御正忌報恩講 (3)

1月16日(月)

御正忌報恩講3日目。

今日1月16日は、御開山 親鸞聖人のご命日。 朝席で御満座。

ところどころ、雪が残っているけれど、このあたりはもう寒波の峠が越えたのかな。

このたびのご縁は、四十八願のお話を。

第三十八願、衣服随念の願。

国中の人・天が衣服を欲しいと思えば、すぐに現れ、仏の心にかなった尊い衣服を自ずから身に着けているでしょう。
裁縫や染め直し、洗濯などをしなければならないようなら、私はさとりを開きません。

このたびの御正忌、新しい布袍に袖を通してのお取り次ぎ。 坊守の実家より届いた新作布袍 。

何でも、このたび天然和紙と天然絹を融合させた、軽くて丈夫な「奏繭」という生地を新しく開発したそうで、その生地で布袍を。

話には伺っていたけど、見たことがないので、正直イメージが湧いてこなかった。

でも、これを着てみると、やわらかくて軽くて、そして真っ黒に輝いてる。

これまで着ていた布袍を並べると、今まで黒だと思っていた布袍が、何とも色あせて。。。

私たちの着けているものは、色あせていく。

また、ホンモノの黒を見ると、ニセモノではないんだけれど、そうでなかったんだということが分かる。

光を浴びて、ホンモノに出会う。

何だか、そんなことも思いながら、ちょこっと宣伝。

法座も終わり、後片付けをした後、総代さん方と一緒に昨夜のおぜんざいを。

心配された御正忌も、おかげさまで無事御満座。 ようこそのお参りでした。  

2017年1月16日 | カテゴリー : 法座 | 投稿者 : sentoku