石泉文庫防火訓練

1月19日(木)

1月26日は、文化財防火デー。

奈良の法隆寺 国宝金堂壁画が、昭和26年1月26日に焼損したことをきっかけに生まれた。

広島県の史跡に指定されている石泉文庫でも、呉市と呉市消防署の主催で、毎年この時期防火訓練を行っている。

長浜小学校と小坪小学校が合併して広南小学校となった年度から、毎年3年生が参加。

だんだんと参加者の高齢化が進んで、参加者が減ってきていたということもあったのだが、ちょうど社会科で消防署のことなどを学ぶ小学3年生が、この防火訓練を通して、地元の石泉文庫のこと、地域の方々がそれを守り続けていることを知り、そして、火災の怖さを含め、消防活動について実際に学ぶことが出来る。

そんな恵まれた機会は、なかなかよそでは経験できないことかなと、学校に話をしたら、こころよく受けてくださって、今回で5回目。

今年も3年生が参加。

午後1時30分、石泉文庫に集合し、文庫に設置された火災報知器等の点検。

午後2時、石泉文庫で「火災発生!」と、火災報知器が鳴り、消防署への通報。

消防隊が駆けつけるまで、初期消火を地元の方が行う。

地元の消防団、消防署員が消防車で駆けつけて、細い道をホースを延長して、消火!

消火活動が終わると、今度は専徳寺境内に場所を移して、天ぷら火災の実験と、消火器の使い方について。

天ぷら油を300度近くまで熱すると、油が燃えてしまう。

そして、そこに少量の水を垂らすと、こんなに大きな火柱が。 水消火器を使った訓練では、「火事だ―!火事だ―!○○さん、119番お願いします!」と、小学生も一人一人。

初めての体験に、まずは、「重たっ!」と、消火器の重さに驚き、そして、あっという間の消火活動。

消火器は、わずか15秒しか使えないのだそう。

まずは、「火事を起こさない」。

でも、「火事が起こったら」、その次の行動を。

ご参加、ご協力、ありがとうございました。