずっと、ここで受け継がれてきたお精進のお斎をいただいて、午後1時より正信偈のおつとめ。

そして、法話を。

法話は、一昨日呉専徳寺報恩講でお話しした恩徳讃の「如来大悲」と「師主知識」の恩徳を絵本を通して。  

***************

先日のニュースで話題となった「あいさつ禁止」。

神戸のとあるマンションで、小学生の親御さんから、「知らない人にあいさつされたら逃げるように教えているので、マンション内ではあいさつをしないように決めてください」という要望を受け、マンション内でのあいさつが禁止となったとか。。。

何とも寂しいことだけど、そんな状況を作らざるを得ないようなニュースが次々と。

***************

こうして地域の中で受け継がれていくことで、お育てをいただきますよう。

如来の大悲につつまれて、

世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ

ようこそのお参りでした。      

2016年11月18日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 11月例会

11月8日(火)

今日はどんよりとした朝。

そして、午後から時折パラパラと。

岩樋水門跡

岩樋水門跡

昨日、今日と、広名田地区の報恩講参り。

県道からのここへの入り口にあるのが岩樋水門跡。

この時代の方々が、干拓して新開を作り、今の広があるんだなぁと感じる場所。

 

今夜は、仏教壮年会の例会。

いつもより、30分も早く会員の方が次々と集まってくる。

昨年の大晦日、仏教壮年会の例会で作った紙製の蓮花のキャンドルを灯す際、熊本から取り寄せた竹あかりを境内に灯した。

それがとても好評で、今年はこの竹あかりも仏教壮年会で作ろうという話になり、今日の例会はその竹の灯籠作り。

竹あかり作り

初めてのことなので、どうなることかと思ったら、みなさん工具に慣れていらっしゃって、次々と思い思いの穴を開けていく。

二人一組で、あぁだこうだと楽しそうに。

さすがに去年のちかけん様の作品のようにはいかないけれど、初めて作ったこの竹あかり。

大晦日にどんな光景になるか、楽しみに。

来月の例会は、蓮の花作り。 今年の大晦日も、青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光の四色の蓮の花が境内に。

どうぞ、この日ばかりは夜更かしして、お参りを。

会員の皆さんの「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」の願いが届きますよう。        

2016年11月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

浄円寺報恩講

11月6日(日)

今日は午前中、広南中学校の参観日に。

1年生の1時間目は道徳の授業。

広南学園の校歌を作曲された「三田守夫さんの思い」を。

***************

浄円寺

2時間目以降は、法務へ。

そして、午後からは報恩講の“つとめあい”の2ヶ寺目。

浄円寺報恩講に出勤。

住蓮寺住職御導師のもと、正信偈のおつとめを。

風が強かったけど、秋晴れのもと、御満座。

***************

み仏に抱かれて

帰宅すると、先日の祭の後、いろいろと調べていたら、九右衛門父子の載った本があることを知り、Amazonの古本で購入。

『み仏に抱かれて』 (堀 雅敬 著)

第7話収録されてる中、第2話目に登場。 『妙好人伝』をもとに脚色され、読みやすく。

***************

その祭のときに、入江神社でふと目に止まったのが、狛犬の台座に刻まれた文字。

入江神社狛犬

「対馬行縄舟中」 対馬とは、長崎県にある対馬。 何か聞いたことがあるかな?という感じで、対馬のことを調べてみると、何と何と長浜と対馬は大変深い関係に。
『長崎県対馬における外来者の定着と受容のメカニズム』(平松闊 氏/九州工業大学)によると、

「大正九年、氏神様(鎮守の神)を奉迎する旨、村協議の上、当区民の大多数を占める広島県賀茂郡広村村社神、入江神宮神社を奉迎することにきまり、当区民代表として、二宮好助氏を同区(長浜)に遣し、大正九年旧二月吉日に入江神社を奉迎する。」

と、大正9年に入江神社より分祀した神社が、現在も対馬に入江神社として存在しているらしい。
《参考》対馬 島ブログ
対馬には、広島からたくさんの方が移住されているそうで、向洋や因島からだけでなく、長浜出身者も多かったことがうかがえる。

移住者が多かった背景には、「安芸門徒は間引きをしなかった」というのが大きい。
《参考》青原さとし氏『土徳の世界』
狛犬にある「文政11年(1828)」というのは、シーボルトが伊能忠敬の地図を国外へ持ち出そうとして、スパイ嫌疑をかけられたシーボルト事件の起こった年で、石泉僧叡和上が亡くなったのがその2年前の文政9年に当たる。

その頃から対馬とはご縁があったのかな。
と、同時にふと思ったのが、広が生産量日本一を誇るイカの姿フライ。

対馬ではスルメイカが捕れるらしい。

広で何故スルメイカ?と思っていたのが、ここでひょっとしたら繋がるのかなぁ。。。と。  

2016年11月6日 | カテゴリー : 行事, 長浜 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 10月例会

10月8日(土)

今日から世のなか、3連休。

でも、阿蘇山の噴火、そして雨。

img_7462_r

今夜は仏教壮年会の10月例会。

昨日のおみがきでピカピカのお内陣にお供えをしていただいて、初めての報恩講のご縁。

先月、広島カープが地元優勝か!?という日に行われた婦人会との共催行事『講演とビデオの夕べ』。

そこで少しだけ紹介した絵本『源信さん』を、せっかくなのですべて読ませていただいた。

源信さん、大切なこと、いろんなヒントがいっぱい詰まってる。

生き方を学びたい若者たちよ、今こそ「問題集」より「往生要集」を開け!

と、絵本の帯。(露の団姫さん)

今夜は親鸞聖人が大切にされた七高僧のお一人、源信和尚を偲ばせていただきながら、親鸞聖人の御遺徳を。

終わった後は、一つずつおさがりをいただいて。

img_7463

雨のなかを、ようこそのお参りでした。  

2016年10月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

おみがき

10月7日(金)

台風18号が過ぎ去り、朝はひんやりとしてきた。

今朝は9時から来週迎える報恩講法要に向けて、仏具のおみがきを。

img_7457_r

img_7458

真鍮製の金色の仏具は磨き粉をつけて、宣徳製の黒い仏具は乾いた布でから拭き。

 

1時間ほど汗を流して、おみがき終了。

img_7456_r

ピカピカになったお荘厳で12日から報恩講法要。

Processed with Snapseed.

お誘いあわせてお参りを。

そして、14日の御満座。 翌日は広南中学校の文化活動発表会。

昨日、広島テレビの『テレビ派』まちかど伝言板で、2年生5名がPR。

こちらへもお誘いあわせてご来場。

ご協力、ありがとうございました。

2016年10月7日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

報恩講参りスタート

9月20日(火)

台風16号にともない、呉市に大雨警報が発令されたため、広南小学校は朝から臨時休校、広南中学校は自宅待機。

午前10時過ぎに警報から注意報に変わったのを受け、中学校では午後から授業。

そんなバタバタした連休明け。

今日から今年度の報恩講参りをスタート。

例年どおり、小坪地区から。 時期的なこともあるのだろうけど、小坪地区の報恩講参り中に台風が来ることが以前も何度か。。。

一番ひどかったときは、車道が波で崩れてしまい、墓への細い山道を通って帰ったことも。

また、わざわざ「お寺さ~ん、もうちょっとしたら通行止めになるそうですよ~」と、伝えに来てくださったこともあったなぁ。

そんなこともあるので、ちょっと心配だったけど、それほどきつい風雨もなく、無事本日の報恩講参りを終了。

彼岸に入ったのに、まだ彼岸花を見かけないと思っていたら、お参り途中の道ばたにつぼみを発見。

 

寺報『念佛日和』秋号が出来上がり、長浜以外の地区への仕分け業務を完了。

総代のみなさんから世話係のみなさんへと配っていただくことに。

このたびの寺報のテーマは「つなぐ」。

報恩講のご案内と一緒にご門徒さんのお宅へと、まもなくお届けの予定。

 

まだまだ台風の進路に当たっている地方の方々、くれぐれもお気をつけて。

2016年9月20日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku