広南小学校読み聞かせ(28)

3月17日(月)

今年度最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は5年生。

 

今日読んだのは、

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『せかいでいちばんつよい国』

イギリスのデビッド・マッキー作。

子どもが小さかった頃に『ぞうのエルマー』というカラフルな象の絵本をよく読んだが、この作品もその作者。

 

ある国の大統領が、

「せかいじゅうの 人びとを しあわせにするためだ。われわれが せかいじゅうをせいふくすれば、みんなが われわれと おなじように くらせるのだからな。」

と、戦争をしては世界中を制服していった。

 

残ったのは、気にも留めていなかった小さな国だけ。

一つだけ残しておくのも気持ちが悪いということで、大統領は兵を率いてその国へ。

 

そこには兵隊がいない。武力もない。

そこを訪れた兵隊たちは大歓迎を受け、その小さな国の遊びや料理、歌を好み、仕事も手伝ったり。

大統領は「けしからん!」と、怠けてしまった兵隊を国へ返し、新たに兵隊をその国へ。

 

それでも、同じことの繰り返し。

 

そこで大統領は兵隊を少しだけ残して、自国へと帰っていく。

国へ帰ると、みんなが小さな国のいろんなことを真似ている。

 

こどもに歌を歌ってとせがまれた大統領は、思いついた歌を次々と歌うのだが、それはすべて小さな国の歌だった・・・。

 

『強い日本』・・・、どこかで聞いた言葉。

本当に強い国って何だろうと、問いかける物語。

 

春から6年生。

どんなふうに届いたかな。

2014年3月17日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

我聞会 3月例会

3月16日(日)

今夜は善通寺にて我聞会。

輪読は、『蓮如上人御一代聞書』(160)(161)。

今日は私が担当。

 

(161)は「仏凡一体」。

「安心論題」が25論題だった頃にはあったのだが、今は17論題となり、「仏凡一体」は外されているという話から、殿試を受けるのに25論題を一生懸命勉強したことを懐かしく思い出しながら・・・。

その前の(160)は、「談合」での心得を説いたもので、「われこそがという思いもなく、人に負けて、信心を得るものである」という話。

どうしても「私」を抜きにして、人の話を聞けないのが私の姿。

 

そんななか、「私は生きている」ではなく、「生かされている」とのお味わい。

 

法話は、「老い」が見方次第では違った生き方ができるのではというお話を。

 

それはそうと、今日はご門主さまの書かれた本と、先日発注したチロルチョコが届いた。

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『いまを生かされて』

ご和讃を通して、やさしいことばでご門主さまのこころが。

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そして、チロルチョコは、淡い色彩、細かすぎると、なかなか難しいということが分かった。

少し修正した方が良いかな。

 

2014年3月16日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

3月14日未明の地震

3月14日(金)

今日の未明、伊予灘を震源地とする地震が発生。

呉は震度5弱。

 

就寝中を襲った地震。

長い揺れが続いた。

揺れがおさまると、外から放送が聞こえてくる。

 

起きてテレビをつけてみると、早々に「津波の心配なし」との情報。

しばらく様子をうかがっていたが、サイレンの音も人の声もしてこないので、再び休むことに。

 

そして、午前中、専徳寺の長浜墓地・小須磨墓地、石泉文庫を見て回る。

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このたびは幸い被害はなかった模様。

 

前回、2001年3月の芸予地震では、寺の石垣がずれ、

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そして、墓地の墓石が倒壊した。

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その時のことを思うと、今回の揺れは小さかったのかな。

 

昨日、たまたまテレビで、ダイオウイカやサケガシラ、リュウグウノツカイなど、深海生物が最近定置網によくかかると聞いた。

すぐに、地震?と思ったものの、まさか自分の所では・・・と。

 

南海トラフ地震との関連性は低いらしいが、備えあれば憂いなし。

ご用心、ご用心との催促のご縁をいただいた。

2014年3月14日 | カテゴリー : 災害 | 投稿者 : sentoku

東日本大震災から3年

3月11日(火)

あの東日本大震災から3年。

午後2時46分、専徳寺の梵鐘を鳴らす。

隣の住蓮寺からも聞こえてきた。

 

真宗大谷派では、この鐘を『勿忘の鐘(わすれなのかね)』と名づけているようだ。

あんなにショッキングな出来事だったのに、時間が経つと記憶からだんだんと薄れてしまいそう。

まだまだ復興には時間が・・・、そして、福島の原発問題は・・・。

 

忘れることのないように、ちっぽけな音かも知れないけれど、この鐘の音が響き、届いて欲しいなと思いながら。

 

 

2014年3月11日 | カテゴリー : 災害 | 投稿者 : sentoku

呉東組聞名講 3月例会

3月11日(火)

午後から川尻真光寺にて呉東組聞名講。

この1年に亡くなられた講員の方の御遺族も参拝され、追悼法要が営まれた。

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ご法話の後の御示談では、「還相回向」「報謝の念仏」に関する質問。

そして、真宗教団連合のカレンダーの2月の法語

人は 法を求むるに止まって 法に生きることを忘れている

という、大谷派の高光大船氏のことばをどのように味わったらよいかとの質問。

 

「法に生きる」営み。

如来のお慈悲のうち、お念仏のなかに。

明日3月11日は東日本大震災から丸3年。

 

聞名講は基本的に土日にかからなければ毎年3月10日。

忘れることのないように。

2014年3月10日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(27)

3月10日(月)

青空はひろがるのだが、冷える朝。

今朝は広南小学校の読み聞かせ。

担当は4年生。

 

「『3匹の子ぶた』という話、知ってる?」

と尋ねると、

「食べられる話でしょ?」

と。

「食べられる?」

と、隣の子。

 

そう。

『3匹の子ぶた』は、食べられる話だったそう。

 

一般に知られる『3匹の子ぶた』は、ディズニー短編アニメーション映画にもあるように、藁で作った家をオオカミに吹き飛ばされた子ぶたが、弟の作った木の家に逃げ込む。その木の家も吹き飛ばされ、子ぶたたちは一番下の弟のレンガの家に。

レンガの家を吹き飛ばすことのできなかったオオカミは、煙突から忍び込もうとするが、火にかけてあった鍋に落っこちて火傷をし、逃げ去っていくというお話。

 

でも、元々のグリム童話では、藁の家を吹き飛ばされた子ぶたも、木の家を吹き飛ばされた子ぶたも、オオカミに食べられてしまう。

レンガの家を吹き飛ばすことのできなかったオオカミは、煙突から忍び込もうとするが、用意してあった鍋に落ち、釜茹でされ、一番下の子ぶたに食べられてしまうのだそう。

 

何とも怖~い童話なのだが、今日読んだ本は、

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『3びきのかわいいオオカミ』

『3匹の子ぶた』に登場するブタとオオカミが入れ替わって展開する話。

 

レンガの家、コンクリートの家、鉄骨と鉄条網で作ったセキュリティ万全な家。

やさしいオオカミがどんな家を建てても、凶悪な大ブタに次々と壊されてしまう。

 

使う材料を間違えたと気づくオオカミ。でも、何で作ったらいいのだろう・・・。

それで、今度は花をいっぱい使った家を。

 

風が吹けば吹き飛びそうな家。

でも、それを吹き飛ばそうと思った大ブタは、息を吸い込むたびに花の良い香を。

花の良い香に満たされたブタのこころは変わってしまった。

 

心の変わったブタをオオカミたちは招き入れ、そしてみんななかよく。

 

「犯罪学者」という肩書きをもったギリシャの作家、ユージーン・トリビザスの作品。

ユーモアたっぷりな中に、いろいろなことを感じさせてくれる。

 

柔よく剛を制す。

力に力で臨んでも、所詮対立しか生まれない。

そんなことを思いながら。

2014年3月10日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 3月例会

3月8日(土)

今夜は仏教壮年会3月例会。

お内陣からの冷気がこたえる。 

 

今夜の例会のテーマは、「きく」。

浄土真宗で大切なのはお聴聞。

 

親鸞聖人は『教行信証』行巻(本願寺蔵)に、

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「聴聞」を「ゆるされてきく」、「しんじてきく」と示された。

私たちの聞き方は、とかく疑いを持って聞いたり、同じことでも相手によって聞き方が違ったりすることがあるが、そうすると、なかなか素直に聞けないことがある。

「ゆるされてきく」

「信じてきく」

 

最近、身のまわりに起こった出来事から、そんな話を。

 

寒いなかをようこそ。

2014年3月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

長浜日曜学校 修了式

3月8日(土)

今朝は、隣の住蓮寺で開かれている長浜日曜学校の修了式に。

6年生4名がこのたび修了し、修了証書が授与された。

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そして、今年は何と9名の子が皆勤賞。

特に先月は雪で大変だったのに。

 

みなさん、おめでとう。

 

そして、先月募集した花まつりの絵。

5名の子が絵を描いてきてくれた。

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あまりにもかわいらしいので、5つの作品をすべて重ねてご紹介。

 

これらを絵を、このたびはチロルチョコの包み紙に。

せっかくなので、一人ひとりの作品を。

 

来月の花まつりにプレゼント。

どんなふうに仕上がるだろう。

2014年3月8日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

呉東組聞名講委員会

3月3日(月)

午前11時より、広の真光寺において、呉東組聞名講の委員会。

年に一度、各地区の委員の方が集まって、それぞれに集めた会費の徴収。

そして、平成25年度の行事報告・決算報告、平成26年度の行事予定・予算などが審議される。

 

現在講員数1,059名。

1,000名を超えるとはいいながら、講員の高齢化。

どんどん減ってきて、来年度はひょっとすると1,000名を切ってしまうかも。

誘いあって、協力しあって、続いてきた聞名講。

それも、時代の波に・・・。

 

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今日の会所、真光寺の前にかかる橋“真光寺橋”。

木造で、歩行者専用となっているが、老朽化が進み、このように落下防止策がとられている。

長年、みんなが足を運んだこの橋。

 

今の時代にあった安全で大きな橋もいいけれど、こうした昔ながらの姿も、できることなら伝えて欲しい。

 

平成26年度

5月12日(月) 法謙寺

7月10日(木) 浄念寺

9月10日(水) 東福浦説教所

10月10日(金) 法幢寺

1月20日(火) 名田説教所

3月10日(火) 浄徳寺

※いずれも午後1時30分より午後4時まで。

 

お誘いあわせてお参りを。

 
2014年3月3日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(26)

3月3日(月)

今朝はここ数日の霞もなく、青空のひろがるお天気に。

つぶ山からはウグイスの声が聞こえてきた。

 

広南小学校読み聞かせ。

今日は1年生を担当。

 

「前に出てもいいですか?」と聞いてきたので、「いいですよ」と答えると、みんな前に椅子を持って移動。

今朝読んだのは、

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「わたしのおひなさま」

おばあちゃんが、孫のももちゃんのからだを、お母さんの作ったおひなさまでさすってくれた。

そのおひなさまを川に流すと、川の底からすーっと手が出て、そのおひなさまを持って行った。

ももちゃんは、「かえしてー」と川へ飛び込み、追いかけていく。

 

おひなさまを持って行ったのはカッパのお父さん。

娘のかなこが病気で寝ている。

その娘を助けてほしいと、おひなさまをさすり続け、川へと流すと・・・。

 

ひなまつりは、川に流して厄払いをする流しびながはじまりといわれる。

 

浄土真宗では「厄払い」はしないけれど、この絵本を読むと、親が子を願うこころ、おじいちゃん・おばあちゃんが孫を願うこころは、いつの時代も、どんな世界でも同じなんだなぁと感じさせられる。

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もう10年くらい前になるが、1羽のシジュウカラのヒナが、巣から落ちて境内をヨチヨチと。

飛ぶことも出来そうになく、ネコに食べられたら大変だと思って、そーっと近づき、手を伸ばしたら・・・。

 

どこからともなく、親鳥が飛んできて、伸ばした手に小さなからだで体当たり。

「ごめんなさい!」

ずっと子どものことを心配で見てるんだなと。

そんなことを思い出した。

 

この本を読んだことのある児童は数人いたが、みんな静かに聞いてくれた。

感想も手を挙げてくれて。

「カッパのかなこちゃんが元気になってよかったです」と。

 

みんな、みんな、願われてる。

2014年3月3日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku