広南小学校読み聞かせ(179)

10月19日(月)

今朝は今月一度の広南小学校読み聞かせ。

コロナ禍の中、どっちの本にしようかと迷ったけど、せっかく与えられた貴重な時間なので、欲張って2冊読むことに。

担当は4年生。

1冊目に読んだのは、

比較的読むところの少ない『がまんのケーキ』(かがくいひろし)

みんないろんなガマンをして生活してるはず。

そこで「ガマン」をちょっと考える絵本。

こいたろうくん かめぞうさんは けろこさんを まつことが できるのか!? はたして3にんの ゆうじょうは!?
かがくいひろしが贈る、人情・ユーモア てんこもり! 絵本。(帯より)

このコロナ禍で、〈我慢〉と〈辛抱〉は違うといろんなところで見かけたけれど、どちらも仏教用語から。

《我慢》は、現在の〈辛いことを耐え忍ぶ〉とは反対の〈私の慢心〉という言葉から生まれ、《辛抱》は〈心法(自分の心をコントロールする)〉という言葉から生まれたとか。

それはそれとして、ちょっと楽しくガマンを考えてくれたらなと思いながら。

そして、2冊目は、

『だいぶつさま おまつりですよ』(文 苅田澄子 絵 中川 学)

以前読んだ『だいぶつさまのうんどうかい』の続編。

いろんな仏さまがたくさん出てくる中、大仏さまは大きすぎてなかなかお祭りを楽しめない。でも、その大仏さまだからこそのお祭りが。

今年は祭どころではなくなったので、お祭気分を楽しんで。

 

読み終わって、どっちが好きか尋ねると、『がまんのケーキ』が一人だけ、そのほかの子たちはすべて『だいぶつさま おまつりですよ』に手を挙げてくれた。

 

終わった後、読み聞かせをしてくださった方から、娘がSDGsのバッジを欲しがっていて、「大洲君のお父さんが付けてたよ」と教えてくれたとか。
輪袈裟の左側には東日本大震災の時の〈願〉バッジ、右側には実践運動の流れでSDGsのピンバッジをいつもつけている。

些細な事でも、見てくれる人は見てくれるんだな。

帰宅してすぐに通り報恩講。
今日は読み聞かせがあったおかげで、一軒目から声の調子良く。

 

 

 

2020年10月19日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

通り報恩講(小坪)

10月15日(木)

今朝は少し気温が低い。
そのせいか、膝に時々痛み。。。
この春に着けていた膝サポーターを引っ張り出して再び。。。

今朝、広南小学校6年生が修学旅行に出発。

先月からの呉市のコロナ騒動で心配されたけど、無事今日を迎えることができた。
1泊2日、マスクを着けたままで大変だろうけど、みんなで楽しんで帰って来れるように願いながらお見送り。

 

今日は小坪(旧小坪地区)の通り報恩講最終日。

例年なら14日から16日まで専徳寺報恩講が執り行われるところだけど、今年は春の段階で、もし行えるとしても御満座の一席のみとし、8月にはアクリル板も用意したけど、それも目処が立たないため、中止決定。

今月12日に開催予定だった聞名講も10月に入って中止が決定。
昨日、小坪説教所の12月の報恩講、1月の御正忌も中止のお知らせをいただき、白石説教所の12月の報恩講も、今年は当番に当たっていたけど中止のお知らせをいただいた。

不特定多数の方が集まるご縁は難しいけど、各ご家庭をまわる報恩講は注意をしながら。

 

マスクを着けたままお参りさせていただくと、「お風邪でもひかれましたか?」と尋ねられるので、「えっ、、、コロナの感染拡大防止のために着けてます」と応えると、「そうですかぁ。大変ですねぇ。どうぞお気をつけて。」と笑顔で。

そんな笑顔で迎えてくださる方に、「感染させるようなことがあってはならない」と改めて思った瞬間。

 

今日は一緒におつとめしてくださるご家庭が多い地区。
正信偈のおつとめをしていると、途中から鼻をすする音が後ろから聞こえてくる。
風邪でもひかれたのかな?と思っていたら、「コロナでいろんなことが中止になる中、こうして報恩講を迎えることが出来て・・・」と感動の涙を。。。

最後に伺ったお宅では、家族は集まれないけれど、年回の法事も一緒にお願いしたいとご依頼があったので最後にお参りすることにしていたが、伺うと「お疲れでしょう。今日はもうおつとめはいいです。その代わりちょっと食事してってください」と言われたけれど、「今おつとめ先でマスクを外さないことにしていますし、会食はちょっとご遠慮させていただいてますので。。。」と。
どうやら、耳が聞こえづらくなってきているようで、おつとめさせていただいても、聞こえないというのが一つの理由だったよう。
そこで、コミューンのボリュームを少し上げて、正信偈をおつとめすると、最後まで一緒におつとめしてくださった。
法話の時には少し耳を傾けられたので、もう少しボリュームを上げると静かにうなずいて最後まで聞いてくださった。

声が届く

普段は当たり前のことのように思ってしまってるところもあるけど、このコロナ禍で改めていろんなことを大切に。

当たり前 ⇔ 有り難し

 

 

 

 

 

2020年10月15日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 10月例会

10月8日(木)

昨日は秋晴れ、今日は冷たい秋雨。

そして、今夜は仏教壮年会の10月例会。

先月、久しぶりに臨時総会を開き、今月から時間短縮等コロナ対策をしながら再開することにしていたけれど、ここに来て呉市内での感染が広まったことを受け、来月からまたしばらくお休み。(年内行事は12月の境内清掃のみ)

これまでお釈迦さまの生涯をずっと連続でしてきたけれど、ずいぶん時間が開いたのですっかり忘れてしまっている。
今夜その続きをしたところで、またしばらく開いてしまうから、これまでの復習、そしてこれからの予習を兼ねて紙芝居を。

子ども向け紙芝居と言っても侮ることなかれ。

仏教伝道協会が手塚治虫氏の『ブッダ』をもとに紙芝居を製作(手塚プロダクション監修)し、全国の仏教系幼稚園や保育所に贈呈されたのはニュースで知っていた。

「いいなぁ。一般には出ないかなぁ」と思っていたら、何と今年の春、寺院向けに限定販売を行なったので、すぐに購入。

ブッダ ~おしゃかさまの一生

でも、日の目を見ることなく、箱にしまったまま。。。

そこで、今日はこれ!と、まずは広にも工場があるミツトヨの成り立ちから仏教伝道協会の話を簡単にして、インド音楽をBGMに紙芝居はじまり。

紙芝居だけでは後ろの人に見ていただけないので、プロジェクターとの併用で。

前編・後編合わせて30枚の紙芝居。(写真は準備の時)

まず、誰もミツトヨと仏教伝道協会の関係を知らなかったことにびっくり。
でも、ホテルに備え付けられている仏教聖典の話をしたら、あぁ~と。

BGMが前半で途切れてしまったけれど、後半はなくてよかったかも。

 

また再開したときに向けて、いろいろ準備を。

ようこそのお参りでした。

 

 

2020年10月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

通り報恩講

10月7日(水)

今朝は不思議な空模様。

今日まで3日間、白岳地区の通り報恩講。

コロナ騒動で「今年はお休みします」とのご連絡もチラホラあったけど、無事終了。

こちらも気をつけてお参りさせていただいたが、気をつけて迎えてくださる姿も。
いつものように、すぐ後ろにお座りにならず、距離をとって座ったり、隣のお部屋でご縁にあったり。

距離をとるので、コミューンが大活躍。

お参り先で、お灯明を点け、線香を焚き、マスク着用のまま、ささっとマイクを着け、コミューンをケースの上に設置しておつとめ。

終わって片付けようとすると不思議そうに、「これは何ですか?」「扇風機ですか?」「空気清浄機ですか?」といろんなところでお尋ねに。

寺報でもぶろぐでも以前紹介しているけれど、初めてご覧になられる方が多いので、その都度コミューンの説明を簡単に。
「これはスピーカーです。難聴の方に聴こえやすい音を届けるように創られたスピーカーなんです。マスク着けていると声が聴こえづらくなってしまいますので」と。

ボリュームはあえて大きくせず、聞こえにくい方には少し大きく。
なるべく自然に聞こえているような音量にしているので、スピーカーから聞こえているとは感じていなかったみたい。

でも、説明すると、「それで違和感なく、よく聞こえたんですねぇ」と。

声を張らなくてもいいので、飛沫を抑えることも出来、喉にも負担が少なく。

 

また、あらかじめ報恩講のごあんない時に、マスクは取らないのでお茶は出していただいても、お気持ちだけいただいて帰りますと伝えていたので、ペットボトルのお茶をご用意してくださるところも多い。

昨日はさすがにペットボトルにお米、おさがりと、スクーターで帰宅するのに大荷物だったので、つい記録。

「ご院さんはドリンク(剤)は飲まれます?」と聞かれたので、「すいません。私、飲むと眠れなくなるので。。。」と。

こちらはお気持ちだけありがたく。

 

今朝、出かけるまでNHKのあさイチを。
特集「withコロナ時代 大切な人との別れ」

コロナ禍で葬儀の縮小化・簡略化が強まったとか。

たまたま昨日、先日届いたDVDを鑑賞したばかり。
『私のちいさなお葬式』

ロシア映画。
都会で働く息子に迷惑をかけまいと、自分のお葬式を自分で準備するエレーナのお話。

真っ赤な棺桶を買い、ラップに包んでもらって、バスに載せて帰宅する姿に、

毎日広告デザイン賞https://macs.mainichi.co.jp/design/ad-m/work/8501.html

HPに掲載されているパック詰めされたお位牌が話題になっているのをふと思い出しながら。。。

頭の中には映画のロシア版「恋のバカンス」がずっと流れ、何だかいろんなことがつながって、いろんなことを考えさせられる。

 

明日から再び小坪地区。

2020年10月7日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し 3日目

10月1日(木)

昨夜は久々の雷雨。
今朝は秋晴れ。

今日から10月。
今夜は中秋の名月。

朝9時から石泉文庫へ虫干しした経典をお返し。

細道を往復し、石泉文庫へ運び、そしてそれを2階に。

大変な作業だけど、みなさんのおかげで無事お返しすることができた。
このたびのコロナ対策への御理解、御協力、ありがとうございました。

石泉文庫にはまだまだ知られていないものも。
整理をしながら、それがふと目に留まることも。

今回ふと目に留まったのは、『芟柞和語弁』。

わずか6頁ほどの中に、語句の意味がびっしり。

〈芟柞〉(せんさく)とは、刈り取ること。
僧叡和上は事細かに語句の意味を調べていたことがわかる一冊。

ティッシュのように薄い紙に書かれたものが、今でもきれいに残っている。
それも、受け継ぎ護ってきた先人の方々のおかげと感謝。

 

 

2020年10月1日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し 2日目

9月30日(水)

夜中から朝方まで雨。
天気が心配されたけど、雨も止んで、昨日に引き続き、朝9時から石泉文庫の虫干し作業。

昨日の残り半分を干す。

毎年の風景だけど、いつ見ても壮観な光景。

午後3時から後片付けして、明日の朝9時より石泉文庫へ返却。

お手伝い、ありがとうございました。

2020年9月30日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し 1日目

9月29日(火)

今日から石泉文庫の虫干し。

例年7月に法座を開き、虫干しをするのだけれど、今年はコロナ禍で法座を中止し、虫干しだけを涼しくなったこの時期に。
ただ、ここ数日、連日呉市内でのコロナ感染者のニュースを聞くようになり、一段と気を引き締めて。

9時からの虫干しに向けて、石泉文庫には2階から下へ降ろす作業が7時過ぎより。

このたびは、感染防止対策として受付を用意し、参加される方の名前を書いていただく。

今年も広南小学校6年生が総合の時間にお手伝い。

9時に石泉文庫への細道を進み、

石泉文庫から専徳寺へ、蔵書を次々と運ぶ。

小走りで4往復してくれる子も。

本を運び終わると、今度は本堂で干す作業。

最初に総代さんに干し方をデモンストレーションしていただいて、本堂に張ったロープに干していく。

 
 
 
 
 
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終わった後、「どうでしたか?」と尋ねたら、「楽しかったです!」と即答。

軽い本に歴史の重みを感じながら、みんな笑顔でいきいきしていたので、まわりも笑顔に。

受け継がれている行事に加わり、次につなげていく。

地域に対する感謝と恩返し。

午後3時から片付け。
そして、明日は9時から残りの半分を干す作業。

明日は雨の予報。
今日は何とか無事終えてほっと。

今夜は法中会。

2020年9月29日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

石泉文庫虫干し準備

9月28日(月)

朝はひんやりと。

明日から石泉文庫の虫干し。

今年はコロナ禍で、例年7月に行っていた石泉文庫虫干し法座を中止。
春の段階で夏まで小・中学校の行事等はほぼ中止となっていたので、いつも6年生に手伝ってもらって続けてきた虫干しをどうするか。
そこで、夏休み明けに9月以降に虫干しを考えているけれど、学校としてはいかがでしょうと、先生にお尋ねしたら、6年生らしいことが出来ていないので、ぜひ参加させていただきたいとご返事。

ただ、マスクを着けたままでの作業となるため、できるだけ過ごしやすい時期にと言うことで、9月終わりの明日に。

今日はそのための準備。

午後から総代、仏教壮年会の有志の方々が集まって、本堂にロープ張り。

ここに来て、呉市でもコロナ感染者のニュースが連日。

あらかじめ総代会で、このたびの虫干しは防止対策として受付を設置することに。

受付担当の総代さんから、「受付のボールペンをどうします?病院とかでは一々除菌してますが…」と助言いただいたので、書いてもらった後、アルコール消毒をしていただいたらと言うことに。

このたびは、マスク着用、アルコール消毒、距離をとりながらの作業となるため、体調の悪い方、心配な方はご遠慮いただきますよう、お願いしますと。

開始は9時から。

お互い気をつけて。

 

石泉文庫 補修工事

9月26日(土)

今年の7月の長雨で、石泉文庫の白壁が剥がれ、一部崩落。
大きなヒビも入り、このままでは壁全体が崩れてしまう心配も。

ただ、県史跡のため、勝手に触ることができないので、呉市文化振興課に連絡をして、総代会で協議。

県・市とも今年度着工は難しいと言うことで、取り敢えず来年度まで壁が崩れるのを防止するための補修工事を行うことに。
何度か、呉市・業者の方に足を運んでいただいて、本日の補修工事に。

白く塗ったべニア板を白壁に打ち付ける。

大きなヒビの入った部分をべニア板で覆い、

細かなひびには補修材。

一番大変だったのが、軒の鼻隠し部分。
支えがいると言うことで、つっかえ棒を取り付けるのに、梯子が短い!
と言うことで、総代さんと一緒に寺から長梯子を運ぶ。
細い道をぶつからないよう運ぶのが一苦労。

何とか大ごとになる前に補修終了。

石泉文庫の庭には、ただいま白い萩とノウゼンカズラ。

来週の虫干し前に何とか終わってホッと一安心。

2020年9月26日 | カテゴリー : 石泉・黙霖 | 投稿者 : sentoku

彼岸明け

9月25日(金)

本日、彼岸明け

昨夜からの雨は、予想以上に強い雨。

通り報恩講に出発する時は小雨がパラついていたけど、最初のお宅に伺う時には止んでいた。

今日は多い班なので、マスクをつけたままどうなるかと思ったけれど、何とか無事に終了。

お参り先で仏様にお礼をしてから、ロウソクや線香を点け、コミューンを設置。

お参りが終わると、「これはなんですか?扇風機ですか?」と、半分くらいのお宅で尋ねられる。しかも、お尋ねになられる人、口を揃えて扇風機?と。

そこでコミューンのことを少し。
マスクにしても、コミューンにしても、お尋ねに応えることで、大切なことが伝わっていくのかな。

彼岸最終日。
コロナ禍で初めて彼岸の1週間に手水鉢とライトアップを。
いろいろと大変ではあったけれど、やってみて初めて気づくことも多いので、次に向けての準備ということで、いいご縁に。

花手水も、今日の雨で少し沈みがち。
境内も少しぬかるんでしまったので、今夜の和傘灯り、ライトアップは中止。

次のご縁をお楽しみ。

 

 

2020年9月25日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku