10月7日(金)
今日は朝から雨。
つい先日まで、汗だくになりながらお参りしていたのに、急に肌寒く。
昨日まで白岳地区をまわり、今日から再び小坪地区の通り報恩講へ。
そして、お昼からお葬式で広島市内の葬儀会館へ。
その後、折角広島市内に出たので、是非行きたかった展覧会へ。
広島県立美術館で開催中の『皇室の美と広島』。
その中、一番の目玉となっている伊藤若冲の「旭日鳳凰図」。
ちょっと前に仏教壮年会の例会で鳳凰の話をした時、いろいろと鳳凰を調べていて、この若冲の旭日鳳凰図と、長野小布施にある葛飾北斎の「八方睨み大鳳凰図」に目がとまり、いつか見てみたいなぁと思っていたら、何とその一つが広島へ。
今月10日までの公開らしいので、今日しかないと。
その絵の解説を見てびっくり。
本図と《動植綵絵》は明治二十二年(一八八九)、それぞれ西本願寺門主の大谷光尊、相国寺より献上された。江戸時代における若冲画の需要は、京の寺院はもちろん大名家にも及び、今日には伊勢長島藩(三重県)の大名画人、増山雪斎旧蔵《糸瓜群虫図》(京都、細見美術館蔵)などが知られる。広島の浅野家では画家としての技量高い七代藩主重晟が収集し、自身の作画にその画風を参考とした。昭和前期までに《孔雀鳳凰図》(神奈川、岡田美術館蔵)をはじめとする複数の若冲画を所蔵していたことも知られ、再び浅野家ゆかりの若冲画が見いだされることに期待したい。
《動植綵絵》が相国寺から献上されたものというのは知っていたけれど、この「旭日鳳凰図」を献上したのは何と大谷光尊、明如上人。
廃仏毀釈がその背景にはあったのだろうけど、どのような経路で本願寺にこの若冲の鳳凰図が??と。
そんな新しい収穫を得て帰宅し、ゆっくりする間もなく夕方6時より阿賀法幢寺にて呉東組仏教壮年会の後期研修会。
研修課題は「阿弥陀様との出遇い」ー若いお坊さんの話をきいてみませんか!ー。
御講師は、浄円寺住職 桑原昭信師。
つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について真実の教行信証あり。
親鸞聖人の『教行信証』の冒頭に出てくる〈回向〉についてのお味わい。
・廻転趣向
・廻施向道
・廻自向他
この三つの義より、回向の話。
みなさん、熱心にお聴聞。
専徳寺仏教壮年会からも5名の参加。
お寺を出ると、きれいな月明かり。
ようこそのお参りでした。