専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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3月12日(火)
先日、ご門徒さまのお宅より、「遺骨が戻ってきたのでお墓に納めたいけれど、墓標に刻む法名が分からないので」と連絡があり、調べてみたら昭和20年11月〇日に21歳で亡くなられ、院号も付いていたので、恐らく戦死された方であろうと思いながら今日を迎える。
本日、遺骨を持ってお寺に参ってこられたので、納骨法要をおつとめ。
そのあとお話を伺うと、このたびDNA鑑定で故人が特定されたそうで、「先日新聞にも同じような話が載ってましたね」と言うと、故人も同じくシベリア抑留中に栄養失調で亡くなり、その方と同じ墓地に埋葬されていたとか。
来年が戦後80年。
直接戦争は知らないけれど、戦死された方の納骨法要を初めておつとめすると、いろんなことを思う。。。
「おかえりなさい」
そして、世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ。
3月11日(月)
今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。
担当は2年生。
読んだ絵本は、
『どうぶつえんにいらっしゃい』(文:本木洋子 ・絵:しろぺこり)
「今日、3月11日は何の日か知っていますか?」
2011年、東日本大震災から13年。
2年生の子どもたちはまだ生まれていない。親からは聞いているみたい。
でも、今年1月には能登半島地震があり、先日はこのあたりも震度4の地震。
東日本大震災にまつわる絵本を探していて見つけたこの絵本。
震災の時の上野動物園の様子を絵本にしたもの。
この絵本は、作者が当時上野動物園の園長だった小宮輝之さんの著書『動物園ではたらく』と出会ってから。
その本の「はじめに」の最後に、
今年の9月1日、「逃げ場所ないなら動物園に」という上野動物園のツイートが広く拡散されました。共感を示す「いいね」は午前中だけで9万5千件を超えたそうです。内閣府の調査では18歳以下の自殺率が新学期のはじまる9月1日が最も多いのです。
私もコメントを求められ、東日本大震災の翌日のことを話しました。あの日の入園者は、一人で動物たちを眺める、帰宅難民となった大人の姿ばかりでした。ぽつんと一人背広姿でたたずむ人々は、動物たちを見て、なにかホッとしているように見えたのです。
動物園に第5の役割があるならば、人の心を癒やし笑顔にすることではないかと思います。
動物園の役割には、「教育」「研究」「レクリエーション」「自然保護」の4つがあり、そして、もう一つ第5の役割が〈笑顔にすること〉と。
今年度は8冊の絵本を。
震災の翌年、長浜小学校と小坪小学校が合併して広南小学校となった年から参加した読み聞かせボランティア。
PTAボランティアとしては、次男の中学卒業でこのたび終了。
12年、213回。
住職でなかったら、このぶろぐがなかったら、ここまで続けることもなかったかも。
そう思う何もかも有難いご縁。
4月から広南学園のPTAではなくなるけれど、人数足らなかったら声かけてくださいと。
いいご縁をありがとうございました。
3月8日(金)
息子から「鳥山明さんが亡くなったんだって」と聞いて、
「Dr.スランプアラレちゃんの?」と言うと、
「ドラゴンボールだよ」と。。。
時間が止まってる。。。
今夜は仏教壮年会3月例会。
先月の例会の頃は、春の陽気だったのに、また冷え込んできた。
東京では積雪も。
『歎異抄』第六条より。
親鸞は弟子一人ももたず候ふ。
昨日は広南中学校の卒業式。
師匠と弟子、先生と生徒のあり方、何ともタイムリーな話。
昨日、久しぶりに『仰げば尊し』を。
ちょっと前に、卒業式でこの歌は歌われなくなっていると聞いたけどなぁと思い調べたら、恩を強要しているだとか、立身出世が時代にそぐわないとか、言葉が難しいからとか、いろんな理由があるらしい。
でも、久しぶりに聞いて、いろんなことを思い出した。
自然のことわりにあひかなはば、仏恩をもしり、また師の恩をもしるべきなりと云々。
ようこそのお参りでした。
3月7日(木)
今日は広南中学校の卒業証書授与式。
次男がこのたび義務教育課程を修了。
この子たちは小学校6年生直前に新型コロナウィルスの流行。
いろいろと制限され、卒業式は来賓も在校生もなく、各家庭2名まで。
このたびは制限がなくなり、来賓も5年ぶりに迎えて。
卒業生代表謝辞に、いろいろと思い出しながら。。。
帰宅してから小学校入学の時の写真を見返すと、
カメラを構えて撮影しているのは、当時広南小学校の教頭先生だった現在の中学校長先生。
あんなに小さかった子どもたちが、大きく大きく成長。
中学1年生のビブリオトークに落語、2年生で企業企画、3年生で創作劇。
いろんな経験をさせていただいて、19名の3年生が卒業。
卒業、おめでとう。
これからもそれぞれの道で、自分らしく輝いて。