専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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12月30日(水)
いろいろと一段落して、ようやく年始に向けての準備。
今年は立派な松と菊が手に入ったので玄関に。
今こんな状況なので、いつものように「お誘い合わせてお参りください」とは案内しにくいけれど、ちょっとだけご報告。
この年末年始はコロナの影響で例年と同じようなことが出来ないので、それでも何か出来ることはないかな。。。と。
本堂の前にある前々ご門主お手植えのクロガネモチ。
先日、剪定をしてもらって随分すっきりと。
その姿にふと思い浮かんだのが、
お浄土の宝樹。
《参考》Amida Net 浄土変相図
クリスマスツリーではなく、宝樹。
今年の盂蘭盆会、
清風宝樹をふくときは
いつつの音声いだしつつ
宮商和して自然なり
清浄薫を礼すべし
(浄土和讃)
そのご和讃をイメージして、5つの音声を出すウィンドチャイムを掛けた。
風が吹くたび、とってもいい音色を響かせていたけど、寒くなってくるにつれて風が強くなり、夜中も結構響くので、今は取り外し。。。
今年はそんなこともあったなぁと思い出しながら、見つけたのがサンキャッチャー。
サンキャッチャーの起源には諸説あるみたいだけれど、定かではないらしい。
ただ、日照時間の短い北欧では光を取り入れるインテリアとなっているらしい。
光を取り入れる。
とってもこれはお念仏。
サンキャッチャー自体に輝く力はない。
光を受けることで輝くことが出来る。
また、キャッチャーと言いながらも、捕りに行くことも貯めることもしない。
ただ届いた光を受け、反射してそのまま光を放つ。
でも、その光が受けた光と違った光に見える。
あぁ、お念仏も一緒かも。
私自体に輝く力はない。
阿弥陀さまの光(願い)を受け、そのままの姿を口に現わしたのが「南無阿弥陀仏」のお念仏。
でも、私たちの口から出てくるお念仏は、外から見るとそれぞれにいろんなご縁を感じるお念仏。
キャッチャー
catcher
捕らえるもの。
ちなみに、信心獲得とは、英訳では「Gaining devotion」だそう。
〈gain〉は得る,(努力して)得る
〈devotion〉は献身,一意専心。
なるほど。
とりあえず、今年は30個のサンキャッチャーを取り付けてみた。
30個もあれば、、、と思っていたけれど、つけてみると何とも控えめな感じ。
でも、今回は控えめぐらいがちょうどいいかも。
冬の間、しばらくつけておこうと思うので、お天気のいい時にでもどうぞ。
12月24日(木)
今日から小学校は冬休み。
昨日、PTAの朝の挨拶当番に当たっていたので、登校する子どもたちに「おはようございます」と声かけ。
夏に当番に当たった時、こちらが挨拶してもモジモジしていた1年生も、昨日は「おはようございます」と声をかけると、立ち止まってお辞儀をしながら「おはようございます」と。
また、「行ってらっしゃい」と続けると、「行ってきます」と言いながら小さく手をふってくれた。
そういう微笑ましい姿を見ると、何だか朝からほっこり。
今日は午後から呉市文化振興課・消防署と来月行われる石泉文庫防火訓練の打ち合わせ。
ところが今朝の中国新聞朝刊。。。
お昼前に市から、消防署の担当者は陰性で、濃厚接触者でもないのですが、不安に感じたりするようであれば延期もできますが、との連絡。
こちらとしては、本堂で充分距離をとって行うので大丈夫ですと。
雨の降る中、市から2名、消防署から2名、総代2名と住職が参加して、ストーブを4基つけて暖を取りながら入口は開けっ放し、距離をとり、マイクを使っての打ち合わせ。
このたび、例年のように石泉文庫での火災を想定した訓練は、石泉文庫の中庭が狭く、密になってしまうため中止。
専徳寺境内で広南小学校の3年生を中心に、防災についての講話、水消火器を使っての消火訓練、天ぷら火災の実験をすることに決定。
ただし、これからの状況次第では、中止となる可能性もあるとか。。。
子どもたちにとってはまたとない機会なので、何とか出来たらいいなと。
石泉文庫防火訓練
1月25日(月)14:00~ (雨天中止)
専徳寺境内にて
緊張感を持ちながら、15分ほどで打ち合わせ終了。
12月19日(土)
通り報恩講もあと数軒残っているけど、ほぼ一段落。
おかげさまで何とか無事ここまで。
境内のイチョウの枝が伸びて電線にかかってきたので、昨日から電力会社による伐採作業。
最初は門前の道路からやっていたけど、電線が手前にあって難しいので、境内に車を移動。
一日で終わらず、今日も引き続き。
かなりさっぱりと。
そして、今日お参りに出ると、新しい掲示板が。
今年の総代会で各地区の掲示板を新しく新調して設置することが決まり、それが設置されたようで、白木の綺麗な掲示板が長浜の所々に。
法座の貼り出し以外にも、毎月何か法語を貼り出してはと話が出たので、来年からここに何を貼り出すか、ただいま思案中。。。
12月15日(火)
今朝は冷え込み、小雪もチラチラ。
今日は広島別院の報恩講に出勤。
広島別院の報恩講は、例年12月14日から16日まで行われ、15日と16日には安芸教区25組を2つに分け、各組1名が内陣出勤して勤められていたけれど、今年はコロナ対策として25組を4つに分けて、間隔を開けて出勤することに。
このたび久しぶりにその役目が回ってきた。
2011年に初めて出勤して以来。
今年は当山の報恩講も中止になったし、つとめあいの報恩講もすべて中止となったので、今シーズン唯一の法要出仕。
お斎はなく、法要1時間前に集合。
受付で手指をアルコール消毒し、検温。
メガネが曇らず、声も出しやすいと言うマスクを別院でご用意してくださっていたので、それを着け、別院の色衣・五条袈裟を着て法要に臨む。
法要は音楽法要。
しかも、祖師前一席。。。
久しぶりの音楽法要だったけど、忘れてなかったみたいでホッ。
また、今年は法事も葬式も少人数なので、例年の報恩講より人数は少ないものの、賑々しく法要の声が堂内に響くのはいいもんだなぁと。
法要が終わると、余間に座って御輪番の『御俗姓』を。
帰りにお下がりをいろいろといただいて帰ったので、親鸞聖人の御前に。
今年の通り報恩講もあと少し。
12月14日(月)
今朝は今年最後の広南小学校読み聞かせ。
新型コロナ感染者が県内で増えてきて、この読み聞かせもいつ中止になるやらと心配しながら、気をつけながら。
今日の担当は3年生。
読んだ絵本は、
『もみの木』 (せなけいこ 絵・石井睦美 文・アンデルセン 原作)
今年、コロナ禍の中、何とか観に行くことの出来た特別展『せなけいこ展』(ひろしま美術館)。
その特別展に合わせて、絵本作家デビューの前夜に出来た原画が、何と50年以上も経って昨年絵本化された。
アンデルセン原作のちょうど今の時期にふさわしい絵本なので、がんばっていつもよりも長いけど。。。
今、この瞬間の幸せを大切に。(帯・関根麻里)
今年はコロナで今を幸せと感じられないかも知れない。
コロナが終わったら、あれしよう、これしよう。何をしようかと、ついそればかり考えてしまう。
でも、考えてみたら、ステイホームが長く続き、いつもと違った生活をする中で、いろんなことを感じることが出来たような気はする。
それを幸せと思えないかも知れないけれど、これも大切な《ご縁》なのかな。
15分ほどかけて読み終わり、感想を聞かせてもらおうと思ったら、
「言いたいことがあったんだけど、長すぎて忘れちゃった」
申し訳ない。。。
でも、長い話をみんな静かに最後まで聞き入ってくれたので、何かしら感じてくれたかな。
今を大切に、今を楽しんで。