専徳寺のぶろぐです。
お寺のこと、地域のことを綴ります。
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1月22日(木)
今夜は法幢寺にて久々の我聞会。
輪読は、『蓮如上人御一代記聞書』(176)(177)。
(176)では方便の話が出て来る。
「嘘も方便」と言われるが、「方便は真実に導くための手だて」。
ただ、大切なのは「私にとって」の真実・方便。
私にとっての真実が、浄土真宗。阿弥陀さまの願い(救い)。
そこをはき違えると、対立しか生まれないなぁと・・・。
法話では、「願われている私」という話を聞かせていただいた。
ホームステイ先での話に、NHK連続テレビ小説『マッサン』のある場面をふと思い出した。
幸子は早くに亡くなった母のことを想うばかりに、本当は大好きな継母を「由紀子さん」としか呼べず、そのことが原因で離縁の話が・・・。
いろいろ考えるばかりに、素直に「お母さん」と呼べずに苦しむ幸子。
はからいを超えたところにある世界。
いろんなところにあるご縁。
そんなことを思いながら・・・。
1月22日(木)
昨夜降った雨も朝には上がり、午後2時より予定どおり石泉文庫の消防訓練。
第61回文化財防火デー(1月26日)を前に、呉市教育委員会主催で、地域の方、広南小学校3年生が集まって。
午後2時に石泉文庫より火災発生。
まずは、「火事だ!火事だ!」とまわりに知らせて、地域の方が消火栓からホースを引っ張って初期消火。
消防署への連絡は、石泉文庫の火災報知器から自動的に。
今年は地元の消防団が参加。
消防署から駆けつけるまで、消火活動に当たる。
ホースを延長しての消火活動なので、後片付けも一苦労。
引き続いて、専徳寺境内で消防署署長のあいさつと、消火器の講習。
まずは、「火事だ!火事だ!○○さん、119番にお願いします!」
そして、消火器での初期消火。
日頃からの心がけを大切に。
ようこそのご参加でした。
1月20日(火)
青空のもと、午後から呉東組聞名講が名田説教所にて。
今年初めての例会。
正信偈のおつとめの導師、御消息拝読をさせていただく。
そのあと、浄光寺御住職のご法話に続いて、御示談。
今日は2つの質問。
一つ目は、昨年6月の新御門主のことば、『法統継承に際しての御消息』より。
最後の
「自信教人信」のお言葉をいただき、現代の苦悩をともに背負い、御同朋の社会をめざして皆様と一緒に歩んでまいりたいと思います。
この「自信教人信」とは?という質問。
この御文は、
「自信教人信 難中転更難 大悲伝普化 真成報仏恩」
(みずから信じ人を教えて信ぜしむること、難きがなかにうたたさらに難し。大悲をもって伝へてあまねく化するは、まことに仏恩を報ずるになる)
善導大師の『往生礼讃』初夜礼讃の御文より。
法中より、安芸門徒は「声かけ同行」。
以前は声かけあってお聴聞に。これからも声かけ同行に。との話を。
二つ目の質問は、浄土真宗の生活信条の3番目。
み仏の教えにしたがい 正しい道を聞き分けて まことのみのりをひろめます
「聞き分けて」とは、どのように?との質問。
例会終了後、聞名講の役員会。
今日は「聞名講の御示談が大好き」との声もいただき、世代交代で役員の皆さんもだんだん若返り、何とかしてこの聞名講を・・・との話も聞かせていただく。
今年も良いご縁となりますよう。
1月19日(月)
平成27年、今年初めての読み聞かせ。
担当は6年生。
読んだ本は、『おとうさんのちず』。
ポーランド出身のユル・シュルヴィッツ作。
小さい頃の体験を絵本に。
第二次世界大戦中、幼かった作者は家を爆撃で失った。
祖国を追われ、その後、転々と。
あるとき、お父さんが市場へパンを買いに出かけた。
なかなか帰ってこないお父さん。
帰ってきたと思ったら、パンを買わずに何と世界地図を買ってきた。
パンさえ食べれないのに、地図を買ってくるなんて・・・。
次の日、お父さんはその地図を壁に貼った。
暗い部屋に色があふれ、ぼくはうっとりと何時間でも地図を眺め、世界中を旅して、魔法の時間を過ごした・・・。
そんなお話。
読み終わり、感想を聞くと、パンが買えなかったけど、お父さんの買った地図で世界中を旅することが出来たのでよかったと。
そう。
この話は、素直に読むと、「よかった」と感想が出るのだろうが、でも、忘れてはいけない。
「せんそう」
パンさえ食べれなくなってしまうのが戦争なんだということを。
戦後70年。この年の初めの読み聞かせ。