専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
5月9日(火)
明日から愛鳥週間。
とは言え、先日のエナガロスで静かな境内となってしまった。
連日聞こえていたエナガの鳴き声が聞こえなくなったら、他の鳥の声もあまり聞こえてこなくなったような気がする。
3年前に池の側に何やら動物の気配がするので、トレイルカメラを設置したら、何とそこにアナグマの姿が映っていた。
それでも生の姿を見ることはなく、その後、見るとすれば長浜や小坪の県道で車にはねられた亡骸を何度か見ただけ。
しばらくその気配も感じず過ごしてきたけれど。。。
母が「裏にタヌキがいた」と言うので、「まさか」と思いながらカメラを持って出た。
すると、奥の方からガサガサ言う音が聞こえてきたので、まさかと思いながらカメラを向けると、
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アナグマがこちらを気にすることもなく向かってくる。
近すぎ。。。
しかも白昼堂々と。
襲われることはないだろうと思っているので、いいのだけれど。
またしばらく居着くのだろうか。
5月8日(月)
ゴールデンウィークが終わった。
最終日の昨日は大雨。
今日はどうなるかと思っていたけれど、雨もやみ、朝から仏教壮年会の境内清掃。
ストーブの片付け、裏庭の草取りなど、1時間ほどの作業。
少し肌寒いくらいだったので、汗をかくこともなく。
おかげできれいに。
そして、夜は5月例会。
ゴールデンウィーク中、法事でお寺へお参りに来られる方が多かった。
御法事の法話の前に、「ただいまお内陣修復のため、御本尊の阿弥陀さまだけここに残られ、他の仏具はほとんど職人さんの元へ出ております。この本堂が建立されて以来、初めてのお内陣修復で、こんなに間近に阿弥陀さまを拝むことはないので、お時間が許されましたら、後でゆっくりとご覧になってください」とご案内することに。
すると、後からこんな話を聞かせていただいた。
これまでお参りしても終わったらすぐに帰っていたけれど、わざわざご覧くださいとご案内いただいたから、孫と一緒に仏さまを見ることが出来ました。孫もこんなに近くで仏さまを初めて見た。次はきれいになった時にまた来てみたいと言ってくれました。
と、喜んでくださった。
「また来てみたい」
その言葉は嬉しい限り。
今日の話のテーマは、「立教開宗八〇〇年」にちなんで、浄土真宗の成り立ちについてうかがいながら、『歎異抄』の「耳の底に留まる」話。
何ごとも学ぶことでいろんなご縁を。
それから今朝の中国新聞朝刊に、当会会長の姿。
〈知る〉と〈知らない〉とでは、ものの見方が大きく異なるなぁと。
ようこそのお参りでした。
5月2日(火)
今日も快晴。
朝、いつものようにカメラをセッティングしてからと思い、カメラをエナガの巣に向けようとするのだが、巣が全く見えない。
???まさか?
木の下を見て回ると、様々な羽が散乱している。
そして、1羽のヒナの亡骸も。
昨日の夕方はいつも通りだったので、昨夜から今朝にかけて?
近くにはキジバトのつがい、そして珍しくコゲラのつがいも見られた。
すると、エナガの声が聞こえてきた。
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1羽のエナガが餌をくわえてやって来て、あれっ?とキョロキョロ辺りを探す。
そして、飛んでいく。
そして、しばらくすると、また餌をくわえて来て。
その姿が何とも。。。
しかも、いつもペアで飛んできていたのに、1羽だけ。。。
ヒナの亡骸は親鸞聖人像のおそばにそっと。
露の世は 露の世ながら さりながら
自然のことわりとは言え、さりながら。
しばらくはエナガロスかも。
でも、エナガは何らかの生物に襲われて繁殖に失敗するケースも多く、そのあと他のエナガの子育てに参加することもあるのだそう。
またいつか、会えますように。
4月30日(日)
ゴールデンウィーク。
その初日、昨日は雨。
夜中の雨で親鸞聖人像側のハナミズキの白い花がかなり散ってしまった。。。
まさに
明日ありと思うこころの仇桜
夜半に嵐の吹かぬものかは
御法事にお参りに来られた方が、「インスタ見てます」と、最近ずっとupしている「今日のエナガ」を。
毎日のようにエナガの撮影。
と言っても、ただただじっとカメラを構えてボーッと待っている訳ではない。
まずカメラをセッティングしておいてから、メダカに餌を与え、水撒きをし、掃除をし、いろいろと他の作業をしていると、エナガは必ず声で知らせてくれる。
その呼び声をたよりに撮影。
先日より、巣の中から糞をくわえて飛び立つ姿を見かけるので、ヒナがいるのは分かっていたのだけれど、ようやくヒナの姿をはっきりと確認。
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鳥のひなのクチバシが大きくて黄色いのは、信号刺激とか鍵刺激と呼ばれるものらしい。
これは、“動物に一定の本能行動を引き起こす鍵となる刺激のこと”を言うらしく、親鳥が近づくと、ひなは大きく黄色い口を開ける。
その黄色い口を見ると、親が餌をやるための合図となり、やらずにはおれないと、せっせせっせとその大きく開いた黄色い口に餌を運んでいくのだそう。
その黄色がヒナの成長とともに薄れていき、刺激を受けなくなった親は次第に餌を与えなくなり、その後独り立ちしていくことになるのだとか。
親の呼び声に応えてヒナはピヨピヨと口を開けているとばかり思っていたけれど、開けたヒナのその口が親を呼び、その親の口から命のもととなる餌をそのままいただく。
甲斐和里子さんの詩、
み仏を よぶわが声は み仏の われをよびます み声なりけり
み仏の み名を称ふる わが声は わが声ながら たふとかりけり
何だかふとこの詩を思いながら、エナガの親子と阿弥陀さまと私。
違ってはいるけれど、それをご縁にただただお念仏。