専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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6月17日(日)
雨もやみ、晴れ間も出てきた。
昨日崩れた庫裏の屋根。
ただ、滑り落ちた瓦の落ちたところが損傷。
見てもらうと、降り棟の下の瓦は割れていないので雨漏りの心配はないとのこと。
ただ、割れている瓦がある部分は、入れ替えていただく。
不幸中の幸いか、まだ落ちたのが庭側であったから良かったが、反対側だと道路に落ちて大変なことに。
事故なくすんでホッと一息。
ただ、屋根に関しては本堂の雨樋も以前より問題に。
銅製の雨樋にどんどん穴が開いてきて、雨が降る度に大きな音を立てる。
酸性雨などの問題で、銅が溶けてしまう。
一部は銅製の樋にコーティングがなされたものに替えられたが、他の部分もいよいよ替え時か。
6月16日(土)
いよいよ梅雨本番。
今日も一日雨が降り、夜7時少し前、大きな音が響く。
雨の影響からか、庫裏の屋根が崩れ落ちた。
薄暗くなってきた頃の出来事のため、どこが崩れたのか分からず、いろんな角度から見てみることに。
最初は、仏間の上の屋根かと思ったが、外から屋根を見てみると、
何と、2階の降り棟(くだりむね)と呼ばれる屋根が完全に崩落。
すぐに総代長さんに連絡をするが、土曜日の夜では何とも手が付けられない。
明後日開かれる門信徒世話係総会の準備のため、明朝総代さん方が集まるので、そこで相談することに。
台風も近づき、雨も降り続く予報のため、何とか応急処置をしたいところだが、この屋根は瓦職人の方も怖がるほどの急勾配。
今のところ、雨漏りの気配はなさそうだが、ただただ、これから強い雨が降らないことを願うばかり。
6月14日(木)
今日の朝席で仏教婦人会法座も御満座。
今日聞かせていただいた、金子みすゞさんの「海とかもめ」
海とかもめ
海は青いとおもってた、
かもめは白いと思ってた。だのに、今見る、この海も、
かもめのはねも、ねずみ色。みな知ってるとおもってた、
だけどもそれは うそでした。空は青いと知ってます、
雪は白いと知ってます。みんな見てます、知ってます、
けれどもそれも うそかしら。
正信偈の「邪見憍慢悪衆生」を物語った人間の姿。
思い込み、耳を貸さないようなものは、「信楽受持甚以難」。本願のお念仏をいただくのはとても難しい。
聞かせていただいたことを、素直に頷けることは有り難い。
ようこそのお参りでした。
6月13日(水)
青空のもと、シオカラトンボもやってきた。
今日は朝・昼・夜と仏教婦人会法座。
朝席で聞かせていただいた
咲いた花見て喜ぶならば 咲かせた根っ子の恩を知れ
どなたのことばか調べてみたが、分からない。
でも、いろんな方がこのことばを紹介している。
こころに響くことばとは、そんなところから生まれるのかな。
また、昨年の東日本大震災で被災したお寺の娘さんの話を聞かせていただいた。
お寺を失い、住職である祖父、坊守である祖母、そして母を亡くした女子高生が、崩壊したお寺で祖母にプレゼントしてもらったトランペットを吹く。
その写真が新聞に紹介され、話題になったそう。《参考》大谷派 災害V活動のブログ
そして、その写真を見た東京フィルハーモニー交響楽団の方が被災地支援のチャリティーコンサートに出演を依頼し、そこでトランペットを演奏。
ただ、その模様を紹介した『朝日新聞』タイトルが『「負けないで」 岩手の少女 天国の母へ涙のトランペット』。
感動的な話なのに、そのタイトルは・・・。
亡くなられたのは、真宗大谷派寺院の住職、坊守、若坊守。
「天国」ではなく、「お浄土」。
郵便物でも番地が違っていたら、宛先不明で戻ってくる。
行き先だけはくれぐれも間違えないように。
ともあれ、こうして個人の話を聞かせていただくと、こころにずんと響いてくる。
東日本大震災で15,861名の方がお亡くなりになったと数字で聞くよりもずっと。
ひとりひとりに名前があり、さまざまな人生が。
夜の席で「一子地」の話を聞かせていただいたが、それと重なって聞こえた。
明日の朝席で御満座。
ようこそのお参りでした。
6月12日(火)
昼間ぱらついた雨も上がり、今夜から仏教婦人会法座。
『讃仏偈』に出てくる
正覚大音 響流十方
音が響く。
そのお話をいろいろと聞かせていただいた。
音が響き、こころに届いたとき、それがそのまま現れる。
われ称え われ聞くなれど 南無阿弥陀
連れてゆくぞの 親の喚び声
今日ご紹介のあったこの原口針水和上の詩は、称名正因の邪義との疑いをかけられた大厳師とのやりとりのなかで生まれたそう。《参考》安芸教区ホームページ
石泉僧叡和上も一時「称名正因の邪義」と非難された。
どちらも届いた姿(南無阿弥陀仏)を大切にされたこと。
いただいたご縁を大切に。
ようこそのお参りでした。