専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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3月20日(日)
春のお彼岸。
春のお彼岸も秋のお彼岸も、お参りに行くと「お彼岸のお忙しい時に・・・」と恐縮されて言われるのだけど、これまでそれほど忙しいことはなかった。
むしろ、「お彼岸でお忙しいでしょうから」と、敬遠される方が多かったのかなと思うくらいゆったりと。
でも、今年の春のお彼岸は、まん延防止等重点措置が先日解かれたこと、解かれて初めての連休とあってか、法事が次々と。
そんな中、今日ご夫婦でお参りしてくださったご門徒さんは、お父さんの祥月命日が昨日、葬式をしたのが今日、そして明日が自分の誕生日。
「家族に強制しないよう、普段着でお参り出来るご縁をと言うことでお参りさせてもらいました」と、昨年お一人でお参りになられ、今回は奥さまと御一緒にお参りくださって、記念写真も一緒に。
ずっとこれからもそれを続けていかれるのだそう。
寺から年回法要が当たっていますとのご案内はさせていただくのだけれど、それ以外は自由にそれぞれの思いでご縁に出遇っていただけたらいいのかも。
それぞれの思いで普段着のお参り。
今日は薄墨桜(江戸彼岸桜)のつぼみが一段と膨らんで。
明日は彼岸の中日。
朝9時より彼岸会のおつとめと、文書伝道によるご縁。
花手水も用意して、出来るだけ春を感じるご縁になれば。
3月19日(土)
あんなにポカポカしてたのに、昨日は雨風が強く、寒さが戻って。。。
今朝、お参り先で出来上がったばかりの本を頂戴した。
『黙霖 ろう勤皇僧 宇都宮黙霖の生涯』(呉ろうあ協会)
昨年、石泉文庫の虫干しを予定していた9月、呉ろうあ協会の方々が虫干しを見学に来られることになっていたのに、コロナで虫干しが10月に延期。
でも、せっかくのご縁なので、9月に予定されていたその日、話だけでもと言うことでお越しになられた。
その時に今年6月に開催予定の第70回全国ろうあ者大会 in Hiroshimaに向けてこの本『黙霖』を製作するため、準備を進めている話をお聞きし、製作途中の原稿コピーも見せていただいた。
その本がようやく出来上がったそう。
黙霖さんの生涯をまとめただけでなく、漫画も一緒に収録され、大変素晴らしい出来映えに。
大会が無事開催され、全国のみなさんに黙霖さんを知っていただけたらと願うばかり。
そして、もう1冊。
『呉本 に』が届いた。
丸子玲子さんの『呉本』の続編。
とは言っても、正直その前の『呉本』を読んでなく、昨年6月末、このたびの『呉本 に』にも登場するご門徒さんから、「今回『呉本』の続編で、広を中心に本を書くそうなので、ぜひ黙霖さんの話をして欲しい」と依頼され、取材を受けることに。
その前にその『呉本』とやらはどんな内容か拝見しようと思ったのだが、絶版。。。
何も準備することなく取材を受けた後、『呉本 に』をクラウドファンディングで出版することになったと知り、前作の『呉本』も入手できるということで、そちらを。
その返礼品として本日その2冊が届いた。
専徳寺は『呉本 に』の197頁から
専徳寺と 日本一、日本が好きな「もくりんさん」
に登場。
宇都宮黙霖、生誕200年まであと2年。
黙霖さん、じわりじわりと。
3月17日(木)
昨日の朝、2羽のツバメが帰ってきたようで、元気よく境内の上を飛んでいた。
そして、午前中御法事で広白岳地区のお宅へお参りに行くと、玄関先の桜が満開。
長浜の桜はまだまだだけど、螺山の北と南でこうも違うものなのかと。
連日、朝と夕方、あちこち芽が出て来る姿を眺めてまわるのが日課のようになっている。
雪柳が白い花を付け、風で揺れてる姿は何とも言えない。
また、先日の翁草はもうつぼみを付けている。
昨年植え付けた藤袴、女郎花、糸薄、霧島竜胆の新芽が次々と出てくる。
山吹も新しい枝が次々と地中から出て来て、小手毬も少しずつ芽が膨らんでいる。
ここにも!ここにも!と新芽を見つけるのを楽しみに。
ただ、桔梗がまだまだ何の変化も見られず。。。
一昨年植えた薄墨桜。
昨年の今頃、葉っぱが次々と出て来て、夏までに一回り大きくなった。
今年もつぼみが付いていないようだったので、また葉っぱばかりがこれから出てくるのかな。
来年くらい、花を付けてくれたらいいなぁと思いながらじっと眺めていたら。
何と!一本の枝の先に、ここだけ色が違ってピンク色。
これはひょっとして??
ここ数日は日中汗ばむほどの陽気だったけど、明日は雨で、そのあと寒さが戻ってくるとか。
どうぞ、お気をつけて。
3月14日(月)
昨夜降った雨が上がり、今朝は暖かい朝。
ウグイスの声がよく聞こえてくる。
今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。
先日高校を卒業した長男と一緒に。
担当は私が4年生、長男は1年生。
読んだ絵本は、
『森のおくから むかし、カナダであったほんとうのはなし』
(レベッカ・ボンド作・もりうちすみこ訳)
今年度最後、何を読もうかと思ってたところに、先週の火事。
また、4年生は「里山を愛する会」と一緒に一年間いろいろな活動をしたことを聞いていたので、この本を。
ちょっと読むには長い絵本だけど、最後のあとがきまで。
作者あとがき
この話は、ほんとうにあったことです。主人公のアントニオは、亡くなったわたしの祖父、アントニオ・ウィリー・ジローです。祖父は14さいまで、カナダのオンダリオ州ゴーガンダのホテルでくらしていました。そのあと、アメリカ合衆国に移り住み、それまではフランス語を話していましたが、英語も話せるようになりました。
わたしは、祖父について、いろいろな話を聞いています。長く農場をやっていたこと、バーモント州のあちこちで大工仕事をしていたこと、また、としをとってはじめて、アメリカインディアンの血をひく異母兄弟と会って、よろこんだことも。
でも、わたしがいちばんすきなのは、祖父が自分の子どもたちに語って聞かせ、そして、母がわたしに語ってくれた、この話です。
私の子どもたちは、もうアントニオに会うことはできません。でも、だからこそ、私は子どもたちに、ひいおじいさんが子どものころ、オンタリオ州ゴーガンダで出あった、このおどろくべきできごとを話してやりたいのです。
感想で、火事の怖さ、いのちの大切さを述べてくれた。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんから昔の話を聞く?
と聞いたけど、みんな首を横に。
いろんなことを聞いてもらいたいなぁと。
終わったところで、サプライズ
これまでにもお礼の手紙をいただいたことはあったけど、このたび初めて「〇〇さんの読んでくれた『〇〇』が心に残りました」と、具体的に感想を述べてくれていること。
多かったのは、
6年生は『つららのぼうや』と『おおにしせんせい』
5年生は『しらすどん』
2年生は『こねこのチョコレート』と『いちにちじごく』
心に残る絵本、印象に残る絵本に選ばれたのは素直に嬉しい。
コロナ禍で厳しい状況の中、年間11回行われた朝の読み聞かせ。
ご縁をいただけたことに感謝。