石泉文庫虫干し法座 1日目

7月16日(火)

1週間ほど前から週間天気予報を何度も何度も見ては、今日を迎えた。

今日は晴天!

明日も予報では晴れ!

でも、その後が。。。

何はともあれ、石泉文庫虫干し法座が夜席から。

午後1時、総代さん、仏教壮年会有志の皆さんが集まって、本堂に虫干し用のロープ張り。

そして、夜席から法座。

このたびの御講師は、呉東組組長(そちょう)、川尻真光寺 寺西龍象師。

当山の法座にお越しいただくのは久しぶり。

昨年は豪雨災害のために中止となったため、2年ぶりにこのロープの下でのご縁。

夜席では、今から約2500年前、お釈迦さまが縁起や諸行無常・諸法無我というこの世界のありのままの真実をさとられたことに“仏教”は始まるのだけれど、そのさとりの内容をお説きになられた。ここに仏教の始まりがあるとのお話。

お釈迦さまはさとりを開かれたけれど、最初はそれを弘めることをためらわれた。それでも、梵天に勧められて法を説かれた。(梵天勧請)

分からない相手にも分かるように伝える。

応病与薬、対機説法。

 

明日は虫干しにお手伝いに来てくれる6年生に事前に質問をいただいている。

分からないことを何とか分かるように。

 

ようこそのお参りでした。

 

朝日新聞『論座』に

5月9日(木)

本日、朝日新聞のウェブサイト、『論座』に連載中の「ナショナリズム 日本とは何か」に、『松陰と論争の僧とは 「この世界の片隅に」の呉へ』と題して、専徳寺へ取材に来られた時の模様が掲載された。

 

こちらへ取材に来られたのは2月5日。

「宇都宮黙霖のことについて聞かせてください」と。

その日の午前中に広南小学校3年生が「石泉文庫」「宇都宮黙霖」のことを学びたいと訪ねて来て、石泉文庫へ案内したあと、午後に取材に来られたので石泉文庫へと案内し、いろいろとお話を。

あとでいただいた名刺を見て、本社の政治記者さんが「黙霖」?と少し不思議に思ったが、「令和」へと時代が変わる中で、「宇都宮黙霖」にスポットを当ててくださった。

そして、広南中学校の「もくりんさん」のことにも。

 

その「もくりんさん」、今週末に開催される『呉ご当地キャラ祭』に5月11日(土)登場予定とか。

“志”が伝わりますよう。

 

 

2019年5月9日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

広南小学校 石泉文庫見学

2月5日(火)

1月28日の石泉文庫防火訓練に参加した広南小学校の3年生が、今度は《総合的な学習の時間 ~地域の人・文化について知ろう~》という授業で、専徳寺へ。

昨日、担任の先生からあらかじめ《質問したいこと》をまとめた用紙をいただいた。

「インターネットで調べたら分かることもあるでしょ?」
と先生が言うと、
「ネットの情報は当てにならないから、直接聞きたいというので・・・。」
と、苦笑い。。。

9時から石泉文庫のこと、石泉僧叡、宇都宮黙霖の話を、いつものようにプロジェクターを使って。

そのあと、質問をいろいろと。

広南中学校の「もくりんさん」で、子どもたちにもおなじみの宇都宮黙霖。

直筆の書状など、興味深そうに。

そして、石泉文庫へ移動。

2階へは少人数でないと入れないので、3~4人の班ごとに。

恐る恐る階段をのぼり、暗い書庫へ。

「わぁ!ななめってる!!」

なんてことをいいながら、一人一人宇都宮黙霖直筆の本をパラパラと。

「軽い!」
「漢字ばっかり!」


地域のことを学び、大切に。

石泉文庫防火訓練

1月28日(月)

朝、読み聞かせから帰った後、雨がパラパラと。

正午の時点で雨が降っていたら中止の判断をしなければならなかったのだが、正午の時点では青空。

1時頃になって、またパラパラと雨。

心配したものの、その後雨は降らず。

1時30分より石泉文庫に集合し、事前の打ち合わせ。
1時45分頃、広南小学校3年生が石泉文庫へと到着。

2時、スモークが焚かれ、石泉文庫から火災発生!と、地域の方から消防へ通報。

そして、消防隊の到着まで、地域の方が初期消火。

そして、消防隊が到着!!

消防隊が到着し、放水はしないけど、子どもたちの目の前で迫力ある消火活動。

石泉文庫まで道が細くて消防車が入れないので、専徳寺の下から延長ホース。
後片付けも大変。

場所を専徳寺境内に移して、呉市東消防署署長の話、

そして、水消火器を使った消火訓練。

小学生も初めての消火器にドキドキしながら。

最後に、今年も天ぷら火災の実験。

今日は風が強く、天ぷら油の温度がすぐに下がって難しかったみたいだけど、最後に火の付いた天ぷら鍋に少量の水を入れたらどうなるかを実験。

あまりにも大きな炎にみんなびっくり。

火の怖さ、熱さ、そして火事の恐ろしさを実体験。

みんなで守ろう文化財

寒い中、ようこそのご参加でした。

安芸北組西福寺仏教壮年会 参拝

10月5日(金)

台風25号が接近中。

朝から雨かと思っていたら、雨は降らず。

今朝、安芸北組西福寺仏教壮年会のみなさんが、専徳寺へ参拝。

雨が降れば石泉文庫の見学は難しいかなと思っていたけど、何とかお天気は持ちそうだし、石泉文庫の見学も申し出られたので、専徳寺と石泉文庫の紹介をいつものようにプロジェクターを使って。

専徳寺の話をするのに、この度初めてGoogleアースを利用してみた。

地球の画像に現在地を指定すると、地球がまわり、専徳寺までズームイン。

しかも、その地図が3Dとなって、立体的に長浜、広全体の姿を見ることが出来る。

専徳寺の始まりである臨済宗仏通寺派専徳院が建てられたのは、この地形によるところが大きい。

そして、現在の専徳寺。

先日公開されたばかりのGoogleストリートビューを見ていただきながら、専徳寺のことを話し、そのあと石泉文庫の話を。

宇都宮黙霖のことについても話をするが、知名度が低い。。。

 

そのあと、質問を受け付けると、「この寺は蠅供養をした寺ですか?」と。

戦後、「蚊や蝿のない町づくり」を実施し、表彰された話をご存じの方が。

以前、JICAのビデオで観たことがあるとのこと。

調べてみると、以下のJICAのサイトにその内容が。


https://jica-net-library.jica.go.jp/lib2/P007/jp/pdf/scenario2.pdf

今は亡き前住職や藤田さんが映っている。

昔のことをよくよくご存じだった方が次第におられなくなるので、残せるものは残しておきたい。

 

石泉文庫までご案内し、文庫内を2~3人ずつ交代で見ていただき、お見送り。

ようこそのお参りでした。

 

そのあとすぐに、小坪地区報恩講へ。

今日は7月豪雨災害で被害のあった地区。
これまで同様にお参りできるお宅もあれば、すぐ隣は1階が今も土砂で埋まったお宅も。

いろんな思いを抱きながらお参り。 

 

秋季彼岸会 3日目

9月28日(金)

今朝は秋晴れ。

暑さ寒さも彼岸まで
朝方、ひんやり。

今朝の席で御満座。

今朝は阿弥陀さまの願い(ご本願)を正信偈より。

1億数えるのに、休むことなく1秒に1カウントしても何と3年2ヶ月ほどかかるんだそう。
「きゅうせんきゅうひゃくきゅうじゅうきゅうまん、きゅうせんきゅうひゃくきゅうじゅうきゅう」なんて数えてたら、とんでもないけど。。。

億でそれだから、「五劫思惟」の時間がどれだけかかることか。

簡単に救いようのない私がそこにいたのだなぁ。

その救いようのない私を南無阿弥陀仏ひとつで。

 

ようこそのお参りでした。

 

法座のあと、先日虫干しした石泉文庫の蔵書を戻す。

 

石泉文庫までの道は細い。

細いからなかなか運ぶのが大変。

そして、石泉文庫の蔵の二階にバケツリレーのように上げて収める。

みなさんのおかげで、思ったよりも早く終了。

今年も大切な行事が一つ無事終わった。

ありがとうございました。

 

昨日、クレアラインが復旧。

そして、長浜峠もいよいよ? 

週末、また台風が来るそうなので、どなたさまも気をつけて。

 

石泉文庫虫干し3日目 と 報恩講

9月21日(金)

雨は上がり、石泉文庫虫干し3日目。

朝9時から、昨日干した本を片付ける作業。

たくさんの方がお手伝いに来てくださり、本を梱包してお内陣へ運び、ロープを片付け、掃除までしてくださった。

本の間から落ちたイチョウの葉を戻してくださる方も。

お内陣の右余間に保管して、来週の秋季彼岸会の終わる9月28日(金)に石泉文庫へとお返しする予定。

みなさまのおかげで、今年もこうして虫干しを終えることが出来ました。
ご協力、ありがとうございました。

 

本の照合を終え、今日から通り報恩講の始まり。

今年も小坪地区より。

お参り途中で、雨に濡れた彼岸花がパッと!

昨夜は雨のなか、マジック4のカープは日付変わって試合終了。。。

雨のなかでもパッ!と咲きますよう。

 

石泉文庫虫干し 2日目

9月20日(木)

雨。

石泉文庫虫干し、2日目は雨。

今日は外での作業はないので、予定どおり雨でも本堂で虫干し作業は行う。

8時から前日干した本を片付け、9時に到着の広南小学校6年生を待つ。

待ちながら、本の照合。

雨がだんだんひどくなる。

どうも、子どもたちが来る時間に雨が一番ひどかったみたいで、気の毒なことに靴下までビショビショ。

裸足になって、9時から子どもたちが地域の方と共同で干していく。

ロープでは干しきれず、残りはテーブルに。

 

干し終わって、小学生向けに石泉文庫のお話を。

石泉文庫の由来、僧叡和上、黙霖さんの話をかいつまんで。

そして、今日は

石泉文庫側の石井様より、子どもたちへとお預かりした栞をプレゼント。

わざわざ、藍染め、柿渋染め、そして銀杏の栞を作ってくださった。

石泉文庫の蔵書は、ただ虫干しするだけでなく、本自体に防虫対策がされてるという話をする。

黄檗一切経には藍染めの函。

黙霖さん自筆の本には、柿渋染めの表紙が。

そして、干していると、中から茶色くなったイチョウの葉がひらひらと。

 

たくさんの方の手によって、受け継がれてきている石泉文庫。

子どもたちが宇都宮黙霖のように、本と出会い、本を好きになる、そんなご縁となれば。

 

雨のなか、ありがとうございました。
風邪をひきませぬよう。

 

2018年9月20日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し 1日目

9月19日(水)

毎年7月に行っている石泉文庫虫干し法座。

今年は7月の豪雨災害のあと、断水、連日の酷暑、交通の混乱、学校の休校。。。
大変な状況の中で、法座は中止。
ただ、虫干し作業は、落ち着いた頃にすると、早々に決めた。

あれから2ヶ月経ち、今日青空のもと虫干し。

広南小学校6年生にいつも手伝っていただくのだが、今日は学校行事と重なって参加出来ないということで、明日、本を干す作業をお手伝いいただく予定。

 

子どもたちの参加がないから、本を運ぶ作業が大変だろうと、1時間前の7時30分に総代さん・仏教壮年会、近隣のみなさんが石泉文庫に集まって、石泉文庫の2階から下の階へとリレー作業で下ろす。

あっという間に下ろしたみたいで、予定していた時間よりもかなり早く、そのまま専徳寺へ運び出し作業を開始。

長浜のみなさん、歳を重ねてますます元気。
あっという間に作業終了。
ちょっと早すぎました。。。

当初予定していた時間にお手伝いに来られた方、申し訳ございません。

 

明日は雨が降っても、8時から今日干している本を片付ける作業を行い、9時から広南小学校6年生と一緒に残りの半分を干します。
お手伝いのほど、よろしくお願いします。

見学もご自由に。

 

2018年9月19日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し準備と平和の鐘

9月18日(火)

3連休が終わった。

昨日敬老の日は、専徳寺本堂で長浜自治会の敬老会。

広南中学校から10月13日に行われる文化活動発表会、3年生の創作劇広で生まれた恋がある 世界にかけた虹がある」PRのため、もくりんさん御一行が登場し、そのあと大きなポスターを預かったので、現在本堂内に掲示中。

大きな映画並みに気合いの入ったポスターなので、お楽しみに。

今日は午後1時から明日の石泉文庫虫干しに備え、総代会・仏教壮年会の有志の皆さんが集まって、本堂にロープを張ってくださった。

その間、同時進行で、1時15分から東京・国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われている「千鳥ヶ淵全死没者法要」の平和の鐘に合わせて、5分間専徳寺の鐘を鳴らす。

何の鐘?

1931年9月18日に起きた柳条湖事件。

これをきっかけに満州事変、そして第2次世界大戦へと。

『この世界の片隅に』のドラマでも先週放送分に出て来た玉音放送あとの1シーン。

再び起こらないよう、初めを作らないよう、そう願いながら

9月18日、「平和の鐘」を鳴らす。

 

明日は朝から石泉文庫の虫干し作業。

豪雨災害の後はどうなることかと思ったけれど、こうして虫干しが出来ることを喜びながら。

どなたさまもどうぞご参加を。