呉専徳寺報恩講 成寿園訪問

11月20日(水)

今日は午前10時から報恩講のつとめあい、呉専徳寺報恩講法要。

導師としておつとめし、そのあと1席のご法話。

小さい頃、亡くなった祖母が「明治」「大正」「昭和」と生きぬかれたのをすごいなぁと思っていたけど、その自分がまさかの「昭和」「平成」「令和」と三代過ごしてると話しかけて、「ひょっとして、大正生まれの方はおられますか?」と尋ねたら、何と!お二方も大正生まれの女性がお聴聞に。

あとで控え室でそれぞれお一人でお参りに来られてると聞いて、ますます有り難し。

法話は、昨日の真徳会館報恩講の「味」をテーマにしたものを少しアレンジして。

 

そして、今日は午後2時から呉東組仏教婦人会連盟主催の特別養護老人ホーム成寿園の法話会に、名田仏教婦人会が担当になっていたところにお葬式。

法座が12時前に終わるので、1時からにすると成寿園に間に合わないかも知れないと、12時30分からのお葬式にしていただいた。

お葬式が終わり、帰宅する時間もないので、そのまま成寿園に。

名田仏教婦人会の会員さんが11名参加。

皆さんと一緒に正信偈のおつとめをして、今年法事の法話でよく味わわせていただいた宇野正一さんの『樹にきく 花にきく』(柏樹社)所載の詩よりお味わい。

今年の初めにAmazonの古本で入手できたけど、もう取り扱いなし。。。
再版して、たくさんの方にご縁にあっていただきたいなと思いながら。

それぞれにいただかれた「南無阿弥陀仏」をお味わい。

ようこそのお参りでした。

 

報恩講法要 3日目

10月16日(水)

朝は少し冷え込んだ。

今日の昼席で報恩講法要も御満座。

朝の正信偈のおつとめの最中、本堂に朝日が射し込み、お内陣が一番輝いて見える。

朝席では、「如来の家」の御法話より、お仏壇のない家庭がだんだんと増えてきていると。

法話の中でご紹介のあった本願寺の御本尊「いちょう」「きく」は、浄土真宗本願寺派ホームページに。←クリック

どうぞ、ご家庭の中にお仏壇を。

  

昼席は、善通寺御住職を導師に、住蓮寺・広真光寺・浄円寺・呉専徳寺より御出勤いただいて、賑々しく御満座の法要。

そして、御法話は和顔愛語のお味わい。

御満座の席は、朱蝋と御開山聖人の前に大きな御仏飯。

法座が終わると、総代のみなさんにお手伝いいただいて、後片付け。
 

ようこそのお参りでした。

明日から再び通り報恩講。

2019年10月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 2日目

10月15日(火)

秋晴れ。

昨日に引き続いて報恩講法要。

昨夜の席が終わり、御講師部屋で、御法話の中に「蓮台」の話が出て来たことに関連して、通り報恩講で疑問に思ったことをお尋ねした。

通り報恩講にお参りに行くと、そのお宅の方のお顔より、おつとめ中に御本尊を見ている時間の方がうんと長い。

正信偈をおつとめしながら、次々とさまざまな阿弥陀さまのお姿を見てると、ふといろんなことを。

その一つが、なぜ阿弥陀さまの蓮台は緑色なの?
と、まるで『チコちゃんに叱られる』のように。

蓮の花びらが緑色。

『阿弥陀経』には

「池中蓮華 大如車輪 青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 微妙香潔」

青・黄・赤・白と出てくる。
この「青」を勝手にブルーとイメージしていたけれど、「青信号」「青田刈り」「隣の芝は青い」などなど、古来より〈緑〉を〈青〉と表現することがある。
すると、この青はグリーン?。

そんな疑問を質問させていただいたら、そのあとFacebookでお尋ねして調べてくださった。

すると、『十二礼』に「両目の浄きこと、青蓮華のごとし」(らいはいのうたでは「やさしきまなこ 澄みとおる」)とあるとか、樒は青蓮華の代わりとなるものとの話も。

中央仏教学院のホームページ、「華瓶考」参考)←クリック

そんなことを聞きながら、20数年前、タイに行った時に確か写真を撮ったような。。。

 

あった!

タイのピッサヌロークのワットナーンパヤーの境内で、参拝者が薄い緑色の蓮のつぼみを手に合掌している姿。

そして、

バンコクのワットプラケオのお供物。

まだ正解は分からないけれど、何だかひょんなことから良いご縁に。

 

今日の朝席は、昨夜のご和讃に続いて。

弥陀の名號となえつつ
信心まことにうるひとは
憶念の心つねにして
仏恩報ずるおもひあり

“憶念の心つねにして”のお味わい。

御法話の中に出て来たコマーシャル。

 「親子に同じ質問をしてみたら」(トヨタ自動車㈱Facebook)←クリック

親心は“つね”。でも、子の心は。。。
そのこころを知った時、ただただ感謝の思いばかり。

南无阿弥陀佛

 

昼席は、“仏恩報ずるおもひあり”のお味わい。

御法話の中で「恩」という漢字は、小学5年生で習うのだと聞き、学校から帰ってきた小学5年の次男に「この字、習った?」と聞くと、「恩返しの恩でしょ。まだ習ってない」と。

ラグビー日本代表のリーチマイケル主将は、「日本に恩返しをしたい」と語った。

「恩」も「仏」も5年生で習う漢字。
恩知らずにならないように、もっと早く。。。

 

夜席は、逮夜ということで、中休みに『御伝鈔』を。

御法話は、「弥陀成仏のこのかたは」のお味わい。

ずーっと待ってくださっている阿弥陀さま。
「あなたなら、どのくらいまでなら待つことが出来ますか?」
と問われると。。。

 

夜になるとひんやりと。
ようこそのお参りでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年10月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

報恩講法要 1日目

10月14日(月)

このたびの台風19号で被害にあわれた地域のみなさま、心よりお見舞い申し上げます。

そして、昨夜のラグビー・ワールドカップ、日本―スコットランド戦。
熱い熱いプレーをありがとう。
大柄な選手、小柄な選手、いろんな国の選手が一つになって、チームを信じてサポートし続け、次々とパスをつないでトライした姿に思わず感動。

 

今夜から報恩講法要。

午後7時30分、喚鐘の音とともに螺山の山際が明るくなり、満月が顔を出す。

このたびの御講師は、大三島 万福寺 浅野執持師。

報恩講法要

弥陀の名號となえつつ
信心まことにうるひとは
憶念の心つねにして
仏恩報ずるおもひあり

ご和讃の冠頭讃より、「南无阿弥陀佛」のお味わい。

南无阿弥陀佛が今ここに。

日中は汗ばむほど。でも、朝は冷え込むのでご注意を。

ようこそのお参りでした。

 

 

2019年10月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 3日目

9月26日(木)

今朝の席で秋季彼岸会も御満座。

今朝は、正信偈の「重誓名声聞十方」よりお味わい。

所によっては難しくなってきている“あいさつ”や“こえかけ”の話を聞かせていただいて、声が届くことの大切さを。

高齢になってくると、視力の衰え、そして聴力の衰えがやってくる。

先日、お世話になっているユニバーサルサウンドデザイン株式会社が企画・監修したショートムービーを観た。

『気づかなくてごめんね』 (https://www.comuoon.jp/

石倉三郎さん主演。
現在難聴から認知症と誤解されるケースが少なくないようで、そのことをもっと世に知ってほしいと作られた作品。

 聞こえないから不安になり、そしてあきらめる。

 

以前、「認知症の母が、父の祥月命日に施設から一時帰宅するからお参りして欲しい」と、お宅へお参りに行った。

「帰命無量寿如来」と正信偈をとなえると、後ろから「南無不可思議光」と一緒におつとめする声が聞こえてきたので、ずっとその声と一緒におつとめ。

おつとめが終わった後、「お母さん、私感動したわ!お経も見ずに最後までおつとめしてたじゃない!」と娘さん。

お母さんは何もなかったような顔をして座っていらっしゃる。

 

そのおつとめの声が私の声だとは分からなくても、ちゃんと届いたことが、嬉しくもあり、ありがたいご縁だった。

重誓名声聞十方

ようこそのお参りでした。

 

 

 

 

 

秋季彼岸会 2日目

9月25日(水)

昨夜に引き続いて秋季彼岸会。

朝席では、正信偈の話の前に、『教行信証』より。

「信頼」「信用」、それがなければ。。。

信頼・信用のない世界だと、すべてを疑い、穏やかな顔して生きてはいられない。

でも、今はその信頼・信用を利用した犯罪も多いこと。。。

よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします。(歎異抄)

「正真の信」は、ただ念仏のみのお味わい。

  

朝席が終わり、法事を1件済ませ、広南中学校学校関係者評価委員会に出席。

久しぶりに各学年を参観し、いろいろと今年度のお話を。

来たる10月12日(土)。文化活動発表会を楽しみに。

 

昼席は、「正信念仏偈」のお題のこころ。

みんながみんな、〈自分が正しい〉と主張すると、ケンカになってしまうと。

夜席では、いよいよ正信偈の本題に入り、法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所。

どうして、私たちは迷い、悲しみ、苦しむのか。

それは、“こころ”があるからだと。

そんな中、「サザエさん症候群」というのを初めて聞いた。

日曜日の夕方、翌日(月曜日)からまた通学・通勤が始まることに対する不安や憂鬱から起こる症状だとか。

いろんなお悩みをそれぞれに。。。

如来の作願をたづぬれば
 苦悩の有情をすてずして
 回向を首としたまひて
 大悲心をば成就せり

 

ようこそのお参りでした。


2019年9月25日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

秋季彼岸会 1日目

9月24日(火)

心配された台風17号も過ぎ、今夜から秋季彼岸会。

夜になると、庭から聞こえてくるのは、コオロギやスズムシの大合唱。

このたびの御講師は、蒲刈 淨泉寺 東元晃慈師。
2度目のご縁。

親鸞聖人は、

ただ後世のことは、よき人にもあしきにも、おなじやうに生死出づべき道をば、ただ一すぢに仰せられ候ひし・・・ (恵信尼消息)

生死出づべき道を求め、法然聖人に出会い、そして浄土真宗を。

その浄土真宗を開かれたとされるのが、教行信証(草稿本)を著された元仁元年(1224)。御年52歳の時。(立教開宗)

今夜は親鸞聖人の御生涯を通して、「恩」のお味わい。

親鸞聖人も、私も、すべて生死(迷い)を。

そこから出づべき道を迷わぬように

お念仏。

 

ようこそのお参りでした。

 

2019年9月24日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 3日目

8月21日(水)

昨夜はコオロギ、朝はセミの声。

昨日から珍しくミンミンゼミの声が螺山から聞こえてくる。

 

今日の朝席で盂蘭盆会、御満座。

今朝は「称名」のお話を。

称は御なをとなふるとなり、また称ははかりといふこころなり。(一念多念証文)

親鸞聖人は、「称」に〈となえる〉と〈はかり〉の2つの意味を示してくださった。
〈はかり〉
大きな声で称えようが、小さな声で称えようが、たくさん称えようが、阿弥陀さまの願いがそのまんま。

そして、法然聖人は、〈勝〉と〈易〉の二徳で。

 

その「称名」を大切にされたのが石泉僧叡和上。

朝席終了後、先月虫干し法座の時に雨でお返しできなかった石泉文庫の蔵書を御同行の皆さんと一緒に返す。

虫干し法座の時は小学生6年生が手伝ってくれたけど、今日は少人数なのでどうなるかとちょっと心配だったけど、何とか5往復ほど汗をかきかきゆっくりと。

すべてを運び終わったら、総代の方々を中心に、1階から文庫2階の書庫へとバケツリレーのように上げてゆく。

1時間ほどですべて完了。

心配された雨も上がり、今年も無事お返しすることが出来た。

皆さんの姿に昨夜の席の常行大悲の姿を。

〈なもあみだぶつ〉が輝いて。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

 

2019年8月21日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 2日目

8月20日(火)

今朝は雨。

昨日に引き続いて、盂蘭盆会。

朝席では、親の願いと子の願いから、阿弥陀さまの願いのお味わい。

朝席でご紹介のあった

十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや

これは暁烏敏(あけがらす はや)の言葉だそう。

 

いろいろと聞かせていただきながら、ここ数日、テレビであおり運転の映像を何度も何度も観てきたことを、ふと。

仏さまのこころは怨親平等。

でも、私のこころは、、、親のこころは。。。

 

昼席は「聞」をテーマに。

至り届いていても、聞かせていただかないと分からないことばかり。

 

“お盆”も、地方によっていろいろ。

先日里帰りした坊守から、京都ではお盆に「お供物入れ 京都市」と書かれたダンボール箱がいっぱい並んでるのにビックリしたと。
そんなことも気になっていろいろ調べていたら、国立国会図書館デジタルコレクションで柳田邦男の『葬送習俗語彙』に行き当たった。

18ページ、

マクラガヘシ 能登地方では枕がへし。又オギョウギといふ名もある。死体の下肢を曲げて入棺に便ならしめる故に御行儀である。寝床には刃物を置き、逆さ屏風を立てまはし、所謂紙花(シカ)などを用意して僧の来るのを待つのである(珠洲郡誌)。安芸の佐伯郡などでは、僧侶の枕経のことを枕返しと謂って居る(葬号)。肥前島原地方のマクラゲシは、近所の者が寺へ知らせに行くことであった。息を引取ると同時に仏壇には香を焚き、米と若干の賽銭を持たせて、寺へ行って貰ふので、此使者を枕ゲシ持ちと謂ふから或はその米銭が枕ゲシであったのかも知れない。枕ゲシ持ちには死者の魂が附いて寺に行くといふので、相当に重要な役となって居る。途中人に逢っても物を言はず、人もよく是を察するといふ(同上)。

このあたりでは、臨終勤行を「枕返し」という。

よそでも同じ言葉で使うところもあったり、違う意味で使うところもあったり。ちなみに「枕返し」とググると、妖怪「枕返し」と。。。

 

夜席では、庭からコオロギの大合唱が聞こえてくる中でのお聴聞。


御利益の話より。

浄土真宗では、十種類の御利益を親鸞聖人はお示しになられた。(現生十益)

その中の、“入正定聚の益”と”常行大悲の益”についてお味わい。

目連尊者のお母さんは餓鬼道に。
そんなことになったら、気が気でないだろうけど、阿弥陀さまの願いの中にいるものは、みんなお浄土で会うことができる。

 

明日の朝で御満座。

朝席後に石泉文庫へ虫干しの時にお預かりしている蔵書を返す予定。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

 

 

 

 

2019年8月20日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

盂蘭盆会 1日目

8月19日(月)

先日、NHK Eテレで放送された原爆投下から8年目の映画、「ひろしま」を。

その中に、盆灯籠の映像が。

何となく、今のと違った感じ。どこがどう違うのかは分からないけど。。。

台風も去り、お盆も一段落したところで、夜席から盂蘭盆会(うらぼんえ)。

御講師は、三原市本郷の西念寺 深水謙昭師。

3年ぶり、2度目のご縁。

まずは、『盂蘭盆経』のお話より、浄土真宗のお味わいを。

 

このあたりでは、迎え火や送り火もなく、お盆の風習といえばお墓に立つ色とりどりの盆灯籠。

盆参りは、初盆でもご依頼のあったお宅にお参りするくらい。

先日も、よその方に「お盆はお忙しいでしょう」と聞かれ、「それほどでも」。

「それじゃ、春と秋のお彼岸が」。「それほどでも。」

「このあたりは報恩講です」と。

 

お盆参りはそれほどないけれど、盆に家族がこちらへ帰って来られるからと、年回の御法事をこの時期にされるところが多くなった。

お盆をご縁に、私の姿を。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

 

2019年8月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku