専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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〒737-0136 広島県呉市広長浜3-13-21
12月16日(月)
読み聞かせを終え、長浜の高台にあるお宅の報恩講参り。
空気は冷たいが、風もなく、おだやか。
朝9時から、仏教婦人会のみなさんが集まり、本堂の清掃。
そして、ピカピカになった本堂で報恩講。
正信偈をおつとめし、そのあと法話。
先日、成寿園で話した「恩」の話の後日談。
「恩」とは「□」が布団を表し、「大」は寝ている人の姿。つまり、布団に大の字になって寝ている人の姿を現していると。
その時は、布団の存在、それ自体がありがたいと理解していたが、そのあと、息子たちが風邪をひき、夜中にゴホゴホと毎日のように咳き込んだ。
そのため、ぐっすり寝ることがしばらくできなかった。
そんな時にふと思った。
大の字になってぐっすり眠ることができるのは、布団のおかげだけではない。その日一日を過ごすことができた時。
そして、気がかりなことも、不安なこともなく、安心して休むことができる時。
今年は、伊豆大島の土砂災害をはじめ、フィリピンの台風被害。
被災された方は、夜ぐっすり寝ることができないで御苦労されている。
そんなことを思うと、ふとんで大の字に寝れているって何てありがたいことかと。
ご縁がととのって、今を過ごさせていただいていることに感謝しながら、お念仏。
午後からは来年の石泉文庫防火訓練の打ち合わせ。
来年1月17日(金)午後2時からに決定。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
12月16日(月)
今日は今年最後の広南小学校読み聞かせ。
担当は4年生。
先週まで図工の時間に版画をしていたということで、ちょうど版画の絵本を見つけた。
『雪の写真家 ベントレー』。
雪の大好きな少年だったウィリー・ベントレー。
かあさんにもらった顕微鏡で雪を観察し、その結晶の美しさをみんなに見せてあげたい。
顕微鏡付きのカメラがあることを知ったウィリーは、そのことをかあさんに相談。
とうさんとかあさんは、貯めていたお金でウィリーに10頭の乳牛よりも高価な顕微鏡付きカメラを買ってあげた。
そのカメラで雪の降る日は来る日も来る日も雪の結晶を撮り続けたが、村の人たちはまったく感心を寄せなかった。
それでも、ウィリーはずっと撮り続け、次第に評価されるように。
ただただ、自分の大好きなものを世界中の人に見せてあげたいと思って。
そんなウィリー・ベントレーの物語。
昨年は初めての読み聞かせということもあり、この報恩講時期は喉に負担のかかることは辞めさせていただいたのだが、今年は声をかけていただいて、秋も引き続いてさせていただいた。
ベントレーのようにはいかないが、私も読み聞かせを通してお裾分け。
そして、法務ではいただいた宝物のお裾分け。
願以此功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国
12月13日(金)
寺同士がお互いの法要にお参りさせていただくのを「つとめあい」と呼ぶのだが、今日は午後からそのつとめあいの御寺院 善通寺報恩講の御満座の席に。
毎年この日に合わせて、午前中は善通寺に近い塩焼・町田、そして郷原等、点在しているご門徒のお宅へ報恩講参り。
そして午後からの法要では、導師を勤めさせていただく。

明け方は雨、午前中は風がきつく寒かったが、昼からは日差しもあり、少し穏やかに。
無事法要も終わり、帰りに本堂前にある手水鉢の説明に目がとまった。
有形文化財 善通寺の手水鉢
この手水鉢は,広町善通寺境内に伝えられたもので,花こう岩でつくられ,縁に多くの盃状穴(はいじょうけつ)が刻まれています。
また,側面には「元禄弐年(1689)四月十七日 中嶋や 釋 斿意」(釋 斿意は,広長浜の中嶋屋次郎兵衛とされる)の文字が見られます。
盃状穴は,旧石器時代のヨーロッパに発現し,新石器時代以降は広くユーラシア大陸各地にも見いだされています。日本においても,弥生時代(約2千年前)の北九州の支石墓の蓋石や,後年の石棺の蓋石にも造石されているものが発見されており,中国地方においても発見されています。盃状穴は,豊作や安産祈願など庶民の呪術的信仰の現れとみられますが,「釋 斿意」の法名が彫られていることから,「供養」のためと考えるのが自然であり,民俗学的に意義があるものといえます。
広長浜の中嶋屋次郎兵衛?
長浜には屋号を使うお宅が何件かあるが、「中嶋屋」とは・・・?
“盃状穴”とは、世界中で見られるそうで、再生・不滅のシンボルとして信仰されたり、日本では子孫繁栄・死者の蘇生を願って作られたのだとか。
それで、「豊作や安産祈願など庶民の呪術的信仰の現れ・・・」との一文が添えられているのか。
世のなかには知らないことがまだまだいっぱい。
しかも、こんな近くに。
今日は、ちょっとした発見。
興味のないものにとっては、ただの石かも知れないけれど。
12月11日(水)
今日は明神地区の報恩講参り。
長浜もこれでほとんど終わった。後は津久茂・東小坪・広の北部を残すのみ。
報恩講をおつとめした後、山の上の専徳寺墓地まで墓参り。
こんなに寒くなるとは思っていなかったので、今日にしたのだが、一番上での墓参りは海風がきつく寒いこと。
それでも、桜が咲いていた。
こんなに寒く、誰にも見られていないのに、花を咲かせる生命力。
そして、長浜を見下ろすと、広南小学校の校庭で体育の授業中。
夜はついでもあって、呉の『2013イルミネーションロード』に。
呉で製造された戦艦“大和”。
でも、これを見るたび、二度とこれらを作らなくてよい世のなかにと願うばかり。
寒いなかでも、いろんなことを感じさせていただく。
ともかくも あなた任せの 年の暮れ
(小林一茶『おらが春』より)(※あなた=阿弥陀さま)
12月9日(月)
今朝は広南小学校の読み聞かせ。
担当は2年生。
男の子たちが前に椅子を持ってきてずらりと。
今日、読んだ絵本は『きみにあえてよかった』。
男の子ベンは、犬“スクランピイ”が大好きだった。
その大好きなスクランピイが亡くなってしまう。
悲しんでいるベンの姿を見て、お母さんが「あたらしい犬をかってみない?」と。
「いやだ!ぜったい!スクランピイとおなじ犬なんて、どこにもいないんだ」
あるとき、よその犬がしでかした姿に、スクランピイとのことを思い出し、大笑い。
スクランピイとあえて幸せだったんだと気づいたベンは、新しい犬を飼うことに。
でも、新しい犬“ハニー”は、これからもけっして、ぜったいスクランピイのかわりにはならないだろう・・・それでもハニーは、ベンのだいじな友達になったんだ。
きれいなやさしい色使いの絵本のなかに、いのちの終わり、別れ、そして悲しみ。その悲しみが時間とともに思い出に。
読み終わり、「犬を飼ってる人!」と尋ねたら、「ハイ!」と数名。
隣の男の子が、「おまえの家はネコだろ?」
「おばあちゃんの家に犬を飼ってる!」
いずれにしても、いつか訪れる別れ。
でも、「きみにあえてよかった」と思えるようになるといいね。