専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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11月19日(月)
今朝、阿賀の西光寺前々住職が85歳でお亡くなりになり、今夜お通夜。
呉東組全ヶ寺法中が参列し、おつとめ。
本堂に響く正信偈。
前住職が亡くなられて7年。
若住職が大学等で不在の間、身を粉にしてお寺を守って来られた。
若住職の継職法要を楽しみにされていたかも知れないが、法灯はしっかりと受け継がれていると感じさせていただくお通夜だった。
今夜から今年最後の法座。
仏教壮年会主催の法座。
自坊に帰ると、おつとめには間に合わなかったが、少しだけご縁に。
このたびの御講師は、黒瀬 清誓寺の土肥泉州師。
ただ、今夜は事情により、前住職の土肥煌峰師が代わりをつとめてくださった。
ストーブで暖を取りながらのご縁。
生きた 生きた
一生懸命生きた
あーよかった
ありがとう
奥様が亡くなられる前に遺したことばだそう。
人間として生まれたことの尊さ。そして、つながりあったいのち。
今日は一日そんなご縁に。
ようこそのお参りでした。
11月16日(金)
広南小学校の給食に、「長浜のうどん豆腐風」が初登場。
これまで呉市の郷土料理がいろいろと出ていたが、このたび初めて長浜の料理が学校給食に。
ちょうどJA呉発行の『くれだより』秋号(38号)にも、紹介されている。
この料理は、2001年に『くれえばん』にも紹介された(専徳寺ホームページ参照)ように、元々は法事の後のお斎(とき)に振る舞われていた精進料理。
「精進料理」をいただく風習は次第になくなり、大人数の食事を用意することもなくなってきたので、この料理も・・・。
そんななか、こうして取り上げられ、伝えられ、いろんな方に知っていただく。
これも一つのご縁。
そして、また一つご縁が。
これは何と、南極の石。
昔南極観測隊として行かれた方からいただいた石を寄贈したいとの話をいただいていたが、それはてっきり小さな石だと思っていた・・・。
それが今日届けられ、大きな石だこと。
調べてみると、この南極の石はカンブリア紀のもの。
長浜で見られる古い石と言えば、第一公園(三角浜)裏の花崗岩。
ジュラ紀のものらしいのだが、それよりももっともっと昔の石。
先日訪れた蒲刈の弘願寺にある円識和上を讃える石碑は、この黄幡山の自然石が使われているそう。
こうして、何か一つのことをご縁に、いろんな世界がひろがっていく。
そのご縁を大切に。
11月14日(水)
朝10時、呉中通の専徳寺の報恩講法要に。
“つとめあい”
こちらの報恩講の時、善通寺・住蓮寺・真光寺・浄円寺、そして呉中通の専徳寺にお参りに来ていただく。
そして、こちらから各寺院の報恩講にお参りさせていただくのを、“つとめあい”と呼んでいる。
今日は導師をつとめ、その後のお取り次ぎも1席。
そして、自坊へ戻ると、頼んでおいた本が届いていた。
先日の弘願寺仏教壮年会との交流会で見せていただいた紙華。
和紙で作られた花の姿にちょっと興味を持ったので、早速取り寄せてみた。
奈良の薬師寺では、紙の花で作った造花を御供えし、「花会式」という法要が勤まるそう。
【参考】薬師寺ホームページ
いろんなことをイメージしてみるのだが、何はともあれ一度作ってみないことには何とも・・・。
これもご縁。
何かしら考えてみたい。
11月12日(月)
今夜は7時から蒲刈の弘願寺にて、弘願寺仏教壮年会との交流会。
昨年7月、専徳寺にて第1回目の交流会が開かれ、このたび第2回目。
専徳寺仏教壮年会からは、8名の会員と住職が参加。
暗くなった境内に入ると、灯籠が並んでいた。
弘願寺仏教壮年会の会員の皆さんが作られた灯籠。
達筆な字で法語が書かれており、しばし足を止め、こころに灯りが灯された。
讃仏偈のおつとめに続き、弘願寺仏教壮年会、専徳寺仏教壮年会の会長あいさつ、それぞれの住職があいさつをし、お互いの活動報告。
弘願寺仏教壮年会の会員の方が作られたビデオによる活動報告には驚き。
今回の交流会のテーマは、『現在の葬儀についての意見交換』。
長浜は100%葬儀社による葬儀。
それに対し、蒲刈はまだ1軒も葬儀社が入っていないそうで、葬儀はすべて地域の方がやっているとのこと。
亡くなられたとの一報が入ると、紙華(しか)の準備をしていたが、今年の春から紙華を葬儀に使わなくなったそう。
後継者不足等、いろいろと事情もあり、姿を消したが、紙華の存在は残しておきたい。それで仏教壮年会で紙華作りの講習会を開いて残すようにしているのだと。
門徒会館に展示されている紙華を見せていただいたが、大変立派な紙華。
これらを2時間もあれば作るのだそう。
地域の方が、故人の最後の葬儀を手伝う。
昔の葬儀のあり方がまだまだ大切に残っていることを知る。
意見交換のなかで、最近の風潮は「面倒をかけたくない」というのが主流になっているが、
面倒をかけても良いじゃないかとの話が出る。
「お互いさま」
そして、「ご縁」。
大切なことをいろいろと聞かせていただく。
9時過ぎまで有意義な意見交換。
ありがたいご縁とお土産のミカンをいただいた。
11月10日(土)
ただいま、広地区教育祭が広市民センターで開催中。
今年で第64回。
いろんな催しがあるようだが、今日から13日(火)まで、『児童生徒作品展』を開催。
幼稚園・保育所の作品が5階。小学校・中学校の作品が6階に展示されている。
作品を観ていると、よその学校の作品を見に来ていた方が、
「広南小学校って、あった?」
「さぁ・・・。」
なんて、会話・・・。
それを聞いて、今年初めて「広南小学校」として出品だと実感。
寂しいことではあるが、まだまだ「長浜小学校」と「小坪小学校」が統合して、「広南小学校」となったことを知らない方も多い。
それでも、広南の子どもたちの話を聞いていると、長浜の子が小坪のことを。小坪も子が長浜のことを知るようになって、お互いの良さを知り合う機会をもっている。
お互いのことを知り合う中で、改めて自分の住んでる町を知る。
こうした作品展も、そんな機会になれば良い。