専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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3月26日(月)
暑さ寒さも彼岸まで
とはいうものの、今年はまだまだ寒い。
今夜から春季彼岸会。
御講師は、島根県大田市 正蔵坊 菅原龍憲師。
昨年10月に住職継職法要が行われ、住職を譲られてのご縁。
前に生れんものは後を導き、後に生れんものは前を訪へ、連続無窮にして、願はくは休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽さんがためのゆゑなり。
―道綽禅師『安楽集』―
今日は、「倒木更新」の話を聞かせていただいた。
倒木更新
エドマツやトドマツなど針葉樹林で多く見られるそうで、これらの樹木の新芽は、笹などの下草などによって太陽が遮られたり、暗色雪腐病菌に侵されて死滅してしまい、うまく育たないことが多い。それで、倒れた古木の上に新芽を出すことによって、太陽を浴び、倒木が栄養分となり、また倒木に生えたコケが湿度を保つなど、親の木を通していのちが脈々とつながっていく話。
いのちのバトンが受け継がれていくご縁。
春季彼岸会は明後日の朝席まで。
お誘いあわせてお参りを。
3月23日(金)
今日行われた閉校式。
RCCラジオカーでの取材の模様がブログ(見てみて!ラジオカー)に紹介されている。
今夜は、雨が降り続くなか、川尻の光明寺にて呉東組若手僧侶の勉強会『我聞会』。
50歳までの勉強会だが、すでに今最長老。
若い人たちの感性、情報、毎回興味深く聞かせていただける。
今日の『蓮如上人御一代記聞書』の輪読は、いよいよ末巻(119)(120)。
今日は聞き方についての話。
ついつい自分本位に聞き、人の話に耳を貸さない。そのことを戒める話が説かれている。
そして、法話では、広島出身の女性シンガーソングライターのMetisの『人間失格』を聞かせていただく。
涙を忘れていませんか?
大事なことから逃げてませんか?
自分に嘘をついてませんか?
諦めることになれすぎてませんか?
泣きたければ 泣けばいい
叫びたければ 叫べばいい
それでいいんだよ 君でいいんだよ
すべていいんだよ きっといいんだよ
明日は明日の風が吹く
昨年の震災前、3月2日にリリースされたこの曲。
震災を通して話題になったそう。
YouTubeでも、この曲がいろんな形で取り上げられているが、大変考えさせられる歌だった。
そして、いのちの話を聞かせていただく。
今日も、いろんな形で“いのち”、“生きる”の意味を味わわせていただいた。
3月23日(金)
今日は寒く雨の降るなか、長浜小学校の閉校式。
それに先だって終業式と送別式が行われたが、そこにRCCラジオカーによる突撃レポート。
閉校を迎えるに当たって最後の長浜小学校から生中継。
会長に代わって副会長として、一言あいさつをさせていただいた。
3月4日の閉校イベントでの話。
寒くて小雨の降るなか、イベントが行われ、そして、最後におぜんざいが振る舞われた。
それを食べ終わった年配の男性がおっしゃった一言。
あー、美味しかった。ごちそうさまでした。
このこころからこぼれた一言を聞いたとき、とてもこころが暖まった。
そして、それまで寒いなかでしてきたことがキラキラと輝いた。
寒かったからこそ、この一言がこころに残った。
こころからの感謝の言葉は、それまでのことをもっともっと輝かせる。
「ありがとう」
そのことばをお世話になった先生に、見守ってくれている地域の方、お家の方に伝えて欲しい。
お世話になった教室に、そして長浜小学校にそのこころを届けて欲しい。
これまでの思い出がもっともっと輝くから。
そんな話をさせていただく。
こどもたちが帰り際、お世話になった教頭先生に「ありがとう」。
寒い寒いなか、ぬくもりのある閉校式。
ありがとう 長浜小学校。
3月22日(木)
今日は姉が嫁いで坊守をつとめている府中市上下町の専教寺に。
尾道自動車道が山陽道尾道JCTから世羅まで開通しており、大変スムーズに行けるように。
婦人会の方が作ってくださった精進のお斎をいただき、午後1時30分からの法要まで少し時間があったので、上下の町を散策することに。
上下町は、世界遺産“石見銀山”と尾道を結ぶ銀山街道にあった昔の宿場町。
この翁橋を北に向かうと突き当たりが芝居小屋『翁座』。
そこを西に入れば専教寺。
ちょうど25日までひなまつりをしているところだったが、今日は平日。しかもお昼時ということもあって、観光客はチラホラ。
古いひな人形が古いショーウィンドウに並べられ、ノスタルジックな世界がひろがる。
午後1時30分、法要の導師をつとめさせていただき、『阿弥陀経』を読誦。
昨日より永代経法要がつとまり、今席が御満座。
その御満座の席で、ご門徒の方と一緒に十七回忌法要にあわせていただく。
御講師は、世羅町 円超寺の法正映真氏。
専教寺でも「願」のバッジをつけていただいている。
これもあれもご縁。
大きなご縁に包まれて、ここに私はいる。
その大切なご縁をずっと・・・。
それが永代経のご縁であり、ご法事のご縁。
そして、そのご縁に導いていただいた方にも感謝。