専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
10月9日(木)
今日は中央仏教学院の卒業生が、「芸轍をたずねる旅」と題して、石泉文庫の見学に。

50名近くの方が、安芸のお寺を3ヶ寺訪れるそうで、専徳寺は2ヶ寺目。
讃仏偈のおつとめの後、石泉文庫の由来等30分ほどお話させていただく。
そのあと、石泉文庫、住蓮寺と案内してお見送り。
みなさん、薄暗い石泉文庫の2階に上がってぎっしりと詰まった書庫を見ると、「わー・・・」っとの声。
江戸時代よりずっと受け継がれていることが伝わったよう。
青空のもと、ようこそのお参りでした。
10月8日(水)
今夜は仏教壮年会の例会で、報恩講。
お饅頭のお供えをし、そのあとお下がりとしてみなさんに。
ちょうど皆既月食にあたるため、今夜のテーマは“月”。
月といえば、お釈迦さまの前生の話としてジャータカに現れる月のうさぎ。
日本には、飛鳥時代に天寿国繍帳、平安時代に『今昔物語集』などに現れ、とても馴染みのある話。
そして、『涅槃経』に説かれるアジャセ王のためにお釈迦さまが月愛三昧に入られる話。
正信偈をおつとめした後、詳しく話していたら皆既月食が見られなくなるので、かいつまんで話をし、後は帰ってゆっくり読んでくださいと、プリントにして配る。
法然聖人の、
月影のいたらぬ里はなけれども ながむる人のこころにぞすむ
毎日月を眺めてる人は少ない。
それでも、今日のように皆既月食だからと月を眺める人もいる。
「皆既月食だからって何?」と、無関心な人もいる。
阿弥陀さまの光が届いてるといっても、それに気づかない人、無関心な人、いろいろ。
今日くらいは、月を一人で見るもよし、二人で見るもよし、家族で見るもよし、それがご縁となればと、早々と例会を切り上げる。
みんながいなくなった境内で、息子と一緒に月を観る。

本堂の向拝から東の空を見ると、ちょうど親鸞聖人像の傘の上に赤い月。
それがだんだんと明るくなって・・・。
みんなにやさしい光が届いてる。
10月6日(月)
心配された台風は、朝にはおさまって。
今年は月曜日が慌ただしくなったため、小学校の読み聞かせは休ませていただくことにしていたが、人手が足らないからと声をかけられ、何とか朝の30分、万障繰り合わせて復帰することに。
今日の担当は6年生。
読んだ本は、オーストラリアの『ぶたばあちゃん』。
『ぶたばあちゃん』と題名を紹介すると、クスっと笑いが起こったが、この本のテーマはいつも一緒に過ごしていた“ぶたばあちゃん”と“まごむすめ”の迎えた最期の時間。
重いテーマの中に、ぶたばあちゃんとまごむすめのあたたかい物語。
こうした最期を誰もが望むのかも知れないけれど、なかなかこんな別れは・・・・。
でも、ぶたばあちゃんが最後の「ごちそう」と散歩に出かけ、まごむすめと一緒にいつも見ている光景を、「ごらん!」「ごらん!」と、
こころゆくまで、ながめ、耳をかたむけ、においをかぎ、すべてを味わうことができたのです。
いつ最期を迎えても良いように、普段から目の前にあること、些細なことでもきれいだな、ありがたいなと感じられると良いだろうな。
6年生にはどんなふうに映ったか分からないけど、まごむすめのようなやさしい心で。
10月3日(金)
今日はいろんな一日。
広南小学校で「広島県小学校体育研究大会呉大会」が。
PTAがそのお手伝い。
8時から9時まで駐車場の案内板を持って1時間。
その後は予定があったので、何のお手伝いも出来ず、すべて終えて帰宅すると、何とお弁当が届いていた。

この日のために特別に作られた広南小学校オリジナル「風の子 塩の香 元気弁当」!。
呉の特産物がふんだんに使われたお弁当。これに長浜名物のうどん豆腐が振る舞われたとか。
1時間だけしかお手伝い出来なかったのに、恐縮。
前日まで天気予報は雨だったので、お天気になって何より。
そして、夜は午後6時より善通寺にて呉東組仏教壮年会連盟の研修会。

研修課題は「阿弥陀さまとの出遇い ~若いお坊さんの話を聞いてみませんか!~」。
この研修課題も3年目。
このたびの御講師は、広島別院職員 平 真沙美 先生。
平等心をうるときを
一子地となづけたり
一子地は仏性なり
安養にいたりてさとるべし (浄土和讃)
名前に込められた親の願い、誕生日の意味、「親の心子知らず」・・・。
親心を通してのお話。
分かってはいても、なかなか・・・。
自分が親となって何となく。
それでも、・・・。
そんなことお構いなし。
親の願い、仏さまの願いはとっくに届いてる。