彼岸の中日

3月20日(水)

春分の日。

彼岸の中日は、朝から雪混じりの雨が降る大荒れのお天気。

午後2時にお墓で納骨法要のご依頼を受けていたけれど、午後1時の法事を終えて帰宅する頃にも冷たい大粒の雨。

てっきり延期の連絡でもあったかと思ったら、「これからお墓に向かうので、お天気の悪い中申し訳ありませんが、お待ちしております」と連絡があったと。

 

雨で寒いけれど、覚悟して車で向かうと、あれよあれよと天気が回復。

墓地に着いた時には雨が上がり、青空が。

たまたまそうなっただけのことではあるけれど、こうして不思議なことがあると、

南無阿弥陀仏をとなふれば
 難陀なんだ跋難ばつなん大竜等
 無量の竜神尊敬そんきょう
 よるひるつねにまもるなり
  (現世利益和讃)

を、ふと。

くれぐれも勘違いだけはしないよう、ただただお念仏。

春季彼岸会 2日目

3月19日(火)

本日、春季彼岸会2日目。

『正像末和讃』のお味わい。

朝席では、

浄土の大菩提心は
 願作仏心をすすめしむ
 すなはち願作仏心を
 度衆生心となづけたり

仏となりたいと思う心(願作仏心)をいただくことは、すべての人を救いたいと思う心(度衆生心)をいただくこと。
私の力ではどうしようもないけれど、どうしようもない力をいただいた。

釈迦・弥陀の慈悲よりぞ
 願作仏心はえしめたる
 信心の智慧にいりてこそ
 仏恩報ずる身とはなれ

弥陀大悲の誓願を
 ふかく信ぜんひとはみな
 ねてもさめてもへだてなく
 南無阿弥陀仏をとなふべし

 

昼席では、

弥陀・観音・大勢至
 大願のふねに乗じてぞ
 生死のうみにうかみつつ
 有情をよばうてのせたまふ

総序の御文〈難度海を度せる大船〉よりお味わい。

 

ようこそのお参りでした。

 

翁草が咲き始め。

去年、少し離れた所に翁草の葉っぱらしきものを見つけ、胞子が飛んだのかなと思っていたら、2つつぼみが膨らんで。

他にも次々とつぼみが膨らんで。

暑さ寒さも彼岸まで

ストーブもあとわずか。

2024年3月19日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

春季彼岸会 1日目

3月18日(月)

今日から春季彼岸会。

このたびより法座の日程を改めて、朝席9時から、昼席13時からとし、夜席をなくしてみて2日間4席に。

コロナ前の法座では、朝席7時30分、昼席13時、夜席19時30分としていた。

ただ、バスの本数もタクシーの数も減ってきているし、空き家もどんどん増えて夜道が暗く。。。
また、朝と夜は遠方の方はなかなかお参りできないのも実情。

 

そこで、法座の時間を改めてみることに。

今年の御正忌を急遽中止にしたため、その時に話す予定だった「立教開宗」の話を住職自勤で。

昼席では芥川龍之介の『くもの糸』の紙芝居を。

立教開宗のことを調べていて、立教開宗のはじまりは100年前の大正12年のことだったと。

《参考》中外日報「立教開宗700年のころの真宗教団」

1つには大正の親鸞ブーム。

この『蜘蛛の糸』は、大正7年に鈴木三重吉が創刊した児童向け文芸雑誌『赤い鳥』創刊号に発表されている。

また、宮沢賢治もその時代。

当時の立教開宗700年記念法要は、「時代の変化に対応して、法要の内容も形式も大きく変更された」そうだが、一方お祭り騒ぎ批判もあったとか。

いつの時代も、変えることは大変だけど、それが良いご縁となればいいな。

 

昼席が終わり、15時に祥月の御法事が1件。

お父さんの祥月命日と自分の誕生日が近いので、一昨年前よりお寺へお参りに来られるように。
そして、法事が終わった後はいつもスマホで御本尊を背景に写真を。

それも良いご縁。

 

どなたさまもようこそのお参りでした。

2024年3月18日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku

広南小学校卒業式

3月16日(土)

今日は広南小学校の卒業証書授与式。

ご案内をいただいたけれど、11時に法事が入っていたので、難しいかなぁと思いながら、先日先生にお尋ねしたら、ぜひにと。せっかくなのでお祝いに。

6年生、男子12名、女子12名がこのたび卒業。

入学した1年生の時に2018年豪雨災害、2年生の3学期の終わりからコロナ禍でいろいろと制限のある学校生活だったと校長先生の話より。

それでも最初に読み聞かせで会った時にはあんなに小さかった子どもたちが、堂々と入場してくる姿を見ると。。。

最後の校歌を聞いたあと、そっと退席。

最後退場する姿を見れなかったけれど、たくさんの来賓を久しぶりに迎えての卒業式。

卒業、おめでとう。

 

2024年3月16日 | カテゴリー : 長浜 | 投稿者 : sentoku

蓮の植え替え

3月14日(木)

今日は朝から穏やかな陽気。

ようやく蓮の植え替えが出来た。

ふるいを使って気をつけながら水を捨てると、ドジョウが元気に。
そして、ヤゴが。

ウグイス、シジュウカラの声を聞きながら、昼までかかって全ての蓮の泥落とし。

午後から新しい土を入れて、カットした蓮根を植えていく。

境内は、日当たりが良いようで、日照時間は意外と短いのかなと昨年感じたので、置き場所を変更してみることに。

元気に育って、綺麗な花を咲かせてくれたらいいのだけれど。。。

 

鐘楼横に昨年植えたアヤメ。
アナグマやネコに何度も荒らされたので、心配していたけれど、ただいま3株芽が出て来た。

元気に育つと良いな。

明日は恐らく筋肉痛。。。

2024年3月14日 | カテゴリー : | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 役員会

3月13日(水)

今朝の中国新聞朝刊、呉・東広島版に、

広南中学校生徒会が、「ことまど新聞コンクール」中高生の部で金賞受賞だそう。

おめでとう。

 

今夜は仏教壮年会の役員会。

4月の総会に向けて。
令和六年度、役員のみなさんの活発な意見で、少しずつ動きそうな感じ。

一歩ずつ一歩ずつ。

 

 

2024年3月13日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku

戦後79年

3月12日(火)

先日、ご門徒さまのお宅より、「遺骨が戻ってきたのでお墓に納めたいけれど、墓標に刻む法名が分からないので」と連絡があり、調べてみたら昭和20年11月〇日に21歳で亡くなられ、院号も付いていたので、恐らく戦死された方であろうと思いながら今日を迎える。

本日、遺骨を持ってお寺に参ってこられたので、納骨法要をおつとめ。

そのあとお話を伺うと、このたびDNA鑑定で故人が特定されたそうで、「先日新聞にも同じような話が載ってましたね」と言うと、故人も同じくシベリア抑留中に栄養失調で亡くなり、その方と同じ墓地に埋葬されていたとか。

中国新聞

来年が戦後80年。
直接戦争は知らないけれど、戦死された方の納骨法要を初めておつとめすると、いろんなことを思う。。。

「おかえりなさい」

そして、世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ。

 

2024年3月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : sentoku

呉東組聞名講 3月例会

3月11日(月)

午後から阿賀称名寺にて呉東組聞名講3月例会。

3月はこの1年間に亡くなられたご遺族の方もお招きしてのご縁。

 

聞名講お揃いの衣体を着用し、『仏説阿弥陀経』。
御消息拝読、法話、そして御示談。

このたびの御示談は、

役員の用意した質問用紙、「あなたは、何故お聴聞を続けられるのですか?」より。

「至福の時」

称仏六字。

次回5月は会所変更で専徳寺にて。

ようこそのお参りでした。

 

2024年3月11日 | カテゴリー : 呉東組 | 投稿者 : sentoku

広南小学校読み聞かせ(213)

3月11日(月)

今朝は今年度最後の広南小学校読み聞かせ。

担当は2年生。

読んだ絵本は、

『どうぶつえんにいらっしゃい』(文:本木洋子 ・絵:しろぺこり)

 

「今日、3月11日は何の日か知っていますか?」

2011年、東日本大震災から13年。
2年生の子どもたちはまだ生まれていない。親からは聞いているみたい。
でも、今年1月には能登半島地震があり、先日はこのあたりも震度4の地震。

 

東日本大震災にまつわる絵本を探していて見つけたこの絵本。

震災の時の上野動物園の様子を絵本にしたもの。

この絵本は、作者が当時上野動物園の園長だった小宮輝之さんの著書『動物園ではたらく』と出会ってから。

その本の「はじめに」の最後に、

 今年の9月1日、「逃げ場所ないなら動物園に」という上野動物園のツイートが広く拡散されました。共感を示す「いいね」は午前中だけで9万5千件を超えたそうです。内閣府の調査では18歳以下の自殺率が新学期のはじまる9月1日が最も多いのです。
 私もコメントを求められ、東日本大震災の翌日のことを話しました。あの日の入園者は、一人で動物たちを眺める、帰宅難民となった大人の姿ばかりでした。ぽつんと一人背広姿でたたずむ人々は、動物たちを見て、なにかホッとしているように見えたのです。
 動物園に第5の役割があるならば、人の心を癒やし笑顔にすることではないかと思います。

動物園の役割には、「教育」「研究」「レクリエーション」「自然保護」の4つがあり、そして、もう一つ第5の役割が〈笑顔にすること〉と。

 

今年度は8冊の絵本を。
震災の翌年、長浜小学校と小坪小学校が合併して広南小学校となった年から参加した読み聞かせボランティア。
PTAボランティアとしては、次男の中学卒業でこのたび終了。
12年、213回。
住職でなかったら、このぶろぐがなかったら、ここまで続けることもなかったかも。
そう思う何もかも有難いご縁。

4月から広南学園のPTAではなくなるけれど、人数足らなかったら声かけてくださいと。

いいご縁をありがとうございました。

2024年3月11日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku

仏教壮年会 3月例会

3月8日(金)

息子から「鳥山明さんが亡くなったんだって」と聞いて、
「Dr.スランプアラレちゃんの?」と言うと、
「ドラゴンボールだよ」と。。。
時間が止まってる。。。

今夜は仏教壮年会3月例会。

先月の例会の頃は、春の陽気だったのに、また冷え込んできた。
東京では積雪も。

『歎異抄』第六条より。

親鸞は弟子一人ももたず候ふ。

昨日は広南中学校の卒業式。
師匠と弟子、先生と生徒のあり方、何ともタイムリーな話。

昨日、久しぶりに『仰げば尊し』を。

ちょっと前に、卒業式でこの歌は歌われなくなっていると聞いたけどなぁと思い調べたら、恩を強要しているだとか、立身出世が時代にそぐわないとか、言葉が難しいからとか、いろんな理由があるらしい。

でも、久しぶりに聞いて、いろんなことを思い出した。

自然じねんのことわりにあひかなはば、仏恩をもしり、また師の恩をもしるべきなりと云々。

ようこそのお参りでした。

 

2024年3月8日 | カテゴリー : 行事 | 投稿者 : sentoku