石泉文庫 質問に答えて

3月22日(木)

雨は上がったものの、寒い朝。

今朝は広南小学校3年生教室へ。

地域の文化を学ぶ総合の時間に、石泉文庫のことを調べた3年生。

先日、石泉文庫の中を見学。

今日は、その時にいただいた11の質問に答えて話を。

・石泉文庫をどうやってつくったのか?
・石泉文庫を建てるときに協力したのはどんな人か?
・石泉文庫保存のために、どんな努力をしているのか?
・石泉文庫はなぜまだ残っていて、なぜたくさんの人に守ってもらっているのか?
・石泉文庫はなぜたくさんの人に愛されているのか?
・虫干しは何のためにするのか?
・虫干しについてもっと詳しく知りたい。
・どのように虫干しをするのか?
・石泉文庫にはどんな歴史があるのか?
・石泉文庫の行事にはどんなものがあるのか?
・どうして石泉文庫の2階に文書を置いているのか?

限られた時間の中で、ただ質問に答えるだけでは、なかなか伝わらないかもと、永代定書の巻物を持参。

「こんなの見たことある?」
「・・・」
「長~い。1メートルくらい?」
「もっとあるかなぁ。」。。。

僧叡和上が亡くなって30年後、石泉文庫や塾をどうするか協議され、お弟子さんや長浜の御同行が連名の定書を作成。

その中に、虫干しのことも記載されていて、それをこれまでずっと長浜の人たちが受け継ぎ守ってきていることを話す。

虫干しの様子は、写真や動画で紹介。

ずっと江戸時代から受け継がれてきた地域の宝。

そこに何か感じてくれたらな。    

2018年3月22日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

広南小学校 石泉文庫見学

3月2日(金)

今朝は風もなく、おだやかに。

広南小学校3年生が、2時間目、総合の時間に石泉文庫へ。

「地域の文化について知ろう」

3年生は1月に石泉文庫防火訓練に参加はしたけど、その時は庭での見学だったので、建物の外側しか見ることが出来なかった。

中がどんなふうになっているのか知りたいということで、今日は文庫の2階へと。

中は普段薄暗いので、今日は延長コードと投光器を持ち込んで設置。

4,5名ずつ階段を上がって、見学。

まず、階段が急なので、みんな恐る恐る。

そして、2階に上がると、床がきしむし、何か傾いている??と感想を漏らしながら。。。

  たくさんの蔵書に囲まれて、一人一人、宇都宮黙霖直筆の本を手にとって見てもらう。

「漢字ばっかりでさっぱり分からん」といいながらも、読める漢字を一生懸命探す子。

「赤い字で書いてあるよ」

「へ~、大事なことが書いてあるってことだろうねぇ」。

「紙が重なってます!」。

和綴じの本、初めて見たから袋とじになっているのをしげしげと見る子。

見終わって、本を大切そうに両手で持って、「ありがとうございました」と返す姿が何とも。

 

そして、再び恐る恐る階段を下り、次々と入れ替わり、あっという間に終了。

また後日、質問に応えることになっているけど、実際に初めてもくりんさん直筆の書に触れ、何か感じてくれたらな。      

石泉文庫防火訓練

1月29日(月)

午後から石泉文庫の防火訓練。

1月26日が第64回文化財防火デー。

法隆寺金堂壁画が焼失したことから定められ、この日を中心として文化財を火災・罹災等の災害より守るため、全国で防火訓練が開かれる。

呉市では6ヶ所で防火訓練が行われ、石泉文庫が今年は最後。

午後1時30分、専徳寺総代・仏教壮年会会員・地域の方が集まって、まずは石泉文庫に設置された火災報知器の説明を。

今年も広南小学校3年生が、石泉文庫の庭の片隅で防火訓練の見学。

午後2時に石泉文庫より火災発生。

スモークが焚かれ、地域の方が火災を発見して「火事だ!火事だ!」と叫びながら、火災報知器を鳴らす。

火災報知器から消防署へ連絡が行き、地元の消防団が駆けつけ、そのあと消防隊員がホースを延長して消火!

 

子どもたちの前でホースを構え、鎮火。

専徳寺境内に場所を移し、まずは防火訓練の講評。

そして、天ぷら火災の実験。 炎を上げる天ぷら鍋に、少しの水をかけると大きな炎に思わず悲鳴。

そのあと、子どもたちが水消火器の講習。

風が強く、寒い中を、みんな消火器で勢いよく消火活動。

この経験を通し、地元の文化財。

県の史跡「石泉文庫」を大切に守るこころが芽生えてくれれば。

寒い中、ごくろうさまでした。

第69回 広地区教育祭

11月23日(木)

賀茂郡広村と呼ばれていた明治40年。

この広地区は全国5つの模範村の一つとして、当時の内務省より表彰された。

その広村の村是に掲げてあった「教育第一」。

その精神を受け継ぐために行われている広地区教育祭も、今年で第69回。

今日は昼から教育功労者表彰式・文化講演会の前に歴史講演会。

「広から生まれた明治維新 -宇都宮黙霖-」 と題し、ともに学ぼう広のまち委員会委員の平原聖三氏の講演が広市民センターにて。

宇都宮黙霖の生い立ちを通して、黙霖が明治維新に大きく関わったことを講演。

 

また、その歴史講演会に関連して、広南中学校の起業企画HM2も会場入口に出店。

開演まで会場外でPRし、

講演後は、舞台の上でもくりんさんともくりんボーイズがもくりんさんグッズのPR。

その甲斐あってか、たくさんの方が「もくりんさん」グッズを手に。

販売わずか30分で売り切れてしまったのが、

和菓子の博美屋さんとのコラボ商品《もくまん》。

 

10月に開かれた文化活動発表会でも、あっという間に売り切れた幻の「もくりんまんじゅう」と、このたび新たにもくりんさんの焼き印が入ったお饅頭のセット商品。

  今週末の日曜日には、長浜連合自治会主催の『長浜 よいこらしょ 歴史ウォーキング』が予定されていて、《もくりんさん》にしばらく注目。

 

石泉文庫 草刈り

7月14日(金)

昨日の朝、長浜は霧。

そのあと、すぐに霧は晴れ、青空が。 そして、今日も。

梅雨明け間近かかな。

 
来週の石泉文庫の虫干しを控えて、今日は朝から石泉文庫の草刈りに。

昨年までは、あるご門徒さんが時々来ては草刈りをしてくださっていたのだが、体調を崩されて、草が伸び放題。

今日は総代さん6名が集まって、草刈り。

草がなくなると、あっ!みーつけたっ!!
アブラゼミが幼虫の殻を破って出てきて、じっと乾くのを待っている。

草を刈り、そして袋詰めしやすいように細かく。。。

1時間半ほど作業し、今日はとりあえず草をひろげて、17日昼より本堂に虫干し用のロープを張る時、この草も袋詰めすることに。

18日朝席終了後、石泉文庫の蔵書を専徳寺へ。

今のところ、天気予報はくもり。      

『呉の魅力・お宝90選』第4巻

3月9日(木)

『伝えておきたい 呉の魅力・お宝90選』

これまで、

【第1巻】文化財・建物・橋・海軍遺構 編
【第2巻】イベント・祭り・風習 編
【第3巻】自然・景観・動植物 編

と出版されたシリーズの第4弾が。

今回は、 先人・民話・技術 編 中でも、先人編の5番目に、

宇都宮黙霖登場。 そこに石泉文庫の紹介も。

その他、僧叡和上を長浜に石泉社を作って留めた大庄屋多賀谷武兵衛。
その功績を伝える頼山陽筆「広邑新墾碑」が広市民センター前にあり、専徳寺から移植されたソテツの紹介もあわせて。

明日から呉市企画課・各市民センター・大和ミュージアムで販売。(定価1000円)

興味のある方はどうぞ。  

2017年3月9日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

もくりんさん

2月19日(日)

今日の『ちゅーピー子ども新聞』(中国新聞)の“GO!GO!すくーるキャラ”のコーナーに、広南中学校の「もくりんさん」。

広南中学校2年生が、宇都宮黙霖をもっと広めようと、「もくりんさん」をグッズにしてPRした模様が大きく紹介された。

そして、中国新聞朝刊 呉・東広島版には、『この世界の片隅に』にも登場する国の重要文化財「旧澤原家住宅」が特別公開された記事。

先月、この募集を知って申し込んだが、2月18日は呉東組の研修会とちょうど重なるので、無理かなぁと思ってたら、案の定抽選ではずれ。。。

でも、予想以上の申し込みだったため、予定よりも枠を広げ、今日も特別公開するのでそちらへとの案内をいただいた。

『この世界の片隅に』でこのあたりがずいぶん注目されているみたいだけれど、ここ旧澤原家は宇都宮黙霖終焉の地。

午後2時からの案内で、集合場所の胡公園へ行くと、午前中に2班、そして午後からも2班あって、私たちの班が最後だったよう。

この最後の班の案内をいただいてなかったら、恐らく無理だったかな。

公園から澤原家へと向かい、まずは三ッ蔵前へ。

そして、蔵の中、住宅内へと案内していただく。
(ここからは生活されている区域のため撮影禁止。)

座敷では、澤原家の由来、呉の歴史、そして宇都宮黙霖の話を聞かせていただく。

「澤原家の話を半分、宇都宮黙霖の話を半分すると、大概の方は黙霖の話をもっと聞かせて欲しいと言われます」と。

まだまだこの澤原家に残る書状等から、黙霖の知られざる姿が見えてくるかも知れないのだそう。

『この世界の片隅に』 この映画を通して、この世界の片隅に存在した「もくりんさん」にも光が当たるかな。

2017年2月19日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫防火訓練

1月19日(木)

1月26日は、文化財防火デー。

奈良の法隆寺 国宝金堂壁画が、昭和26年1月26日に焼損したことをきっかけに生まれた。

広島県の史跡に指定されている石泉文庫でも、呉市と呉市消防署の主催で、毎年この時期防火訓練を行っている。

長浜小学校と小坪小学校が合併して広南小学校となった年度から、毎年3年生が参加。

だんだんと参加者の高齢化が進んで、参加者が減ってきていたということもあったのだが、ちょうど社会科で消防署のことなどを学ぶ小学3年生が、この防火訓練を通して、地元の石泉文庫のこと、地域の方々がそれを守り続けていることを知り、そして、火災の怖さを含め、消防活動について実際に学ぶことが出来る。

そんな恵まれた機会は、なかなかよそでは経験できないことかなと、学校に話をしたら、こころよく受けてくださって、今回で5回目。

今年も3年生が参加。

午後1時30分、石泉文庫に集合し、文庫に設置された火災報知器等の点検。

午後2時、石泉文庫で「火災発生!」と、火災報知器が鳴り、消防署への通報。

消防隊が駆けつけるまで、初期消火を地元の方が行う。

地元の消防団、消防署員が消防車で駆けつけて、細い道をホースを延長して、消火!

消火活動が終わると、今度は専徳寺境内に場所を移して、天ぷら火災の実験と、消火器の使い方について。

天ぷら油を300度近くまで熱すると、油が燃えてしまう。

そして、そこに少量の水を垂らすと、こんなに大きな火柱が。 水消火器を使った訓練では、「火事だ―!火事だ―!○○さん、119番お願いします!」と、小学生も一人一人。

初めての体験に、まずは、「重たっ!」と、消火器の重さに驚き、そして、あっという間の消火活動。

消火器は、わずか15秒しか使えないのだそう。

まずは、「火事を起こさない」。

でも、「火事が起こったら」、その次の行動を。

ご参加、ご協力、ありがとうございました。        

もくりんさん

11月1日(火)

今日から11月。

ジョウビタキの「ヒッ、ヒッ、カッ、カッ」と、乾いた朝の空気に鳴き声が響くようになってきた。

中国新聞朝刊、呉・東広島版に広南中学校の記事。

もくりんさん

2年生が起業体験として、いろいろ学び、「もくりんさん」をキャラクター商品として企画、販売。

文化活動発表会であっという間に完売した手提げ袋、携帯ストラップ、鉛筆。 クッキーや飴は、今月23日に開かれる広地区教育祭で販売されるそう。

宇都宮黙霖。

昨年の大河ドラマ『花燃ゆ』には登場せず、某お坊さんバラエティ番組は、取材のみで結局放送までは。。。

なかなか知名度は上がらないけれど、中学生のがんばりに期待して。      

2016年11月1日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

黙霖を尋ねて 広南小学校6年生

6月15日(水)

今日は広南小学校の6年生が、

『総合的な学習の時間 ~歴史探訪!広南の宝~ 』
「広南の宝である宇都宮黙霖について知ろう!」

ということで、専徳寺へ。

 
例年、7月の石泉文庫虫干しのお手伝いをしてくれるので、その後に石泉文庫の話をする中、少し宇都宮黙霖のことについても触れてきた。
でも、今年は事前学習をしていく中で、どうも分からないところが出てきたり、行き詰まってしまって、クラスで住蓮寺や専徳寺に行って話を聞いてみたいとの声が上がったとか。

事前に質問したいことを箇条書きにしていただいていたので、随分前に作ったPowerPointにその内容を付け加えて。。。

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「尊王攘夷」
「一君万民」

難しい言葉がいっぱい出て来るのと、今の時代と当時ではいろんな点で受け止め方が違うので、その辺が理解しづらいかなと思うけど、この人の生きざまはすごいなぁと思ったはず。

幼い頃は両親の結婚が許されなかったことで、いじめも受けてきただろう。

それから、大病で耳が聞こえなくなり、話すことも困難になった。

それでも、自分の志を遂げようと、一生懸命生き抜き、時代を変えていった姿は、まさに『広南の宝』。

 
それなのに、大河ドラマにも出て来なければ、知名度も。。。

この学びを通して、自分の志、夢を叶えられる強いこころが持てたらいいな。

 
ようこそ、ようこそでした。

2016年6月15日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku