ぶろぐ

専徳寺のぶろぐです。

お寺のこと、地域のことを綴ります。


 

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広南小学校読み聞かせ(199)

9月12日(月)

今朝は、2学期最初の広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

読んだ絵本は、

『ハコフグのねがい』 (作・絵 さかなクン)

ただいま、『この世界の片隅に』のすずさん役の“のん”さん主演『さかなのこ』が公開中。

その原作者さかなクンの新しい絵本、『ハコフグのねがい』を。

さかなクンの豊かな知識とお魚への深い愛情から生まれた物語。
海の生きものたちの生態や特ちょうを、たのしく学びながら、
生きものが生きていくための苦労に気づき、智恵や工夫に感心します。
自然科学や生きものへの興味が深まる一冊です。(帯より)

みんなも自分のいいところ、大切にして欲しいなと願いながら。

 

次回読み聞かせで、いよいよ200回!

 

 

2022年9月12日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

黙霖没後125年

9月10日(土)

今年9月15日、宇都宮黙霖没後125年を迎える。

そこで地元有志の方々が、せっかくのご縁なのでと今日のご縁を企画。

ただ、たくさんの方にご縁にあっていただきたいけれど、まだまだコロナ感染が落ち着かないので、有志の方のみで開催。

おつとめをした後、黙霖さんの話は、吉田松陰からの手紙に記された「一誠、兆人を感ぜしむ」のお味わい。

「命をかけて貫く真心は、限りなく多くの人を感動させる」と言う意味だそうだが、当初倒幕を考えず、諫幕の立場であった松陰は、黙霖に手紙で私はこのような思いでいるのだから、藩主、そして幕府に説得をしていけば、やがてはその思いは届くはずだと告げた。

それでも、そんなことしていたらいつまでたっても変わらない!と、繰り返し繰り返し熱い思いで倒幕を説いた黙霖。
とうとう松陰は黙霖に降参した。

「一誠、兆人を感ぜしむ」、実際には黙霖こそがこの言葉どおりだったように感じる。

「兆人」とは、世界総人口が今年80億人に達するそう。それでも兆には達しない。
日本の人口も今では一億人を超えているけれど、一億人を超えたのは昭和42年。
黙霖や松陰のいた時代は、その3分の1ほどの3400万人ほどだったそう。

そう思うと、兆人とは未来も含めての数であろうし、その兆の中の一人が私であり、今日お集まりの方もそのお一人なのだと思えるなぁと。

そして、もう一つ。

今朝のNHKのニュース、おはよう日本に、全国ろうあ者大会で黙霖を演じてくださった砂田アトムさんがインタビューに。(→おはよう日本)

いろんなご縁を感じながら。

ようこそのお参りでした。

 

 

2022年9月10日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 9月例会

9月8日(木)

今夜は仏教壮年会例会。

本来なら仏教婦人会と共催で「講演とビデオの夕べ」。
今年も共催行事は中止して、いつもの例会を。

今日のテーマは、「利他の心」。

先日稲盛和夫さんが亡くなったり、先週・今週の中国新聞の洗心欄が「利他の心」特集。

そこで、このたびのテーマは「利他の心」。

「利他」と言っても、仏教由来の「利他」ばかりではなく、「合理的利他主義」とか「効果的利他主義」と言った「利他」もあることに触れ、『歎異抄』第四条の「聖道の慈悲と浄土の慈悲」へと。

大切なのは三つ。
一つは自分が置かれている環境や人とのご縁、すべてにまず感謝をすることです。 もう一つは何かあるたびに自分自身を省みること。 その心がないと成長はありません。 最後の一つは他者への敬意です。
千日回峰行で私の中に芽生えたのミミズへの敬意でした。この三つはどれだけ社会が変動しても変えてはいけない、利他の原点とも言えます。

大切なのは3つ。

一、ありがとう
二、ごめんなさい
三,おかげさまで

お念仏よりお味わい。

 

ミミズの話がここでは出て来たが、昨夜寝室に向かう廊下に、虫らしきものを発見。
G??と思ったけれど、足が長いので違うのはすぐに分かり、電気をつけるとそこには、

鈴虫の姿。

そっと両手に入れて、階段を降りようとしたら、今度は階段の下に大きなG。
両手が塞がっていたから、殺虫剤を持つこともできず、そのまま見過ごすことに。

鈴虫だけを外に出す。

あぁ、何と勝手な自分。

鈴虫にはやさしく、Gには。。。

ありがとうとごめんなさいとおかげさまで。

お念仏に全部照らされて。

 

ようこそのお参りでした。

2022年9月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

黙霖さんのご縁

9月6日(火)

心配された台風11号。

昨日はどこもかしこも戸締まりの点検をして回ったけれど、このあたりはずいぶん静かに通り過ぎていった感じ。
ホッとしながらも、よそは大丈夫だったのかなぁっと案じながら。

 

今年9月15日が、宇都宮黙霖さんが亡くなって125年。

今週末、有志の方がお参りしたいとご縁を企画。

そこで何を話そうかと思案中。。。

 

今年は黙霖さんからのご縁をいろいろ。

春に呉ろうあ協会より出版された『黙霖 ろう勤王僧 宇都宮黙霖の生涯』に始まり、6月に全国ろうあ者大会が広島で開催。
その特別企画で『幕末の勤王僧 宇都宮黙霖』の手話パフォーマンス。

ゆかりのある方々としてご招待いただいたが、そのステージで黙霖さんを熱演されていた砂田アトムさんが!

今日の朝日新聞朝刊に。

LOVE LIFE』という映画に出演され、何とヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットに。(→読売新聞オンライン「ろう者の映画出演、自然になる環境を目指して)

本当に、あの舞台が1回きりというのがもったいないくらいの熱演で、素晴らしかったなぁ。

 

それから、先月末の『中国新聞』呉・東広島版に呉市の手話言語条例制定の記事。

黙霖さんとのご縁で、いろんなことに次々と出会いが。

 

広南中学校が今年も起業企画でもくりんさん、いよいよスタート。

こちらも楽しみに。
→Facebookもくりんさん

 

玉虫

9月5日(月)

東シナ海で停滞していた台風11号が北上し、いよいよ明日未明にこっちに来るそう。

どうぞ、皆さんお気をつけて。

 

今日はその台風が近づいているとは思えないくらい、青空の広がるいい天気。

車で寺へと帰ってくる手前の道で、目の前をキラキラ輝く緑色の虫が横断中。

もしかして??

と思い、車を駐め、近づいて見たら、予想どおりタマムシ!!

道路にいたら車にひかれてしまいそうなので、そっと捕まえて連れて帰る。

 

そして、写真に納めて元気で!と。

 

 
 
 
 
 
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浄土真宗本願寺派 嶺宿山 専徳寺(@sentokunet)がシェアした投稿

以前、何度か玉虫の死骸を見つけたことはあったけれど、生きている姿を見たのはこれが初めて。

その時に法隆寺の玉虫厨子の絵本があるのを見つけ、買い求めたが、読み聞かせにはちょっと難しいかなぁとそのままお蔵入り。

『絵本玉虫厨子の物語』(平塚武 作・太田大八 画)

ああ、なんとこの世は、ふしぎな、そして、美しいものにみちみちていることでございましょう。草の陰にも、土のなかにも、くさった肉や、泥水のなかにでも、美しいものがひそんでいるのでございます。(中略)いまこそ若麻呂は、美しいもののまことを見ました。神を見ました。仏を見ました。いや、神をこえた美そのものを、はっきりと見ることができました。

実際にタマムシの輝く姿を見て、この絵本を読み返すと、「美しいもののまこと」、若麻呂の心の高ぶりに共感。

箪笥にタマムシを入れておくと、着物が増えるとの言い伝えがあるらしい。

着物が増えるより、また美しいもののまことに会えるといいな。