広南小学校読み聞かせ (15)

9月9日(月)

今朝、2学期最初の読み聞かせ。

今回の担当は1年生。
一番前にずらりと椅子を並べて座り・・・。

今日、読んだのは『チリンのすず』。

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「この本、知ってますか?」

と尋ねると、ほとんど初めての様子。

「この絵本を書いたのは、やなせ・たかしさん。誰だか知ってる?」

「何か、聞いたことがある・・・。」

「アンパンマンの作者です!」

 

母をオオカミ「ウォー」に殺された子羊「チリン」。

オオカミよりも強くなりたいと、「ウォー」に弟子入り。

3年の歳月が過ぎ、ウォーとチリンは羊を襲おうと企てる。

ところがチリンはウォーをだまし、母の仇討ちを遂げる。

でも、 

「ぼくは おかあさんの かたきを とった。しかし ぼくの むねは ちっとも はれない。

ゆるしてくれ ウォー。おまえが しんで はじめて わかった。おまえは ぼくの せんせいで おとうさんだった。

ぼくは いつのまにか おまえをすきになって いたのだ。

もう ぼくは ひつじには かえることが できない。」

何とも考えさせられる結末。

 

「やられたらやり返す。倍返しだ!」という大好評のTVドラマ『半沢直樹』。

見ていてスカーッとするところもあるのだが、果たして・・・。

 

憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む。

 

第2次世界大戦後、敗戦国日本の処遇を決める議論のなか、セイロン(現スリランカ)のジャヤワルナダ氏が、釈尊のこの言葉を引用して賠償請求を放棄することを演説し、各国の賛同を得たため、今日の日本があるのだそう。

 

1年生には、この『チリンのすず』、どんなふうに感じたかな?

2013年9月9日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

講演とビデオの夕べ

9月8日(日)

今夜は年に一度の仏教壮年会・仏教婦人会の共催行事。

 

例年、御講師をお招きしての法話と、ビデオ鑑賞をしているのだが、30~40分のビデオにだんだんと限界を感じる。

ただ、ビデオを長いものにすると、今度は法話の時間を短くしなければならず、限られた時間のなかでそれも難しい・・・。

 

ということで、この度はおつとめの後、ビデオを中心にして、その前後に少しだけ話をすることに。

 

今日紹介したのは、今年1月に101歳でお亡くなりになった詩人、柴田トヨさん

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『99歳の詩人 柴田トヨ ~心を救う言葉~』。

これは2010年の大晦日にNHKで放送されたもの。

その年は宮崎県の家畜に口蹄疫が発症したからと、たくさんの家畜が殺処分され、たくさんの農家の方が苦しんた。

そんななか、柴田トヨさんの詩に救われたのだと。

人生いつだってこれから。朝はかならずやってくる。

昨日、お母さんと娘さん2人が法事でお参りに来られ、少しそれに似た法話をした。

 

そのあと、娘さんから「いつもつらいことばかりなんですけど、どうしたら良いです?」と質問された。

「つらいことばかり?」と聞き返すと、「つらいことばっかりでもないですけど、どちらかというと・・・」と。

 

今年の8月、猛暑が連日続くと、「いつまで続くんだろう・・・」と愚痴をこぼしていた。

でも、夏の次には秋が来る。

当たり前のことかも知れないが、暑いあいだはそんなことが考えられない。

それと同じように、つらい時にはなかなか考えられないですよねぇと話をする。

 

でも、つらい時に「つらい」と言葉にできるっていいことだなと感じた。

今日の柴田トヨさんの詩を聞いていても、そんなことをふと思った。

 

 「自分に」

ぽたぽたと 蛇口から落ちる涙は 止まらない

どんなに辛く 悲しいことがあっても

いつまでも くよくよしていてはだめ

思いきり 蛇口をひねって 一気に涙を ながしてしまうの

さあ 新しいカップでコーヒーをのみましょう

 

11月には柴田トヨさんの半生を綴った映画『くじけないで』も公開されるそう。

 

2013年9月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

ゴッホ展

9月6日(金)

前売り券を買っていたのに、なかなか行く予定が立たず、ようやく広島県立美術館で開催中の『ゴッホ展』に。

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図録を買ったが、やっぱりこの人の絵は実際に見るのと、写真で見るのとでは全然違う。

3Dとまではいかないが、塗り重ねた絵の具でかなり立体感を感じる。

こうした表現方法もあるのだなぁと。

 

一番目に止まったのは、「あおむけの蟹」。

「あおむけの蟹」で検索すると、結構この絵が印象に残った方の多いこと。

 

でも、これも写真では分からないかも。

 

見るもの、聞くもの、ホンモノを見て、ホンモノを聞くことって大事なことだと改めて。

 

先日の台風で、里子のひまわりたちは少し倒れてしまったが、何とかがんばってる。

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2013年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会

9月4日(水)

台風17号が早朝鹿児島に上陸し、朝からこのあたりも暴風雨。

早々と小学校から休校の連絡。

 

台風の進路をニュースで見ながら、今晩の法中会は・・・。

と思っていたが、午前中に温帯低気圧と変わり、そこからがらりと様子が変わった。

 

夕方には青空がひろがり、今宵は星空のもと、大広の真光寺にて法中会。

今日はそれほど大きな議題もなく、確認事項のみで終了。

 

帰宅して、第5回ご縁の会のポスター兼チラシを作成。

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作成といっても、日にち等を少しつついた程度で、あとの作業は担当部長におまかせ。

10月はいろいろと組内行事も重なり、報恩講と合わせて忙しい1ヶ月となりそう。
そんななかで、良いご縁があれば。

お問い合わせは、呉東組各寺院まで。

2013年9月4日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

我聞会 納涼会

9月3日(火)

台風、秋雨前線の雨のなか、福島のひまわり、里子のひまわりの花が咲いた。

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7月に植えたからか、少し小ぶりなサイズで。

 

今夜は呉東組我聞会の納涼会。

みなさん、先日のお葬式があったから、欠席すると思ってみたいだが、せっかくの案内をいただいたので出席。

先日、父の葬式のことでいろいろと知るなかで、父が継職して4,5年くらいしてから副組長として組内の仕事をずっとしていたからと知って、なおさら組内のことを大切にと・・・。

いろいろなことがそれぞれにいろんなことがあるようだが、そのまんまの姿がそれぞれで良いのが大切なことかなと。

2013年9月3日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

雨の日曜日

8月25日(日)

昨日から久しぶりの雨。

渇いたところに恵みの雨と思っていたら、山陰地方では大雨の被害。呉にも大雨警報が。
そこまで降らなくても・・・と、勝手なことを思ってしまう。

 

父の通夜から1週間。

帳場で筆で書いていただいた香典帳を、パソコンに入力する作業がやっと完了。

たくさんの方にご縁をいただいたのだなぁと、分かる方はお顔を思い浮かべながら。

 

ただ、以前仏教壮年会の葬式をテーマとした話の中で、自分が家長になった時、まず親から香典帳を渡され、これだけの方にご縁になってるんだよと伝えられたという話を聞かせていただいたことがある。

自分がその身になって、改めてそのことを知らされる。

パソコンに入力したものの方が何かと便利ではあるが、紙の重み以上に香典帳に重みを感じる。

 

父の葬式の後、2件のお葬式のご縁をいただいた。

こちらのお悔やみの言葉の前に、御遺族の方、葬儀社の方に心遣いの言葉をかけていただく。

 

昨日の葬式は会館葬だったが、導師席に着こうとしたら、足元に何やら黒い・・・。

七条袈裟を着けているので、下をのぞき込むことができなかったが、1匹のコオロギがそこに。
踏まないようにと気をつけながら最後までおつとめしたが、ずっとその場所に。

何かご縁があったのだろうか?

 

何はともあれ、こうしてご縁に遇わせていただくことはありがたい。

 

この1週間の間には、初七日法要も。

お内仏で、長男が導師をつとめ、家族揃って『讃仏偈』のおつとめ。

 

8月もあとわずか。
寺報の作成、報恩講参りの日程調整・・・。
何とか夏バテしないよう、一つずつ。 

前住職 葬儀

8月19日(月)

長い長い一日が終わった。

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今朝、境内の姫白蓮が、珍しく2つ開花した。

それを見ながら、父もお浄土へ往かれたのだな・・・。

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暑い最中、昨夜の通夜、今日の葬儀と、たくさんの方にお参りをいただいた。

 

昨夜の通夜までは、バタバタと葬儀の準備に法務。

動いている間は、それほどしんみりとすることもなく時間を過ごしたが、通夜の開式前になってアナウンスを聞いていると、いろんなことを思い出し・・・。

 

遺族・親族代表挨拶では、涙しながらの挨拶となってしまったが、これは父の姿に教わった。

通夜の挨拶のなかでした父の最後の誕生日の話。

 

先月7月3日の父の誕生日。

恐らく一緒に過ごせる最後の誕生日だと思っていたが、その日は母が昼間留守にしていたので、私が代わりに昼食を運んだ。

「わしゃ、もうだめじゃ・・・」と一言つぶやいて、しんどそうに横になったままだった。

 

それでも、2人の孫が幼稚園と小学校から帰ってきて、「お誕生日会をしよう!」というと、ほとんど寝たきりで車椅子にも乗らなかった父が、車椅子に乗って居間へと。

孫たちの元気いっぱいの「はっぴばすでー とぅーゆー・・・」の歌を聞き、ロウソクを孫たちが吹き消して、「おめでとう!」といった途端、父が嗚咽するように声を上げて泣きだした。

そんな姿を初めて見て、少し驚いたが、そのあとは笑顔で孫たちと一緒に記念写真。

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このときの写真が最後の写真となった。

 

言葉はなかったが、その泣く姿に父のメッセージが伝わった。

これがおじいちゃんから孫たちへの最後の大切なプレゼント。

言葉だけでなく、泣く姿、笑う姿でもこころが伝わる。

 

私の泣き声で話す姿が、我が子たちにどう映ったかな。

 

最近は『涙活』なんて言葉も聞く。

涙を流せない、流すことが出来ないから、わざわざ泣くためのイベントに参加するのだそう。

 

ここ数日、たくさんの方々にお手伝いをいただき、たくさんの方々に父との思い出話を聞かせていただいた。

そんなこともあり、今日はみなさんに甘え、泣かせていただいた。

 

次男には、まだ「死」というのが理解できていないようで、無邪気に棺を覗いたりもしていたが、棺に花を入れる時には一番そばで入れていた。

火葬が終わり、白骨となった父の姿を見て、「おじいちゃんがこわれてる・・・」と寂しそう。

 

ここ数日で、いろんなご縁をいただいた。

 

還骨が終わり、人がだんだんいなくなり、静かになったところで、今夜は導師としてお通夜に。

みんなそれぞれ、別れのご縁をいただいている。

 

帰宅すると、月明かりに虫の声。
お盆ももう終わったのだな。

 

本当にこのたびはみなさまにお世話になり、ありがとうございました。

 

2013年8月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

前住職 往生

8月16日(金)

昨夜9時19分、父であり、前住職 大洲曠昭 が静かに息を引き取った。
先月誕生日を迎え、満84歳。

昨日はお盆参り、月忌参り、法事に葬式と、慌ただしい一日。

 

午前中、お参り先にメールが届く。

病院から血圧が下がってきたから来てくださいと連絡があり、母が向かった。

と。

一件終わるたび、携帯を見る。
死に目にあうことはできないかなと半ば覚悟をしながら。

 

ちょうど前夜のお通夜に参ったとき、喪主の方が、血圧が下がってきたから来てくださいと施設から連絡があり、それから3時間後に息を引き取ったのだと、挨拶のなかで言われていたので。

 

それでも、法務を終えるまで、その後の連絡がなかった。

還骨が終わり、病院に行くと、意識はないが呼吸をしている父の姿。

 

夜、長浜・津久茂自治会主催の戦没者追悼法要があったので、汗だくになりながら入江神社で住蓮寺御住職と一緒におつとめ。

 

帰宅して汗がひいた頃、再び病院へと。

夕方よりも、少し呼吸が浅く感じる。

喉の動きを見ていたら、その喉の動きが突然止まった。

首の血管がゆっくり脈打つのが見えるので、大丈夫なのかなと思っていたら、看護師の方が来られて、先生を呼びますから連絡される方がいれば連絡してくださいと。

電話をして、自宅で待機していた家族が病室に集まる。

 

そろったところで、静かに脈が止まり、そのまま・・・。

 

まるで、線香花火の小さな灯りがスーッと消えるように。

 

真宗は平生業成、臨終は問わずとはいいながら、最期をこうして迎えられたことには感謝。

 

その後、葬儀社に連絡をして父と帰宅。

 

今朝は総代さん方に集まっていただき、これからのことについていろいろとご相談。

そして、葬儀社との打ち合わせ。悔やみに来られた方への挨拶。

その間をぬって月忌参りに墓参り。そして、資料作り。

 

バタバタと今日も一日が終わる。

 

土日は予定も入っているので、少し葬式を延ばして、

 通夜 8月18日(日) 18:00

 葬式 8月19日(月) 11:00

そのため、18日の夜席から予定されていた法座も中止に。

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いろいろあったけれど、バタバタしていて忘れてしまいそうなので、とりあえずここに今日の一日を残すことに。

ご縁のあった皆さんから、いろいろと私の知らないことを聞かせていただく。

 

いろいろとありがとうございました。称名

2013年8月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

お盆 長浜夏祭り

8月14日(水)

お盆、真っ只中。

依頼のあった初盆のお宅、お盆に家族が集まるからと法事をされるお宅、朝からずっとお参り。

小さなお子さんがたくさん集まったお宅の初盆では、一番前に正座して座っていた子が、終わってもモジモジと。

「足を崩していいよ」と言っても、しびれているらしく。

少し間を置いて、「今日はぼくのたんじょうび」とはにかんで。

「おめでとう!いくつになったの?」

「7歳」

お盆に集まったたくさんのいとこたちに祝ってもらうのかな?
それも亡くなった曾おばあちゃんのご縁。

 

今夜は、昨年天候が悪く、中止となった西脇神社の夏祭り。

今年は猛暑のなか、2年ぶりに開かれた。

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太鼓に笛の囃子。

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道沿いに灯籠を飾り、長浜祭り愛好会がいろいろと祭を盛り上げる。

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そして、御輿を載せた漁船が、灯籠を海ヘと流しに。

 

夕方、その灯籠を集めている桟橋へ行ってみた。

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すでに船には灯籠がいっぱい。

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そこで、「南無阿弥陀仏」と書かれた灯籠をいくつか見る。

これが長浜のお盆の夏祭りだな。

 

2013年8月14日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

おばけ

8月10日(土)

暑い・・・。

今日は特に暑く、40度を超えたところもあるとか。

こんな暑い日は、おばけ

 

東広島市美術館で開催中の第28回 現代絵本作家原画展『真夏のおばけカーニバル』へ。

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このたび出品された『おばけのてんぷら』(せなけいこ作)は、息子たちが大好きで、何度も何度も読んだ絵本。

その原画が見れるということで。

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5名の作家の作品が紹介されていたが、さすがに原画はすばらしい。

午後3時をまわった頃に行ったので、ほとんど貸し切り状態。

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こんな楽しいおばけを見ながら、“おばけが怖い”なんて・・・と。

 

以前、門徒さんから、幽霊か“おばけ”か知らないが、いろいろと見た話を聞いたことがある。

否定する根拠はないので、「へ~」っと聞かせていただくだけなのだが、それを怖いと思うのは、自分のこころの問題かなと。

心残り、未練、後ろめたさ、そこにいろんな理由を求めるのかも知れないが、何にも不安、迷いがなかったら、「怖い」というのは無くなるかな。

 

恐がり屋の息子にも、もし何か見ても、普段通り「こんにちは」と挨拶でもしておいたらって。

とはいえ、そんな私も真夜中の真っ暗な本堂に行くのは、いろんな意味で躊躇する。

 

それでも、それで涼しくなるのなら・・・。

 

2013年8月10日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku