ぶろぐ

専徳寺のぶろぐです。

お寺のこと、地域のことを綴ります。


 

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広南小学校読み聞かせ(21)

12月16日(月)

今日は今年最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は4年生。

先週まで図工の時間に版画をしていたということで、ちょうど版画の絵本を見つけた。

『雪の写真家 ベントレー』

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雪の大好きな少年だったウィリー・ベントレー。

かあさんにもらった顕微鏡で雪を観察し、その結晶の美しさをみんなに見せてあげたい。

顕微鏡付きのカメラがあることを知ったウィリーは、そのことをかあさんに相談。

とうさんとかあさんは、貯めていたお金でウィリーに10頭の乳牛よりも高価な顕微鏡付きカメラを買ってあげた。

そのカメラで雪の降る日は来る日も来る日も雪の結晶を撮り続けたが、村の人たちはまったく感心を寄せなかった。

それでも、ウィリーはずっと撮り続け、次第に評価されるように。

ただただ、自分の大好きなものを世界中の人に見せてあげたいと思って。

そんなウィリー・ベントレーの物語。

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昨年は初めての読み聞かせということもあり、この報恩講時期は喉に負担のかかることは辞めさせていただいたのだが、今年は声をかけていただいて、秋も引き続いてさせていただいた。

ベントレーのようにはいかないが、私も読み聞かせを通してお裾分け。

 

そして、法務ではいただいた宝物のお裾分け。

 

願以此功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国

2013年12月16日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

善通寺報恩講

12月13日(金)

寺同士がお互いの法要にお参りさせていただくのを「つとめあい」と呼ぶのだが、今日は午後からそのつとめあいの御寺院 善通寺報恩講の御満座の席に。

毎年この日に合わせて、午前中は善通寺に近い塩焼・町田、そして郷原等、点在しているご門徒のお宅へ報恩講参り。

そして午後からの法要では、導師を勤めさせていただく。

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明け方は雨、午前中は風がきつく寒かったが、昼からは日差しもあり、少し穏やかに。

無事法要も終わり、帰りに本堂前にある手水鉢の説明に目がとまった。

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  有形文化財  善通寺の手水鉢

 この手水鉢は,広町善通寺境内に伝えられたもので,花こう岩でつくられ,縁に多くの盃状穴(はいじょうけつ)が刻まれています。
 また,側面には「元禄弐年(1689)四月十七日 中嶋や 釋 斿意」(釋 斿意は,広長浜の中嶋屋次郎兵衛とされる)の文字が見られます。
 盃状穴は,旧石器時代のヨーロッパに発現し,新石器時代以降は広くユーラシア大陸各地にも見いだされています。日本においても,弥生時代(約2千年前)の北九州の支石墓の蓋石や,後年の石棺の蓋石にも造石されているものが発見されており,中国地方においても発見されています。盃状穴は,豊作や安産祈願など庶民の呪術的信仰の現れとみられますが,「釋 斿意」の法名が彫られていることから,「供養」のためと考えるのが自然であり,民俗学的に意義があるものといえます。

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広長浜の中嶋屋次郎兵衛?

長浜には屋号を使うお宅が何件かあるが、「中嶋屋」とは・・・?

 

盃状穴”とは、世界中で見られるそうで、再生・不滅のシンボルとして信仰されたり、日本では子孫繁栄・死者の蘇生を願って作られたのだとか。

それで、「豊作や安産祈願など庶民の呪術的信仰の現れ・・・」との一文が添えられているのか。

 

世のなかには知らないことがまだまだいっぱい。
しかも、こんな近くに。

今日は、ちょっとした発見。
興味のないものにとっては、ただの石かも知れないけれど。

2013年12月13日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

冬桜

12月11日(水)

今日は明神地区の報恩講参り。

長浜もこれでほとんど終わった。後は津久茂・東小坪・広の北部を残すのみ。

 

報恩講をおつとめした後、山の上の専徳寺墓地まで墓参り。

こんなに寒くなるとは思っていなかったので、今日にしたのだが、一番上での墓参りは海風がきつく寒いこと。

それでも、桜が咲いていた。

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こんなに寒く、誰にも見られていないのに、花を咲かせる生命力。

そして、長浜を見下ろすと、広南小学校の校庭で体育の授業中。

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こちらもみなぎる若さ。

 

夜はついでもあって、呉の『2013イルミネーションロード』に。

呉で製造された戦艦“大和”。

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空母“赤城”。

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そして、“紫電改”。

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よそと違ったイルミネーション。

でも、これを見るたび、二度とこれらを作らなくてよい世のなかにと願うばかり。

 

寒いなかでも、いろんなことを感じさせていただく。

 

ともかくも あなた任せの 年の暮れ
       (小林一茶『おらが春』より)

      (※あなた=阿弥陀さま)

2013年12月11日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(20)

12月9日(月)

今朝は広南小学校の読み聞かせ。

担当は2年生。

男の子たちが前に椅子を持ってきてずらりと。

 

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今日、読んだ絵本は『きみにあえてよかった』

 

男の子ベンは、犬“スクランピイ”が大好きだった。

その大好きなスクランピイが亡くなってしまう。

悲しんでいるベンの姿を見て、お母さんが「あたらしい犬をかってみない?」と。

 

「いやだ!ぜったい!スクランピイとおなじ犬なんて、どこにもいないんだ」

 

あるとき、よその犬がしでかした姿に、スクランピイとのことを思い出し、大笑い。

スクランピイとあえて幸せだったんだと気づいたベンは、新しい犬を飼うことに。

でも、新しい犬“ハニー”は、これからもけっして、ぜったいスクランピイのかわりにはならないだろう・・・それでもハニーは、ベンのだいじな友達になったんだ。

 

きれいなやさしい色使いの絵本のなかに、いのちの終わり、別れ、そして悲しみ。その悲しみが時間とともに思い出に。

 

読み終わり、「犬を飼ってる人!」と尋ねたら、「ハイ!」と数名。

隣の男の子が、「おまえの家はネコだろ?」

「おばあちゃんの家に犬を飼ってる!」

 

いずれにしても、いつか訪れる別れ。

でも、「きみにあえてよかった」と思えるようになるといいね。

2013年12月9日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 12月例会

12月8日(日)

午後は仏教壮年会境内清掃。

そして、今夜は仏教壮年会の12月例会。

 

今日は会員以外の女性も参加して、除夜の鐘の蓮の花作り。

昨年、初めて試みた蓮のキャンドル。

初めてということもあり、住職がコツコツと1人で用意した。

そして、今年はみんなで作りましょうとの声により、仏教壮年会の例会で作ることに。

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おつとめの後、作り方をレクチャーし、ストーブを囲んで4つのグループに。

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最初は力加減が難しく、力いっぱいやると紙が破れ、逆に力を抜きすぎると花にしわが寄らず、うまくできない。

ちょうどいい加減を見つけるのに苦労されたようだ。

 

弦は締めすぎても緩めすぎてもいい音が出ない。程よく締められてこそいい音が出る。

今日12月8日はお釈迦さまがさとりを開かれた日、“成道会”。

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時間を忘れ、1時間ほどの作業があっという間に。

明日また家で作りたいからと、器具を持ち帰られた方も。

 

除夜の鐘、どんな蓮の花が境内に咲き並ぶことだろう。

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ご協力、ありがとうございました。

2013年12月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku