広南小学校読み聞かせ(210)

11月13日(月)

何だか急に寒くなってきた。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

先月が6年生。今日は1年生。

迷わず今日選んだのは、

『どうぞのいす』 (香山美子 作 柿本幸造 絵)

これまで読み聞かせでは読んだことはなかったけれど、今から10年ほど前に呉東組仏教婦人会連盟の総会で見た『どうぞのいす』の朗読劇が印象に残っている。

先日よりひろしま美術館にて『ひだまりの絵本画家 柿本幸造展』が開催。

そんなことが重なって、1年生にはこれ!っと。

 

「この絵本、知ってる人!」

いつもは手の挙がらないような絵本ばかりだけど、今日はほとんどの子が手を挙げて。

「どうぞ」の気持ちを改めて。

 

今週末が学習発表会。
みんながんばって!

 

2023年11月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(209)

10月23日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

読んだ絵本は、

『秋』 (かこさとし絵・文)

「かこさとしさんって知ってる人!」と尋ねても、みんな首をかしげる。

『からすのパンやさん』とか『だるまちゃんとかみなりちゃん』とかと言うと、「あ~、知ってる!」と。

2018年にお亡くなりになったかこさとしさん。
この絵本は一昨年出版。

コロナ禍でステイホーム中に、長女の鈴木万里さん(加古総合研究所)が、かこさんの作品を整理していて見つけた紙芝居を絵本化。

 

かこさんは秋が大好き。

でも、嫌いになった秋があった。
それは昭和19年、かこさん18歳の秋の出来事。

青い空や澄んだ秋晴れは、
戦争のためにあるんじゃないんだ。
空襲や戦争のために、青く澄んでいるなら、
こんな秋なんかないほうがいいんだ。
はやくどこかへいってしまえ!
そしてはやく 一日もはやく、
平和な春がきてほしい――
私は願いました。
切に私は思いました。

いつもの倍くらい時間のかかる絵本だけれど、ロシア・ウクライナ、そしてイスラエルのこともあり、今知ってもらいたい〈秋〉の話。
じっと聞いていてくれ、感想も。

終わったあと、石泉文庫の虫干しを手伝ってくれた6年生よりお手紙を。

みんなしっかりと学んでくれて。

 

帰宅して着替え、今度は広南中学校で学校関係者評価委員会に。
広南中学校、こちらも頼もしく。

2023年10月23日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(208)

9月11日(月)

今日は2学期最初の広南小学校読み聞かせ。

前回予定されていた7月の読み聞かせが大雨警報で休校となったために中止。
6月以来、3ヶ月ぶりの読み聞かせ。

担当は4年生。

読んだ絵本は、

『きつねのおきゃくさま』 (あまんきみこ 文・二俣英五郎 絵)

先日の仏教壮年会の例会でも紹介したこの絵本。

今年の6月と8月、2度もキツネの姿を境内で見かけた。

物語に出てくるキツネって、ずる賢いとか、化けて騙すとか、あまり善いイメージがないような。

そんなところから選んだ1冊。

 

読む前に、子どもたちに「この辺で野生動物見たことがありますか?」と尋ねたら、「タヌキ」「キツネ」と。

「キツネって、どんなイメージがありますか?」

と尋ねたら、黄色? 肉食?、、、と答えるので、「良いイメージ?悪いイメージ?」と聞くと、「・・・悪い?」と。

 

はらぺこのキツネがやせっぽちのヒヨコに出会った。
やせっぽちのヒヨコを見て、太らせてから食べようと、家に招いて御馳走をふるまう。
これまで「やさしい」なんて言われたことなどなかったのに、ヒヨコから「やさしいおにいちゃん」と言われてぼーっとなる。

その次にやせっぽちのアヒルが加わり、今度は「親切」と言われてぼーっと。
次にウサギが加わって、「神さまみたい」と言われて失神しそうに。

優しい、親切、神さまみたいと言われたキツネの心は変わっていき。。。

 

読み終わって、このキツネ、善いキツネでしょうか?悪いキツネでしょうか?

と尋ねたら、「善いキツネ??」と。

 

ちょっとしたことをきっかけに、いろんなことを。

 

2023年9月11日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(207)

6月19日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

読んだ絵本は、

『2匹のカエル  そのぼうきれ、どうすんだ?』(クリス・ウォーメル作・絵 はたこうしろう訳)

この季節にぴったりの絵本かなと選択。

教室に入り、読む前にマスクを外した。
すると、一人の児童が
「外国人ですか?」
と尋ねるので、
「日本人です!」
と答えると、
「そりゃそうでしょ」
と他の児童より突っ込まれてのスタート。

3年生だとマスクを外した顔をこれまで一度も見せたことはなかったなとは思いながらも。。。

 

表情豊かな2匹のカエルの掛け合いで進む絵本。
最後の結末にみんな、「え~!!」と。

備えあれば憂いなし

笑いの中にもそんなことを。

今日は子どもたちのリアクションもよく、笑顔で「面白かった」と感想を聞くと、何だかこちらも朝から心地よく。

 

天気予報では呉市の最高気温は30度を超えるとか。
5、6時間目 体育 水泳
と時間割に。

やっぱり今日はカエルで正解。

2023年6月19日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(206)

5月15日(月)

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

今週末、いよいよ広南学園運動会。

 

そこで読んだ絵本は、

『だいぶつさまのうんどうかい』(苅田澄子 文・中川学 絵)

去年も5月に2年生を担当。
その時も運動会直前と言うことでこの本を選択。

 

今日のこのクラスは人数が一番少ないと言うこともあってか、マスクを外している子がほとんどだったので、こちらもずいぶん久しぶりにマスクを外して。

何の競技もからだが大きすぎてうまくいかない大仏さま。
最後の競技で見せた組体操の「大仏ピラミッド」が。

読み終わって感想を聞いたけど、手は挙がらなかった。
そこで、どのシーンが面白かった?
と、パラパラページをめくると、目の前の子が「大仏ピラミッド」でニコッと笑顔。

マスクなしでこの笑顔が見れただけで充分。

 

運動会、お天気が心配だけど、無事迎えられますように。

 

2023年5月15日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(205)

4月17日(月)

今朝は新年度初めての広南小学校読み聞かせ。

昨年同様、新1年生を担当。

「最初が肝心」、1年生の子どもたちのこれからの読み聞かせを左右する大切な初っぱな。

そう思って教室に向かうと、子どもたちも先生も何だかキョトンと。

こちらも???と思っていたら、1年生の担任の先生も広南に就任したばかりで、読み聞かせのことをよく知らず、子どもたちに至っては。。。
まだまだマスクもしたままなので、これじゃまるで不審者状態。。。

とりあえず、読み聞かせのことを説明して、読む前に「運動会、楽しみな人!」と尋ねたら、ほとんどの子が手を挙げた。

 

先週末に来月開催される広南学園運動会の結団式があったと聞いたので、運動会と言えばこの1冊。

『ぼくのジィちゃん』 (くすのきしげのり 作・吉田尚令 絵)

「右足を前に出したら、次は左足を前に出す。それを誰よりも早くする。ただそれだけじゃ」

徒競走でいつもビリの2年生のヒロシくん。

走ることが嫌いなヒロシくんに、ジィちゃんからのアドバイス。

でも、ヒロシくんは「そんなのあたりまえ」と、ジィちゃんのことをカッコ悪いと思っていた。

そのカッコ悪いと思っていたジィちゃんが、何と!!

 

「おもしろかったです」

いつもより少し声を高めに。
届いてよかった。

 

2023年4月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(204)

3月13日(月)

昨夜の雨が上がり、久しぶりに肌寒い朝。

今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は5年生。

「みなさんは2000何年生まれでした?」

と尋ねたら、

「2011年、東日本大震災のあった年です」

と。

そう、今の5年生は2011年生まれ。
みんな、東日本大震災のあとに生まれた子どもたち。

今日読んだ絵本は、

『なべになった鐘』 (堀込光子 文・堀込 亘・堀込光子 絵)

先日、自費出版のこの絵本があることを知ってお取り寄せ。

宮城県石巻市長面の龍谷院というお寺で実際にあった出来事を絵本に。

長面ながつらって何だか聞いたことのあるような。。。どこだろう?と思って調べたら、あの大川小学校から2キロほど離れたところに。

2013年5月、大川小学校へ立ち寄った後、その近くを車で通ってるんだなぁと、当時のいろんなことを思い出しながら。

この本に登場する鐘とは、「大鏧だいきん」とも呼ぶ。

 

3月11日、大きな地震のあと、地域の方々がお寺へと避難。
そのお寺にも津波が迫ってきたため、みんな裏山へと避難。

そこで一夜を明かし、翌日変わり果てた町の姿を。

そこにピカピカに輝いた鐘を見つけた住職が、それでおかゆを作ることを思いつく。

「ばちとか当たりませんか?」

と誰かが言うと、

「もし、ばちが当たるなら、私が引き受けます」

お寺の蔵にあった玄米と、湧き水のパイプから水を引き、みんなでおかゆを。

80名ほどがほんのわずかのおかゆで3日間を過ごしたというお話。

 

みんな静かに聞き入って。

 

終わったあと、今年度最後ということで、

子どもたちからのお手紙を。

1年生は『ねこのるすばん』が面白かったと。

今年度最初に読んだ絵本。
やっぱり最初が肝心。

6年生はさかなクンの『ハコフグのねがい』。

次年度も1冊1冊大切に。 

 

 

 

 

2023年3月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(203)

2月13日(月)

雨の月曜日。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

先月はちょうど御正忌報恩講と重なったため、読み聞かせは休ませて頂いた。
今年初めての読み聞かせ、担当は6年生。

読んだ絵本は、『おにたのぼうし』(あまんきみこ 文・いわさきちひろ 絵)

毎年、この時期は鬼にまつわる絵本を。この絵本は2回目。

「2月にある行事って何がある?」と聞くと、「節分?」と答えが帰ってきた。
「バレンタインデー」と言われなくてよかったとホッとしながら、取り出した絵本は『おにたのぼうし』。

読んだことある人!と尋ねると、3人ほど手を挙げてくれた。

にんげんって おかしいな。おには わるいって、きめているんだから。おににも、いろいろ あるのにな。
にんげんも、いろいろ いるみたいに。

心やさしい“おにた”の切ない物語を、いわさきちひろさんのやさしい絵で。

 

終わった後、私にとっては今日が6年生への最後の読み聞かせだったので、最後の御礼を言ったら、6年生も御礼を言ってくれた。

6年間の読み聞かせで、心に残るような絵本と出会えていたらいいなと思いながら。

2023年2月13日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(202)

12月12日(月)

今朝は今年最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は3年生。

読んだ絵本は、

『やさしいきもちのおすそわけ』(作 へこだ・れん)

きびしい季節を前に
森の仲間たちにおすそわけ
 
りすさんが あつめた 木のみを、
料理好きの くまの お兄ちゃんが、
クッキーにして 森のみんなに おすそわけ。
やさしい気持ちが ひろがります。

今週末に仏教婦人会の境内清掃・報恩講を控え、そこで何を話そうかといろいろと探していて見つけたのが、この1冊の絵本。

あとがきの最後に、

この絵本は、池に投げ入れられた小石をイメージして作ったものです。小さな小さなやさしい気持ち。その一粒が波となって広がりつたわって行く。最初は小さな取り組みでも、つたわり広がっていけば、なにかが変わってくのでは・・・・・・? それは、自分に今できることは何かないかと考えることから始まるのです。

そうそう。
このことが今回伝えたいことにぴったりだと。

読み終わった後、「やさしい気持ちのおすそわけがひろがって、みんながあたたかくなったんだと思いました」と感想を。

ちゃんと3年生に伝わっていて、読んだこちらもあたたかく。

 

終わって帰宅すると、すぐに今日は沼田地区の通り報恩講へ。
そして、お葬式。
午後からは総代会。

 

先日、お試しで買った暖かマットの追加分と、ケースが届いた。
ケースに入れてみたら、思い通りピッタリと。

やさしいきもちのおすそわけ。

 

2022年12月12日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(201)

11月14日(月)

快晴、心地よい朝。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

 

教室に入ると、後ろの棚にネズミのかぶり物。

「発表会で何をするんですか?」と尋ねたら、「おむすびころりん!」と。

今週末の土曜日に学習発表会を控えている子どもたち。

そこで、今日読んだ絵本は、

5ひきのすてきなねずみ おんがくかいのよる』(たしろちさと作)

ある まんげつのばん、どこからか
きこえてくる おんがくに さそわれて、
あるきだした 5ひきのねずみたち。
つきあかりのしたで うたう
かえるたちの みごとな うたごえに
かんどうした 5ひきは、
ねずみのおんがくかいを
けいかくしますが・・・・・・。

11月。何の絵本を読もうかと、いろいろと考えて、そうだ!発表会が近いからと選んだ1冊。

ねずみたちが楽器を作るところが印象に残ったと。

 

まだまだ感染症対策で観客制限があり、観ることは出来ないけれど、良い発表会になりますように。

 

控え室の図書館に戻ると、床下に!!

図書館が面白い。

2022年11月14日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku