石泉文庫虫干し法座 3日目

7月19日(水)

今朝は雲は広がるけれど、雨は降らず。

そして、梅雨明けも発表。 朝席は、親ごころよりのお味わい。

 
朝席が終わると、石泉文庫から蔵書を専徳寺へと運ぶ。

総代さん方は朝席の間、ずっと石泉文庫の2階から1階へとバケツリレーのように蔵書を下ろして、法座が終わるのを待って専徳寺へと運ぶ。

今日は広南小学校6年生が手伝いに。

狭い石泉文庫から専徳寺までの細い道。
御高齢の方にはなかなか大変。
それでも、杖をつきながらでも運んでくださる方も。
「今年も運ばせてもらえた」と。
  小学生は、何と5往復もしてくれたとか。
そのあと、本堂ではロープに蔵書がかけられていく。
子どもたちにもやり方を教えると、せっせと干して。

干し終わると、石泉文庫についての話を子どもたちに。 また、事前に質問をいただいていたので、それに答えて。

午後3時まで本堂で干し、みなさん集まって本を片付け、そして蔵書の照合。

 
夜席は、「自分らしい生き死に」、その「自分らしい」って?という話から。

津田ポンプの開発者、津田喜次郎の話を初めて聞かせていただき、後で調べてみたら、大変御法義な方であったようで、戦時中、本願寺がお聖教の一部を削除するという動きがあったとき、門信徒代表としてこの津田さんが当局と激しくやり合ったとか。(『見真』463号参照)

また、津田さんは江田島の出身だったとか。(《江田島って・・・どんなとこ?》参照)

江田島は御法義どころ。石泉社の門下生もたくさんおられたところ。

なんだか、尊いご縁を感じながら。   明日の朝席で御満座。

でも、雨で1日虫干しが順延となったため、明日も朝席後に虫干し作業。

石泉文庫へお返しするのは、次回の法座、盂蘭盆会の時に。

 
暑いなかをようこそのお参りでした。  

2017年7月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し法座 2日目

7月18日(火)

明け方、雨音で目が覚める。。。

それが、どんどん土砂降りになり、時折カミナリも。

6時30分、総代長と虫干しを明日に順延することに決定し、各所へ連絡。

本堂の向拝にも雨が降り込んできたので、下足棚を廊下に上げて朝席を迎える準備。

 

朝席は雨が降っても通常どおり。

今朝は、信(無作)と行(造作)との話より。 「信」は人偏に言との話を聞き、なるほどと、漢字の成り立ちを見てみた。
諸説あるのだろうけれど、「言」とは、「辛」と「口」から出来ているそう。
「辛」は、入れ墨を入れるための針。「口」は誓いの文書を入れる器。
誓いを守らなかったら、罰として入れ墨を入れる。
言とは真実を語るということなのだと。

それで、「人」の「言」と書くのは、《まこと》と受け取って疑わないことを「信」というとか。

 
雨は上がったけれども、昼席はなし。

 
そして、夜席。 夜席では、名実ともに人間と言えますか?という話より。

親鸞聖人はご和讃の「真実明に帰命せよ」の左訓に、「真というは偽りへつらわぬを真といふ。実というは必ずものも実になるをいふなり」と記されている。

《まこと》を受け取って、かならずものの《実》になる。

そんな人生を送っていますか?と。

 
ようこそのお参りでした。

明朝の天気はどうだろう。

明日こそは虫干しを。        

2017年7月18日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し法座 1日目

7月17日(月)

蝉の声が響き、いよいよ暑い暑い夏空に。

今夜から石泉文庫虫干し法座。

昨日は、一昨日呉東組親鸞聖人讃仰会でご講演いただいた北塔和上を石泉文庫へとご案内。

薄暗い文庫のなかで、僧叡和上の『論註海岸記』を手に。

今日は午後から総代、仏教壮年会のみなさんが虫干し用のロープを本堂に張ってくださった。

去年まで使用していたロープが、結ぶのにちょっと堅いようで、このたび新しく新調。

ピーンッと張ったロープに、明日と明後日、経典がかかる。

また、先日石泉文庫で草刈りをした草も片付けてくださって。 暑いなかをお世話になりました。

 
そして、夜席より法座。

このたびは、阿賀 称名寺の南 秀和師。

ロープの下でのお聴聞。

法性すなはち法身なり。法身はいろもなし、かたちもましまさず。しかれば、こころもおよばれず、ことばもたえたり。(唯信鈔文意)

今席では、曇鸞和尚の実相心・為物心のお味わいより。 「いろもなく、かたちもましまさず」、この話を聞くと、金子みすゞさんのこの歌を思い出す。

星とたんぽぽ
 
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、
だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

私のために《見えぬもの》をどうにかして伝えようとしてくださるお心を。 ようこそのお参りでした。

  明日の朝席が終わったら石泉文庫から蔵書の半分を運ぶ。

広南小学校6年生もお手伝いに。 お誘いあわせてお参りを。

(※虫干しのため、昼席はありません。)    

2017年7月17日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

呉東組親鸞聖人讃仰会 総会・仏教文化講演会

7月15日(土)

青空が広がり、今日は午後から阿賀宝徳寺にて、呉東組親鸞聖人讃仰会の総会と仏教文化講演会。

このたびの御講師は、本願寺派勧学、中央仏教学院院長の北塔光昇和上。

講題は、『念仏者の生き方』。

伝灯奉告法要初日の専如ご門主さまの御親教(御法話)、『念仏者の生き方』を受けてのお話。

中央仏教学院は現在本願寺の飛地境内、角坊に。

親鸞聖人の御往生の地として、親鸞聖人600回忌の時、角坊別院を建てられ、平成20年(2008年)に飛地境内本願寺角坊と改められたそう。

その角坊を建てられた時のご門主が広如上人。
その時の本堂を「還浄殿」と名づけられたとの話から。

  広如上人は、書と歌が素晴らしいのだそう。(専徳寺「栴檀林」扁額も広如上人ご染筆)

寄松懐旧 伝え来し 昔思えば 散り失せぬ まつより久し 法のことの葉

このような深い歌を残しておられるとか。(《参考》短冊.com)

今日は、その「還浄殿」の「還」の話。 正信偈には、「往還回向由他力」「還来生死輪転家」の二ヶ所に出て来るけれど、「還」の意味が違う。
そのことを大切に聞かせていただきながら、『念仏者の生き方』にある、出来ないことではあるけれど、仏さまのまねごとでいいからさせていただきましょうとのお味わいを、やさしくわかりやすく。

 
暑いなかをようこそのお参りでした。      

2017年7月15日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫 草刈り

7月14日(金)

昨日の朝、長浜は霧。

そのあと、すぐに霧は晴れ、青空が。 そして、今日も。

梅雨明け間近かかな。

 
来週の石泉文庫の虫干しを控えて、今日は朝から石泉文庫の草刈りに。

昨年までは、あるご門徒さんが時々来ては草刈りをしてくださっていたのだが、体調を崩されて、草が伸び放題。

今日は総代さん6名が集まって、草刈り。

草がなくなると、あっ!みーつけたっ!!
アブラゼミが幼虫の殻を破って出てきて、じっと乾くのを待っている。

草を刈り、そして袋詰めしやすいように細かく。。。

1時間半ほど作業し、今日はとりあえず草をひろげて、17日昼より本堂に虫干し用のロープを張る時、この草も袋詰めすることに。

18日朝席終了後、石泉文庫の蔵書を専徳寺へ。

今のところ、天気予報はくもり。      

呉東組聞名講 7月例会

7月11日(火)

今日は午後1時30分より、広法謙寺にて聞名講7月例会。

冷房の効いた本堂で正信偈のおつとめ、御消息の拝読。

ご法話に続いて、今日の御示談もあらかじめ役員の方が、

「阿弥陀如来の本願を聞く」というのは、具体的に何を聞くことだと思っておられますか?

という設問を準備してくださった。

「南无阿弥陀仏」
「必ず救う」
「摂取不捨」
「仏願の生起本末を聞いて・・・」等の回答。

みなさんよくお聞きになられて。

 
今日のご法話と関連していたようで、「聞」、そして「信」を。

  その他、ある御講師さんから、浄土へ往っても個性は変わらないという話を聞いたことがあるけれど、というお尋ね。

個性は変わらずとも、心は仏。「また会いたい」と思える場合は良いけれど、今生ではイヤな人、絶対許せない、「もう会いたくない」と思う心も、許せるように。それが浄土と。

 

暑いなかをようこそのお参りでした。  

2017年7月11日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

呉東組納涼会

7月10日(月)

今朝は読み聞かせ。

そして、午後からは広南学園第1回校区内補導及び防犯連絡協議会兼長浜駐在所連絡協議会。
広南小学校と広南中学校の各学年の教室をまわって授業参観。

今日は一段と蒸し暑い中を、みんながんばって。

そして、連絡協議会では、校区内の各自治会長が地域の子どもたちの様子を報告し、そのあと駐在所より。
4時30分までとなっていたのに、自治会長の報告が終わったのが4時20分!しかも、退席しにくい雰囲気。。。
その後がサクサクと終わって急いで帰宅し、広島へ。

 
今夜は呉東組納涼会。
納涼会は、ここ数年、毎年続いてるマツダスタジアムでのカープ観戦。
今日はDeNA戦。
今年も息子2人を連れて参加し、呉東組総勢25名で観戦。

 
1回早々2アウト満塁で新井さん。大きな見せ場で三振。。。

そのあとは風もなく、とにかく蒸し暑い中、広島野村投手とDeNA今永投手の重苦しい投手戦。
しびれを切らして、次男がソフトクリームが食べたいと6回に言い出し、7回裏の風船飛ばすまでには帰って来ようと思っていたのに、あっという間に歌が流れて、大急ぎで席に戻るも間に合わず、上から降ってくる赤いジェット風船。。。

それでも、7回裏、會澤捕手の2塁打、次はピンチヒッターのバティスタ。
これが今日の見せ場かと思っていたら、何と予想以上に大きな大きな逆転ホームラン!

一つ大きく盛り上がったところで、子どもたちは明日も学校があるため、帰路に。

球場の外に出ると、また大きな歓声。
8回に3点追加とか。

 
子どもたちにとって、呉東組っていろんなお寺さんの集まり、熱いカープファンの集まりって知るだけでも大きなご縁かな。

明日は呉東組聞名講。
お誘い合わせてお参りを。

2017年7月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(119)

7月10日(月)

今朝は雲の合間から久しぶりに青空が。

来週月曜日は海の日で休日のため、早いもので、今回が1学期最後の広南小学校読み聞かせ。

  担当は、来週石泉文庫の虫干しを手伝ってくれる6年生。

読んだ本は、

『キツネとねがいごと』(カトリーン・シェーラー作・松永美穂 訳)

絵本の帯に、

「死ぬことがなければ ずっと幸せでいられるの?〔「いのち」について考える絵本〕」

と。

 
年老いたキツネが、あるとき罠をかけた。
その罠に、一匹のイタチがかかった。
そのイタチは魔法を使えるらしく、何でも永遠に続く魔法をかけてあげるから逃がしてとお願いする。
キツネは、リンゴの木にやってくるムクドリなどが、リンゴが木から落ちる前にみんな食べてしまうから、この木に登ったものは、くっついて離れなくする魔法をかけてもらうことに。
やって来たムクドリやリス、イモムシにテントウムシ、次から次に木にくっつくのだが、それぞれに助けを呼ぶのでうるさくて、魔法を解いてみんな離してあげる。
それ以来、誰もそのリンゴの木には近づかなくなって、キツネはリンゴを他の誰にも食べられることなく、おくさんと一緒に幸せに暮らしていた。
そんなある日、死に神がやって来た。
「まだ死にたくない!」と思ったキツネは、最後にリンゴをとって食べさせて欲しいと死に神にたのむ。
リンゴの木に登った死に神は、木にくっついてしまった。
キツネは永遠に生きれると喜び、おくさんと幸せに暮らしていたが、おくさんが病気になり、先に亡くなってしまった。
幸せな日々を失い、キツネはどんどん老いていくけれど、死なない。
でも、まわりの自分の子どもや孫たちは、次第に老いて先立っていく。。。
そこで、キツネは。。。

  絵本の巻頭に、

人間は常に確かなものを探し求めている。
しかし、人生において唯一確かなことといえば、わたしたちがいつかは死ぬということである。
それならば、この確かさの上に立って人生を眺めてみるのが助けになるかもしれない。
 ジャン・ドメニコ・ポラージオ(緩和医療専門家)

とのことば。

  読み終わって、「長生きしたい人!」と尋ねると、いっぱい手が挙がる。

でも、「長生きすることだけが幸せではないんだなと思いました」と感想を。      

2017年7月10日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

呉東組ほとけの子ども研修会・仏教壮年会 7月例会

7月8日(土)

今日、セミの声が聞こえてきた。

広南中学校は、土曜参観と広南寄席のため、長男は登校。

次男は、住蓮寺で開催された呉東組第43回ほとけの子ども研修会に。

呉東組の各日曜学校より、小学3年生から6年生までのほとけの子どもが28名、指導者が19名集まって開催されたので、初参加。

開会式にちょっと顔を出して、法務へと。

法務を終えて、午後再び行くと、

みんな静かに仏典童話の紙芝居(ビデオ)を鑑賞中。

仏典童話を観てから感想文を。

 
帰って話を聞くと、午前中は、班ごとに分かれて、石泉文庫や専徳寺にも訪れ、専徳寺境内でみんなで絵も描いたそう。

そして、お昼のカレーも美味しかったと。
大変お世話になりました。

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そして、夜は仏教壮年会の7月例会。

先日の仏教婦人会法座で、関東のお盆とこちらのお盆は違うとの話が。

関東は7月、こちらは8月。
それに全国各地、それぞれお盆の風景が。

お盆の由来、そして、アニメ映画『この世界の片隅に』に一瞬出て来る安芸のお盆。

盆灯籠を片手にお墓参りに行く何気ない光景。

 
2年前、広島で開催された製作支援メンバーズミーティングで、片渕監督がこの盆灯籠の話、そして「安芸門徒」の話をされていたなと思い出しながら。

 

ようこそのお参りでした。    

2017年7月8日 | カテゴリー : 呉東組, 行事 | 投稿者 : sentoku

昭和42年7月豪雨より50年

7月7日(金)

今日は七夕。でも、星一つ見えず。。。

昨日の総代会でも話題に出た昭和42年7月豪雨

この7月9日でちょうど50年。

ただいま、呉市役所の1階ロビーに、当時の土砂災害などのパネルが展示してあるので、それを見に。

土砂災害ポータルひろしま》ホームページに詳しく。

そのホームページ(パソコン版)の下の方にある「おすすめコンテンツ」の中、砂防資料館の「呉市の昭和42年災害」を是非。
呉市の死者88名の内、津久茂で20名、長浜で9名。。。  
また、戦後間もない昭和20年9月17日に襲った枕崎台風。
この時も呉市は大きな被害が出たそうで、呉市全体で1027名、長浜でも15名の尊いいのちが。(『呉市の災害について(昭和20年枕崎台風)』より)

  当時の報告資料を見ていると、地質調査報告もされていて、先日広南中学校の研究授業で、石についての学びをしている子どもたちの姿を思い出しながら、こうしたことに活かされてくるのだなぁと。

 
他人事ではない。 九州で被災された皆さま、改めて御見舞申し上げます。    

2017年7月7日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku