仏教壮年会 12月例会

12月8日(木)

今夜は今年最後の仏教壮年会の例会。

今年最後ということもあり、今年のいろんなことを振り返りながら話をさせていただいた。

 

「安穏のともしび」にはじまり、「願」のバッジ、先日の落語会等、今年は「」と「」をテーマに動いてきたこと。

そして、このブログのことも話した。

今のお寺は「葬式仏教」といわれている。
外から見える姿は葬式と法事くらいだろう。
これだけ情報化社会といわれながらも、なかなかお寺の実態が見えてこないということに問題があるような気がした。

また、昨年「無縁社会」ということばが生まれた。

 

今日は12月8日成道会。
お釈迦さまが悟りを開かれた日。

お釈迦さまは悟りを開かれ、すべてのことは縁によって起こっていると「縁起(因縁生起)」の教えを説かれた。
そのことに気づく御縁がないから、「無縁」ということばが生まれてくる。

 

そこで、葬式と法事のことをほとんど記すことなく、お寺としてどれだけのことを記すことが出来るだろう。
そんなことから、このブログをスタート。

 

先日お参り先で、

「携帯電話で息子にブログを見せていただきました。」

と。

家のなかでお寺のことが話題になれば、次の世代に御縁がつながっていく。

750回大遠忌を迎え、次の800回を迎える世代に。

 

どこまで続くか分からないが、とりあえず出来ることから一歩ずつ。

2011年12月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

白石説教所報恩講 2日目

12月8日(木)

白石説教所の報恩講、2日目。

朝席と昼席。

昨日に引き続いて、『阿弥陀経』のこころ。

 

朝、小雨の降るなか、説教所に伺うと、すでにお斎の準備をされていた。

何食分のお斎を準備されているのか尋ねたら、100食から110食分作っているとのこと。

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昼席が御満座で、お斎も用意されていたが、お葬式ができたため、お斎は持ち帰らせていただくことに。

 

この白石説教所は、この地域の方による白石講が中心となって活動。
熱心にいろんなことをされていると聞く。

受け継がれてきたこのご縁を大切に。

ようこそのお参りでした。

2011年12月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

白石説教所報恩講 1日目

12月7日(水)

今日から白石説教所の報恩講。

今日の昼席から明日の昼席までの4席。

 

白石説教所の報恩講は、大広の真光寺・善通寺、そして専徳寺の3ヶ寺が順番にお取り次ぎ。
平成14年以来、4回目。

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このたびは一代結経『阿弥陀経』のこころ。

2011年12月7日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

むくり屋根

12月5日(月)

今週は胡子・明神地区の報恩講で、今日は胡子。

 

東京国立博物館で開かれていた特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」が昨日4日に閉幕。

入場者が21万人を超えたそう。(朝日新聞) 

ちなみに京都で開かれた「親鸞展」は18万人。(真宗教団連合)

初めての合同展ではあったが、残念ながらこの時期に東京までは・・・。

 

大遠忌を記念した行事が一つずつ終わっていくが、記念の出版物はまだまだしばらくありそう。
注文しておいたDVDが届いた。

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大遠忌を記念して製作されたDVD『飛雲閣』。

改めて飛雲閣を見て、金閣や銀閣とは違う美しさを感じた。

唐破風と入母屋が左右非対称に作られており、外側にふくらんだむくり屋根もあって、いろんな様式の屋根が混在している。
また、いろいろと謎の多い建造物だとか。

 

専徳寺の向拝も唐破風。そして大屋根には珍しいむくり屋根。

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いつも見上げる屋根しか見ないが、お参り先からたまにこうして見ると、ひと味違って見えるもの。

 

2011年12月5日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 境内清掃

12月4日(日)

雨も上がり、青空の下、午後から仏教壮年会の境内清掃。

毎年この時期の境内清掃の一番大変な作業は、

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イチョウの落ち葉ひろい。

今年は暖かかったので、葉っぱがまだまだという感じだったが、この二日間の雨で、かなり散った。

雨樋にも葉がつまるため、はしごをかけ、屋根に登って大掃除。

 

イチョウの葉は、燃えにくい。そして、腐りにくいために腐葉土には向かない。
そのため、処分に困るが、イチョウには防虫効果がある。

石泉文庫の蔵書を虫干ししていると、挟んであった昔のイチョウの葉がヒラヒラと落ちてくる。
また、以前は虫除け用にと、この葉を取りに来る方もおられたとか。

 

今月14日には、仏教婦人会の本堂の清掃と報恩講。

 

そして、新年を迎える準備。
いよいよ年の瀬である。

2011年12月4日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

師走

12月1日(木)

今日から師走。

昨日は汗ばむほどの陽気であったが、今日はどんよりした天気に、冷たい風。

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今日と明日は津久茂地区の報恩講。

報恩講が終わると、来年度の年回法要の案内に年賀状・・・。
一息つく間もなく年を越し、そしてすぐに御正忌報恩講。
750回大遠忌、御正当の報恩講である。

広島別院では、御正当の1月16日に団体参拝をし、通常の別院での法要はしないことになったそう。
ただし、本願寺へ参拝できない方のために、本願寺のインターネット中継を共命ホールで放映する予定と、昨日の法中会で聞く。

 

専徳寺の御正忌報恩講は、例年どおりの予定。
ただし、内容についてはこれから。

2011年12月1日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

呉東組法中会

11月30日(水)

今夜は2件のお通夜を終え、阿賀の宝徳寺にて呉東組法中会。

組長会での報告。

そして、先日のご縁の会の報告もおこなわれた。

一組のカップルが誕生し、雰囲気も良かったということで、次回の日にちを早めに決めてしまうことに。

予定では、来年の4月22日(日)。

 

そして、先日急遽決まったイベントが発表された。

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キンナラ・アルパナ

キンナラとは、「緊那羅」と漢字で表記し、インド神話に登場する音楽の神で、仏教では天竜八部衆のひとつに数えられる。
天竜八部衆は、仏教以前の古代インドの神々が仏教に帰依したもので、有名な興福寺の阿修羅像はそのひとつ。

その名をつけたアメリカの雅楽・太鼓グループが、インド舞踊グループ“アルパナ”とコラボレーションで日本公演をおこなうことに。

今回、広島別院での広島公演に続き、呉東組でも開催することに。

12月22日(木)14時より、川尻光明寺にて。

このたびの公演は、“東日本大震災支援広島公演”。

海を渡った雅楽・舞楽・太鼓の音、そしてインド舞踊とのコラボレーションをご覧ください。

くわしくはこちらに。

2011年11月30日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

報恩講もあとわずか

11月29日(火)

今日で長浜東地区の報恩講が終了。

今日は11月末とは思えないほど暖かい一日。

 

以前は報恩講参りを留守のお宅でもすることがあった。
玄関の鍵が開いており、お仏壇には電気が灯され、準備もしてある。

あるとき、留守宅に上がり、お参りをしていると、後ろの戸が開く音がした。
家の方が戻られたのだと思い、読経を続け、『御文章』を読むためにからだの向きを後ろに変えた。
すると、後ろに座っていたのは、家の方ではなく、ネコがチョコンと座って、じっと見ている。

せっかくだから、ネコに向かって「聖人一流の御勧化のおもむきは 信心をもって本とせられ候」と、『御文章』を拝読。
ネコはじっと身動きもせずに聞いている。

そして、お参りが終わり、ネコにお辞儀をすると、ネコはスーッと部屋を出る。
私も続いて玄関へ向かうと、今度は玄関先に座ってお見送り。

 

今はどこの家庭も防犯のため、施錠され、留守宅へお参りすることはほとんどなくなったが、以前は留守宅でもそんなほのぼのしたご縁があった。

 

報恩講参りもあと2週間ほど。

喉を痛めないように注意して。

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2011年11月29日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

長浜小学校 学習発表会

11月27日(日)

今日は長浜小学校の学習発表会。

長浜小学校としての最後の学習発表会。
一つ一つが最後・最後。
大切な時間を感じる。

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ただ、法務の予定があり、見ることの出来たのは、長男の出演した1,2年生の「ブレーメンの音楽隊」と、

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妻の出演したPTAのコーラス。

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残念ながら、ここまでしか見ることは出来なかったが、お天気にも恵まれ、父兄をはじめ、地域の方もたくさんご来場。

 

はじめの校長先生の挨拶のなかで、今回の発表会のテーマを発表。

こころをひとつに

現在おこなわれているバレーのワールドカップ。
その選手達のユニホームに、「こころはひとつ」の文字。
そして「こころをひとつに」という思いで戦う選手の姿を見て、そこから今回のテーマをいただいたそう。

こころはひとつ。

ひとりひとりがバラバラだと、1+1=2とならず、むしろマイナスになってしまうこともある。
でも、こころをひとつにみんなが望むと、1+1が2以上の大きな力になることも。

この言葉は、東日本大震災以来、特にスポーツの世界で使われているように感じる。

どんなに離れていても心は一つ。一人じゃない。みんながいる!みんなで乗り切ろう!You’ll never walk alone

震災直後の3月15日。
イタリアのインテル所属の長友佑都選手が、試合後にこのメッセージを書いた日の丸を大きく掲げた。

長浜小学校の名前は無くなっても、広南小学校として新たな出発が待っている。

こころをひとつに。

 

今、専徳寺の境内では、イチョウの葉が散り始めた。

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このイチョウの大木。
話によると、今よりももっと背の高いイチョウの木だったのだそう。

ちょうど一週間前の落語会が終わった後から散り始めた。

 

イチョウ

漢字で書くと、「公孫樹」。

公とはおじいさんを意味するのだそう。
おじいさんがイチョウの種を植えても、その実を食べるのは孫の代。
長い時間をかけて、実がつくようになる。

そう思うと、何とも時間がゆったりと流れていること。
この木は、この長浜の出来事を一番よく知っているかも知れない。

長浜小学校のはじまりも、今日の長浜小学校最後の学習発表会のことも。

 

ちなみに専徳寺のイチョウは雄。
待てど暮らせど、ギンナンは降ってこない。

 

2011年11月27日 | カテゴリー : 地域 | 投稿者 : sentoku

一体感

11月22日(火)

報恩講、昨日は沼田地区の北側を。

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今日は沼田の南側。

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朝晩は冷え込んできたけれど、日の当たる場所はポカポカと穏やかな2日間。

 

お参り先で、落語の話をされる。

「初めて生で落語を見させていただきました。」

と、笑顔で。

 

本堂でたくさんの笑い声。

みんなで笑うと会場に一体感が生まれる。

一番後ろの席から、久しぶりにそんなことを感じさせていただいた。

 

蓮如上人は、みんなでおつとめできるようにと、親鸞聖人の書かれた『教行信証(顕浄土真実教行証文類)』の正信念仏偈と、三帖和讃を合わせられた。

以前、テレビの蓮如上人の特集で、一人で歌うのと大勢で歌うのに違いがあるかという実験をした。

すると、一人で歌うよりも大勢で歌う方がひとりひとりの声が大きくなるという結果が出た。

みんなで唱えると大きな声で唱えられる。
一体感がそこに生まれる。

 

お寺はそんな場所。

ひとりでないよ、みんな一緒。