広南小学校読み聞かせ(72)

2月8日(月)

どんよりとした寒い朝。

今朝は広南小学校読み聞かせ。

担当は6年生。

 
今日読んだ本は、

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『Life(ライフ)』  (くすのきしげのり 作 松本春野 絵)  

町の外れに「Life(ライフ)」という小さなお店があります。
でもお店といっても、だれかが働いているわけでも、なにかを売っているわけでもありません。
ある冷たい風が吹いた日、一人のおばあさんが「ライフ」にやってきました・・・・・・。
冬の間も「ライフ」には、たくさんの人が訪れ、そしてすてきな春がやってきました。

 
花の好きだったおじいさんを亡くしたおばあさん。
おじいさんとの楽しかった日々を思い出し、さびしい毎日を過ごしていた。
でも、この「ライフ」のおかげで。。。

 
作者くすのきしげのりさんのあとがき、

「Life(ライフ)は、この町の人たちがよく訪れるリユースシステムのお店です。
私はこの作品で、「Life(ライフ)」を訪れる人たちを通して、それぞれの「人生」の一コマと、この町の人たちのつながりを書こうと思いました。
「人生」ということを考えたとき、それは、「人が生きる」ということだけではなく、それぞれの時間の流れの中で、人と関わりあいながら生きることであり、言いかえれば、「人は、(生かされながら)生きている」ということなのだと思ったからです。
そして、これは書き進める中で考えたことであり、こうして作品が完成して、あらためて思うことなのですが、この作品の中で少し視点を変えてみると、「Life(ライフ)」を訪れる人たちだけでなく、そこに置かれた物たちも、みんなが咲かせた花たちも、「Life(ライフ)」というお店自体も、さらにいえばおじいさんの想い出さえも、それぞれの時間の流れの中で、「(生かされながら)生きている」といえるのではないでしょうか。

 

「(生かされながら)生きている」

読み終わった後、「こんなお店があったら、行ってみたいなと思いました」と感想を。。。

 
春に向けてとっても暖かくなるお話。

今日はこれから専徳寺仏教婦人会の新年会。
ここでも、この本を読み聞かせ。

 
 
2016年2月8日 | カテゴリー : 絵本 | 投稿者 : sentoku