遷仏式

12月17日(月)

今日は家の解体や遺品整理をされている会社で遷仏式。

遷仏式(せんぶつしき)とは、引っ越しとか家の解体にともなって、お仏壇の仏さまを遷す法要。

「魂抜き」とか「性根抜き」と言われる方が多いが、浄土真宗では仏さまを遷す(うつす)《遷仏(せんぶつ)》。

ちなみに、新しくお仏壇をお迎えするときの法要は、「入仏式(にゅうぶつしき)」。

本来、そのお宅の方が遷仏式をされて、そのあと業者の方が解体されたりするのだが、最近ではなかなかそれも難しくなっているそう。

そこで、解体をする時に遺品やお仏壇を業者の方が大切に預かって、そして遷仏式をして最後のお礼を。

「墓じまい」に「仏壇じまい」という言葉をよく聞くようになり、初めてこうしたご縁をいただいたが、これからこうしたご依頼も増えてくるのかな。

時代は変わっても、大切にするこころを。

2018年12月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(155)

12月17日(月)

昨日の雨が上がり、青空が広がる。
でも、青空の下、パラパラと雨の降る冷たい朝。

今朝は広南小学校、今年最後の読み聞かせ。

担当は4年生。

今年最後に何を読もうかと、何冊か候補を読んでみて、ちょっと長いけど、これしかない!と選んだのが、

『みずとはなんじゃ?』 (かこさとし 作・鈴木まもる 絵)

作者のかこさとしさんは、今年5月2日に92歳でお亡くなりになった。
その1ヶ月後、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』で、「最後の記録 絵本作家かこさとし」を放送。

てっきり追悼番組だと思って観たら、いきなり冒頭に、

これは“追悼番組ではありません。
最後まで絵本作家として生き抜いた
一人のプロフェッショナルの記録です。

と。

放送は、今年の3月11日から1ヶ月の密着取材の様子。

命を終えるギリギリまで「ただ、こどもたちのために」、その思いで絵本作り。

その放送の中で、最後に絵を鈴木まもるさんに委ね、制作していた絵本が『みずとはなんじゃ?』。

小さなこどもにも分かるよう、やさしいことばで。

そして、最後に、

ちきゅうの いきものの ひとりとして、
うみや かわを よごさないようにしましょう。
みずの もっている すぐれた せいしつを しった わたしたちは、
せっかくの みずの ちからを まもり、いきもの みんなが
いきてゆけるよう つとめましょう。

と。

今年は、豪雨災害のあとの断水で、「水」の大切さを改めて知った。

地球を大切にできていないツケがまわってきたようなこのたびの災害。

先日、あのきれいな沖縄の辺野古の海にもとうとう。

自分たちのため、自国のため、〇〇ファースト、、、、

「いきもの みんなが いきてゆけるよう つとめましょう」

かこさんのメッセージが、少しでも伝わるといいなと思いながら。

2018年12月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広島別院報恩講

12月14日(金)

今日は午前中、東小坪地区の通り報恩講。

これで、地区ごとでまわる通り報恩講は一区切り。
あとは、少し残ったところを。

午後から広島別院の報恩講へ。

このたび、専如御門主が、各地別院の報恩講をお参りになられるその最初が安芸教区。

ということで、別院の末席にてそのご縁に。

呉東組から、称名寺・住蓮寺御住職が結衆として、また、広島雅楽会より若さんたちが法要を彩る。

正信偈第二種の法要をおつとめし、そのあと、御門主さまよりご親教。

ただいまは、皆さまとともに、本願寺広島別院報恩講をおつとめさせていただきました。門主として初めて広島別院での報恩講法要を多くのご参拝の皆さまとともにおつとめ出来ましたことを嬉しく思います。今後もこのようなご縁を多くいただければありがたいと願っております。
まず、本年7月の平成30年7月豪雨において、お亡くなりになられた方に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。10月に被災されたお寺などへお伺いさせていただきましたが、被害の様子や現状をお聞きして、被災地の皆さまの生活の上には、いまだに災害が終わっていないこと、そして、終わりが見えないことを改めて感じました。大きな悲しみや苦しみを抱え、困難な状況の中で本日ご参拝くださった方もおありだと思います。報恩講に際し、皆さまとともに親鸞聖人のご恩を偲び、親鸞聖人が説かれた浄土真宗のみ教えを改めて深く味あわせていただきたいと思います。
仏教は今から約2500年前にインドでお釈迦さまによって説かれました。お釈迦さまはこの世界における不滅の真理をさとられました。不滅の真理ですから、それは時代や場所を問わず、いつでもどこでも、また、誰にでも当てはまる真理です。それを「四諦(したい)」、四つの聖なる真理として説かれ、その第一に「苦諦(くたい)」という私たちの現実世界の苦しみに満ちているという真理が説かれます。「四苦八苦」という言葉をお聞きになったことがあると思いますが、私たちの人生における苦しみを具体的に示したのが「四苦八苦」です。「四苦」、四つの苦しみとは、生・老・病・死。すなわち、生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの四つです。これらは、どれ一つとっても自分の思いどおりにならないことであり、この思いどおりにならないということが、仏教でいう苦しみの意味です。古来より人間はこの生老病死から逃れようと、様々なことを試みてきました。不老不死の薬を探し求めたり、今日ではアンチエイジングということがいわれています。しかし、諸行無常のことわりに示されますように、どのようなことをしても私たちは生まれてきた以上、死ななければなりません。そして、その死は老いたものから順番に訪れるわけではありません。現代のように科学技術が発達しても、私がどのような理由でいつ死ぬのかということを予測することは不可能です。病気のリスクを量ることが出来ても、不慮の事件や事故を避けることは出来ません。しかし、私たちはこの真実を直視することなく日々の生活を送っているのではないでしょうか。それは、自分だけは変わることなくいつまでも生きていきたいという欲望、すなわち自己中心性というものが、私たちの心の本質だからです。親鸞聖人はこのような私たちを放っておくことができないとはたらいてくださる阿弥陀さまのおはたらきに出遇われました。まぎれもなく、現代の私たちも、また将来の世代の人たちも自己中心性を持った凡夫であり、阿弥陀さまのおはたらきの中でこそ、このいのちを大切に生きぬくことができます。これからもみ教えを聞かせていただき、今日いのちがあることの不思議に思いをいたし、日々を大切に過ごしてまいりましょう。本日はようこそご参拝くださいました。(文責 専徳寺住職)

ご親教のあと、御講師 花岡静人師の御法話。

お内陣には屏風が立てられ、ご門主さまはそちらでお聴聞。

ご門主さまのご教示を受けたような、「あなたにとって一番大事なものは?」とのお話。

時には末席で聞かせていただくと、いろいろ見えてくるかも。

 

2018年12月14日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

善通寺報恩講

12月13日(木)

今日は午後から、つとめあいの善通寺報恩講の御満座へ。

その前に、午前中は毎年その近くのご門徒さんのお宅へ通り報恩講。

今日もお参り先で犬に吠えられる。
とは言っても、しっぽを振りながら吠えてくるので、どうもかまってもらいたい?
読経中は飼い主さんに抱かれ、吠えはしないけど、「ハー、ハー」声だけが後ろから聞こえてくる。

御文章を拝読し、終わった途端に、また「ワン、ワン、ワン!」と鳴きながら、近寄ってきてクンクンクン。

その犬の思いが伝わればいいんだけど、「ワン、ワン」ではなかなか。。。

それは、「ワン、ワン」だけでなく、言葉をどれだけ並べても相手に伝わらないこともある。

相手のことを思いながら伝え、相手のことを思いながら聞く。

何だかそんなことを。

善通寺報恩講。

無事、今年も導師をつとめさせていただいた。

今年もあと少し。

2018年12月13日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(154)

12月10日(月)

今朝も冷え込んだ。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

寒い日にはあったかくなる絵本を。
読んだ絵本は、

『ぼくのばしょなのに』 (刀根里衣 作)

イタリアを拠点にしている刀根里衣さん。
主人公のペンギンの名前の由来を表紙の裏に、

主人公のペンギンの名前はイタリア語でCucuと書きます。「カッコウ」または「カッコウ時計」を指す語で、からくり時計から出てくる鳥は「ククー」と鳴きます。また、子どもをあやすとき、顔を隠して、またのぞかせる「いないいない、ばあ」にあたるフレーズとしても使われるそうです。読み聞かせのさい、ククーをお子さんの名前にかえて、読んでみてください。

それをまず読んで、「ククーを自分の名前に置き換えて読んでみてください」と。

ペンギンのククーは、パパとママのおなかの下が大のお気に入り。
しかし、ある日のこと、自分だけのものと思っていたとっておきの場所が、
生まれてきたたまごにうばわれてしまいます。
「それならば!」と、毛布にくるまってたまごに変身することを思いつくククー。
はたして、その大切な場所を取り戻すことができるでしょうか。

パパとママがククーのためにクイズを出す。

その答えはただひとつ。

その答えが出るたびに、子どもたちから笑い声が。

そして、読み終わると、手を挙げていろんな感想を。

 

通り報恩講もあと少し。

2018年12月10日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 12月例会

12月8日(土)

寒い。

呉市内でも昼から白いものがチラチラ。

今夜は今年最後の仏教壮年会例会。

先月に引き続いて、除夜会に使う蓮の花作り。

ストーブのそばに3つのグループに分かれて作成。
少しずつコツをつかんでこられたよう。

青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 微妙香潔

大晦日、親鸞聖人に蓮のともしびを献げ、それぞれに輝く年を迎えられますよう。

2018年12月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

広南小学校持久走大会

12月7日(金)

今日は二十四節気の大雪(たいせつ)。

いよいよ寒くなってくるそう。

今朝9時から仏教壮年会のみなさんが、境内清掃。
当初、明日8日の予定だったが、明日は

歴史講演会が開かれるため、今日に変更。

昨日までの雨ですっかり落ちてしまった銀杏の葉をきれいに集めてくださり、本堂裏にたくさん実ってた柚子を収穫してくださったり。
おかげできれいになりました。

今日は沼田地区の通り報恩講。

お参り中は、それほど寒さを感じなかったが、お参りが終わって広南小学校へ向かうと、風が強くなってきて、いよいよ寒く。

昨年度までは1月下旬の午後に開かれていた持久走大会。

例年寒く、インフルエンザが流行っていたりする時期なので、今年から12月に。
そして、給食後に走るとお腹が痛くなるからと、給食前に。

また、エアコン工事をしているため、小学校と中学校のグランドをグルグルと。

1,2年生は800メートル、3,4年生は1200メートル、5,6年生は1500メートル。

みんな、最後までがんばって完走。

がんばってる姿に思わず拍手。

急な冷え込み、どうぞお気をつけて。

2018年12月7日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 3日目

12月5日(水)

今朝、今年最後の法座も御満座。

雨上がりの暖かい朝。
12月なのに、蚊の姿も。

この暖かさは、エルニーニョ現象らしい。
異常気象。
何が異常で何が正常か分からなくなってくる。

それでも、雨でほとんど銀杏が落ち、7日の仏教壮年会の境内清掃に間に合った。

今朝の席では、村上志染の『水馬(みずすまし)』の詩を紹介してくださった。

方一尺の天地 水馬しきりに 円を描ける
汝 何処より来たりて 何処へ往かんとするか
ヘイ 忙しゅうおましてな

師走。

何かと忙しい、忙しいと心を亡くし、大切なことを忘れているなぁ。

 

ようこそのお参りでした。

 

法座が終わり、午前中報恩講参り。
そして、お昼前、このたびの豪雨災害で1階が土砂で埋まり、全壊被害となったご門徒さんが御本尊を持ってお参りに。

被害に遭ったお宅は、普段は住んでおらず、時々畑仕事をするために帰って来られた時に寝泊まりされている御実家。

お参りした後、お話を伺うと、土砂が1階に流れ込んだ勢いで仏壇が倒れ、倒れた拍子に仏壇の扉が閉まったようで、倒れたお仏壇の中には土砂が入らず、御本尊は無事だったとか。

その御本尊とお仏壇の上にかかっていた遺影だけを持ち帰り、11月下旬にその家屋を取り壊して、ようやく落ち着いたからとお参りに。

 

災害から5ヶ月。
これで、このたびの災害で全壊扱いとなったご門徒さん、みなさん御本尊を持ってお参りに来てくださったことに。

何とも有り難い。

 

午後から広島別院で「御同朋の社会をめざす運動」安芸教区委員会。

方一尺の天地 水馬しきりに 円を描ける
汝 何処より来たりて 何処へ往かんとするか
ヘイ 忙しゅうおましてな

そこで、またこの言葉をふと。

 

 

 

 

2018年12月5日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 2日目

12月4日(火)

雨が上がり、霧。暖かい朝。

昨日に続いて、仏教壮年会・仏教婦人会法座。

朝席では、

「きっとそうだろう」
「きっとそうに違いない」

そんなふうに思い込んで、相手を理解しようとせず、自分勝手な姿で過ごしていませんか?

そんな私だから、阿弥陀さまが願い続けてくださっているとの話より。

 

昼席では、朝席に続いて、一方的にしか見れない私の姿より。

「阿弥陀さまは寝ずの番」

のお話。

小さな子どもに、「寝ずの番」なんてことを言っても伝わらないかも知れないけれど、このような言葉のない環境に育った人は、その後もご縁にあうこともできない。

「まんまんちゃん」

「ほとけさま」

そして、

「お浄土」

小さな頃からこの名前を聞き、口に出すから、ご縁に出遇ってその意味を。

 

昼席が終わった後、しばらく青空が広がっていたけれど、夕方にかけてまた雨。

庭の銀杏も紅葉もすっかり散ってしまった。

 

そして夜席。

杉山平一の『生』という詩を紹介してくださった。

   生

ものを取りに部屋へ入って
何を取りにきたかを忘れて
もどることがある
もどる途中で
ハタと思い出すことがあるが
その時はすばらしい

身体が先にこの世へ出てきてしまったのである
その用事は何であったか
いつの日か思いあたるときのある人は
幸福である
思いだせぬまま
僕はすごすごあの世へもどる

この世に生まれ、その用事を知らぬまま、迷いの中にいるままなのか、それとも迷いの世界を抜け出すのか。

その用事を知るご縁を。

 

ようこそのお参りでした。

 

2018年12月4日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会・仏教婦人会法座 1日目

12月3日(月)

夜席から今年最後の法座『仏教壮年会・仏教婦人会法座』。

昨年までそれぞれにしていた法座も、諸事情により今年から共催で。

御講師は、呉本通 明円寺の竹田嘉円師。

私たちの世界は、一方的な見方。
どっちでもいいと思うようなことでも、どちらかに固執し、そこから対立が生まれてくるとの話より。

うなずいて聞きながらも、次の瞬間元通り。

だから、願い続けてくださる阿弥陀さまの願いが。

 

足もとの悪い中、ようこそのお参りでした。

 

ところで、今日、今年の流行語大賞が発表された。

大賞は、「そだねー」。

これだけ聞くと何のことやら。
でも、この言葉を聞くと、平昌オリンピックのカーリング女子のことを思い出す。
失礼ながら、あ~、それって今年のこと??と思いながら。。。

今日、広南中学校3年生がひろしんビックウェーブでカーリング体験。

TSSの満点ママの中継でも紹介され、そこにはもくりんさんの姿も。

広島県カーリング協会Twitterより。

お互いを認めあう世界に。

 

2018年12月3日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku