石泉文庫虫干し法座 4日目

7月19日(金)

台風5号の影響もあり、昨日からの雨が少し弱まったけど今朝もシトシト。

朝席で御満座。

今朝は、「念仏は果報の変化を契機として心境の展開を行ふ」という大谷派の金子大栄の言葉よりお味わい。

 

朝席が終わっても、まだ雨。

今日石泉文庫へお返しできず、来月の盂蘭盆会に持ち越し。

しばらくは本堂右余間でお預かりすることに。

ようこそのお参りでした。

 

石泉文庫虫干し法座 3日目

7月18日(木)

今日も引き続いて石泉文庫虫干し法座。

朝、心配された雨はまだ。

今朝の「中国新聞」朝刊 呉・東広島版に昨日の虫干しの模様。

「本を大切に守ってほしいという昔からの願いがよく分かった」

と、昨日の小学生。
“願い”が伝わって、何だかホッと。

 

朝席では、クイズから。

部屋に窓が一つ。その部屋の真ん中に火のついたロウソクが1本ありました。その火がフッと消えました。その消えた原因は何でしょう?

「ロウソクが燃え尽きたから」
「風が吹いたから」

次々答えが出るけれど、どれも×。

正解は、「ロウソクに火がついていたから」。

そこから因果のお話を。

そして、その中で光の話。

光を私たちは見ることが出来ない。
光を感じることが出来るのは、そこに障害物があるからだと、地球物理学者 竹内均 博士の話にふとお念仏。

 

朝席が終わると、今日も昨日の残りの本を虫干し。

昨日は見かけなかった白い虫。

逃ぐるなり 紙魚(しみ)の中にも 親よ子よ (一茶)

シミが畳の上に落ちてチョロチョロと。

「殺生しちゃいけないんだけどね」と、ご門徒さんがつぶやきながら、ティッシュで。

いろんなご縁をいただく虫干し。

 
 
 
 
 
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7月18日 石泉文庫虫干し作業2日目。 昨日は広南小学校の6年生が手伝ってくれましたが、今日は少人数で。午後3時から片付けます。

浄土真宗本願寺派 嶺宿山 専徳寺さん(@sentokunet)がシェアした投稿 –

 

午後3時から後片付け。

ロープも外し、夜席の準備。

終わって廊下で涼んでいたら、雨がザーッと。
明日は恐らく無理かな。。。

 

夜席、さすがにロープがないと広々。

夕方から雨がきつくなってきて、法座はお参りが少ないかなと思ったが、皆さんお参りくださった。

雨音が激しいのに、庭からセミの声。
雨にも負けず、セミにも負けず、汗だくになりながらおつとめ。

そして、御法話でもセミの話が。

蟪蛄不識春秋伊虫豈知朱陽之節乎

これは、曇鸞大師の『往生論註』に出てくる言葉で、「蟪蛄(けいこ)春秋(しゅんじゅう)を識(し)らず、伊虫(いちゅう)あに朱陽(しゅよう)の節(せつ)を知らんや」と読む。

セミという虫は春とか秋を知らない。そんな虫が夏(朱陽の節)という季節をどうして知ることが出来るだろうという意味。

迷いの中にいると迷っていることも気づかない。
如来の光に照らされて、迷っていることにふと気づかされると。

 

明日の朝で御満座。 

雨のなか、足もとの悪い中をようこそのお参りでした。

 

石泉文庫虫干し法座 2日目

7月17日(水)

今朝、曇り。

昨日に引き続いて、石泉文庫虫干し法座。

朝席の開始と時同じく、石泉文庫では総代さんを中心として、2階から1階へと蔵書を下ろす作業が。

朝席では、絶対的創造主を肯定する宗教と否定する宗教があるというお話より。

私たちのみ教えは、如来に願うのではなく、如来の願いをお聞かせいただくとみ教えと。

 

 

朝席終了後、石泉文庫から専徳寺へと蔵書を運ぶ。

予定どおり、広南小学校6年生が来て運ぶ作業をお手伝い。

これまでお手伝いしてくださっていた方が、だんだんと高齢化が進み、運ぶ作業が難しくなってきたようで、若い助けは大助かり。

みんな汗だくになりながら何往復もして本を運び、大人に教わりながら、本の虫干しを。

そして、そのあと、プロジェクターを使って住職の話。

半日、この本堂で干し、午後3時に再び総代さんや仏教壮年会有志の方が集まって干した本の後片付け。

 

夜席は、方言の話より。

生まれつきの広島弁が染みついていても、関西にしばらくいると、関西弁にちょっと染まってしまう。仏教もインドからいろんなところをまわって日本に渡って来る間に、そこそこで染まりながら渡って来た。

位牌もそのひとつ。

 

明日の天気予報は雨。

それでも、朝席が終わると、予定どおり虫干し作業。

明後日、石泉文庫に返すのは台風接近に大雨予報で恐らく無理。

また、盂蘭盆会の時にお返しします。

 

ようこそのお参りでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年7月17日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し法座 1日目

7月16日(火)

1週間ほど前から週間天気予報を何度も何度も見ては、今日を迎えた。

今日は晴天!

明日も予報では晴れ!

でも、その後が。。。

何はともあれ、石泉文庫虫干し法座が夜席から。

午後1時、総代さん、仏教壮年会有志の皆さんが集まって、本堂に虫干し用のロープ張り。

そして、夜席から法座。

このたびの御講師は、呉東組組長(そちょう)、川尻真光寺 寺西龍象師。

当山の法座にお越しいただくのは久しぶり。

昨年は豪雨災害のために中止となったため、2年ぶりにこのロープの下でのご縁。

夜席では、今から約2500年前、お釈迦さまが縁起や諸行無常・諸法無我というこの世界のありのままの真実をさとられたことに“仏教”は始まるのだけれど、そのさとりの内容をお説きになられた。ここに仏教の始まりがあるとのお話。

お釈迦さまはさとりを開かれたけれど、最初はそれを弘めることをためらわれた。それでも、梵天に勧められて法を説かれた。(梵天勧請)

分からない相手にも分かるように伝える。

応病与薬、対機説法。

 

明日は虫干しにお手伝いに来てくれる6年生に事前に質問をいただいている。

分からないことを何とか分かるように。

 

ようこそのお参りでした。

 

永代経法要 3日目

6月5日(水)

今朝、永代経法要御満座。

永代経とは、ティッシュペーパーのよう。

ボックスティッシュは、一枚とると、次のが出てくる。

紙と紙が重なり合って、摩擦によって次のが出てくる。

〈参考〉ののちゃんのDO科学「なぜティッシュは1枚ずつ取れる?」

前に生まれんものは 後を導き 後に生まれんひとは 前を訪え

今私の使うティッシュが、次に使う時のため、また、次に使う方のために今用意される。

今出遇えたこのご縁は、今と同時に次のご縁となって。

 

ようこそのお参りでした。

2019年6月5日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

永代経法要 2日目

6月4日(火)

昨日に引き続いて永代経法要。

 

朝席では、「帰る場所がある」

「ただいま」 待っている我が家へ。

「おじゃまします」 他人のお宅へ。

親がいるところへ「ただいま」と帰っていくという梯和上のお味わいより。

 

昼席では、一休さんと蓮如上人

極楽は 十万億土と 説くならば
 足腰立たぬ 婆は 行けまじ (一休禅師)

自らの力では到底往くこともできないお浄土。

極楽は 十万億土と 説くなれど
近道すれば 南無 のひと声 (蓮如上人)

でも、こちらからではなく、如来さまの願いですぐそこに。

 

夜席では、蓮如上人の「タノム」

浄土真宗の弥陀をたのむは、頼む(たのむ)でなく、憑む(たのむ)。

頭に「依」という字を付けると、〈依頼〉と〈依憑〉。

〈依頼〉はおねがい。〈依憑〉はよりかかる。
ちなみに、〈憑依〉はのりうつる。

阿弥陀さまの願いが私のところに。

 

ようこそのお参りでした。

 

昼席の間、雨が少し降り、何だか蒸し暑い。

週末は雨予報だそう。

どうぞ、お気をつけて。

 

 

 

 

 

 

2019年6月4日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

永代経法要 1日目

6月3日(月)

今夜から令和になって初めての法座、『永代経法要』。

このたびの御講師は、三原市大和町明圓寺の内藤良照師。

明圓寺は前坊守(母)の里。
このたびの御講師は私(住職)の従兄。

これまで、前住職の良範師、副住職の良誠師にご縁をいただいて、これで3代相続のご縁。

 

行き先が分かれば 行き方が分かる
往き先が分かれば 生き方が分かる

でも、その行き方が分かっても、そこまでの見える世界は人それぞれ違ってる。
急いでる人は足元もまわりも見えていない。
見えないのもいいのかも知れないけれど、しっかり踏みしめて今を歩みたい。

今を聴く。今を知る。
大事なことだなぁと。

ようこそのお参りでした。

 

今日届いた安芸教区の教区報『見真』6月号。

連載中の安芸教区組巡りに「呉東組」登場。

 

 

 

2019年6月3日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 2日目

3月28日(木)

今日は朝から穏やか。

朝席では、『御文章』五帖目第四通よりお味わい。

そもそも、男子も女人も罪のふかからんともがらは、諸仏の悲願をたのみても、今の時分は末代悪世なれば、諸仏の御ちからにては、なかなかかなはざる時なり。これによりて、阿弥陀如来と申したてまつるは諸仏にすぐれて、十悪・五逆の罪人をわれたすけんといふ大願をおこしましまして、阿弥陀仏と成りたまへり。……

そして、昼席は「信心獲得章」、夜席は「末代無智章」のお味わい。

最近話題のアポ電強盗など、詐欺被害が急増している。

傍から見れば、「どうしてそんなに簡単に騙されるのだろう」と思ったりもするのだけれど、それは他人事だから。我が事、身内のこととなれば、見えなくなる世界がある。
それを巧みに利用する犯罪の多いこと。
「罪のふかからんともがら」
失われている大切なことを聞いていかないと。

それはそうと、今日はいよいよ最終回の近づいたNHKの連続テレビ小説『まんぷく』で、お母さんの鈴さん(松坂慶子さん)が生前葬をすると言うことで、縁ある人が集まって、それぞれに感謝や思いを伝えるシーンを放送。

それを見ながら、葬式って別れを告げるところでなく、感謝を伝える大切なご縁だなとつくづく。

明日の朝席で御満座。
ようこそのお参りでした。

2019年3月28日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 1日目

3月27日(水)

暑さ寒さも彼岸まで。

日中は暖かく。でも、朝晩は少し。。。

夜席から春季彼岸会。

ご講師は、黒瀬 清誓寺 土肥泉州師。

それ八万の法蔵をしるといふとも、後世をしらざる人を愚者とす。
たとひ一文不知の尼入道なりといふとも、後世をしるを智者とすといへり。

蓮如上人の『御文章』五帖目第二通の「八万の法蔵章」よりお味わい。

最近の葬儀事情より、後世(後生)を知らざる人たちの姿を。

便利な世の中になるなかで、こころの世界はどんどん狭くなっているそう。

彼の岸からのお導きに、どうぞ耳を傾けて。

ようこそのお参りでした。

2019年3月27日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 3日目

1月16日(水)

今日も穏やかな朝。

朝席で平成最後の御正忌報恩講も御満座。

1月16日(旧暦11月28日)は、親鸞聖人の御命日。

親鸞聖人の御生涯を偲びながら、お伝えくださったみ教えを。

このたびは『阿弥陀経』のご縁。

今日は最後の流通分まで。

「難信の法」

如是我聞(このように私はお聞かせいただきました)といただいたらいいのだろうけど、人の心はそこに損得勘定が入ってくるから難しい。。。

御正忌の「正」は一に止まる。

そのまんまのこころで。

昨夜のおやきもちは好評だったよう。
また、一手間かけたシールを喜んでいただいた。

ようこそのお参りでした。

2019年1月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku