専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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3月16日(火)
荷物を整理していたら、10年前の親鸞聖人750回大遠忌のおみやげ用に買った丸西宗教織物さんの『わたしのお寺 お坊さんと一緒』というパズルが出て来た。
10年経っても、杉の香り。
10年前は諦めたが、調べてみたら、「箱入り娘」と言うパズルと配列が一緒で、解き方がYouTubeにも。ただ、箱入り娘とは上下が逆なので、これが難しかった。。。
何度も何度もやり直して、何とか攻略。
せっかくなので、初めてタイムラプス撮影。
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何故、阿弥陀さまだけが極楽浄土?
自力でいくらがんばっても、私には往くことの出来ない世界。
ひょっとして、阿弥陀さまの通り道を邪魔してるかも?
だいじょうぶ。
自力で往けなくても、阿弥陀さまの願いはちゃんとここに届いているから。
そんな、深いゲームだったとは。
3月15日(月)
今朝は穏やかな朝。
今年度最後の読み聞かせ。
朝、学校へ行くと、先日石泉文庫の見学に来てくれた3年生の男子たちが寄ってきて、「今日は何年生ですか?」と。
そのあといろいろ聞かれたあと、控え室の図書館に向かうと、卒業間近の6年生が今日に限って押し相撲を挑んできた。
今日の担当は5年生。
東日本大震災から10年。
新しく関連絵本も出ているようで、その中から2冊。
1冊目に読んだのは内田麟太郎さんの短い詩の絵本。
『ひばりに』 (内田麟太郎 詩・うえだまこと 絵)
まず、奥書を読んでから。
大震災にあった子どもをはげます詩。
そんな思い上がった詩は書けませんでした。
でもわたしの気持ちは伝えたくて、
詩を書けない詩を書きはじめました。あなたのところへも、小さな風がとどきますように。
内田麟太郎
どんなふうにこの詩を聞いてくれたかな。
そして、2冊目は、
『笑顔が守った命 津波から150人の子どもを救った保育士たちの実話』
(あいはらひろゆき 作・ちゅうがんじたかむ 絵)
こちらはちょっと長かったけど、保育所で子どもたちを救った保育士さんたちの笑顔の話。
もし今、もっと大きな地震、もっと大きな津波が来たら、いったいどうやってこの子たちを守ればいいのか。
怖くて、怖くて、涙が出そうになりました。
他の先生たちも、みんな一緒の気持ちだったと思います。
不安で胸が張り裂けそうだったと思います。
でもみんな笑っていました。
こういうときだからこそ、子どもたちを不安にさせないようにみんな笑っていました。
だから、私も笑いました。
こちらの絵本の方がダイレクトに子どもたちには伝わったみたい。
じっと聞き入って、笑顔で感想を述べてくれた。
次の日曜日はいよいよ卒業式。
笑顔で迎えられますように。
3月11日(木)
東日本大震災、あれから10年。
午後2時46分より、梵鐘の鐘を撞き鳴らす。
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親鸞聖人750回大遠忌もちょうど10年前。
その時のスローガンが、〈世の中安穏なれ 仏法ひろまれ〉。
今もそのお心をいただきながら。
そして、今日は蓮の植え替えを。
桜(ソメイヨシノ)が咲く前に植え替えるといいらしいので、今日を選んだのに、何と広島では全国で最も早い開花宣言。。。
蓮と鶏
泥のなかから
蓮が咲くそれをするのは
蓮じゃない卵のなかから
鶏が出るそれをするのは
鶏じゃないそれに私は気がついた
それも私のせいじゃない
震災後のACジャパンのコマーシャルで話題となった金子みすゞの「こだまでしょうか」。
その金子みすゞのこの蓮の詩も素敵な詩。
泥のなかから蓮が咲きますように。
3月10日(水)
昨年植えた境内隅の薄墨桜。
彼岸頃には花が咲くらしいのだけれど、一向に気配がなかった。でも、ここに来てちょっとずつ膨らんできてるような感じ。
今日は久しぶりの呉東組聞名講例会が阿賀法幢寺にて。
昨年3月例会が中止になったために行なえなかった追悼法要を令和2年度と合わせて厳修。
御遺族の方もお参りされ、組内法中は聞名講お揃いの色衣・五条袈裟を着けて、『阿弥陀経』のおつとめ。
そして、御法話に続いて、御示談。
このたびも役員の方の用意された質問に対する回答より。
今日、こうしてお寺の本堂に参っています。
一、浄土真宗のお寺は、誰のために有り、存在する意味は何なのでしょう?
一、今日、こうして追悼法要を勤めさせていただきますが、誰のための御法事ですか?
一、あなたの後生は大丈夫ですか?
以上3つの質問。
一つ目は、私のため。私のいのち、私のいのちの行く末、阿弥陀さまのおこころを聞かせていただくため。
二つ目は、私のため。
三つ目は、阿弥陀さまにおまかせしてあるので〈大丈夫〉。
と、日頃からお聴聞されている方がほとんどなので、しっかりと回答してくださった。
お寺へお参りする意義を改めて感じることとなったこの度のコロナ禍。
広島県内での感染が少しずつ収まってきているので、もう少し気をつけながら。
ようこそのお参りでした。