石泉文庫消防訓練

1月17日(木)

午後2時より石泉文庫にて消防訓練。

1月26日が59回文化財防火デー。
呉市内6ヶ所のうち、石泉文庫がトップを。

1月17日(木)  石泉文庫及び塾・僧叡の墓 (県史跡)
1月19日(土)  桂濱神社 (国重文)
1月20日(日)  多賀雄神社 (呉市有形文化財)
1月25日(金)  旧呉鎮守府司令長官官舎 (国重文)
1月26日(土)  向日原神社 (呉市有形文化財)
1月27日(日)  豊町御手洗地区 (国重要伝統的建造物群保存地区)

昨年、雨で中止となり、2年ぶりの開催。

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いつもは地域の方を中心に開催されていたが、このたびは広南小学校3年生も参加。

スモークが焚かれ、石泉文庫から出火。

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消防署へは火災報知器から自動的に連絡が入る。

連絡を受けた消防士が到着するまで、地域の方による初期消火。

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消防車が到着するも、細い道のため、専徳寺や住蓮寺辺りの消火栓から石泉文庫までホースを延長して消火活動。

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無事、消火活動終了し、場所を専徳寺境内へ移して、消火器の使い方などの講習。

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小学生は、ちょうど今、社会科で習っている呉市山林火災(大張矢山林火災)当時の話を聞かせていただく。

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そして、消火器の使い方について。

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消火器は、何と15秒しか使えない。
慌ててしまうと、たいへん。
やっぱり、日頃からの心がけが大切。

その前に、まずは「火事だ!」「○○さん!通報お願いします!」と、まわりの人に伝えることが大切ということを学ぶ。

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最後に、今年は天ぷら火災の怖さの実演見学。

小学生も一緒に参加しての消防訓練。
この文化財防火デーは、単に訓練だけでなく、広報も大切な一つ。
広くみんなに知っていただくこと。

そういった意味では、有意義な消防訓練に。

また、みんな他の興味も出てきた模様。
石泉文庫の中を見てみたい。宇都宮黙霖さんのことを知りたいと。

地域のことに興味を持ち、そして大切にするこころを。

 

今日は子どもたちを通して、いろんなことを学んだ。

2013年1月17日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 3日目

1月16日(水)

晴れてはいるが、冷たい朝。

今日の朝席で、当山専徳寺の御正忌報恩講も御満座。

親鸞聖人のご命日。
何とか声も持ちこたえ、終えることが出来た。
これで、秋のお彼岸明けから1年の3分の1を費やして続いてきた報恩講が、おかげさまで一段落。

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ホッと一息つきたいところだが、そんなときに襲ったのが阪神淡路大震災(1995)。

御正忌明けの1月17日の朝を思い出す。

 

明日は石泉文庫の防災訓練。

1月26日が第59回文化財防火デー

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それに先だって、呉市では一番最初に開かれる防火訓練。

今回、初めて広南小学校の3年生が参加。

ちょうど社会科で、昭和46年(1971)4月27日に発生した呉市山林火災(大張矢山林火災)のことを勉強中。

長浜の方を含む18名の消防士が亡くなられた、戦後史上もっとも痛ましい山林火災。

 

そのことを学んでいる児童たちが、明日の訓練に参加される消防士の方々の姿をどのように感じるのだろう。

ご用心、ご用心。何ごともご用心。

2013年1月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 2日目

1月15日(火)

今日はおたんや。

「おたんや」とは、「大逮夜(おおたいや)」が訛ったことば。

「逮夜」とは、もともと亡くなった日(命日)の前夜を指すようだが、親鸞聖人の月命日(毎月16日)の前夜を「逮夜」、祥月命日(1月16日)の前夜を「大逮夜」と呼ぶようになったところから、「おたんや」と呼ばれるように。

 

夜席には、大晦日に使った蓮のキャンドルを親鸞聖人像の前にお供え。

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このたびのご縁で拝読している『御俗姓』に説かれている

かの御恩徳のふかきことは、迷盧八万の頂、蒼溟三千の底にこえすぎたり

「迷廬八万(めいろはちまんの頂」とは、とても高い山の山頂。「蒼溟三千(そうこうさんぜん)の底とは、とても深い海底。

それだけのご恩に報いていく「報恩」、その意味をうかがっていく。

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夜席は中休みをいただいてぜんざいを。

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そして、『御伝鈔』を拝読。

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すべてを拝読することは出来ないので、上下巻より2段ずつ。

このたびは先日の住蓮寺でのご縁、『弁円のなみだ』にあやかり、読ませていただいた。

 

その後、後席をつとめる。

今日は朝から法座・葬式・法座・還骨・通夜・法座と声を出しっぱなし。
終わる頃には喉がパンパンに。

明日の朝席で御満座。

お寒いなか、ようこそのお参りでした。

2013年1月15日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

御正忌報恩講 1日目

1月14日(月)

今夜から当山専徳寺の御正忌報恩講。

成人の日で世のなかは祝日。
長浜から広へ向けての峠から見えるのは雪化粧した灰ヶ峰。

朝から法事、葬式、御正忌の準備、通夜と終えて、慌ただしく報恩講に。

通夜へ行く途中、いつもの場所で久しぶりにタヌキとにらめっこ。
病気なのか、地肌が見えるくらい毛が抜けていた。
これからますます冷えそうなので、大丈夫かな。

 

今夜は寒いなか、たくさんのお参りをいただいた。
『御俗姓』を拝読してのご縁。

明後日の朝席まで、お誘いあわせてお参りを。

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2013年1月14日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

住蓮寺御正忌 ~王さまとハトとタカ~

1月12日(土)

今朝8時30分より、昨日に続いて隣寺の住蓮寺へ御正忌報恩講に。

今日は長浜日曜学校“新年お楽しみ会”も兼ねて、子どもたちと一緒のご縁。

「らいはいのうた」をおつとめし、まずは長浜にお住まいのM氏が腹話術と手品を披露。

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そのあと、昨日に続いて、安藤けいいち師の人形説き(ひとり人形芝居)。

子ども向けに2つの作品を上演。

最初は「なかよし」。

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そして、「王さまとハトとタカ」。

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この「王さまとハトとタカ」という話は、お釈迦さまの前世の物語、『ジャータカ物語』より。

浄土真宗本願寺派 総合研究所 「いのちの天秤」

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大きい小さいにかかわらず、いのちの重みはみんな等しい。

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昨日の「弁円のなみだ」とはひと味違った人形説きの世界。

子どもたちは何を思っただろう。

どんな世界に生まれても、どのいのちも尊い。
ただ、その尊いいのちをいただいて、私たちは生きている。

 

「おたんやの市止まり」

親鸞聖人のご命日にはお精進。
肉や魚を食べず、精進料理をいただいていた。
特にここ安芸門徒の地では。

親鸞聖人のご命日の前夜、「大逮夜(おおたいや)」。
それがなまって「おたんや」と呼ぶようになったそう西教寺ホームページ参照だが、それが御正忌の法座自体を表すようになり、数日間お精進が続くので、だれもその時期に魚や肉を買わないため、市自体が休業に。
したがって、漁師さんたちもこの時期は休業。

それが、時代とともに安芸門徒ばかりでなく、いろんな宗教を持たれた方が増えてきた。
そんなこともあり、市を休業することもできず、この「おたんやの市止まり」もなくなった。

 

「精進料理」とは、何も肉や魚を食べず、野菜だけを食べることをいうのではない。
ベジタリアンの方が毎日食べている料理が精進料理かというと、それは違う。

つつしむこころを持ち、いつも美味しい美味しいといただいていることに、「ハッ」とこころが動かされるご縁。

 

親鸞聖人の御命日を通して、「いのち」のこと、いろんなことに気づかせていただく。

2013年1月12日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

住蓮寺御正忌 ~弁円のなみだ~

1月11日(金)

今日と明日、隣寺の住蓮寺にて御正忌報恩講。

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今日の夜席と明日の朝席は、安藤けいいち師をお招きして人形説き(ひとり人形芝居)が。

今夜は大人向けに「弁円のなみだ」。
そして、明日の朝は日曜学校の子ども向けに、「王さまとハトとタカ」を上演。

初めての人形説きのご縁にあわせていただいた。

 

安藤けいいち師は、浄土真宗本願寺派の僧侶でもあるが、人形劇の世界ではたいへんな方。

NHKの「ひょっこりひょうたん島」「英語であそぼ」「おかあさんといっしょ」をはじめ、最近では「新☆三銃士」の主役ダルタニアンの人形を操っていたそう。

その方が演じる「弁円のなみだ」。

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正信偈のおつとめの後、外陣を暗くして上演。

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母に会いたいときは、母上と呼びなされ。この母は、母上という声となりて、つねにそなたとともにおりまする。

幼い頃に死に別れた母の臨終のことばを思い出し、それが「なんまんだぶ」へと・・・。

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人形劇は臨場感。

久しぶりに、良いご縁をいただいた。

生で観る人形劇は、20年ほど前にベトナムのハノイで観た水上人形劇以来。
あのベトナムの水上人形劇も、元々はお寺が発祥。

言葉は分からなくても、たいへん楽しく観ることが出来たのを思い出す。

 

絵解き、落語、そして今日の人形説き・・・。
いろんな芸能にまで発展したもののルーツは、いかに伝えるか。

 

上演後、親鸞聖人が好物だったと言われる小豆。
その小豆を使った“おぜんざい”をいただいて帰る。

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住蓮寺でいただくおぜんざい。
思い起こせば、日曜学校に通っていた頃以来。

明日も朝席。
今度は子どもたちと一緒に。

2013年1月11日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 御正忌報恩講 2日目

1月10日(木)

昨日に引き続き、朝席と昼席、小坪説教所の御正忌報恩講をお取り次ぎ。

朝、小坪への道中、昨年通ったときと違うことを思い出す。
昨年は呉市営バスが走っていたのに、今は広電バスが走っている。
そして、小坪から広南小学校へバス通学してくる児童のため、バス停に自治会の方が立っている。

それから、去年はこの小坪の御正忌が終わった後、本願寺の御正忌にお参りさせていただいた。

一年間のことがいろいろと思い起こされる。

 

今日も朝席と昼席、昨日に引き続き、『御俗姓』のご縁。

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ようこそのお参りでした。

明日から隣の住蓮寺にて御正忌報恩講。
そして、来週からいよいよ専徳寺の御正忌。

体調を整えて、『御俗姓』に説かれるところの「無二の勤行」、おつとめさせていただく。

2013年1月10日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

小坪説教所 御正忌報恩講 1日目

1月9日(水)

今日から本願寺では御正忌報恩講。
このたび751回目のご命日を16日に迎える。

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例年1月14日から16日まで専徳寺。
その前に小坪説教所の御正忌を勤める。

今日は昼席と夜席の2席、お取り次ぎさせていただく。

 

このたびは蓮如上人の『御俗姓(ごぞくしょう)』。

本願寺では14日の初夜、拝読されるが、あまり触れる機会のないお聖教なので、冊子にしたものを配り、拝読させていただく。

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本文が見開き4頁におさまるよう制作し、とりあえず30部用意していったが、お昼の席ではちょうどなくなった。
それを少し速めに拝読し、そのこころをいただいていく。

以前、お通夜の時に拝読する「大聖世尊章」を、A4サイズ一枚にプリントしてお配りしたことがある。
ありがたいことに、今でもお参り先にそのプリントが御文章箱のなかや、クリアファイルにとじて経卓に置かれていたりするのを見かける。

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夜席は昼席ほどのお参りはないが、皆さんお聴聞。

明日の朝席、そして昼席で御満座。

ようこそのお参りでした。

 

2013年1月9日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 新年互礼会

1月8日(火)

今夜は仏教壮年会の新年互礼会。

いつもより一時間早い6時30分より。

いろいろと他の都合と重なり、20名ほど集まってスタート。

 

本堂で重誓偈のおつとめをした後、住職の話。

先日の除夜会の話をさせていただいた。
おおむね、蓮のキャンドルの反応は良かった。

このたびは初めての企画なので、一度やってみないと分からないと言うこともあり、私が蓮の花を作って用意したが、今度は仏教壮年会や仏教婦人会のみなさんに手伝っていただくことも出来るかな。

次回はもっとたくさんの花を咲かせたらと思う。

 

その後、集会所に場所を移し、会食。
寒いので今日は熱燗をいただく。

明日から本願寺では御正忌報恩講。

こちらは明日から小坪説教所の御正忌報恩講に出講。
明日の昼席から明後日の昼席まで、2日間お取り次ぎをさせていただき、当山専徳寺では14日夜席から16日朝席まで勤めさせていただく。

このたびは『御俗姓』を皆さんと一緒に拝読させていただきながら、御正忌のご縁をいただきたいと思い、準備中。

2013年1月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

雪とパイナップル

1月7日(月)

今日、本が届いた。

今年初めの本『雪とパイナップル』。

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届いてすぐに読みはじめ、あっという間に読み終わる。

著者は、医師 鎌田 實 氏。
チェルノブイリ原発事故が影響で亡くなった少年の出来事を「大人が読む絵本」に。

人間ってすごい。
最愛の者を失った悲しみだって、人間は乗り越えることができる。
溢れる悲しみのなかで、人間は感謝することができる。
人間は国境を越えて、民族が違っていても、宗教が違っていても、文化が違っていても、歴史が違っていても、人間は理解しあえる。

絶望のなかに、新しい、小さな希望が見えた。

実はこの本との出あいは坂田明氏のCD。

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坂田明氏の『ひまわり』(2006年)というCDの存在を知り、先日購入。
何ともこころに沁みる『ひまわり』。

このCDは、鎌田實氏と一緒にチェルノブイリを旅した坂田氏の作品で、鎌田氏の「がんばらないレーベル」から出て、収益金は日本チェルノブイリ連帯基金を通じて、チェルノブイリの子どもたちへの医療支援、そして、東日本大震災の被災者支援に使われるのだそう。

 

東日本大震災を通して、ふたたびチェルノブイリのことがクローズアップ。

ひとりの子どもの涙は、人類すべての悲しみよりも重い。 

子どもたちが希望を持ち、願いを持てるそんな世界を・・・。
そんなことを感じる作品。

2013年1月7日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku