鳩瓦

4月30日(金)

今日は広南中学校、今年度初めての参観日、その前にPTA総会。
1年生、入学式の凜々しい制服姿が約1ヶ月経ってさまになってきた。

参観日は理科の時間。
花の観察。
今年度から導入された生徒一人につき各一台のiPadを使って、写真を撮ったり、ルーペで見たり。

法務のため、さわりをちょっとだけ参観。

 

一昨日から昨日の雨で、境内のヒマラヤスギの住民たちは大丈夫かなと心配だったけど、今朝高層階に住んでるカワラヒワの元気そうな声が聞こえてきた。
低層階に住んでるキジバトは、雨の中でもじっと卵を温め、今日もじっと。

もう2週間ほどになるので、そろそろ孵るかな?

 
 
 
 
 
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そういえば、専徳寺の山門には鳩瓦。

鳩瓦の由来を調べてみたら、

はと三枝さんしれいあり からす反哺はんぽこうあり

という諺があるそう。

ハトは育ててくれた親の恩に報いるために三本下の枝に止まり、カラスは育ててくれた親の恩に報いるために老いた親鳥に口移しで食べさせる。
親孝行の意味があるのだそう。

他にも、キジバトは夕方から朝までメス、朝から夕方までオスが卵を抱いて温める。
そんなところから夫婦和合という意味もあるとか。

ちなみにハトが「平和の象徴」と言うのは、旧約聖書のノアの箱舟に由来。

 「平和の象徴」というと、ハトよりもおりづるをイメージするかな。

 

明日からいよいよ5月。

ペットロス

4月27日(火)

先日、電話で「16年いっしょに過ごしてきたチワワが先月亡くなり、すぐに火葬したけれど、昨年弟を亡くした時よりも悲しみが大きく、1ヶ月経っても辛いので、お寺に参ってお経さんいただいてもよろしいですか?」とお尋ねになられたので、どうぞお参りくださいと今日お参りに。

ペットロス症候群

私がこのペットロスに感心を持ったのが1990年代。
本願寺の宗学院に通っていた頃。
石泉僧叡和上のご縁で、江戸宗学を学んでいた。

江戸時代、本願寺派では三業惑乱という大きな論争が起こった。
その頃、「小児往生」という問題も100年ほど議論された。
その小児往生のことを調べていたときに、大谷派の慧琳著『真宗帯佩記』の「小児往生」に続いて、「畜類葬送之事」と題した一節を読んだ。

ちょうどその頃、アニマルセラピー(アニマルアシステッドセラピー)に興味を持っていろいろ調べていたところ、ペットロスについてテレビのドキュメンタリーが放送されたこともあり、そちらも感心を持って、手当たり次第に本を読んでいくうち、キリスト教文化圏の海外ではペットロスについては宗教が介入することなく、獣医師がケアするケースが多いけれど、日本の生命観は違うので、宗教者にそれを求めたいとの趣旨を目にし、それでペットロスをテーマに論文を。

ペットを六道、三悪道の中の畜生と見るのか、それとも衆生(有情)と見るのか。
はたまた、ペット(愛玩動物)でなく、コンパニオンアニマル(伴侶)。家族の一員とみなしている場合も多いので、それによっても答えは違ってくるし、好きか嫌いかによっても答えが違ってくる。

その答えが違うというところが、この問題を複雑にしてしまう。

ただ、私がお聞かせいただいているのは、阿弥陀さまは十方の衆生をもらさず救うと願いを建ててくださったこと。

 

妙好人 因幡の源左同行は、いくらお聞かせいただいてもさっぱり分からなかったみ教えが、牛の背に草を負わせているときに、

ふいつと分らしてもらったいな。でんや、われが負ふてごせつだけ、これがお他力だわいやあ。あゝ、お親さんの御縁はこゝかいなあ、おらあその時にや、うれしいてやあ。
         (『妙好人 因幡の源左』(柳 宗悦・衣笠一省編)

と、牛をご縁にご信心をいただかれた。

何がご縁となるか分からない。
チワワをご縁に今日お念仏に出遇われたのなら、きっとまたお浄土で。

 

4月22日はアースデイ

4月22日(木)

今日4月22日はアースデイ(Earth Day)。
地球環境について考える日だそう。

地球温暖化、気候変動、ここ数年の災害。。。

今、広南中学校ではSDGs(持続可能な開発目標)に取り組み、全校生徒の胸にはSDGsバッジ。
1年生の次男も一昨日制服の胸にバッジを付けて帰ってきた。

意識する、考える、バッジを胸につけることで生まれてくるのかも。
ちなみに私も輪袈裟にSDGsバッジ(2代目)。

 

庭に水を撒き、花の世話をしたりする中で、ついつい良いもの悪いものを選んでしまう。
例えば雑草とか虫とか。

昨年までなかったのに、今年になってあちらこちらに咲き出したこの花。

何だかかわいらしく、きれいな花だからそのまんま。

それに対して、名も知らぬ雑草は引っこ抜く。

また、今日蓮の鉢に水を足したら、底の方から何だか得体の知れない奇妙な虫のようなものが蠢いて。
なんだ?これはどうしたものか。。。
と、「水中、長い、幼虫」と検索したら、すぐにハナアブの幼虫だと分かる。
害はないそうだが、見た目で気味悪がられることが多いのだと。
なるほど。。。

いずれにしても、良いもの悪いものは〈私〉の都合。
 

一昨日、調べごとをしていて、禅宗にこんな言葉があるのを見つけた。

春色無高下 花枝自短長
(しゅんしょく こうげなく、かし おのずからたんちょう)

江戸時代中期の臨済宗の僧、白隠慧鶴はくいんえかくの『槐安国語かいあんこくご』より。

春の陽気は高いも低いも関係なく、一様に降りそそがれているけれど、花の枝はもとより短いのもあれば長いのもある。この世のものは何もかもすべてが平等というのではなく、違いがあることを受け容れる、これが肝要。

禅における平等の思想を表すことばだそう。

違いがあることを受け容れる。

若冲の動植綵絵どうしょくさいえ
釈迦三尊像3幅とともに30幅の動植物が描かれ、相国寺に奉納された作品。

お釈迦さまのまわりに鳳凰や魚貝、さまざまな爬虫類や虫までが描かれている。
姿・形が違っても、みんないっしょ。

そういうことなんだなぁと、ちょっと地球環境を考える。

 

 

キジバト 抱卵中

4月19日(月)

朝、境内の水撒きや掃除をしていると、ちょっと前からキジバトの姿を見るようになり、最近はヒマラヤスギの枝の間を行ったり来たり。

時折、控えめに鳴く声も聞こえてくるので、この木が気に入ったのかなと。

昨年はこの木にエナガが営巣。

今年はエナガの姿を見ないけど、その代わりカワラヒワを毎日上の方で見かけるので、カワラヒワが営巣しているのかなと思ったら、

今度はキジバト。

夕方、ヒマラヤスギの下に小枝が落ちてたので、ひょっとしてこの上に?
と思って見上げたら、大当たり!
何とエナガが営巣していたところにキジバトが。

 

 
 
 
 
 
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どうぞ、巣立つまでそ~っと。

鏡如上人お手植えのヒマラヤスギ。
ただいま人気物件。

2021年4月19日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(184)

4月19日(月)

ちょっぴりひんやりと、さわやかな朝。

今朝は広南小学校、今年度初めての読み聞かせ。
担当はいきなり新1年生。

どんな子どもたちがいるのか、担任の先生はどなたなのか。
子どもが卒業すると、小学校の情報がなかなか。。。

新1年生にとって初めての読み聞かせの時間なので、読み聞かせを楽しみにしてくれるような絵本を。
そう思って、いろいろと考えて迷って。

選んだ絵本は、

『いいから いいから』 (作・長谷川義史)

このシリーズは、次男が好きで揃えた絵本の第1作目。
読み聞かせでは初めて読む絵本。

教室に入ると、小っちゃい かわいらしい1年生。
きちんと行儀よく笑顔で向かい入れてくれた。

初めてなので簡単な自己紹介をして、帯に書かれた

おこってはいけない
だれかがおこるとだれか
にでんせんして だれかが
またおこる。それがまた
だれかにでんせんしてなーん
にもいいことない。
せかいをへいわにするほんきの
あいことば「いいから いいから」

を読んでから『いいから いいから』。

みんな静かに聞いてくれて、時折笑い声。
読み終わった後は、元気よく手を挙げて笑顔で感想を。

こちらもドキドキしながら臨んだ読み聞かせ。
これからも楽しみに。

2021年4月19日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

長浜日曜学校 入校式

4月17日(土)

今日は雨の降るなか、住蓮寺にて長浜日曜学校の入校式。

昨年度はコロナの影響で一度も開校できず、2年ぶりの入校式に。
今のところ長浜・小坪地区で感染者は確認されていないので、今後の状況を見ながら開校していくそう。

このたび3名の2年生が新しく入校。

入校、おめでとう。
そして、進級、おめでとう。

入校式の後は、お釈迦さまの誕生をお祝いして花まつり。

今年は甘茶をかけて静かにお祝い。

新6年生の閉扉の際の合掌が素晴らしかった。

みんなすくすく仏の子

 

一昨日植えたおだまき(苧環)に、昨日早速蜂がやってきた。

花の力ってすごいな。
蜂もどうやって嗅ぎつけるのかな。

蜂と神さま

蜂はお花のなかに
お花はお庭のなかに
お庭は土塀のなかに
土塀は町のなかに
町は日本のなかに
日本は世界のなかに
世界は神さまのなかに

さうして さうして 神さまは
小ちゃな蜂のなかに

        金子みすゞ

 

 

 

 

2021年4月17日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

花水木 満開

4月15日(木)

今年は早々と桜の季節が終わり、今境内では親鸞聖人像そばの花水木が満開。

昨年の夏、毎日水をまき、声をかけてたせいもあってか、昨年よりも花が多いような。

昔から花を見ることはそれなりに好きではあったけれど、育てることはさほど感心もなかった。
けれど、昨年のコロナでのステイホームで、園芸素人が思いつきで花の世話をするように。

成長している姿や、きれいに咲く姿を見ると何とも言えない。

昨年植えた薄墨桜、そしてそのまわりの雪柳も、花の時期が終わって、葉っぱが青々と。

新緑の美しさはそれはそれできれいなのだけど、花の季節が終わると何だか寂しいような。

そこで、日当たりのよいところでも丈夫そうな花を探し、昨日注文したら、早くも今朝お届け。

山吹色のやまぶき(八重)。

この場所は風の通りがいいので、雪柳と同じように、風に吹かれてゆらゆらと。

そして、これから夏に向けて、

ききょう(桔梗)の紫と白。

それらを植えるために近くのホームセンターに土を買いに行った時、見つけた

おだまき。

キンポウゲ科の花で、漢字では「苧環」と書くそう。
麻糸を空洞の玉のように巻いたものを「苧環」と言うそうで、そこに由来するとか。

そして、

おきなぐさ(翁草)。

こちらもキンポウゲ科で、白く長い綿毛のある果実の集まった姿を老人の頭にたとえて翁草と言うそう。

 

四季を通じて、いろんな花が境内に咲いたらいいな。

念ずれば花ひらく

念ずれば
花ひらく

苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった
     (坂村真民)

 

2021年4月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

結婚披露宴

4月10日(土)

今日は呉東組内、広真光寺若院様の結婚披露宴に。

本来なら昨年の6月に予定されていたけれど、ご案内をいただいた直後に緊急事態宣言。
それを受けて、急遽延期。

まだまだ第4波が押し寄せて来ているけれど、このたびご自坊で挙式、そして披露宴。

若院様よりホテルのコロナ対策だけでなく、自分たちで出来るだけの準備をしていると聞いていた。

コロナ禍で初めての宴席。
いろいろと勝手が違うので緊張感もあったけれど、食事中は黙っていただき、食間はマスク着用。
ノンアルコールで御馳走を完食し、引き出物をいただいて、ウィルスだけは持ち帰らないように。
それだけを気をつけながら。
それがお招きいただいたご両家に対する一番の祝福でもあるのかなと。

帰りに新郎若院様よりホームページに載せてくださいね!とご許可いただいたので。

幸せそうな笑顔に元気をいただいた。
ご結婚おめでとうございます。
末永く よろしくお願いします。

結婚式での司婚宝徳寺御住職の法話がとってもよかったと。
何かのご縁にお聞かせいただきたいな。

このご時世、この場にこの場を整えてくださって、そこにいられることに感謝。

 

 

 

2021年4月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

お釈迦さまの誕生日

4月8日(木)

今日は4月8日、お釈迦さまの誕生日。

とはいえ、専徳寺では特に灌仏会・花まつりをしていない。
昔、日曜学校があった頃、白い象を曳いて花まつりをお祝いしていたのを覚えている。

昔の花まつりの記念写真が見つかった。
私の生まれるずっと前の若かりし父(前住職)や祖母(前々坊守)の姿が写ってる。
そして、後ろに写ったヒマラヤスギの低いこと。

 

その頃にはなかった親鸞聖人像のその前で、

以前、”フェリシモおてらぶ”さんで購入したスノードーム誕生仏。

このたび新しくピンクの誕生仏も発売されたので。

そして、初転法輪スノードームも。

コロナ禍で、賑々しくは出来ないけれど、せめて。

 

いつもなら4月8日に予定されている仏教壮年会総会も延期。

その代わり、会長さんが広郷土史研究会の会報第86号(平成20年7月1日)に掲載されていた『長浜で息づく地域共同体 =石泉和上と石泉文庫=』(日本マスコミュニケーション学会員 荒本昱夫氏)を壮年会会員のみなさんにぜひ読んでいただきたいと回覧されたのだそう。

どうやら、私がその前の同研究会の例会で石泉僧叡和上と石泉文庫のことを話したことから、それをもとに長浜に息づく大切なことを会報に。

天上天下唯我独尊

ひとり存在しているのではなく、つながりあった尊いいのちをそれぞれに。

 

 

広南中学校 入学式

4月7日(月)

今日は次男の広南中学校入学式に。

先月、隣の広南小学校を卒業し、学生服を着て初めて登校。
真新しい制服を着た子どもたちの姿が眩しく、何とも頼もしい。

コロナ対策として、在校生は生徒会の代表のみで、保護者が見守る中。

サクラはほぼ散ってしまっていたけど、もくりんさん像の側に立つサイカチの木が元気よくいきいきと。

専徳寺境内の薄墨桜も、枝が見えなくなるくらい元気よくいきいきと。

昨年親鸞聖人像の下に植えたスズラン。
これまで何の変化も見られなかったので、枯れてしまったのかと思っていたら、ちゃんと芽が出てきた。

そして、3月に植え替えた蓮の芽も。

みんなみんないきいきと。

 

2021年4月7日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku