10月21日(木)
今日は1日曇り空で肌寒く。
昨年7月の大雨で損傷した石泉文庫の白壁の補修工事が完了。
今日はその工事報告書を届けていただいた。
TEL.0823-71-7926
〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
9月27日(月)
今朝、本来なら石泉文庫虫干し法座。
広島県の緊急事態宣言が30日まで延長されたため、法座は中止となったけれど、当初虫干しを見学に来られる予定だった呉ろうあ協会の方々が午後から石泉文庫の見学に。
午前中、石泉文庫の風通しに行ったら、先日の雨で草が生い茂ってる。
急遽、石泉文庫内の掃除と、草むしりをして、できる限りのことをしてお迎え。
このたびは手話通訳の方も一緒だけれど、話し手の口元が見える方がいいと思ったので、マスクを外し、距離をとって初めてのフェイスシールド着用。
クリアマスクやフェイスシールド、いろいろと調べて一番これが良いかなと思ったのが、反射の少ないフェイスシールドに。
これがとっても軽くて、付けてるのをついつい忘れて思わず手がシールドに当たってしまう。。。
しかも、家族以外にマスクなしの素顔を晒すは1年以上ぶりなので、ちょっと緊張。
それでも、いつものように本堂でプロジェクターを利用して、石泉文庫・宇都宮黙霖の話を。
手話はできないけれど、視覚的に伝えることは大切かなと改めて。
「霖雨蒼生」
恐らく黙霖の「黙」と「霖」についての話は、私の個人的な見解でもあるのだけれど、恐らくこれかなぁと思う話が一番腑に落ちるよう。
そのあと、石泉文庫へご案内。
来年、第70回全国ろうあ者大会が広島で開催されるのだそう。
それに向けて、より多くの方に宇都宮黙霖のことを知ってもらいたいと、黙霖さんの本を来春出版予定だそうで、その原稿を見せていただくと、私が話すよりもよくよく皆さんご存知で。。。
ただ、初めて黙霖さんの直筆の書などを手にされ、喜んでいただけたようなので気持ちホッと。
呉市でも手話言語条例が。
みんながみんな手話ができること。
これは難しいかも知れないけれど、何か大切なことに気づくご縁となればいいな。
そこに黙霖さんがお役に立てるのなら、もっと。
2024年、黙霖さん生誕200年。
こんな時代だからこそ、黙霖さんの思いを感じてもらえたら。
10月25日(月)より虫干し作業のみ行う予定。
7月1日(木)
今日から7月。
そして、今日は呉空襲の日。
いろいろと思いを馳せながら。。。
国立国会図書館デジタルコレクションの『現代名流自伝』第1編に、前田慧雲勧学が「子の受けたる境遇と感化」と題して書かれた中に、石泉僧叡和上のことを挙げられていたので紹介。
石泉僧叡の事蹟に感ず
それから二三年の後、父から仏学の談を聞くに就て、時々真宗の先哲の譚をして呉れた事があります。其の中に就て最も感じたのが、芸州の石泉僧叡といふ人のことで、父がそれを談すに就て、学問と云ふものは、此人の様な学問でないと真実な学問でない。此石泉師のは自身の心の底からして出た学問で、真の学問である。書物に書いてあるのを読んで覚えたり、口の上から聞き込んだ丈けのものでは、学問とは云へない。今日の学者は皆書物の上の事を受売したり、師匠の云ふた事を繰り返すに過ぎないので、真実の学者でない。真実の学者は、自分で一見識を立てて、自分の心から出したものでなけらねばならぬ。処が此僧叡と云ふ人は、自分の説が当時の学者に容れられず、本願寺からして糺問を受けたけれどもそれにも屈せず、安芸国の一田舎の長浜といふ処に隠居して、自ら学生を養うて、一生の間本山へは用ゐられずして終った。その僧叡の目から見ると、本山に用ゐられてゐる学者共は子供同様であって、初めから相手にしなかった位であると話されて、大に感動しました。成程、学問は書物に書いてある通りを其儘云ふてゐる様ではつまらぬ。どうしても一個の説を立てねばならぬといふ考が起りました。其後と云ふものは書物を見る度に、無理矢理にでも自説をこしらへて見やうと力めて、論語を読んだ時には『論語考』といふものを書いて、其草稿が何処やらに有りましたが、今見るといふと可笑しい事ばかりではあるが、斯う云ふ事が多少の見識をつけました。
学問とは、そのまま受け売りするのでなく、自身の心の底から出てくるもの。
いつの時代も、先人の言葉に学ぶべきことが。
ちなみに、前田慧雲勧学は、専徳寺に建つ大洲順道の頌徳碑を書いてくださっている。
5月21日(金)
先日、総代さんと話をしていて、石泉の話から郵便局の風景印の話に。
石泉文庫の風景印があったことは知っていたけど、現在郵便局のホームページには掲載されていないので、てっきり無くなっているものと思っていた。
郵便局長さんから、その風景印に描かれている樹がいろんな人に尋ねても分からないと言うことだったので、それは石泉文庫にある大きなクロガネモチの樹だと教えてあげたと。
そこで、今日はちょうど親鸞聖人の御誕生日。
郵便局に風景印があれば、今日の日付で押していただこうと広長浜郵便局へ。
郵便局でちょうど局長さんが出て来られたので、風景印がありますか?と尋ねたら、あります!と。
前のがボロボロになったからこのたび新調したのだそう。
官製はがき63円を買って押していただく。
デザインは昔のまま。
石泉文庫、長浜からの瀬戸の眺め、呉の市花 つばき、
そして、左側にある樹。
それが石泉文庫のクロガネモチ。
長浜に寄られた際には、どうぞ記念に石泉文庫の風景印。
それから、郵便局の壁に貼ってあった切手の案内に目が止まる!
右上に飛雲閣!
でも、飛雲閣だけって訳には。。。
3月17日(水)
暑さ寒さも彼岸まで
とは言うものの、今日の気温は20℃。
汗ばむほどの陽気に。
昨年植えた薄墨桜。
ここに来て蕾がいっぱいと思ってたら、どうやら新芽。
今年の花はまだのよう。。。
今年どこまで成長するかな。
今年の春季彼岸会は3月20日の彼岸の中日に朝9時よりおつとめだけ。
おつとめして、法話の代わりに『念佛日和』特別号をお配りする予定。
この薄墨桜の話から「我慢と辛抱」のお話を。
また、先月総合的な学習の時間で専徳寺・石泉文庫へとやってきた広南小学校3年生のみなさんからのお礼状をいただいた。
みんなきれいな字でしっかりと。
実際に石泉文庫に入って、宇都宮黙霖の書いた本を手にとって見ることができたのが印象に残っているみたい。
「3年後の虫干しを楽しみにしています」と書いてくれている子も。
小学校6年生になったら、ぜひともお手伝いお願いします。
2月16日(火)
午前中、広南小学校の3年生が総合的な学習の時間で専徳寺へ。
例年だと、1月の石泉文庫防火訓練に参加して、「ここが石泉文庫?」「中には何があるの?」、そんな導入から、そのあとの総合的な学習の時間で「広南地域の人・文化について調べよう」と、石泉文庫・宇都宮黙霖のことについて話をするのだけど、今年はコロナで防火訓練が中止になったので、いきなり。
出来るだけ3年生にも伝わるようにと思いながら。
そのあとの質問を受け付けると、次から次へと手を挙げてくれる。
例年なかなか手が挙がらないのだけど、今日はストップがかかるまで。
そのあと、石泉文庫へ向かい、2階の書庫へ案内。
グループごとに上がってもらって、
みんなに黙霖さん直筆の本を手にとってもらう。
「全然虫食いがない!」と気づく子がいたり、そのあともいろいろ質問が出る中で、紙の話が出たので、「持ってみてどうだった?」と尋ねると、声を揃えて「軽かった!」と。
実際に見て触るって大切なこと。
いつも薄暗いので、今年はLEDライトをつけて明るくしたら、余計にこの階段が恐怖に感じたらしく、上がるのはよくても、上がった途端に「下りる時どうしたら」と。。。
いつもと違う何かを感じ、これからの学びに活かしてくれたら。
午後から「広南学園校区内補導及び防犯連絡協議会兼長浜駐在所連絡協議会」で広南中学校に。
地域とともに。何ごとも。
12月24日(木)
今日から小学校は冬休み。
昨日、PTAの朝の挨拶当番に当たっていたので、登校する子どもたちに「おはようございます」と声かけ。
夏に当番に当たった時、こちらが挨拶してもモジモジしていた1年生も、昨日は「おはようございます」と声をかけると、立ち止まってお辞儀をしながら「おはようございます」と。
また、「行ってらっしゃい」と続けると、「行ってきます」と言いながら小さく手をふってくれた。
そういう微笑ましい姿を見ると、何だか朝からほっこり。
今日は午後から呉市文化振興課・消防署と来月行われる石泉文庫防火訓練の打ち合わせ。
ところが今朝の中国新聞朝刊。。。
お昼前に市から、消防署の担当者は陰性で、濃厚接触者でもないのですが、不安に感じたりするようであれば延期もできますが、との連絡。
こちらとしては、本堂で充分距離をとって行うので大丈夫ですと。
雨の降る中、市から2名、消防署から2名、総代2名と住職が参加して、ストーブを4基つけて暖を取りながら入口は開けっ放し、距離をとり、マイクを使っての打ち合わせ。
このたび、例年のように石泉文庫での火災を想定した訓練は、石泉文庫の中庭が狭く、密になってしまうため中止。
専徳寺境内で広南小学校の3年生を中心に、防災についての講話、水消火器を使っての消火訓練、天ぷら火災の実験をすることに決定。
ただし、これからの状況次第では、中止となる可能性もあるとか。。。
子どもたちにとってはまたとない機会なので、何とか出来たらいいなと。
石泉文庫防火訓練
1月25日(月)14:00~ (雨天中止)
専徳寺境内にて
緊張感を持ちながら、15分ほどで打ち合わせ終了。
9月29日(火)
今日から石泉文庫の虫干し。
例年7月に法座を開き、虫干しをするのだけれど、今年はコロナ禍で法座を中止し、虫干しだけを涼しくなったこの時期に。
ただ、ここ数日、連日呉市内でのコロナ感染者のニュースを聞くようになり、一段と気を引き締めて。
9時からの虫干しに向けて、石泉文庫には2階から下へ降ろす作業が7時過ぎより。
このたびは、感染防止対策として受付を用意し、参加される方の名前を書いていただく。
今年も広南小学校6年生が総合の時間にお手伝い。
9時に石泉文庫への細道を進み、
石泉文庫から専徳寺へ、蔵書を次々と運ぶ。
小走りで4往復してくれる子も。
本を運び終わると、今度は本堂で干す作業。
最初に総代さんに干し方をデモンストレーションしていただいて、本堂に張ったロープに干していく。
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終わった後、「どうでしたか?」と尋ねたら、「楽しかったです!」と即答。
軽い本に歴史の重みを感じながら、みんな笑顔でいきいきしていたので、まわりも笑顔に。
受け継がれている行事に加わり、次につなげていく。
地域に対する感謝と恩返し。
午後3時から片付け。
そして、明日は9時から残りの半分を干す作業。
明日は雨の予報。
今日は何とか無事終えてほっと。
今夜は法中会。