専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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6月25日(月)
雨も上がり、朝から広南小学校の読み聞かせ。
読み聞かせも今日で5回目。
今日は長男のいる3年生のクラス。
以前、読み聞かせをする前に、「よく知ってる話と、全然知らない話。どっちを聞く方が良い?」と聞くと、「知らない話。どんな登場人物が出てくるか。次はどんな話になるのか、ワクワクするから。」と。
そんな話も聞いていたので、長男の目の届かないところに絵本を数冊ストックしている。
今日は、そのなかの一冊。
『ほんとうのことをいってもいいの?』
少女リビーは、ママに嘘を言って怒られ、「これからは、ほんとうのことだけをいおう!」と誓った。
思ったままに本当のことを言ってると、友だちを傷つけ、みんな離れていった。
そのことをママに相談すると、
「ときどき、ほんとうのことを、いわなくてもいいときにいってしまうことがあるのよ。いいかたがわるかったり、いじわるでいってしまったりね。そうしたら人をきずつけてしまうの。でも、おもいやりをもってほんとうのことをいうのは、ただしいことなのよ。」
ことばは、相手に応じ、相手のこころに届くように伝えないと、時には傷つけてしまうことも。
お釈迦さまの説き方は、「対機説法」「応病与薬」。
相手に応じて、法を説かれた。
【人】(自分)と【人】(相手)との間をつなぐのは、思いやりのこころ。
そのこころがつながったとき、はじめて【人】は【人間】となれる。
思いやるこころを大切に。
6月18日(月)
午前10時より、門信徒会世話係の総会。
総代・各地区の世話係のみなさんが年に一度集まっての総会を開催。
総会に先立ち式典。
おつとめをした後、昨年度お亡くなりになった方々を追悼し、退任される方へ感謝状、そして新任される方へ委嘱状が手渡される。
その式典に引き続き、総会。
昨年度の行事報告・会計報告、今年度の行事予定・予算が審議される。
総会はほどなく終わったが、郵便ポストに『本願寺新報』が届いていた。
“読書の広場”コーナーを見ると、総代長さんの投稿された初参式の紹介が掲載。
以前、法事でお参りした際、遠方にお住まいの方から、「専徳寺のことが本願寺新報に時々掲載されているけれど、あれはどなたが投稿されているのですか?」と、問われたことがある。
「私(住職)や総代長さんが投稿したことがあります」と答えたら、「どんどん載せてください。遠くにいると懐かしく思いますから」と言われたことがある。
こればっかりは載せていただけるかどうかは分からないが、こうして広く外にアピールすることで、いろんなご縁がそこから生まれてくる。
これまでお世話いただいた総代・世話係の方々には、本当にお世話になりました。
また、新たに就任された方々には、よろしくお願いします。
6月18日(月)
朝から広南小学校、読み聞かせに。
今日の担当は6年生。
6年生ともなると、いろんなことを学ぶ時期。
そんなこともあり、今日は短い2冊の本を紹介。
1冊目は、新美南吉作『でんでんむしのかなしみ』。
自分の殻のなかに、かなしみがいっぱい詰まっていると思った“でんでんむし”。
ともだちにその悩みを相談すると、誰も彼もかなしみを持っていることを知っていく。
この話を読んだとき、仏教説話「キサーゴータミー」の話がふと浮かんだ。
そして、2冊目が、
先週、学校に持って行って見てもらったホタルの話。
これは実話に基づいた鹿児島県知覧から飛び立った特攻隊少年兵と食堂のおばさんとの話。
この本の存在を知って調べたが、どこも現在扱っておらず、探しているうちに行き着いたのが、大分県の「筑前町立大刀洗平和記念館」のホームページ。
ここの売店グッズ販売で、この本を扱っていることを知り、取り寄せる。
このホームページに行き着いて、大刀洗が戦前東洋一の陸軍飛行場と謳われた地だということも初めて知った。
そして、この本の絵を描いた佐伯和子さんは呉市出身だということも。
自分の体験したことのないことも、こうしていろんなかたちで聞かせていただく。
そんななかから、いろんなことを学ばしてもらう。
みんなにもそんなことを学んで欲しい。
6月17日(日)
今日は父の日。
母娘2人でお父さんのご縁にお参りに来られた。
年回法要でも命日でもないが、今日お参りになられたのは、父の日だから。
その亡くなられたお父さんの70歳の誕生日のできごと。
依頼を受けた当日、報恩講にお参りすると、終わった後に一緒に写真を撮らせて欲しいと言われた。
話を伺っていると、何とその日が自分の70歳の誕生日で、運転免許証も返納し、これからは毎年自分の誕生日に報恩講のご縁に遇いたいと伝えられ、それから数年ご縁をいただいた。
そんなお父さんへの父の日のお礼参り。
お父さんに導かれ、手を合わせ、そして感謝の気持ち。
お父さんの願いが届いている。
我が家では子どもたち2人から切り絵と絵のプレゼント。
毎日感謝し、感謝されることも良いのかも知れないが、1年に一度だからこそ感じることもあるのかな。