専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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2月24日(月)
ソチ・オリンピックも終わり、今朝は2月最後の広南小学校読み聞かせ。
担当は2年生。
今日、読んだ本は、
『オオカミくんはピアニスト』
2007年にアニメーション映画化され、カンヌ国際映画祭をはじめ、いろんな映画祭に出品されているようなのに、何故か日本公開のなかった作品。
こころやさしいオオカミくんはピアニスト。
でも、ひとりぼっち。
そのオオカミくんのもとへ、
「オオカミくんへ
ぜひ ピアノをきかせてください。」
と手紙が届く。
オオカミくんは、遠いその送り主のもとへピアノを引っ張って訪ねていく。
演奏のお礼に、カモメたちは魚を。
リスたちは木の実。
でも、オオカミの食べないものばかり。
それでも、オオカミくんは、「ありがとう」といただいて帰る。
ヒツジたちは、自分たちの毛で作ったセーターをお礼に。
喜んだのも束の間。
一匹のヒツジが、「オオカミは おなかがすくと ぼくたちを たべちゃうよ!」と叫んだので、みんな逃げ去ってしまう。
それでも、オオカミくんはみんなのことを思い続けて。
この本の帯に、「勇気の出る絵本 心をつなぐピアノの音色 きっと 誰かが待っている」と書いてあるのだが・・・。
それはともかく、いろいろと考えさせられる絵本。
自分がオオカミくんを招いたら、何のお礼をしよう?
オオカミくんは、なぜひとりぼっちなんだろう?
カモメたちは魚、リスたちは木の実。自分たちのなかで最大級のお礼だったに違いない。
でも、オオカミくんには・・・。
ヒツジたちは自分たちの毛で編んだセーターを。
でも、「オオカミは、ぼくたちをたべちゃうよ!」の一言で台無しに。
みんな、オオカミくんのことを知らない・・・。
読み終わって感想を聞いてみた。
一生懸命考えて何とか答えようとしている姿が印象的だったが、少し難しかったかな。
相手を思いやるこころを大切に。
2月22日(土)
本日、出来上がったばかりの広郷土史研究会が制作した『郷土広町歴史読本』を頂戴した。
地域の歴史を学んでいる広地区の小学4年生と中学2年生に、副読本として役立てて欲しいと、広郷土史研究会が制作。
昨年暮れに、「専徳寺と石泉僧叡(石泉文庫)」と題した原稿を依頼され、対象が小学4年生ということで、4年生の長男が使っている教科書を見せてもらい、それに準じて書かせていただいた。
その他、
「住蓮寺と宇都宮黙霖・木版印刷物遺物」
「善通寺と多賀谷武兵衛(文化新開・多賀谷新開築調)」
「真光寺と大林源蔵(大新開築調)」
広の4ヶ寺の紹介と、それに関連したことがいろいろと綴られている。
明治時代、日本一の模範村と称された広村。
その当時の広村の村是。4項目あるなかの一つが、
宗教を以て人心薫化の中心と為す事
お念仏を中心に、生活が、教育があった。
今は昔。
それでも、そのことを伝えられたら。
まもなく、広地区の小学校4年生に配布されるそう。
2月20日(木)
まだまだ寒いが、「ツピー ツピー ツピー」とシジュウカラの声が境内のイチョウの木から聞こえてくる。春もそこまで。
今日は、午前10時より午後3時まで、広の浄円寺にて呉東組若婦人連続研修会。
我聞会が中心となり、呉東組独自で行っている年3回の連続研修会。
組内婦人会20単位より、3名ずつが出席。
専徳寺からも3名参加。
今日は「法話」と「グループディスカッション」と「質問に答えて」という内容。
閉会式では、平成25年度最終回にあたるため、3回受講された方に修了証が授与される。
親の後ろ姿。
良いところも悪いところも、子どもはしっかりと見てる。
そんなことを思いながら。
そして、今夜は阿賀の法幢寺にて我聞会の2月例会。
輪読は『蓮如上人御一代記聞書』の(158)(159)。
存覚上人の書かれたお聖教に疑問をもった息子蓮悟さまより質問を受けた蓮如上人。
「名人のお書きになったものは、そのままにしておきなさい。こちらの考えが及ばない深い思し召しのあるところが、名人の名人たるすぐれたところなのである」と答えられたという話。
「我執を捨てよ」との思し召しらしいのだが、学問と信仰の違いを表現しているのかなぁとも思ったり。
学問は問題意識を持って望む。それに対して信仰は、そのままを領解するところに。
そんな話から越後七不思議の話が出てきて、「これって知ってます?」と問われたので、うろ覚えで少し。
御遠忌の時に本願寺より出版された『図録 親鸞聖人余芳』に越後の七不思議が紹介されていたことを話したのだが、誰も見ていないと・・・。
現代から見るとナンセンスだと思えることでも、親鸞聖人を仰ぐこころがそこにあったのだろうなぁと思いながら。
法話では、『探偵ナイトスクープ』という番組での話から「気づき」をテーマに。
今日は朝から晩まで、担当の方はご苦労さま。
2月17日(月)
広の真光寺、前住職様がお亡くなりになり、昨夜が通夜、そして今日がお葬式。
呉東組全ヶ寺が出勤し、今日は全員色衣・七条袈裟の礼装を着けて行う。
昨日も今日も、前住職様が大好きだった熱燗のよく似合う大変寒いなかで。
以前、つとめあいの報恩講法要では、お斎があったので、12月の寒い時期、真光寺様の報恩講にお参りをさせていただくと、挨拶代わりの杯をいただいたのを懐かしく思い出す。
父の次に組長(そちょう)を6年間つとめられた。
そのあいだ、ちょうど私の結婚式があり、披露宴では祝辞をいただいた・・・。
昨日の通夜で、住職様より「会者定離」から「倶会一処」のお味わいを挨拶のなかで聞かせていただいた。
葬式には、それぞれの思いがあり、それぞれの姿が。
昨日・今日と、真光寺さん「らしい」葬式だったなぁと、勝手な思いながらつくづくと。
「お葬式」
大変だけど、大切なご縁。